JPS595647Y2 - 車両用ユニツト型便所 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両に取付けられているユニット型便所に関す
るものである。

従来の便所構造を第１図、第２図、第３図によって説明
する。

第１図は従来の便所構造を示す平面図、第２図は第１図
のＡ−Ａ断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ断面図である
。

図において、１は強化プラスチック（以下ＦＲＰという
）によって構或された便所本体枠で、この便所本体枠１
は便所の中枠のみＦＲＰ化したものであり、便器２およ
び手洗い器３を取付けた後、給排水の配管作業を外側か
ら行ないカバー４および４′で覆う機構となっている。

便所本体枠１に取付けられる排水管は、手洗い用排水管
５および便所内掃除用排水管６がそれぞれ別々に設けら
れている。

この構或では、配管が複雑であり部品点数も多く配管作
業が煩雑になっていた。

また、水を使用する関係上各排水管の水漏れによるカバ
ー４および４′の腐食等により２〜３年ごとに補修また
は交換等の保守作業を行なう必要があった。

ところが、便器２と便排水管９の方は車体７に点検穴が
あいているため保守作業が容易に行なえるが、手洗い器
３の方は上方に立上っているため点検穴がなく、車体外
板８の一部を切断して保守作業を行なっているのが現状
であり、保守作業に多大の時間および労力を要するとい
う欠点があった。

上記の点に鑑み本考案は、内側に取付具を設けた便所外
枠を強化プラスチックによって構成し、該便所外枠の内
側に前記取付具を介して便器装置および手洗い器装置を
取付けるとともに、掃除用排水口を手洗い用排水口の近
くに設け排水管を１本にすることにより、保守作業を容
易にするとともに構造の簡素化を図ることを目的とした
ものである。

次に本考案を図に基づいて説明する。

第４図は本考案の車両用ユニット型便所の一実施例の平
面図、第５図は第４図のＣ−Ｃ断面図、第６図は第４図
のＤ−Ｄ断面図、第７図は第４図のＥ−Ｅ断面図である
。

図において、便所本体外枠１′はＦＲＰにより構或され
、内側に便器装置および手洗い器装置を取付け支持する
ための取付具（図示省略）が埋込まれた状態で設置され
ており、車体７に固定される。

便器装置は便器２および該便器２を便所本体外枠１′に
取付ける便器取付枠１１，便器２に接続される便排出管
９により構威されている。

なお、該便器装置を水洗式とする場合には、給水管およ
び該給水管に設けられ給水の制御を行なうペダル等の機
器が必要であるが、本実施例においては、これらについ
ては説明および図示を省略し、便器装置の必要最少限の
もののみの説明とした。

次に、手洗い器装置は手洗い器３および該手洗い器３を
便所本体取付枠１′に取付ける手洗い器取付枠１２、手
洗い器３に接続されている手洗い排水管５′、前記手洗
い器取付枠１２の外周を覆うカバー４“より構或されて
いる。

なお、該手洗い器装置は他に給水配管および給水制御用
ペダルおよび給水制御弁等の給水制御手段が必要である
がここでは図示および説明を省略した。

これら便器装置および手洗い器装置を前記便所本体外枠
１′に内側から取付具を介して取付け固定して便所を構
或する。

便所内の掃除排水および手洗い排水については、第７図
に示すように、手洗い器３の下部に凹部１３を設け、該
凹部１３に対応させて掃除用排水口１４を設ける。

そして、前記掃除用排水口１４を介して前記凹部１３に
流れ込む掃除排水と手洗い排水管５′によって導かれる
手洗い排水をまとめて、凹部１３に接続された排水管１
０によって排水する。

ところで４、前記手洗い排水管５′は手洗い排水がカバ
ー４′の下部から飛び散らないようにその下部を若干長
くしている。

また、便所内部の掃除用排水口１４には、ごみ等の異物
の侵入を防ぐため、水こし１５が設けられている。

このような構或によれば、便器装置および手洗い器装置
を便所本体外枠１′の内側から取付ける構或となってい
るので、特に手洗い器装置の保守を行なう際に車体外板
８を切断する等の煩雑な作業を行なう必要がなく、保守
作業が容易に行なえる。

さらに、手洗い器３の下方に凹部１３を設け、これに対
応させて掃除用排水口１４を設けることにより、手洗い
排水管５′によって導かれる手洗い排水および前記掃除
用排水口１４を介して該凹部１３に流れ込む掃除排水を
排水管１０によってまとめて排水することができ、便所
全体の構造を簡素化することができる。

以上説明したように本考案によれば、内側に取付具を有
し、ＦＲＰにより構或した便所本体外枠に、内側から便
器装置および手洗い器装置を取付けるとともに、１本の
排水管で排水を行なうことにより、構造の簡素化および
保守作業の容易化を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の便所構造を示す平面図、第２図は第１図
のＡ−Ａ断面図、第３図は第１図のＢＢ断面図、第４図
は本考案の車両用ユニット型便所の一実施例の平面図、
第５図は第４図のＣ−Ｃ断面図、第６図は第４図のＤ−
Ｄ断面図、第７図は第４図のＥ−Ｅ断面図である。 １′・・・・・・便器本体外枠、２・・・・・・便器、
３・・・・・・手洗い器、４“・・・・・・カバー、５
′・・・・・・手洗い排水管、７・・・・・・車体、１
０・・・・・・排水管、１１・・・・・・便器取付枠、
１２・・・・・・手洗い器取付枠、１３・・・・・・凹
部、１４・・・・・・掃除用排水口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内側に取付具を有し強化プラスチックで構成された便所
   本体外枠と、少なくとも便器取付枠、便器、便排出管か
   ら或り前記便所本体外枠の内側に前記取付具を介して設
   けられる便器装置と、少なくとも手洗い器、手洗い器取
   付枠、該手洗い器取付枠前面を覆うカバー、給水管、給
   水制御手段、前記手洗い器の排水を下方へ導く手洗い排
   水管がら或り前記便所本体外枠の内側に前記取付具を介
   して設けられる手洗い器装置とから戊り、前記便所本体
   外枠の手洗い器装置下部に対応する位置に手洗い排水お
   よび掃除排水を受けるとともに排水管を接続した凹部を
   形或し、かつ、該凹部に対応させて掃除用排水口を形或
   したことを特徴とする車両用ユニット型便所。