JPS5955713A - プラスチツク容器の製造方法 - Google Patents

プラスチツク容器の製造方法

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JPS5955713A
JPS5955713A JP57166641A JP16664182A JPS5955713A JP S5955713 A JPS5955713 A JP S5955713A JP 57166641 A JP57166641 A JP 57166641A JP 16664182 A JP16664182 A JP 16664182A JP S5955713 A JPS5955713 A JP S5955713A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 さらに詳しくは胴壁部が分子配向しておシ、かつ胴壁部
に軸線方向に延びる比較的厚肉で曲率の大きい厚肉部と
、比較的薄肉で曲率の小さい薄肉部が円周方向に交互に
形成されたカップ状グラスチック容器の製造方法に関す
る。
胴壁部が比較的薄肉で(例えば0.2〜0.3 trs
 )分子配向され、透明性、強度、耐衝撃性、がスパリ
ャー性等の容器特性が改善されたカップ状のプラスチッ
ク容器として従来知られている主なものは、胴壁部が円
筒形であり、かつ円周方向に沿い実質的に均一な厚さを
有するものであった。この種のプラスチック容器は、高
温例えば80〜90℃のジーース類等を充填(所謂熱間
充填もしくはホットパック)した後、蓋部材により密封
し、その後室温まで冷却される場合が多い。そして高温
充填のさい加熱された胴壁部は熱収縮しく分子配向して
いるため)、これに冷却のさいの内部減圧が伴なうため
、胴壁部は不均一に変形し、開封後も回復しない局部的
な永久凹みが生じ、この永久凹みの発生箇所や程度が容
器毎に異なるため商品価値を著るしく低下するという問
題があった。
胴壁部が隅丸四角筒状のものもあるが、従来のこの種の
容器はコーナ部の肉厚が極端に薄くなり(例えば約0.
1 mm ) 、従ってコーナ部に大きな永久凹みが生
じて商品価値が低下するという問題があった。
このような問題を解消して、しかも胴壁部が分子配向し
たプラスチック容器として、本発明者等は、胴壁部に軸
線方向に延びる比較的厚肉で曲率の大きい厚肉部と、比
較的薄肉で曲率の小さい薄肉部が円周方向に交互に形成
されたカップ状プラスチック容器を提案するものである
が、本発明はこのようなカップ状グラスチ、り容器の製
造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明はフランジ部、胴壁部
および底壁部を有し、該胴壁部が分子配向しており、か
つ該胴壁部に軸線方向に延びる比較的厚肉で曲率の大き
い厚肉部と、比較的薄肉で曲率の小さい薄肉部が円周方
向に交互に形成されたカップ状プラスチック容器の製造
方法であって、実質的に均一な厚さの平坦な、分子配向
可能温度上限以下の温度の分子配向性のグラスチック素
材片の該フランジ部に対応する周縁部をダイスの肩部に
係合させ、該底壁部にほぼ対応する中央部を第1のシラ
ンジャと、第1のプランジャと対向する面に該厚肉部に
対応する周縁部が開いた四部が形成された第2のシラン
ジャによシ圧縮しながら、該ダイスのキャビティ内に導
入して、第1のシランジャと第2のシランジャの間から
延出する該プラスチック素材片の材料によシ、胴壁部を
ほぼ分子配向可能温度に保持された第1のシランジャの
側面と接触するようにして形成することによシ中空成形
体を形成し、その後筒1のシランジャを復帰させながら
、該中空成形体の内部に加圧流体を送出して該胴壁部を
脹ませ、該分子配向可能温度の下限より低い温度に保持
された該キャビティの内面に接触せしめて冷却硬化する
ことを特徴とするカップ状プラスチック容器の製造方法
を提供するものである。
以下図面を参照しながら本発明について説明する。
第1図、第2図、第3図、第4図において、1(5) はカップ状のプラスチック容器(以下容器とよぶ)であ
り、はぼ円筒状の胴壁部2、および底壁部3を有し、胴
壁部2の上端部にはフランジ部4が形成されている。胴
壁部2の上方部2aは円筒形となっているが、上方部2
aより下方の部分2bには、軸線方向に延びる比較的厚
肉(例えば約0.35岨)で曲率の大きい厚肉部2mと
、比較的薄肉(例えば約0.25 mm )で曲率の小
さい薄肉部2nが円周方向にほぼ等間隔に、かつ交互に
(図の場合は4箇づつ)形成されている。
これに伴ない、底壁部3にも、厚肉部分2mに連接し、
周縁側が一辺となるほぼ3角形状の厚肉突出部3mが形
成されている。厚肉突出部3mの間の部分3nおよび中
心近傍部3pは比較的薄肉となっている。
容器1は分子配向可能な熱可塑性グラスチックよ多形成
され、胴壁部2は透明性、強度、がスパリャー性等の容
器特性を向上させるため分子配向している。通常厚肉部
2mと薄肉部2nの分子配向度に大きな差がなく、両者
はほぼ等しい。
(6) 第5図は第1図の容器1に90℃のオレンジジー−スヲ
充填(ヘツドス啄−ス高す10 ran ) 後、蓋部
材(図示されない)をフランジ部4にヒートシールして
密封し、室温に冷却した後、開封した状態を示したもの
である。この場合の容器1は、両外層がポリプロピレン
(A)、内層が厚さ17μm+7)エチレン−ビニール
アルコール共重合体(B)、および外層と内層を接着す
る無水マレイン酸変性ポリゾロピレン(C)よシなる接
着層によって構成されたA/C/B/C/Aなる構造の
対称5層よりなる積層体より形成され、胴壁部の上方部
2aの外径5(L+mn、全高95wn、厚肉部2mの
平均厚さ0.35wn、曲率半径24mm、平均分子配
向度6.5倍、薄肉部2nの平均厚さ0.25閣、曲率
半径40胴、平均分子配向度7.0倍、底壁部の厚肉突
出部3mの平均厚さ1.5 +ma 、部分3n、3p
の平均厚さi、 OWnであった。
第5図において、厚肉部2mは熱収縮にょシ若干(約2
霧)高さが低くなっているが、曲率が大きくかつ厚肉の
ため一種の支柱となって熱収縮および減圧に伴なう凹み
等の変形は殆んどみられない。そして薄肉部2nの特に
下方部に若干の凹み変形部7が生じているが、この凹み
変形部7は発生する場所および程度が定まってお9、容
器ごとの差は僅かである。従ってこの凹み変形部7が生
じた容器が、本来の充填密封容器の形状であるというイ
メージを消費者に与えるので、商品価値の低下は殆んど
ない。
第6図の11は、胴壁部12が隅丸四角筒状であり、か
つ分子配向している容器を示したものであり、容器11
は底壁部13、フランジ部14を備えており、胴壁部1
2の曲率のある角隅部は比較的厚肉の厚肉部12mとな
っておシ、曲率が殆んどないほぼ平坦な面部が比較的薄
肉の薄肉部12nとなっている。なお底壁部13の厚肉
部12mに連接する部分は比較的厚肉となっている。
この場合も熱間充填、密封、冷却後、胴壁部12の厚肉
部12mは殆んど変形せず、薄肉部12nが均一に凹み
変形するので、商品価値の低下は殆んどない。
次に容器1の製造方法について述べる。
第7図〜12図において、21は上部シランジャ、22
は下部プランシャ、23はダイス、24は押えパッドで
ある。ダイス23は、図示されない保持部材に固設され
ており、上部キャビティ23aおよび下部キャビティ2
3bが形成されている。上部キャビティ23aは短円筒
状であって、その内径は形成されるべき容器1(第12
図)のフランジ部4の外径にほぼ等しく定められており
、一方下部キャビティ23bは円筒状であって、その内
径は容器1の胴壁部2の外径に実質的に等しく定められ
る。上部キャビティ23aの内面23a1は、水平な段
差部23cを介して、下部キャビティ23bの内面23
bt に接続する。
上部シランジャ21の外径は、下部キャビティの内面2
3b1とのクリアランスX(第10図参照)が、圧縮延
伸成形によって形成される中空成形体5の胴壁部5aの
最大肉厚yよシも大きく定められており、例えばx −
y = 0.2〜0.8 tan程度に定められている
(9) 第10図に示すように、上部プランジャ21には導孔2
7が軸線方向に形成されておシ、導孔て常時は閉じられ
ている。導孔27は図示されない導管、電磁バルブを介
して、図示されない加圧エア源に連通しておシ、図示さ
れないリミットスイッチによって、上部プランジャ21
の底面21aがほぼ段差部23cのレベルより下方に位
置するとき、上記電磁バルブが開いて、導孔27に加圧
エアが供給されるように構成されている。そして図示さ
れないヒータが内蔵されていて、底面21aおよび側面
21bは、容器1を形成するプラスチックの分子配向可
能温度附近に保持される。
下部シランジャ22は、下部キャビティ23b内を摺動
可動に構成されておシ、その上面22aには、第8図に
示すように、円周方向に等間隔に複数の(図では4個)
、上面22aの周縁部部分が1辺をなし、すなわち該部
分が開いた、底面が平坦な、3角形状の凹部22alが
形成されてい(10) る。そして上面22aの中央部近傍22 a’2および
各凹部22alの間の部分22 a”2は平坦な凸部2
2a2となっている。四部22alの深さは通常0.5
〜2.0咽である。
押えパッド24は、中空部24a(第12図)を有して
いて、中空部24. aの内面に沿って上部シランジャ
21が摺動可能に構成されている。押え・ぐラド24の
底面24bは平坦であって、段差部23cに対向するよ
うに配設されておシ、かつその下部24cは、上部キャ
ビティ23a内を上下動可能に、その外径が上部キャビ
ティ23aの内径とほぼ等しいか、それよシ僅かに小さ
く定められている。押え・ぐラド24の上下動はロッド
25を介して図示されない駆動機構によって行なわれる
上部シラ/ジャ21および下部プランジャ22も、図示
されない駆動機構によって上下動され、かつ上部プラン
ジャ21の底面21aと下部シランジャ22の上面22
aの間に、プラスチック素材片10(以下素材片とよぶ
)の中央部10を圧持して、下部キャビティ23b内に
導入するさい、中央部10aに制御された圧縮力を加え
ることができるようにするため、図示されない制御機構
によシ、上部プランジャ21と下部プランジャ22の下
降速度差が制御されるように々っている。
素材片10は分子配向性を有する熱可塑性プラスチック
よシ主としてなる。この種のプラスチックとしては、例
えばアイソタクチックポリプロピレン、高密度ポリエチ
レン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等の結
晶性ポリオレフィン樹脂、線状ポリエステル樹脂例えば
?リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、?リスチレン、ニトリル樹脂、あ
るいはこれらの共重体もしくはブレンド等が挙げられる
。製品であるプラスチック容器に特に透明性が要求され
ない場合には、これらにタルク、炭酸カルシウムや雲母
フレーク等の充填剤を混入したものであってもよい。
素材片10は、これらの分子配向性熱可塑性プラスチッ
ク単体よシなるシート、もしくはこれらの分子配向性熱
可塑性グラスチックを主体として、これに酸素がスバリ
ャー性樹脂、例えばエチレン−ビニルアルコール共重合
体、ポリアミド、セルロース系樹脂、ポリアクリロニト
リル、醪り塩化ビニリデン、もしくはポリビニルアルコ
ール等を積層又はブレンドしてなる積層体又はブレンド
のシートを所定サイズに切断することによって形成され
る。素材片10の厚さは実質的に均一であって、約1〜
6霧であることが好ましく、よシ好ましくは約2〜4調
である。約1咽よりより薄いと、容器を成形のさい特に
底部において破断を起し易く、一方約6咽より厚いとフ
ランジ部近傍において破断を生じ易いからである。
素材片10の直径は、素材片10を段差部3c上に載置
して、押え・ぐラド24によって挾持できるように、か
つ所定のフランジ部4の幅が得られるように定められる
。すなわち上記直径は、上部キャビテイ23a内面23
a1の内径とほぼ等しいか、もしくは上記内径と下部キ
ャビティ23bの内面23b+の内径の中間の寸法に定
められる。
(13) グラスチック素材片10は、室温(通常的10〜40℃
)のまま、すなわち予加熱することなしに、もしくは分
子配向可能温度上限(Tu、)より低い所定温度に均一
に予加熱を行った後、上部キャビティ23aに装入され
る。
ここに分子配向可能温度上限(Tu)とは、アイソタク
チックポリプロピレン、高、中、低密度ポリエチレン等
の結晶性熱可塑性プラスチックの場合は融点(本明細書
においては、大気圧下で、示差熱分析法で測定された融
解吸熱曲線の頂点温度で定義・される)ヲ、結晶性熱可
塑性グラスチックであってもポリエチレンテレフタレー
ト等の冷結晶化温度の存在する樹脂の場合は、当該冷結
晶化温度を、そしてポリ塩化ビニル、ニトリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂等の無定形グラスチックの場合は、
液状流動開始温度(本明細書においてはJISK 67
19に記される高化式フローテスターを使用してシラン
ジャー圧力160 Kg X−のもとで等速度で加熱し
た時に樹脂が直径1叫、長さ10+inのノズルから液
状流動吐出を開始する温度で定義(14) される)を意味する。
室温のi!、ま予加熱することなしに成形を行なっても
、素材片10の中央部10aが上部プランジャ21およ
び下部シランジャ22の間で圧縮されるさい発生する加
工熱による温度上昇、および成形中に胴壁部および底壁
部が、はぼ分子配向可能温度(TI、)、すなわち分子
配向可能温度下限よシ約20℃低い温度以上、分子配向
可能温度上限より約60℃高い温度以下、より好ましく
は分子配向可能温度下限より約20℃高い温度以上、分
子配向可能温度上限よシ約20℃高い温度以下に保持さ
れた、夫々上部プランジャ21の側面21bおよび底面
21aと接触することによる熱伝達によるものと推測さ
れるが、成形中の中空成形体5は、第7〜10図の例の
場合、フランジ部を除いて分子配向可能温度に保たれる
本明細書において、分子配向可能温度とは、本発明によ
って形成が行われる容器の少なくとも胴壁部2を形成す
る分子配向性プラスチックの高分子鎖が、通常の溶融成
形に比較して配向され、その結果力学的強度、がスパリ
ャー性、透明性等の向上が認められるような温度を意味
する。例えばアイソタクチックポリプロピレンの場合は
融点より低く、約120℃より高い温度を、ポリエチレ
ンテレフタレート等の線状ノリエステル樹脂の場合は、
ガラス転移温度以上でかつ冷結晶化温度より低い温度を
、ポリ塩化ビニル、二) IJル樹脂、ポリカーボネー
ト等の無定形プラスチックの場合は、ガラス転位温度以
上でかつ液状流動開始温度よシ低い温度を、またポリオ
レフィン樹脂とエチレン−ビニルアルコール共重合体を
主とする積層体もしくは前記重ね合せ体の場合は、後者
のビニルアルコール含有モルチをMとすると、当該ポリ
オレフィン樹脂の1融点より低い温度で、かつ(1,6
4M+20)℃以上の温度を意味する。
以上の装置において容器1の製造は次のようにして行な
われる。
第7図に示すように、素材片10を段差部23c上に載
置した後、直ちに押えノ9ッド24によって周縁部10
bffi所定の押圧力でフランジする。次いで素材片1
0の中央部10aに、上部プランジャ21と下部シラン
ジャ22を当接させ、中央部10aを圧縮しながら、第
9図に示すように、上部プランジャ21および下部シラ
ンジャ22を同時に下部キャビティ23b内を降下させ
る。
そして降下の前期段階(通常は全工程の約20〜40チ
に達するまでの段階)における圧縮力を比較的高くして
、中央部10aの圧縮量を大きく、すなわち両シランジ
ャの間から延出する材料の量を多くして、延出する材料
によって形成される胴壁部5’ aが、第9図に示すよ
うに、下部キャビティの内面23b、と上部シランジャ
の側面21b間の空隙をほぼ充満するようにする。すな
わち降下の前期段階において、前記空隙に材料を蓄積す
る。
前期段階を経過後圧縮力を低下して下降を続けると、両
プランジャの間から延出する材料の量が少なくなるため
、胴壁部5’ aの前記蓄積された材料にテンションが
加わって胴壁部5’ aは延伸する。
このさい分子配向が行なわれる。従って前期段階後の降
下の後期段階においては、胴壁部5a(第(17) 10図)は、形成中の胴壁部5’ aの延伸によって供
給された材料と、両プランジャの間から延出する材料に
よって形成される。そのため降下が終了、すなわち中空
成形体5が形成された時点では、第10図に示すように
、胴壁部5aと下部キャビティの内面23b、の間に空
隙32が形成される。
なお上記降下中、底壁部5bおよび胴壁部5aとなるべ
き材料は、表面がほぼ分子配向可能温度(T1 )に保
持された上部シランジャ21と接触しておシ、かつ加工
熱による温度上昇も起るので、前記のように素材片10
が予熱されない室温のものであっても、成形中の上記材
料は分子配向可能温度に保たれる。ここにほぼ分子配向
可能温度(T+)とは、前述のように、分子配向可能温
度下限(TL)より約20℃低い温度以上、分子配向可
能温度上限(T’u )よシ約60℃高い温度以下、よ
り好ましくは分子配向可能温度下限(TL)より約20
℃高い温度以上、分子配向可能温度上限(Tu)より約
20℃高い温度以下の温度を意味する。TlがTLより
約20℃よりも低い場合は、(18) 素材片10が予熱されないとき、成形中の材料が分子配
向可能温度まで昇温することが困難である。
一方TlがTuよシ約60℃よシも高い場合は、素材片
10を予熱した場合は勿論、予熱しない場合でも、成形
中の材料の温度が分子配向可能温度を越えるので好まし
くない。々おTu (TI <Tu +約60℃の場合
でも、成形速度が大きいときは、材料と上部シランツヤ
21との接触時間が短いため、成形中の材料を分子配向
可能温度に保つことが可能である。なお成形中、下部キ
ャビティ内面23b1および下部プランジャ22の上面
22aは、図示されない内蔵ヒータによって当該プラス
チックの分子配向可能温度下限より若干低い(通常約2
0〜50℃低い)温度、例えばポリプロピレンの場合は
約70〜100℃に保持される。
中空成形体5が形成された後、上部プランジャ21を上
昇させると、第11図に示すように、エア圧力によって
プラグ28が下って、プラグ28と導孔27の開口部間
の隙間30より加圧エアが吹出されて、中空成形体5は
吹込成形され(このさい若干の分子配向が行なわれる)
、底壁部5bは下部シランジャの上面22aに、胴壁部
5aは下部キャビティの内面23blに密接して、分子
配向可能温度よシ低い温度まで冷却し、硬化する。
そして第12図に示すように、フランジ部4、胴壁部2
および底壁部3を有する容器1が形成される。上部シラ
ンジャ21が容器1より出た後、押えパッド24および
下部プランジャ22を上昇させて、ダイス23よシ容器
1を抜出す。
以上の工程において、成形の後期段階における延伸のさ
い、上部シランジャ21と下部プランジャ22の間から
延出する材料の量が、下部シランジャ上面の凹部22a
1と、各凹部22a1の間の凸部228′2の間で異な
シ、前者からの延出量の方が多いので、中空成形体5(
第10図)の胴壁部5aの凹部22a1に対応する部分
の肉厚は、凸部22 a”2に対応する部分の夫よシも
厚くなる。そして中空成形体5に加圧エアを吹込んで胴
壁部5aが下部キャビティの内面23blに接触すると
、凸部22 a/4に対応する胴壁部5aの薄肉部分は
、凹部22a1に対応する胴壁部5aの厚肉部分よシも
先に冷却硬化し円周方向に収縮して、冷却の遅いまだ未
硬化の状態にある(すなわち分子配向可能温度にある)
厚肉部分を円周方向両側よシ引張るため、厚肉部分は円
周方向に曲げられてその曲率が薄肉部分よシも大きくな
って曲率の大きい厚肉部2mと、曲率の小さい薄肉部2
nが形成されるものと推測される。
第6図に示される隅丸角筒状の胴壁部12を有する容器
11は、胴壁部12に対応する形状の上部シランジャ、
下部プランジャおよびダイスキャビティと、第13図、
第14図に示すような、上面42aに各角隅部から中央
方向に延び凹部42a1を形成された下部プランジャ4
2を用いることによって、容器1と同様の方法によって
製造することができる。
容器1の底壁部は平坦であってもよい。このような底壁
部は次のようにして形成される。第15図に示すような
、凸部22’a2に対応して軸線方向に延びる本体22
′mと、各凹部22a1に対応して(21) 軸線方向に延び、本体22′mに沿い摺動可能の複数(
この場合は4個)の摺動部材22′nよシなる下部プラ
ンジャ22′ヲ用いて、前述の中空成形体5の形成の後
期段階の終期直前までは、前述と同様にして、凹部22
a1が設けられている状態で成形を行ない、終期におい
て摺動部材22′nを本体22′mに沿って上昇せしめ
て、摺動部材22′nと本体22′mの上面を同一レベ
ルに揃えるようにして、凹部22a1内の材料を延出せ
しめることによって平坦な底壁部を形成することができ
る。容器11に対しても、同様な方法によって平坦な底
壁部を形成することができる。
以上の例では、フランジ部4の厚さは素材片10の厚さ
にほぼ等しいが、よシ薄くしたい場合は、例えば、図示
されないが、上部シランジャ21が下部キャビティ23
bを降下中、よシ好ましくは、降下の前記後期段階に、
押えパッド24の押圧力を高めて、周縁部10bを圧縮
して、フランジ部を薄肉化することができる。また段差
部23cに適当な凹部を設けることによって、フラ(2
2) yノ部を所望の形状に整形することもできる。
また第16図、第17図、第18図に示すように、押え
・ぐラドを用いることなく、上部キャビティ23′aが
短円筒状部23’a1とその上端に連接する上部りのテ
ーパ部23’lL2よりなり、段差部23′Cが短円筒
状部23’alの下端に連接する環状凹部23’clと
その内側の環状凸部23’c2よシなるダイス23′を
用いてもよい。
この場合素材片10の直径を短円筒状部23’a1の内
径より僅かに大きく、かつその厚さは短円筒状部23’
alの高さよりも小さくする必要がある。
第16図は素材片10を、上部シランジャ21により短
円筒状部23’a!に圧入(すなわち緊挿)した状態を
示したものである。以後第7〜12図の場合とほぼ同様
にして成形が行々われるのであるが、上部プランジャ2
1と下部シランジャ22を下部キャビティ23′b内に
導入の初期に、圧縮された素材片10の中央部10aの
材料が周縁部10bの方向に流れるため、周縁部10b
の下面が環状凹部2−3’ e 1に噴入シ、また素材
片10の端面10cと短円筒状部23’a1の内面23
’a’1の間には強い摩擦力が作用する。そのためさら
に導入が進行しても、第17図に示すように、周縁部1
0bは斜外下方に延びる上面4’ aを有するフランジ
部4′に変形するが、フランジ部4′は段差部23′c
と短円筒状部の内面23’a’lに係合するので、フラ
ンジ部4′が下部キャビティ3b内に落ち込んで成形不
能になることはない。第18図は成形終了後の状態を示
したものであって、容器1′のフランジ部4′の内側に
隆起部4′aが生じているが、この隆起部4’ aは説
明用図面のため大きく見えるのであって、実際は殆んど
目立たない。これは第12図の場合も同様である。
胴壁部の形状は、キャピテイ等の形状を変えることによ
って所望のものが得られることはいうまでもない。
さらに、素材片10の中央部10aのダイスキャビティ
内への導入は、上部プランジャ21と下部プランジャ2
2を実質的に移動させることなく(ただし抑圧に伴う若
干の移動はある)、ダイス23と押えパッド24を同時
に上昇せしめることによって行なってもよい。また図示
されないが、中空成形体5内への加圧エア(加圧流体)
の吹込は、プランジャ21の側面21bから行なっても
よい。
本発明の方法によれば、胴壁部が分子配向しており、か
つ胴壁部に軸線方向に延びる比較的厚肉で曲率の大きい
厚肉部と、比較的薄肉で曲率の小さい薄肉部が円周方向
に交互に形成された、熱間充填、密封、冷却後も商品価
値を損する程度の凹み変形を生ずることのないカップ状
プラスチック容器を製造することができるという効果を
奏することができる。
以下実施例について説明する。
実施例 メルトフローインデックスが6?/10分、融点が16
5℃のポリプロピレン(A)を両外層、ビニルアルコー
ル含有量が70モルチ、融点が182℃、厚さ約85μ
mのエチレン−ビニルアルコール共重合体(B)を内層
、融点が162℃の(25) 無水マレイン酸変性ポリプロピレン(C)を接着層とし
て有するA/C/B/C/Aなる構成の厚さ3朔の積層
体から、直径60思のブランクを打抜き、オーブンで均
一に145℃に加熱した。
下部シランジャの上面に第8図に示す形状(P−19箇
、中心角θ−45度、深さ12筋)の凹部22a1が4
個形成された、第7図に示すタイプの成形装置の、上部
プランジャ(直径53.3 TMn)、下部プランジャ
(直径54.2 mm ) 、および下部キャビティ(
内径55量)の表面温度が夫々140℃、95℃、およ
び80℃になるように内蔵ヒータによシ加熱した。
上記ブランクを上部キャビティ内に置き、押えノヤツド
によって125に9/l”の圧力でブランク周縁部をフ
ランジした。その後上部プランジャと下部プランジャに
よりブランク中央部に180 Kv’cra”の圧力を
加えながら、ブランク中央部を下部キャビティ内に10
0m/秒の速度で導入し、下部シランジャの上面が下部
キャビティ上端から20+mnの位置で、ブランク中央
部の圧力を10oK9/cIrI2(26) に低下させて、下部シランジャ上面が下部キャビティ上
端から100圏となるまで成形を行ない中空成形体を形
成した。
その後上部プランジャを上昇させながら、6にり/dの
圧力のエアを中空成形体内に送入し、中空成形体の胴壁
部を下部キャビティ内面に密接せしめて、胴壁部および
底壁部を冷却硬化させた。その後押えパッドと下部プラ
ン・シャを上昇せしめて、第1図に示す形状の容器1を
得た。その胴壁部の透明性は優れ、かつその上方部2a
の外径54端、全高95閣、厚肉部2mの平均厚さQ、
35+m++、曲率半径24調、平均分子配向度6.5
倍、薄肉部2nの平均厚さ0.25+n+n、曲率半径
40哩、平均分子配向度7.0倍であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法で製造された容器の例の正面図、
第2図は第1図の容器の底面図、第3図は第1図のll
l−1線に沿う横断面図、第4図は第2図のIV−IV
線に沿う縦断面図、第5図は第1図の容器の熱間充填、
密封、冷却、開封後の正面図、(27) ・・・ダイス、23c、23’c・・・段差部(肩部)
。 第6図は本発明の方法で製造された容器の他の例の斜視
図、第7図、第9図、第10図、第11図、第12図は
本発明の製造方法によシ第1図の容器を製造する工程の
例を示すだめの説明用縦断面図、第8図は第7図の■−
■線に沿う横断面図、第13図は第6図の容器を製造す
るために用いられる下部プランジャの平面図、第14図
は第13図のXIV −XIV線に沿う縦断面図、第1
5図は平坦な底壁部を有する第1図に示すタイプの容器
を製造するために用いられる下部プランジャの正面図、
第16図、第17図、第18図は本発明の製造方法によ
シ第1図に示すタイプの容器を製造する工程の例を示す
ための説明用縦断面図である。 1.1’、11・・・プラスチック容器、2,12・・
・胴壁部、2m 、12m・・・厚肉部、2n 、12
n・・・薄肉部、3・・・底壁部、4,4′・・・フラ
ンジ部、5・・・中空成形体、10・・・プラスチック
素材片、10a・・・中央部、10b・・・周縁部、2
1・・・上部(第1の)プラン、シャ、22.22’、
42・・・下部(第2の)シランジャ、22al + 
42al・・・凹部、23,23’(28) (29) −」 =81 特開昭59−55713 (1G) 第9図 I 5°o231)。 too          23 レジffl   11 11【シ1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  フランジ部、胴壁部および底壁部を有し、該
    胴壁部が分子配向しておシ、かつ該胴壁部に軸線方向に
    延びる比較的厚肉で曲率の大きい厚肉部と、比較的薄肉
    で曲率の小さい薄肉部が円周方向に交互に形成されたカ
    ップ状プラスチック容器の製造方法であって、実質的に
    均一な厚さの平坦な、分子配向可能温度上限以下の温度
    の分子配向性のプラスチック素材片の該フランジ部に対
    応する周縁部をダイスの肩部に係合させ、該底壁部にほ
    ぼ対応する中央部を第1のプランジャと、第1のプラン
    ジャと対向する面に該厚肉部に対応する周縁部が開いた
    凹部が形成された第2のプランジャによシ圧縮しながら
    、該ダイスのキャビティ内に導入して、第1のプランジ
    ャと第2のプランジャの間から延出する該プラスチック
    素材片の材料によシ、胴壁部をほぼ分子配向可能温度に
    保持された第1のシランジャの側面と接触するようにし
    て形成することによシ中空成形体を形成し、その後筒1
    のシランジャを復帰させながら、該中空成形体の内部に
    加圧流体を送出して該胴壁部を脹ませ、該分子配向可能
    温度の下限より低い温度に保持された該キャビティの内
    面に接触せしめて冷却硬化することを特徴とするカップ
    状プラスチック容器の製造方法。
  2. (2)  ′fラスチック素材片のキャビティ内に導入
    の前期段階において、第1のシランジャと第2のプラン
    ジャによる圧縮力を比較的高めて、延出する材料を第1
    のシランジャと該キャビティ内面間の空隙にほぼ充満す
    るよう蓄積し、その後肢圧縮力を低下させて、該蓄積し
    た材料を延伸する特許請求の範囲第1項記載のカップ状
    プラスチック容器の製造方法。
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EP83302415A EP0106425B1 (en) 1982-09-27 1983-04-28 Method and apparatus of manufacturing a tubular plastic container
DE8383302415T DE3381137D1 (de) 1982-09-27 1983-04-28 Verfahren und vorrichtung zum herstellen eines rohrfoermigen kunststoffbehaelters.
US06/660,678 US4615928A (en) 1982-09-27 1984-11-20 Method and apparatus for making a plastic container and an improvement thereof

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