JPS5953916B2 - 2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オンの製法 - Google Patents

2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オンの製法

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JPS5953916B2
JPS5953916B2 JP8350777A JP8350777A JPS5953916B2 JP S5953916 B2 JPS5953916 B2 JP S5953916B2 JP 8350777 A JP8350777 A JP 8350777A JP 8350777 A JP8350777 A JP 8350777A JP S5953916 B2 JPS5953916 B2 JP S5953916B2
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hydroxy
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正直 松井
智也 小川
恵一 高木
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T Hasegawa Co Ltd
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T Hasegawa Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は下記式(1)、 H3T6〔3 式(1) で表わされる公知香味物質2、5−ジメチルー4−ヒド
ロキシー 2、3−ジヒドロフランー3−オンの製法に
関する。
上記式(1)化合物はパイアップル中に見出され〔J、
FoodSci、、口、280(1965)〕、苺様香
気を有する香味物質として知られている。上記式(1)
化合物の合成に関しては、最も古くは、Proc、Am
、Soc、BrewingChemisls、84(1
963)に紹介されており、下記式、H□OH で表わされる6−デオキシ−マンノース(ラムノース)
を、2級アミンであるピペリジン及び酢酸と反応させて
上記式(1)化合物を合成したことが記載されている。
出発原料である上記ラムノースは天然源の高価且つ入手
困難な原料であるため工業的な製法として採用し難いと
いう困難さかあり、その後、上記パイアップル中に見出
されてから、より安価且つ入手容易な合成源の原料から
、上記式(1)化合物を合成しようという研究にのみ努
力がむけられ、いくつかの提案か行われてきた。例えば
、「 J、Org、Chem、、11、2391(19
66)」には、下記式、;三■■■。
コエニ、、−−、 に従つて、シユウ酸ジメチルとジグリコール酸ジメチル
から多工程を経て前記式(1)の2,5−ジメチル−4
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オンを合
成する方法が記載されている。
この方法においては、工業的実施には適しない煩雑な操
作及び多工程が要求される欠陥があり、更に収率か悪い
という不利がある。更に、「J.Org.Chem.,
38,l23(1973)」には、下記式、に従つて、
それぞれ、2,5−ジメチル−2,5−ジメトキシ−3
,4−ジヒドロフラン、ピルブアルデヒド及び3,4−
ヘキサンジオンから、前記式(1)の2,5−ジメチル
−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オン
を合成する方法か記載されている。
又更に、「Helv.Chim.Acta,56,l8
82(1973)」には、下記式、に従つて、3−ヘキ
シン一2,5−ジオールから2,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オンを合成す
る方法が記載されている。これらの合成方法においては
、出発原料の合成か困難で且つ高価につく不利益かある
ほかに、例えば、複雑な酸化操作等か要求される欠陥か
あり、更に収率も悪く、工業的な実施に適さない。本発
明者等は、上記諸提案の不利益ないし欠陥を克服し、工
業的に有利に前記式(1)化合物を合成する方法を提供
すべく研究を行つてきた。
その結果、天然源の高価且つ入手困難なラムノースを原
料とする不利益のために顧みられなくなつた前記最も古
い合成手段を、安価且つ入手容易なグルコースから容易
に且つ安価に製造でき且つラムノースとは化学構造を異
にする6−デオキシ−グルコースに利用することによつ
て、一工程で前記式(1)化合物が好収率、好選択率を
もつて、工業的に有利に且つ安価に製造できることを発
見した。更に、2級アミンであるピペリジンだけではな
く、1級アミンや3級アミンも同様に利用でき、また更
に、酢酸のみではなく、芳香族カルボン酸を包含して広
汎な有機カルボン酸か利用可能となることを発見した。
従つて、本発明の目的は、前記式(1)の2,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−
オンを優れた選択率をもつて好収率で、工業的に有利に
且つ安価に製造できる新しい製法を提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的及び利点は、
以下の記載から一層明らかとなるであろつO本発明の出
発原料である前記式(2)の6−デオキシ−グルコース
は、例えば、「MethOdsinCarbOhydr
ateChemistry,第巻、177〜179頁(
AcademicPress′NewYOrk,l97
2年)」の下記式、に従つて、天然界に豊富に存在する
グルコースから容易に、そして安価に製造することかで
きる。
本発明における前記式(2)の6−デオキシ−グルコー
スから前記式(1)の2,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シ−2,3−ジヒドロフラン−3−オン−の変換は、式
(2)化合物を有機窒素塩基及び有機カルボン酸と反応
せしめればよく、例えば、式(2)化合物を、有機窒素
塩基と有機カルボン酸の存在下、望むならば極性溶媒中
で反応せしめることにより、好収率で選択的に行うこと
ができる。反応は室温でも進行し、例えば、約100C
〜約200℃程度の温度で行うのがよく、約50CC〜
150℃Cの温度の採用が一層好ましい。上記反応にお
いて使用される有機窒素塩基としては、きわめて広範な
含窒素有機塩基類が利用できる利点であり、例えば、メ
チルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソ
プロビルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン
、第二級ブチルアミン、n−アミルアミン、イソアミル
アミン、n−ヘキシルアミン、n−オクチルアミン、イ
ソオクチルアミン、n−デシルアミン、シクロヘキシル
アミン、ベンジルアミン及びアニリン等の第一級アミン
類:ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ一n−プロビ
ルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ一n−ブチルアミ
ン、ジイソブチルアミン、ジ一n−アミルアミン、ジヘ
キシルアミン、ジオクチルアミン、メチルノニルアミン
、メチルデシルアミン、モノメチルアニリン、モノエチ
ルアニリン、ビペリジン、ジメチルビペリジン、ビペラ
ジン、ビコリン、セノフオリン及びピロリジン等の第二
級アミン類;或いは、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリヘ
キシルアミン、トリエタノールアミン、ピリジン、ピラ
ジン、ジメチルアニリン及びジエチルアニリン等の第三
級アミン類を挙げることかできる。
これらの有機窒素塩基の使用量は、原料の式(2)化合
物1モルに対して、例えば約0.2〜50モル程度、一
層好ましくは約0.5〜20モル程度がしばしば採用さ
れる。又、上記反応において使用される有機カルボン酸
としても広汎な有機カルボン酸が利用できる利点かあり
、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、
イソ酪酸、イソ吉草酸、カプロン酸、工ナット酸、力フ
リル酸、シクロヘキシルカルボン酸、安息香酸、シユウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マ
レイン酸、酒石酸及びクエン酸等を挙げることができる
。これらの有機カルボン酸の使用量は、原料の式(2)
化合物1モルに対して、例えば約0.2〜50モル程度
づ充分であり、一層好ましくは約0.5〜20モル程度
がしばしば採用される。更に、上記反応において使用さ
れる極性溶媒の例としては、水、ジメチルスルホキシド
、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホ
ルアミド、メタノール、エタノール、n−プロパノール
、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール
、第二級ブタノール、第三級ブタノール、n−アミルア
ルコール、イソアミルアルコール、ヘキシルアルコール
及びオクチルアルコール等を挙げることができる。
これらの溶媒は、単独もしくは二種以上の混合物であつ
ても差しつかえない。溶媒の使用量には特別な制約はな
いが、例えば、原料の式(2)化合物に対して約0.5
〜約100重量倍程度、一層好ましくは約1〜約50重
量倍程度がしばしば採用される。上記反応終了後、反応
生成分を適当な有機溶媒にて抽出し、抽出物を濃縮する
ことにより、目的の式(1)化合物2,5−ジメチル−
4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オンを
高収率高純度で得ることができる。
望むならば、更に、減圧蒸留、カラムクロマト及び再結
等の手段により精製することもできる。以下、実施例に
より本発明方法実施の数態様にっいて更に詳細に説明す
る。
実施例 1 6−デオキシ−グルコース2.09、ビペリジン0.6
f!、酢酸1.09及びエタノール5dよりなる混合物
を、80酸Cにて24時間加熱する。
冷後、反応生成物をエーテルにて抽出し、濃縮すること
により、粗製物1.89が得られる。この粗製物をシリ
カゲルカラムクロマト(n−ヘキサン/酢酸エチル=2
/1)にかけることにより、純品の目的物2,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−
オンが1.39(収率83%)得られる。融点:78〜
80−C NMR(CDCl3):δ1.43(3H,d,J=7
Hz)、2.29(3H,s)、4.53(1H,q,
J=7Hi)、約7.3(1H,br0ads)実施例
26−デオキシ−グルコース5.09、トリエチルア
ミン3.09、酢酸3.09及びエタノール20dより
なる混合物を、60℃にて48時間加熱反応する。
冷後、反応生成物をエーテルにて抽出し、減圧下濃縮し
、更に、残渣を減圧下蒸留することにより純品の目的物
2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ
フラン−3−オンが3.39(収率86%)得られる。
実施例 3 6−デオキシ−グルコース1.09、モルホリン0.5
f!及び酢酸1.0f!よりなる混合物を1000Cに
て20時間加熱反応する。
冷後、酢酸エチルにて反応生成物を抽出し、抽出物を減
圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘ
キサン/酢酸エチル−2/1)にかけることにより、純
品の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3一ジヒ
ドロフラン一3−オン0.59(収率62%)が得られ
る。実施例 4 6−デオキシ−グルコース1.09、n−ブチルアミン
0.3g、プロピオン酸0.59及びn−プロパノール
2dよりなる混合物を、900にて30時間加熱反応す
る。
冷後、エーテルにて反応生成物を抽出し、抽出物を減圧
下濃縮する。残渣をエーテルにて再結晶することにより
純品の2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジ
ヒドロフラン−3−オン0.4g(収率51%)が得ら
れる。実施例 56−デオキシ−グルコース1.0f!
、ペンジルアミン0.4f!及び50%蟻酸水2.09
よりなる混合物を、80℃にて20時間加熱反応する。
冷後、反応生成物を酢酸エチルにて抽出し、抽出物を濃
縮する。残渣を石油エーテル−エーテル(1対1)にて
再結することにより、純品の2,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オン0.45
9(収率58%)が得られる。実施例 66−デオキシ
−グルコース2.09、N,N−ジメチルアニリン1.
0g、酪酸2.09及びn−ブタノール10dよりなる
混合物を、120℃にて15時間加熱反応する。
冷後、エーテルにて生成物を抽出し、抽出物を減圧下濃
縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマト(n−ヘキサ
ン/酢酸工チル=2/1)にかけることにより、純品の
2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ
フラン−3−オン1.19(収率72%)が得られる。
実施例 7 6−デオキシ−グルコース2.09、ジ一n−ブチルア
ミン2.09、酢酸2.09及びメタノール5dよりな
る混合物を、502Cにて48時間加熱反応する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(2)、 ▲数式、化学式、表等があります▼式(2)で表わされ
    る6−デオキシ−グルコースを有機窒素塩基及び有機カ
    ルボン酸と反応せしめることを特徴とする下記式(1)
    、▲数式、化学式、表等があります▼式(1)で表わさ
    れる2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒ
    ドロフラン−3−オンの製法。
JP8350777A 1977-07-14 1977-07-14 2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロフラン−3−オンの製法 Expired JPS5953916B2 (ja)

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JPS6321481U (ja) * 1986-07-23 1988-02-12

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