JPS5953814B2 - 可食性の印刷インク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、印刷インクに係わるものであって、可食性
の錠形柳川として優れた品質の印刷インクを工業的に有
利に収得することを目的とする。

可食性の錠形物としては、菓子類例えば、グルコースを
主材とする錠形菓、ラムネ玉、角砂糖、有形チョコレー
トその他、あるいは錠形医薬品等があげられるが、その
商品効果をあげるため、とかその他の必要とかから、そ
の表面に模様、図形、記号、文字等を印刷するものが多
い。

このような印刷のためのインクには、対象錠形物の種類
、錠形の相違（例えば、だ円形、円球形、円板形、四角
形、その他）に拘わらず、共通の特性が要求される。

印刷工程からの要求としては、貼着力が優れていること
、文字、模様等の所謂なき、づれないしにじみが生しな
いこと、乾燥が速やか、均一であること、着色料となじ
みがよいこと等である。

印刷づみ対象物からの要求としては、配合する着色料に
よる色彩の発色、明度に優れていること、着色料を変色
させないこと、等である。

しかして、公知の印刷インクには、このような緒特性を
同時併行的に満足させるものは見出し難い。

この発明は、このような課題にだいする１ツの回答で゛
ある。

この発明の印刷インクは、特定の糊料と貼付助剤と水と
からなる均質混合物を内容とし、要すればこれに着色料
を添加してなるものであって、その詳細は、次の通りで
ある。

糊料としては、水飴、グルコース、デキストリン、異性
化糖、カラメル、アラビアガムを採用する。

これらは１種の単用あるいは２種以上の併用が可能であ
る。

その使用量は、糊料の種類、形態等の相違によって異り
一義的に規定することは困難であるが、多くの場合、目
的収得物について約２０〜６０％（重量、以下同じ）で
ある。

例えば、２５％水飴を使用するときは、約３０％〜６０
％でよい。

貼付助剤としては、レシチン即ちフオスファチジルコリ
ンがあげられる。

レシチンは、この印刷インクに着色料殊に天然系色素を
配合する場合、殊に優れた貼付促進化作用を示す。

因みに、天然系色素にあって、完全水溶ないし分散性の
ものが少くつれてインク間分散能が低いものが多い。

このものの使用量は、３〜５０％で足りる。

残部は、水あるいはエタノール水溶液である。

つぎに、この印刷インクの製造工程を説明する。

糊料と貼付助剤と水とを既記の使用割合において配合す
る。

要すれば、このものに着色料を任意量配合する。

ついで、これを均質にする。均質にする方法は、常法（
例えば、混ねつ機、ホモジナイザー等の使用、攪拌その
他）に従う。

この際、気温、使用材料の如何によっては、配合系を若
干温度に加湿して、均質化することもできる。

収得したものがこの発明の目的である印刷インクで゛あ
り、ここにこの発明はその目的を達し了える。

目的印刷インクを着色するためには、収得物に着色料を
任意量添加し、この系を均質にすればよいい。

着色料の種類としては、天然系、合成系の如何を問わな
いが、この発明は前述の理由から天然系のものの採用に
有利である。

着色料の配合料は、任意であるが、多くの場合、この発
明の印刷インク１００部（重量、以下同じ）にないし、
１５〜５０部でよい。

次に、この発明の作用及び効果の主要なものを以下に説
明すると、■貼着力に優れている。

■発色が極めてよい。

■印刷した模様、図形等に所謂なき、づれ、にじみ等が
生じない。

■常温下乾燥が速やかである。

■レシチンを配合しなければ、この発明のような作用、
効果は得られない。

■着色料殊に天然系のものとのなじみがよい。

他の糊料例えば、でん粉、カラジーナン、グアーガム、
ファーセラン、スクレログルカン、小麦粉等を用いたと
きは、この発明のような効果を得ることが困難である。

■着色料を変色させ難い。以下に比較実験例を記して、
これらの作用及び効果を更に精しく説明する。

実験例 ■ 印刷対象 錠菓・・グルコース８０％、砂糖１５％
、でん粉３％、有機酸２％からなる均質配合物を■菊水
製作所製Ｆ３型打錠機〔３トン／ｃｍ’ｌを使って得た
２５Ｘ２５Ｘ４ｍｍの錠形物。

■ 印刷・・・・大平工業株製Ｔ−２５型パッド式印刷
機。

■ インク・・・下記の各種インク１００部に１５〜５
０部の天然系着色料を配合した均質物。

実施例 １ 角砂糖（１５Ｘ １５ Ｘ １０ｍｍ）の表示にＴ−２
５型印刷機を使ってデキスＩ・リン４５・５％、レシチ
ン９％、水４５・５％からなるインク１００部とカロチ
ノイド色素４０部とからなるインクをもって文字を印刷
した。

なき、づれがなく、明度の高い模様刷り角砂糖が得られ
た。

実施例 ２ 錠菓（グルコース８０％、砂糖１５％、でん粉２％、コ
ハク酸その他の有機酸３％からなるものを前記Ｆ３打錠
機を使って得た２５Ｘ２５Ｘ４ｍｍのもの）の表面に水
飴４０％、レシチン２０％、水４０％からなるインク１
００部とパプリカ１５％からなる均質のインクを前記Ｔ
−２５型印刷機を使って文字を印刷した。

なき、づれがなく明度の高い文字づり錠菓が得られた。

実施例 ３ 白チョコレ−１〜 （長径２５ ｍｍのだ円形、厚さ１
０ｍｍ）の表面に水飴４０％、レシチン２０％、水４０
％からなるインク１００部と褐色力・オマス３０部とか
らなるインクを印刷（印刷機は実施例１に同じ）した。

なき、づれがない発色のよい模様づり錠形チョコレー１
〜が得られた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 水飴、グルコース、デキストリン、砂糖、異性化糖
   、アラビアガム、カラメルの１種以上約２０〜６０％、
   レシチン約３〜５０％と水からなる均質物であることに
   特徴を有する可食性の印刷インク。 ２ 着色料を配合してなる特許請求の範囲１の印刷イン
   ク。