JPS5953429B2 - 建物用基礎打設用ブロツク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、逆Ｔ字型断面を持つ鉄筋コンクリート打設に
よる建物用基礎の施工にさいし、同基礎の逆Ｔ字型をな
すベース部分と立上り部分とを同時に打設可能としたブ
ロックの提供に関する。

逆Ｔ字型断面を持つ鉄筋コンク’Ｊ −１−による建物
用基礎の施工に当っては、従来は適当なスペーサを介し
てコンクリート骨格となる鉄筋を配設し、ベース部分用
のコンクリート打ちの仮枠を介してベース部分のみを先
行打設し、ベース部分が硬化後、このベース上に立上り
部分用の仮枠を組立て、同仮枠が外方に開かないように
開き上めの処置をしてから、立上り部分を改めてコンク
リート打設するのであり、施工手間と時間が掛る点で不
利であり、より能率的であると共に省力化の可能な打設
手段が要求される処であ□る。

本発明はこのような要望に応えるべくなされたものであ
り、逆Ｔ字型をなすベース部分と立上り部分とを同時に
打設可能としたもので、その特徴とする処は、Ｖ字又は
Ｕ字形主体の下端両側に張こ出し翼縁を具備すると共に
、前記Ｖ字又はＵ字形の上端面はベース部分用仮枠及び
立上り部分用仮枠の係合及び支承台面とされ、かつ立上
り部分用仮枠の開き止め部材及び基礎巾確定用部材が設
けられた点にある。

７ 以下図示の実施例について本発明を詳述すると、第
１図は逆Ｔ字型断面形状をもつ建物用基礎の説明図であ
り、第２図は本発明によるブロック実施例の使用状態を
示し、第３図はそのコンクリート打設状態を示している
が、第１図においてｒは、１は逆Ｔ字型の建物用基礎で
あり、同基礎１はベース部分］ａとこれより直立する立
上り部分１ｂとから成り、鉄筋コンクリート作りのもの
であって、２はベース部分における幅方向の鉄筋、３は
同長手方向の鉄筋、４は立上り部分１ｂにお）ける高さ
方向の鉄筋、５は同長手方向の鉄筋を示しており、従来
は先に述べたように先にベース部分１ａを打設し、これ
が硬化後に立上り部分１ｂを新たに打設する施工手段を
用いているのである。

° これに対して本発明では、第２，３図に例示するよ
うなセメント製のブロック６を用いることによって、そ
のベース部分１ａと立上り部分１ｂとの同時打設を可能
とするのである。

即ち同ブロックのＶ字又はＵ字形の断面形状をもつ主体
６ａの下端両側に張出し状の翼縁６ｂ、６ｂを長手方向
に亘って形成し、主体６ａのＶ形又はＵ字形の谷底６Ｃ
と前記翼縁６ｂ、６ｂ上には、前記ベース部分１ａにお
ける長手方向の鉄筋３を載置するように腰又前記Ｖ字又
はＵ字形主体６ａの相対する１対の上端面６ｄ、６ｄに
は、その外側に立上り部分用仮枠の開き止め部材７が直
立壁状に突設され、又内側には基礎幅を確定するための
部材８が同じく直立壁状に突設されるのである。

このさい上端面６ｄ、６ｄにおいて外側の開き止め部材
７．７は、上端面６ｄ、６ｄの外側縁より若干内方に引
込んだ位置に設けられ、これにより第３図のようにベー
ス部分用仮枠９の上端が乗せられるようにされているの
である。

本発明によれば、建物用基礎１をこのブロック６を用い
て打設するには、第３図示のように基礎栗石１１上にブ
ロック６を載置し、所要の鉄筋２、 ３． ４． ５を
配設すると共に、ベース部分用仮枠９，９を図示のよう
にブロック６の両性側に配設して、仮枠９，９の上端を
ブロック６の上端面６ｄ、６ｄの上端外側に係止させ、
更に立上り部分用仮枠１０．１０を、その下端が上端面
６ｄ、６ｄに立設した開き止め部材７及び基礎幅確定用
部材８の間に挿入状に係止させることにより、ベース部
分用仮枠９立上り部分用仮枠１０を介して、基礎１のベ
ース部分１ａと立上り部分１ｂとのコンクリート打設が
同時に容易に行なえることになるのである。

尚第３図において１２は立上り部分用仮枠１０．１０の
上端における仮止め部材を示している。

即ち本発明によれば、簡単なブロック６の採用により、
逆Ｔ字型断面形状の建物用基礎１のベース部分１ａと立
上り部分１ｂとの同時打設が容易。

に行なわれるのである。

このさいブロック６を適当間隔に配置することにより、
どのような長さの基礎１でも容易に施工できるのであり
、そのＶ字又はＵ字形主体６ａによって安定に設置され
ると共に、Ｖ字又はＵ字形の谷底６Ｃと左右両側の張出
し翼縁６ｂ、６ｂによって鉄筋３を定間隔に載置できる
のであり、かつ主体６ａの上端面６ｄ。

６ｄを利用して立上り部分用仮枠１０．１０の支持台面
として利用し、このさい同面６ｄ、６ｄ上に開き止め部
材７，７及び基礎幅確定用部材８を設けて置くことによ
り、仮枠１０．１０は充分な耐側圧の下に立設され、仮
枠１０．１０の外方開拡もなく、更にベース部分用仮枠
９，９もこの上端面６ｄ、６ｄに係止させることにより
安定に設置されるのであり、これによって建物用基礎１
のきわめて能率的な施工が可能となるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する建物用基礎の断面図、第２図
は本発明ブロック実施例と鉄筋配置を示す斜面図、第３
図は同基礎コンクリート打設状態を示す断面図である。 １・・・建物用基礎、１ａ・・・ベース部分、１ｂ・・
・立上り部分、２〜５・・・鉄筋、６・・・セメントブ
ロック、６ａ・・・Ｖ字、Ｕ字形ブロック主体、６ｂ・
・・張出し翼縁、６Ｃ・・・谷底、６ｄ・・・上端面、
７・・・開き止め部材、８・・・基礎幅確定部材、９・
・・ベース部分用仮枠、１０・・・立上り部分用仮枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ■字又はＵ字形主体の下端両側に張出し翼縁を具備
   すると共に、前記Ｖ字又はＵ字形の上端面はベース部分
   用仮枠及び立上り部分用仮枠の係止及び支承台面とされ
   、かつ立上り部分用仮枠の開き止め部材及び基礎巾確定
   用部材が設けられたことを特徴とする建物用基礎打設用
   ブロック。