JPS5953384B2 - 手編物の立体花モチ−フ編上げ方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、手編物の立体花モチーフ編上げ方法に関す
るものである。

従来テーブルクロス等のインテリア用品、及び幼児、婦
女子の被服類の手編物には、花モチーフ。

を連成したものが多くある。

しかしながら、この手編物の花モチーフは、通常、花芯
の周囲の花弁が一重であると共に、くさり編によって模
様が順次拡大編上げられている。

この発明は、従来品と異なり隣接する花弁を立体交差さ
せて厚みのある装飾が出来上がると共に、長編で模様が
拡大される手編物の立体花モチーフ編上げ方法を提供す
るものである。

以下、この発明の構成を添付図面に基づいて説明する。

この手編物の立体花モチーフ編上げ方法の第１工程では
、第１図及び第２図に示すよう２に、所定の素材、番手
の編糸Ａを用い、かぎ針Ｂ（こよって１目のループ つなぎ用くさり２と、１目の細編の飛び３とが作られ、
前記ループ１と細編の飛び３に支持用仮糸Ｃ１が挿通さ
れている。

′ 第２工程では、第２図に示すように、前記細編の飛
び３に花弁織編用の１目の長編の飛び４と１５目の花弁
内側縁用くさり５ （始点ＤＩ） とが続けて作られ
、長編の飛び４に沿い、その前後の編目に支持用仮糸Ｃ
２が挿通されている。

第３工程では、第３図に示すように、前記くさり５の終
点Ｄ２に、例えば二重の６枚の花弁を形成する場合には
、３３目のくさり６ （終点Ｄ３）が作られ、このくさ
り６に３目の間隔をあけて１目の長編７と３目のくさり
８とからなる１２組の枝状編目片９が形成され、この編
目片９の先端ループに仮糸ｑがそれぞれ挿通されている
。

第４工程では、第４図に示すように、前記仮糸Ｃ３で編
目片９を収束し、くさり６の終点Ｄ３がら１目くさりを
作りくさり５の終点Ｄ２がら２目戻った点Ｄ４で交差す
れば、くさり６を辺縁とする正１２辺形状花芯が形成さ
れる。

次に、くさり５の点Ｄ４から前記花芯辺縁くさり６の各
辺に３目毎に細編１０でつなぎ、くさり５の点Ｄ４から
２目戻った点Ｄｓ （第５図参照）を終点とする１２辺
からなる花芯外輪１１が編成される。

第５工程では、第５図に示すように、くさり５の点Ｄ５
を始点、Ｄｌを終点とし、第１花弁Ｅ１（第８図参照）
を形成する各２０目の６個の花弁内側縁くさり１２が、
前記花芯外輪１１の一辺飛び（例えば奇数辺）に、細編
１０でつなぎ編成される。

第６エ程では、第６図及び第７図に示すように、前記花
弁内側縁くさり１２に、長編の飛び４の仮糸Ｃ２をはず
し最初の長編１３を作り、ここから順次長編１３で縁網
して６枚の波形第１花弁Ｅ１が編成される。

第７エ程では、第７図に示すように、第１花弁Ｅ１の終
り目で前記細編の飛び３及びループ１を用い、仮糸Ｃ１
をはずして細編を作り、最初のモチーフつなぎ用くさり
２に引続き、第１及び第２工程と同様に、次の９目のモ
チーフつなぎ用くさす２′を作り、仮糸Ｃ１で支持され
た細編の飛び３′、仮糸ｑで支持された長編の飛び４′
が再度作られる。

次に、長編の飛び４′の終点Ｄ６から第１花弁Ｅ１の各
斜辺に立体交差し、且つ花芯外輪１１の一辺飛び（例え
ば偶数辺）に順次つなぎ、６個の第２花弁島を形成する
各２０目の花弁内側縁くさり１２′が編成される。

第８工程では、第８図に示すように、前記花弁内側縁く
さり１２′に、第１花弁Ｅ０編成時と同様に、長編の飛
び４′の仮糸ｑをはずし、最初の長編１３′を作り、こ
こから順次長編１３′で縁網して６枚の波形第２花弁す
が編成され、最後に各花弁Ｅ、Ｅ２の外側縁につなぎ１
周するモチーフつなぎ用ぐさり２″を編み、最初のモチ
ーフつなぎ用くさり２と交差して所望の二重花弁の立体
花モチーフが編上がる。

なお、次に連らなる花モチーフは、編糸Ａを用いて、上
述の第１乃至第８工程に従って所要数編み続けていき、
順次モチーフつなぎ用くさりに係止することができる。

前記花モチーフは、花弁輪郭用くさり６の目数ｍと、こ
のくさり６に所定目数ｎの間隔をあけて設ける編目片９
の数Ｎ （＝ｎ／ｍ）を適宜選択することによって、Ｎ
連形状花芯が得られ、この花芯の外まわりに所要数束な
り合う花弁を適宜編成することができる。

この発明に係る手編物の立体花モチーフ編上げ方法は、
以上のような構成であり、花弁数に対応した辺をもつ多
角形状花芯を作り、この各辺に係止される花弁を立体交
差するように花芯周縁に編み付けて編上げるものであっ
て、花弁が二重以上に重なり合う分厚い装飾が可能であ
り、仮糸を併用した長編で拡大編成されるため立上がり
が美しく、編糸が終始連続しており花模様に端がなく且
つ表裏両面が使用できて経済的である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は、この発明の一実施例の編み手順を
示す工程別説明図、第８図は同上の完成平面図である。 １・・・・・・ループ、２． ２’、 ２”・・・・
・・モチーフつなぎ用くさり、３，３′・・・・・・細
編の飛び、４，４′・・・・・・長編の飛び、５，６・
・・・・・くさり、９・・・・・・編目片、１０・・・
・・・細編、１１・・・・・・花芯外輪、１２，１２′
・・・・・・花弁内側縁くさり、１３，１３’・・・・
・・長編。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ モチーフつなぎ用くさりに花弁織編用長編と、花弁
   内側縁用ぐさりと、所要口数の花芯輪郭用くさりとを続
   けて作り、前記花芯輪郭用くさりに所定目数の間隔をあ
   けて長編片を複数設け、この長編用先端ループをとじ合
   せて多角形状花芯を形成し、次に前記花弁内側縁用くさ
   りを延長し、このくさりに長編で縁網を編み付け、且つ
   前記多角状花芯の外まわりに適宜間隔をあけて係止して
   波形花弁を編成し、更に花弁の係止点をずらしながら二
   重以上に立体交差する合せて複数組の波形花弁を編み、
   前記モチーフつなぎ用くさりを延長しながら、前記各花
   弁の外端をつなぎ合せて成ることを特徴とする手編物の
   立体花モチーフ編上げ方法。 ２ 前記花弁織編用長編に沿い、この長編前後の編目に
   支持用仮糸を挿通した特許請求の範囲第１項記載の手編
   物の立体花モチーフ編上げ方法。