JPS5952719B2 - 厚膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜の形成方法 - Google Patents
厚膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜の形成方法Info
- Publication number
- JPS5952719B2 JPS5952719B2 JP13660579A JP13660579A JPS5952719B2 JP S5952719 B2 JPS5952719 B2 JP S5952719B2 JP 13660579 A JP13660579 A JP 13660579A JP 13660579 A JP13660579 A JP 13660579A JP S5952719 B2 JPS5952719 B2 JP S5952719B2
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- Japan
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- oxide film
- forming
- corrosion
- anodic oxide
- electrodeposition coating
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金(以下
これを単にアルミニウムと呼称)の表面に、厚膜型の電
着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜を形成させる方法に
関するもので、その自白(は、陽極酸化皮膜の特異な2
段封孔処理と、その後に引続いて行なう電着塗装処理に
より塗膜厚の増加をはかり、全体として耐食性のある酸
化皮膜を得ることにある。
これを単にアルミニウムと呼称)の表面に、厚膜型の電
着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜を形成させる方法に
関するもので、その自白(は、陽極酸化皮膜の特異な2
段封孔処理と、その後に引続いて行なう電着塗装処理に
より塗膜厚の増加をはかり、全体として耐食性のある酸
化皮膜を得ることにある。
従来、多孔質酸化皮膜の封孔処理としては、(イ)沸騰
水等による水和反応、(口)無機、有機化合物の添加に
よる水和反応、(−→高分子化合物による含浸、被覆等
の単独又は組合せにより実施されているが、陽極酸化処
理後に電着塗装する方法としては、陽極酸化処理と電着
塗装との間に、水洗又は湯洗のみを行なう、所謂陽極酸
化後直ちに塗装する方法(特公昭41−14967号)
と、加温した金属塩水溶液中に浸漬して封孔処理を行な
う方法(特公昭47−51092号)がよ<知られてい
る。
水等による水和反応、(口)無機、有機化合物の添加に
よる水和反応、(−→高分子化合物による含浸、被覆等
の単独又は組合せにより実施されているが、陽極酸化処
理後に電着塗装する方法としては、陽極酸化処理と電着
塗装との間に、水洗又は湯洗のみを行なう、所謂陽極酸
化後直ちに塗装する方法(特公昭41−14967号)
と、加温した金属塩水溶液中に浸漬して封孔処理を行な
う方法(特公昭47−51092号)がよ<知られてい
る。
このうち前者の水洗又は湯洗のみを行なう方法では、電
着塗装時に陽極酸化皮膜の電気抵抗が増加するので厚膜
が得られず、この傾向は湯洗の温度を高くするほど著し
くなり、湯洗の温度を上げ過ぎると陽極酸化皮膜の水和
反応が進行し、電着塗装後の加熱硬化で皮膜に割れ(ク
ラック)を生ずる恐れがある。また後者の金属塩浴によ
る封孔処理を行なう方法では、浴の老化が著しく、大量
生産の場合、給水量及び添加剤の補給量を多くしなけれ
ばならぬため、浴管理が困難であり、更に浴を95℃・
以上の高温にしないと封孔効果が上がらないので、操業
経費が高<つく欠点がある。この発明は、アルミニウム
表面の陽極酸化皮膜に特異な3段封孔処理を施すことに
より前記従来方法の欠点を解決したものであつて、陽極
酸化処フ理した後のアルミニウムを、まず金属塩、アン
モニウム誘導体、アミン化合物、水酸化アルカリ又は硼
素化合物のように通常使用されている一般的な封孔剤の
水溶液中に浸漬し(以下第1封孔と云う)、次に加温し
たイオン交換水、水道水、井水5又は工業用水中に浸漬
し(以下第2封孔と云う)、更に熱硬化性樹脂の水溶液
又はエマルジョンから電気泳動塗装浴(電着塗装浴)内
で塗料を厚く電着塗装し(以下第3封孔と云う)た後、
加熱炉内で前記塗料を加熱硬化することにより厚膜型の
陽極酸化皮膜を得ることを特徴とするものである。
着塗装時に陽極酸化皮膜の電気抵抗が増加するので厚膜
が得られず、この傾向は湯洗の温度を高くするほど著し
くなり、湯洗の温度を上げ過ぎると陽極酸化皮膜の水和
反応が進行し、電着塗装後の加熱硬化で皮膜に割れ(ク
ラック)を生ずる恐れがある。また後者の金属塩浴によ
る封孔処理を行なう方法では、浴の老化が著しく、大量
生産の場合、給水量及び添加剤の補給量を多くしなけれ
ばならぬため、浴管理が困難であり、更に浴を95℃・
以上の高温にしないと封孔効果が上がらないので、操業
経費が高<つく欠点がある。この発明は、アルミニウム
表面の陽極酸化皮膜に特異な3段封孔処理を施すことに
より前記従来方法の欠点を解決したものであつて、陽極
酸化処フ理した後のアルミニウムを、まず金属塩、アン
モニウム誘導体、アミン化合物、水酸化アルカリ又は硼
素化合物のように通常使用されている一般的な封孔剤の
水溶液中に浸漬し(以下第1封孔と云う)、次に加温し
たイオン交換水、水道水、井水5又は工業用水中に浸漬
し(以下第2封孔と云う)、更に熱硬化性樹脂の水溶液
又はエマルジョンから電気泳動塗装浴(電着塗装浴)内
で塗料を厚く電着塗装し(以下第3封孔と云う)た後、
加熱炉内で前記塗料を加熱硬化することにより厚膜型の
陽極酸化皮膜を得ることを特徴とするものである。
上記のように、本発明は、封孔時の水和反応を限定して
低温、短時間で封孔処理効果をあげ、電着塗膜の増加を
はかる事を骨子とするもので、常温もしくは若干加温し
た一般の封孔剤、例えば金属塩、アンモニウム誘導体、
アミン化合物、水酸化アルカリ、硼素化合物、あるいは
ニツケル、コバルト、硼酸等を含む廃液などに浸漬し、
つぎに60〜90℃の比較的低温の水道水、井水、工業
用水、イオン交換水の中で封孔を行なうと、第1封孔を
実施しなかつたものよりは言うまでもなく、同じ時間イ
オン交換水の沸騰水処理したものよりも耐食性が著しく
改善されると共に、同一電着条件では従来よりも約10
〜30%増加した電着塗膜が得られることが判明した。
低温、短時間で封孔処理効果をあげ、電着塗膜の増加を
はかる事を骨子とするもので、常温もしくは若干加温し
た一般の封孔剤、例えば金属塩、アンモニウム誘導体、
アミン化合物、水酸化アルカリ、硼素化合物、あるいは
ニツケル、コバルト、硼酸等を含む廃液などに浸漬し、
つぎに60〜90℃の比較的低温の水道水、井水、工業
用水、イオン交換水の中で封孔を行なうと、第1封孔を
実施しなかつたものよりは言うまでもなく、同じ時間イ
オン交換水の沸騰水処理したものよりも耐食性が著しく
改善されると共に、同一電着条件では従来よりも約10
〜30%増加した電着塗膜が得られることが判明した。
また従来方法によると、封孔浴の管理として添加剤及び
不純物の濃度などを一定に保つ必要があるが、これが非
常に難かしく、大量生産に向かないけれども、本発明で
は第1封孔浴の添加剤の濃度管理だけで充分である。そ
の理由としては、金属塩、硼素化合物又はアンモニウム
誘導体などを含む水溶液の第1封孔とこれに引続いて行
なわれる第2封孔とにより、浴中の金属塩が加水分解し
て、又は第1封孔の添加物が酸化皮膜と結合して吸着を
おこすか、或いは酸化皮膜の多孔内に残留する硫酸など
封孔を害する物質との置換反応等により封孔効果を向上
させると同時に、第3封孔の電着塗装時の抵抗増加を遅
らせ、同一電解条件で電流通過量が多くなるものと推察
できる。
不純物の濃度などを一定に保つ必要があるが、これが非
常に難かしく、大量生産に向かないけれども、本発明で
は第1封孔浴の添加剤の濃度管理だけで充分である。そ
の理由としては、金属塩、硼素化合物又はアンモニウム
誘導体などを含む水溶液の第1封孔とこれに引続いて行
なわれる第2封孔とにより、浴中の金属塩が加水分解し
て、又は第1封孔の添加物が酸化皮膜と結合して吸着を
おこすか、或いは酸化皮膜の多孔内に残留する硫酸など
封孔を害する物質との置換反応等により封孔効果を向上
させると同時に、第3封孔の電着塗装時の抵抗増加を遅
らせ、同一電解条件で電流通過量が多くなるものと推察
できる。
次に本発明による厚膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸
化皮膜の形成方法を具体的な実施例について説明し、同
時に従来法で封孔処理したものと比較する。
化皮膜の形成方法を具体的な実施例について説明し、同
時に従来法で封孔処理したものと比較する。
通常の前処理を施したアルミニウム押出形材(A6O6
3S−T5)を陽極として、温度20±1℃の15%(
重量比)硫酸水溶液に浸漬し、電流密度1.3A/Dm
霊で30分間陽極酸化処理を行ない、これについて次表
に示す本発明方法の処理液及び従来法の処理液を用い、
これに被処理物を浸漬し、電圧150Vで2分間電着塗
装し、加熱炉内にて180℃で30分間焼付硬化させ、
その結果を整理した図表化したものを次頁に示す。
3S−T5)を陽極として、温度20±1℃の15%(
重量比)硫酸水溶液に浸漬し、電流密度1.3A/Dm
霊で30分間陽極酸化処理を行ない、これについて次表
に示す本発明方法の処理液及び従来法の処理液を用い、
これに被処理物を浸漬し、電圧150Vで2分間電着塗
装し、加熱炉内にて180℃で30分間焼付硬化させ、
その結果を整理した図表化したものを次頁に示す。
Claims (1)
- 1 アルミニウム又はアルミニウム合金に陽極酸化皮膜
を生成させた後、第1封孔処理として金属塩、アンモニ
ウム誘導体、アミン化合物、水酸化アルカリ又は硼素化
合物のように通常使用されている封孔剤の水溶液に浸漬
し、次いで、第2封孔処理として加温した水中に浸漬し
、更に第3封孔処理として熱硬化性樹脂の水溶液又はエ
マルジョンの電着塗料浴内で電着塗装を行ない、その後
、前記塗料を加熱炉内で硬化させることを特徴とする厚
膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13660579A JPS5952719B2 (ja) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | 厚膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13660579A JPS5952719B2 (ja) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | 厚膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5662992A JPS5662992A (en) | 1981-05-29 |
JPS5952719B2 true JPS5952719B2 (ja) | 1984-12-21 |
Family
ID=15179197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13660579A Expired JPS5952719B2 (ja) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | 厚膜型電着塗膜を有する耐食性陽極酸化皮膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5952719B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103132117A (zh) * | 2011-12-02 | 2013-06-05 | 关西涂料株式会社 | 用于形成膜的方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03277797A (ja) * | 1990-03-27 | 1991-12-09 | Okuno Seiyaku Kogyo Kk | アルミニウム陽極酸化皮膜の封孔処理方法 |
CN104988562B (zh) * | 2015-07-02 | 2017-07-14 | 镇江市宝华半挂车配件有限公司 | 一种铸造件电泳处理方法 |
-
1979
- 1979-10-23 JP JP13660579A patent/JPS5952719B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103132117A (zh) * | 2011-12-02 | 2013-06-05 | 关西涂料株式会社 | 用于形成膜的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5662992A (en) | 1981-05-29 |
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