JPS5831400B2 - アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法

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JPS5831400B2
JPS5831400B2 JP17421080A JP17421080A JPS5831400B2 JP S5831400 B2 JPS5831400 B2 JP S5831400B2 JP 17421080 A JP17421080 A JP 17421080A JP 17421080 A JP17421080 A JP 17421080A JP S5831400 B2 JPS5831400 B2 JP S5831400B2
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JP
Japan
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aluminum
color
electrolysis
electrolytic
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JP17421080A
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JPS5798698A (en
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良清 上田
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Sumitomo Aluminum Smelting Co
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Sumitomo Aluminum Smelting Co
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、陽極酸化処理を施したアルミニウム又はア
ルミニウム合金(以下単にアルミニウムと呼称する)を
、水溶性ニッケル塩を含む電解着色浴中で直流陰極電解
することにより、アルミニウムの表面に黒褐色乃至黒色
の着色皮膜を得ることを目的として開発された新規なア
ルミニウムの着色方法に関するものである。
従来、陽極酸化皮膜形成後のアルミニウムを金属を含む
溶液中で直流陰極電解し、アルミニウムの表面に種々の
色調を持つ着色皮膜を得る方法としては、一般に「住化
法」と呼ばれている特公昭49−48824号の直流電
解法によるアルミニウムの着色法がよく知られており、
この方法によれば、電解浴の種類によりそれぞれ独特の
色調が得られ、更に電流密度や電解時間を操作すること
により、各々の色調において、広範囲の濃淡が得られる
ため、各種アルミニウム製品の着色に広く適用されてい
る。
然しなから、前記の直流陰極電解法により水溶性ニッケ
ル塩を含む電解液を用いてアルミニウムの表面を着色す
ると淡ブ冶ンズ色から濃ブロンズ色は電流密度及び電解
時間の調整により容易に得られるが、黒褐色乃至黒色の
濃い着色皮膜を得ようとして、電解密度及び電解時間等
の調整を行なっても、濃ブロンズ以上の濃色は得難い場
合が多し)。
即ち電流密度と電解時間との間には密接な関係があり、
一定の濃さの着色を得る場合、電流密度が小さいと着色
は長時間となり、電流密度が大きくなると、着色電解時
間は短かくなる傾向があるが、ある程度電解時間が経過
すると、電圧上昇又は電流降下が生じ濃色化されない。
電流密度と電解時間の詳しい関係については、浴組成、
濃度、温度あるいはNa+イオンその他の有害イオンの
存在等により異なるが、例えば後記するような実施例の
1次着色において用いた着色浴条件では、定電流電解に
おける電流密度が約0.5A/dmで約50〜60秒、
約IA/dm2又はそれ以上では約30秒前後で電圧上
昇がはじまり、引き続いて電解を続けた場合、着色は電
圧の上昇開始時よりあまり濃色化されず最終的には皮膜
の破壊現象が生じ、ツキマワリ性の良い黒褐色乃至黒色
の着色皮膜を得ることが難かしい。
本発明の着色方法は、前記の問題点を解決するために開
発されたものであって、陽極酸化皮膜を有するアルミニ
ウムを溶解性ニッケル塩を含む電解着色浴中に陰極とし
て配置し、第1次の直流電解着色を行なった後、この着
色されたアルミニウムを無機酸もしくは有機酸の溶液に
浸漬し、その後、再び溶解性ニッケル塩を含む電解着色
浴中に陰極として配置し、第2次の直流電解着色を行な
うことを特徴とするものである。
上記のように、本発明方法は、陽極酸化皮膜を有するア
ルミニウムを水溶性ニッケル塩溶液で陰極電解着色(1
次着色)した後、一旦、酸溶液に浸漬して皮膜の改質処
理を行ない、その後で再度水溶性ニッケル塩溶液にて陰
極電解着色(2次着色)を行なうものであって、このう
ち、第1次の電解着色工程では、前に述べた定電流電解
時における電圧上昇もしくは定電圧電解時における電流
減少が生じる前後の時間まで着色した後、一旦、酸溶液
に浸漬し、再度第2次の着色を行なう関係上、第2次の
電解着色工程では、その前に行なわれる酸浸漬浴の条件
を適当に選択する事によって着色時間を大巾に延長する
ことが可能になり、例えば約I A / di又はそれ
以上の電流密度で電解着色を行なった場合でも30秒間
以上の着色が可能である。
そのため、アルミニウム試片が陽極に対して極比が大き
い場合や試片の形状が複雑で均一な電流密度分布が得ら
れない場合でも、ツキマワリ性の良い黒褐色乃至黒色の
着色皮膜が得られる。
次に、本発明の実施に際して配慮すべき事項をもう少し
詳しく説明すると、先ず、第1次の着色は比較的濃色で
ある事が望ましく、定電流電解時における電圧上昇又は
定電圧電解時における電流減少が生じる前後までの着色
がより有効であって、1次着色をあまり早目に終了し、
淡色のま5次の酸浸漬及び2次着色を行なった場合、2
次着色時において一応濃色にはなるものの黒褐色乃至黒
色までに至らないことがある。
また、1次着色時の電圧(電流)が大きく変化しはじめ
た後、さらに電解を続けた場合でも、これによって皮膜
の破壊現象が生じない限り、酸浸漬及び2次着色は有効
であるが、陰極電解着色法において従来から指摘されて
いるNa” 、 K+イオン等の有害イオンが着色液中
に多量に存在する事は、本発明の着色法でも大きな影響
を与え、1次着色を早目に終了した場合と同様に黒褐色
乃至黒色までに至らないことがある。
また、次工程の酸浸漬浴には、無機酸及び有機酸のうち
、pH値がはく3以下の値を示す種類の酸及び濃度を用
いれば、浴温と浸漬時間とを適当に設定することにより
所期の浸漬効果を期待できる。
けれども、pH値が比較的高い弱酸溶液、例えばホウ酸
やアミノ酸類では浸漬効果を期待することができない。
なお本工程の実施に際しては、アルマイト生成に用いら
れる硫酸浴Wt\酸浸漬浴として使用してもよい。
このようにして1次着色及び酸浸漬を行なった試片を水
溶性ニッケル塩を含む溶液中で再度陰極電解着色処理(
2次着色)すると、着色時間の経過に伴なって試片は次
第に濃色化され黒色を呈することになり、その際、2次
着色によって黒色までに至る着色時間は、2次電解着色
での電流密度あるいはそれに先立つ酸浸漬条件等により
若干異なる。
また前記の電解着色工程において、2次着色溶液には、
1次着色に用いた溶液を使用してもよいし、1次浴と同
等に管理された別浴を用いてもよい。
以下、本発明方法の実施例を具体的に記載するが、本発
明は必ずしもこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例 1 アルミニウム押出形材(6063)を試片として50℃
の3%酸性脱脂剤溶液に5分間浸漬して脱脂処理し、水
洗後、50’Cの509/l苛性ソーダ溶液で5分間エ
ツチング、水洗し、更に10%硝酸溶液に5分間浸漬し
て中和する一連の前処理を行なった。
その後、前記アルミニウム試片を硫酸1509fi。
A13+イオン10 &/13溶液で浴温20±1℃に
て電流密度1.6A/drn’、30分間陽極電解処理
し、表向に陽極酸化皮膜を生成させた。
次いで、この陽極酸化皮膜を形成した後の試片を、1次
着色として硫酸ニッケル50 &/13、ホウ酸40
g/l、浴温35±1℃の溶液中で対極(陽極)にニッ
ケル板を使用し、電流密度0.5A/dmr50秒間の
陽極電解処理を行ない、ブロンズ色に着色された皮膜を
得た。
このようにして前処理、陽極酸化及び1次着色処理を施
したアルミニウム試片を4枚作成し、蓚酸65 &/l
、50℃の浴に300秒浸漬し、水洗後、1次着色と同
浴にて夫々電流密度0.5 A7’dmj。
0、8 A/dm2.1.1 k/di及び1.4A/
d77+2で各々50秒の直流陰極電解着色を行なった
ところ、各試片とも皮膜は黒色となった。
実施例 2 実施例1と同様に前処理、陽極酸化及び1次着色処理を
施したアルミニウム(6063)試片を次頁の表に示す
無機酸及び有機酸溶液に浸漬し、水洗後、2次着色とし
て再度ニッケル塩溶液中で直流陰極電解着色を行なった
ところ、いずれも皮膜は黒色化された。
尚、2次着色条件は次頁の表に記載した条件を除きいず
れも1次着色と同じである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 陽極酸化皮膜を有するアルミニウム又はアルミニウ
    ム合金を溶解性ニッケル塩を含む電解着色浴中に陰極と
    して配置し、第1次の直流電解着色を行なった後、この
    着色されたアルミニウム又はアルミニウム合金を無機酸
    もしくは有機酸の溶液に浸漬し、その後、再び溶解性ニ
    ッケル塩を含む電解着色浴中に陰極として配置し、第2
    次の直流電解着色を行なうことを特徴とするアルミニウ
    ム又はアルミニウム合金の着色方法。
JP17421080A 1980-12-10 1980-12-10 アルミニウム又はアルミニウム合金の着色方法 Expired JPS5831400B2 (ja)

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JPS5798698A JPS5798698A (en) 1982-06-18
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JPS6232295U (ja) * 1985-08-12 1987-02-26
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