JPS5952110B2 - 充填機のノズル洗滌装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は充填機の充填ノズルを洗滌するためのノズル洗
滌装置。

従来のこの種ノズル洗滌装置として、容器を上昇させ容
器の上端開口部をその直上位置の充填ノズルに圧接させ
て充填ノズル内の弁を開かせる昇降テーブルに、ノズル
洗滌装置を設けたものが知られている。

この種のノズル洗滌装置においては、非洗滌時には、昇
降テーブル上に搬入させる容器と干渉しない位置にノズ
ル洗滌装置を移動させておき、洗滌時にはそのノズル洗
滌装置を充填ノズルの直下位置にセットし、かつ昇降テ
ーブルを上昇させてノズル洗滌装置を充填ノズルに圧接
させ、充填ノズル内の弁を開かせる必要があった。

したがってノズル洗滌装置はそれ自体の移動と昇降テー
ブルの上昇とによって充填ノズルに圧接されることとな
り、一方でも適正な移動がなされないと洗滌時に洗滌液
の漏洩をもたらしていた。

また、昇降テーブルにノズル洗滌装置を設けていたため
、昇降テーブルの形状が大きくなり、さらに充填機が回
転式充填機で、しかも昇降テーブルをカムによって昇降
させている場合には、各昇降テーブルに設けたノズル洗
滌装置を同時に一斉に各充填ノズルに圧接させることが
できず、したがって洗滌時にも回転式充填機を回転させ
ながら洗滌を行う必要があった。

本発明はこのような欠点に鑑み、充填ノズルを支持する
充填液のタンクにノズル洗滌装置を設けて上述の種々の
欠点を解消したものである。

以下図示実施例について本発明を説明すると、第１図に
おいて、１は充填液を貯蔵するタンク、２はこのタンク
１の下面に取付けた充填ノズルで、従来周知のように内
部に図示しない弁を備え、容器により充填ノズル２が押
上げられた際にはその弁を開き、タンク１内の充填液を
容器内に充填させることができる。

３はタンク１の下面に各充填、ノズル２毎に設けたノズ
ル洗滌装置で、このノズル洗滌装置３は、一端をピン４
によりタンク１の下面に枢支した左右一対のし形アーム
５と、このアーム５の他端にピン８で取付けた筒状体７
と、アーム５の屈曲部とタンク１下面とをそれぞれピン
８，９を介して連結するシリンダ装置１０とを備えてい
る。

上記筒状体７内には、第２図に示すように、洗滌液の流
路１１が形成され、この流路１１は筒状体７に取付けた
ホース接続部材１２内の流路１３を介して図示しない洗
滌液供給源に連通されている。

また筒状体７の上面には流路１の開口部を囲むシール部
材１４を設けている。

非洗滌時には、シリンダ装置１０によりアーム５および
筒状体７にはピン４中心として時計方向に回動され、第
１図の実線で示す位置に保持される。

この状態では筒状体７は充填ノズル２の直下位置より側
方に後退され、図示しない昇降テーブルによって充填ノ
ズル２に上昇圧接される容器と干渉することはない。

洗滌時にはシリンダ装置１０によりアーム５および筒状
体７を反時計方向に回動させれば、第１図の想像線から
理解されるように、筒状体７の上面に設けたシール部材
１４は充填ノズル２の下面に圧接され、ここからの洗滌
液の漏洩を防止する。

さらにシリンダ装置１０により筒状体１０を反時計方向
に回動させれば、筒状体１０は充填ノズル２を上方に押
し上げ、充填ノズル２内の弁を開かせる。

筒状体７は、上述した作動から理解できるように、後退
位置から充填ノズル２に接触するまではアーム５との相
対的回転はなく、充填ノズル２に接触してこれを押し上
げる際にはアーム５に対して相対的に僅かに回転する。

この動きを保証するために、図示しないばねにより筒状
体７とアーム５とを所定の角度に保持させておき、筒状
体７が充填ノズル２を押し上げる際にはそのばねに抗し
て筒状体７が回動できるようにすることが好ましい。

しかきながら、より簡単には、アーム５と筒状体７との
間に所要の大きさの摩擦力を付与させておけばよい。

筒状体７が充填ノズル２内の弁を開いたら、以。

後は従来の洗滌装置と同様に、筒状体７の流路１１から
充填ノズル２内に洗滌液を流通させ、又は通常は充填と
同様に充填ノズル２側から筒状体７側へ洗滌液を流通さ
せて充填ノズル２内並びに充填液の流路の洗滌を行うこ
とができる。

なお、上記実施例では筒状体７を揺動させる駆動主段と
してシリンダ装置１０を用いているが、その他適宜の駆
動手段、例えばソレノイド等を用いることができること
は勿論である。

本発明は以上述べたように、洗滌液流路の開口部を形成
した筒状体を、充填ノズルを備えた充填液貯蔵タンクに
該各充填ノズルに隣接させて揺動可能に支持し、かつそ
のタンクには、この筒状体を、その流路開口部が上記充
填ノズルに圧接された洗滌位置と上記充填ノズルに圧接
される容器に干渉することのない非洗滌位置とに渡って
移動させるシリンダ装置等の駆動機構を設けたものであ
るから、タンク側に設けられた単一駆動機構により各充
填バルブに隣接した筒状体を、従来装置の如く接近と上
昇という分離された二動作を伴うことなく、接近揺動々
作のみの一挙動で確実にノズル洗滌装置位置にセットで
き、充填ノズルに対する位置決め操作が容易で、しかも
洗滌装置設置のためのフロワ面積を全く要しない利点が
あり、かつ洗滌時の洗滌液の漏洩をより確実に防止する
ことができる。

さらに昇降テーブルがカムによって昇降される回転式充
填機に適用したとしても、全てのノズル洗滌装置を一斉
に充填ノズルに圧接させることができるため、回転式充
填機を回転させることなく全ての充填ノズルを同時に洗
滌することができるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す部分断面正面図、第２
図は第１図のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面図である。 １・・・・・・充填液貯蔵タンク、２・・・・・・充填
ノズル、３・・・・・・ノズル洗滌装置、７・・・・・
・筒状体、１０・・・・・・シリンダ装置、１１・・・
・・・洗滌液流路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 充填ノズルを備えた充填液貯蔵タンクに洗滌液流路
   を開口させた筒状体を揺動可能に支持し、かつそのタン
   クには、この筒状体を、その流路開口部が上記充填ノズ
   ルに圧接された洗滌位置と上記充填ノズルに圧接される
   容器に干渉することのない非洗滌位置に渡って移動させ
   る駆動手段を設けたことを特徴とする充填機のノズル洗
   滌装置。