JPS60145Y2 - 充填装置の充填ノズル洗滌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各種容器に給液する充填装置の充填ノズルを
充填作業後あるいは液種交換時に洗滌するためのノズル
洗滌装置に関するものである。

一般に充填ノズルの洗滌は、充填ノズルの開閉バルブを
開弁状態にして、上方に設けられたタンクから熱湯、殺
菌水等の洗滌液を流下させて行なっている。

しかして従来装置においては、この洗滌時に充填ノズル
を開弁させるため、容器昇降台とこの開閉バルブの間に
スペーサを挿入し、容器昇降台を上昇させて充填時と同
様の動作で洗滌を行なっていた。

しかし、このような手段による洗滌を個々の充填ノズル
について行なうことは、多大な時間を必要とし、従って
、充填装置の稼動時間を制限せざるを得ないという欠点
がある。

本考案は以上の点に鑑みてなされたもので、充填ノズル
を開閉させる開閉操作部材を設けるとともに、この充填
ノズルの移動軌跡に沿わせて開閉操作部材と干渉してこ
れを開かせる案内部材を設け、かつこの案内部材は上記
開閉操作部材との干渉位置と非干渉位置とに進退調節可
能であることを特徴とする充填ノズル洗滌装置を提供す
るものである。

以下図示実施例により本考案を説明すると、第１図、第
２図は充填装置を示し、第３図、第４図は充填装置が回
動する軌跡に沿って設けられた案内部材の設置状態を示
す。

図において、１は充填液あるいは洗滌液を貯留するタン
クで、図示しない回転駆動装置により第１図の左方の回
転軸を中心に回動するものであり、その底部からは充填
ノズル２が突出している。

３はこの充填ノズル２の軸部に位置するバルブステムで
、その下端には弁座３ａが連設され、この弁座３ａの周
囲には０リング３ｂが嵌められている。

４は上記バルブステム３を囲繞するとともに上記タンク
１に取付けられた固定ノズルで、その下部外周には、筒
状開閉バルブ５が摺動自在に嵌合されている。

この筒状開閉バルブ５は、常時はバネ６により上記弁座
３ａ側下方に付勢れ、充填ノズル２の口部を閉塞してい
る。

また、この筒状開閉バルブ５の上部には鍔状の押上片７
、下部には壜口案内部８がそれぞれ連設されている。

９は上記押上片７を押上げるための押上枠で、上記タン
ク１の底面に取付けられた枠支持体１０にピンにより揺
動自在に支持され、その揺動側端部の下面は偏：６カム
１１に当接している。

また、この押上枠９はバネ１２により下方に付勢され、
常時上記偏心カム１１に接するようになっている。

このカム１１は、上記タンク１底面に取付けられた軸支
持体１３に回転自在に支持されたカム軸１４に固定され
ている。

このカム軸１４の外端には、これと略垂直に連結棒１５
の一端が固定され、この連結棒１５の他端にはローラ１
６を枢支するローラ軸１７が支持されている。

このローラ１６と上記偏心カム１１の位置関係は、ロー
ラ１６が下側に移動したとき充填ノズル２を開弁させ、
上側に移動したとき充填ノズル２を閉塞させるような関
係になっている。

１８は固定枠１９の洗滌開始位置に設けられた開弁用案
内部材で、上記ローラ１６を案内してローラ軸１７を下
方に移動させるような形状を有している。

また、この開弁用案内部材１８は、その一端が固定枠１
９のピン２０に支承されており、その上面に突出させた
ガイドピン２１は、固定枠１９の弧状の案内ｆＲ１９ａ
内に挿入されている。

従って、この開弁用案内部材１８は案内溝１９ ａの範
囲内て揺動可能であり、第３図に実線で示す一方の揺動
端においては上記ローラ１６と干渉してローラ軸１７を
下方へ案内し、また、第３図に一点鎖線て示す位置にお
いてはローラ１６と干渉することはないようになってい
る。

２２は把手、２３は上記ガイドピン２１と固定枠１９の
ピン２８との間に張設した引張バネで、このバネ２３は
上記開弁用案内部材１８が上記ローラ１６との干渉位置
および非干渉位置に移動させられたときのいずれにおい
ても、両状態を保持する役割を果たしている。

２４はローラ１６の下降状態を維持させる水平案内部材
て、洗滌区間に渡り連続的に設けられている。

２５は、固定枠１９の洗滌終了位置に設けられた閉塞用
案内部材で、上記ローラ１６を案内してローラ軸１７を
上方に揺動させる形状を有している。

なお、２６は底部に排液口２６ａを備えた液受は溝で、
充填装置の回動する軌跡に沿い洗滌区間に渡って設けら
れており、上記固定枠１９に取付部材２７を介して脱着
可能に取付けられている。

従って上記構成の本装置は、開弁用案内部材１８の位置
切換により、通常の充填作業と洗滌作業とを行なうこと
ができる。

すなわち、開弁用案内部材１８を固定枠１９の外側に揺
動させてローラ１６との非干渉位置に位置させ、さらに
液受は溝２６が容器または他の機器と干渉する可能性の
ある場合にはこれを固定枠１９より離脱して、本充填装
置を運転すれば充填を行なうことができる。

この充填動作は周知のように充填ノズルと共に回動する
容器昇降台上に、図示しない搬送装置により搬送された
壜が載置され、次にこの容器昇降台の上昇に伴いこの壜
の口部は上記充填ノズル２の壜口案内部８に当接し、筒
状開閉バルブ５を押上開弁する結果、タンク１内に貯留
されている充填液がこの充填ノズル２内を通りこの場内
に充填されるものである。

これに対し充填ノズルの洗滌を行なうには、開弁用案内
部材１８を固定枠１９側に倒して、これがローラ１６と
干渉する位置に設定腰液受は溝２６を固定枠１９に装着
させ、タンク１内に洗滌液を充填して行なえばよい。

この洗滌時においては、充填ノズル２の矢印ａ方向から
の進入に伴い、まずローラ１６が開弁用案内部材１８の
下面に押圧され下降して連結棒１５を下方へ揺動させ、
この結果、偏心カム１１が回転してその長径が上側へ移
動する。

これに伴って押上枠９はバネ１２に抗して枠支持体１０
のピンを中心に上方へ回転し、押上片７の下面に当接す
る。

さらにこの押上枠９が上昇するとこの押上片７と共に筒
状開閉バルブ５が上昇し、充填ノズル２は開弁状態とな
る。

従って、タンク１内の洗滌液が矢印すで示すように液受
は溝２６へ向かつて流下し、この充填ノズル２の洗滌が
開始される。

その後、上記ローラ１６は水平案内部材２４の下面に沿
って移動するので充填ノズル２は開弁状態を維持し洗滌
作業を続行する。

そして、上記ローラ１６が閉塞用案内部材２５に達する
と、ローラ１６はこれの上面に沿って上昇するので連結
棒１５が上昇し、この結果、偏心カム１１は回転してそ
の長径が下側へ移動する。

すなわち、押上枠９はバネ１２に付勢されて下降し、こ
れと共に筒状開閉バルブ５も下降して上記充填ノズル２
が閉じ、洗滌作業は終了する。

なお、充填ノズル２の洗滌区間に渡り、開弁用案内部材
１８と閉塞用案内部材２５を交互に複数設置すれば、洗
滌中に充填ノズル２の開閉が連続して行なわれるため、
この充填ノズル２の摺動部分の洗滌をより効果的に行な
うことができる。

また、開弁用案内部材１８の進退動作を自動化するため
に、例えばシリンダ装置、ソレノイド等によりこの開弁
用案内部材１８を移動させてもよい。

液受は溝２６は、勿論、充填作業時において容器または
他の機器と干渉するおそれがない位置に設置すれば固定
することができるが、干渉する場合にはこれを防ぐため
図示例のように脱着可能とし、あるいは起倒または進退
動可能とする必要がある。

この液受は溝２６の起倒動作または進退勤作を上記開弁
用案内部材１８の進退勤作と連動させると、より自動化
を図ることができ、省力化が高められる。

本考案は以上のような構成を有するので、開弁用案内部
材の位置の切換えだけで充填作業と洗滌作業の切換えを
簡単に行なうことができ、また充填ノズル毎にその直下
に位置する容器昇降台との間にスペーサを挿入するとい
う工程が省略でき、省力化が遠戚されるという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るノズル洗滌装置の実施例を示す、
一部を断面とした正面図、第２図は第１図の装置の一部
を断面とした底面図、第３図は開弁用、水平および閉塞
用案内部材設置状態を示す平面図、第４図は第３図を展
開して示す側面図である。 １・・・・・・タンク、２・・・・・・充填ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液貯留タンクと連通し回転移動する充填ノズルに、これ
   を開閉する開閉操作部材を設けるとともに、上記充填ノ
   ズルの移動軌跡に沿わせて上記開閉操作部材と干渉して
   充填ノズルを開かせる案内部材を設け、かつこの案内部
   材は上記開閉操作部材との干渉位置と非干渉位置とに進
   退調節可能であることを特徴とする充填装置の充填ノズ
   ル洗滌装置。