JPS595156Y2 - エンジンのタイミングセツト装置 - Google Patents
エンジンのタイミングセツト装置Info
- Publication number
- JPS595156Y2 JPS595156Y2 JP16191978U JP16191978U JPS595156Y2 JP S595156 Y2 JPS595156 Y2 JP S595156Y2 JP 16191978 U JP16191978 U JP 16191978U JP 16191978 U JP16191978 U JP 16191978U JP S595156 Y2 JPS595156 Y2 JP S595156Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pointer
- flywheel
- circumferential surface
- engine
- mounting hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、エンジンのバルブクリアランス、燃料噴射
時期又は点火時期等を調整するに際してクランクシャフ
トを特定の回転位相にセットする時に使用するタイミン
グセット装置に関するものである。
時期又は点火時期等を調整するに際してクランクシャフ
トを特定の回転位相にセットする時に使用するタイミン
グセット装置に関するものである。
エンジンのクランクシャフトを特定の回転位相にセット
する装置としては、フライホイールの周面に刻線を形成
すると共に、この刻線と対向するポインターをフライホ
イールハウジングに設けるのが一般的であるが、従来で
はポインターと刻線とを高精度に一致させることは極め
て困難で燃料の噴射時期又は点火時期のバラツキが大き
くなるおそれがあった。
する装置としては、フライホイールの周面に刻線を形成
すると共に、この刻線と対向するポインターをフライホ
イールハウジングに設けるのが一般的であるが、従来で
はポインターと刻線とを高精度に一致させることは極め
て困難で燃料の噴射時期又は点火時期のバラツキが大き
くなるおそれがあった。
このように燃料の噴射時期又は点火時期等のバラツキが
大きくなると、エンジンごとに燃焼状態が異るので、排
気中に含有されるNOx 、 HC、CO等の成分の濃
度がエンジン毎に異なることになり、排気対策を行うう
えに極めて不利である。
大きくなると、エンジンごとに燃焼状態が異るので、排
気中に含有されるNOx 、 HC、CO等の成分の濃
度がエンジン毎に異なることになり、排気対策を行うう
えに極めて不利である。
即ち、従来では第1図に示すように、周面に刻線1を形
成したフライイール2を覆うフライホイールハウジング
3に前記周面と対向する小窓4を設け、この小窓4の内
側縁にポインター5を一体成形するか、又は第2図に示
すように、金属板を折曲げて構成したポインター5をビ
ス6等にてフライホイールハウジング3に固定していた
が、第1図に示したようにポインター5をフライホイー
ルハウジング3の一部で構成した場合においては、フラ
イホイールハウジング3の鋳造精度等の関係からポイン
ター5とフライホイール2の周面との間の隙間をある程
度以上小さくすることが極めて困難であるので刻線1と
ポインター5との合せ精度が悪く、又、第2図に示した
ように金属板で構成されたポインター5をフライホイー
ルハウジング3に固定したものではポインター5が僅か
な外力によっても変形し、その先端位置がずれて所期の
機能を失うことがあった。
成したフライイール2を覆うフライホイールハウジング
3に前記周面と対向する小窓4を設け、この小窓4の内
側縁にポインター5を一体成形するか、又は第2図に示
すように、金属板を折曲げて構成したポインター5をビ
ス6等にてフライホイールハウジング3に固定していた
が、第1図に示したようにポインター5をフライホイー
ルハウジング3の一部で構成した場合においては、フラ
イホイールハウジング3の鋳造精度等の関係からポイン
ター5とフライホイール2の周面との間の隙間をある程
度以上小さくすることが極めて困難であるので刻線1と
ポインター5との合せ精度が悪く、又、第2図に示した
ように金属板で構成されたポインター5をフライホイー
ルハウジング3に固定したものではポインター5が僅か
な外力によっても変形し、その先端位置がずれて所期の
機能を失うことがあった。
この考案は、斯る実情に鑑みてなされたものであって、
ポインター及びその取付構造を改良することによりフラ
イホイールの周面にポインターの先端を可及的に近接さ
せて刻線を高精度に合わせることか゛できるようにした
タイミングセット装置を提供するものである。
ポインター及びその取付構造を改良することによりフラ
イホイールの周面にポインターの先端を可及的に近接さ
せて刻線を高精度に合わせることか゛できるようにした
タイミングセット装置を提供するものである。
以下、第3図ないし第5図に示された実施例に基づいて
この考案を詳細に説明する。
この考案を詳細に説明する。
一実施例を示した第3図及び第4図において、10は図
示しないエンジンのクランクシャフトに固定されたフラ
イホイールであって、その周面には従来同様に所定の刻
線11を形成している。
示しないエンジンのクランクシャフトに固定されたフラ
イホイールであって、その周面には従来同様に所定の刻
線11を形成している。
12は前記フライホイール10の周面を覆うフライホイ
ールハウジングであって、従来同様に前記刻線11を視
認するための小窓13を形成している。
ールハウジングであって、従来同様に前記刻線11を視
認するための小窓13を形成している。
14は先端を円錐状に削成した棒状体からなるポインタ
ーであって、前記小窓13の一側に穿設されたフライホ
イール10の周面に向かう取付孔15に摺動可能に貫挿
保持されており、取付孔15内でポインター14を摺動
させることにより、ポインター14の先端をフライホイ
ール10の周面に接離できるようにしている。
ーであって、前記小窓13の一側に穿設されたフライホ
イール10の周面に向かう取付孔15に摺動可能に貫挿
保持されており、取付孔15内でポインター14を摺動
させることにより、ポインター14の先端をフライホイ
ール10の周面に接離できるようにしている。
即ち、第4図に示すようにポインター14を軸方向摺動
可能に貫挿保持する取付孔15を前記フライホイール1
0の回転軸芯に沿って傾斜させつつ該フライホイール1
0の周面に向かうように穿設しているので、ポインター
14を軸方向に移動(摺動)させればこのポインター1
4の先端とフライホイール10の周面との間隔が的確に
変化する。
可能に貫挿保持する取付孔15を前記フライホイール1
0の回転軸芯に沿って傾斜させつつ該フライホイール1
0の周面に向かうように穿設しているので、ポインター
14を軸方向に移動(摺動)させればこのポインター1
4の先端とフライホイール10の周面との間隔が的確に
変化する。
斯る構成において、通常はポインター14の先端とフラ
イホイール10の周面との間に充分な隙間を確保し、フ
ライホイールハウジング12等が振動した場合にもフラ
イホイール10とポインター14とが干渉するのを予防
する。
イホイール10の周面との間に充分な隙間を確保し、フ
ライホイールハウジング12等が振動した場合にもフラ
イホイール10とポインター14とが干渉するのを予防
する。
そして、エンジンのクランクシャフトを特定の回転位相
にセットする必要がある場合には、ハンマー等でポイン
ター14を打ち込み、その先端をフライホイール10の
周面に近接させる。
にセットする必要がある場合には、ハンマー等でポイン
ター14を打ち込み、その先端をフライホイール10の
周面に近接させる。
すると、ポインター14の先端とフライホイール10の
周面との間の隙間が小さくなるので、前記周面に形成し
た刻線11をポインター14の先端に高精度で合致させ
ることができる。
周面との間の隙間が小さくなるので、前記周面に形成し
た刻線11をポインター14の先端に高精度で合致させ
ることができる。
このようにしてエンジンのタイミングセットを終了した
後は、ポインター14の先端とフライホイール10の周
面とが干渉するおそれのない位置までポインター14を
引き抜けばよい。
後は、ポインター14の先端とフライホイール10の周
面とが干渉するおそれのない位置までポインター14を
引き抜けばよい。
上記実施例では、取付孔15をリーマ孔で形成し、この
取付孔15にポインター14を嵌着させたものであるが
、第5図に示した実施例のように、先端を円錐状に削成
したボルトでポインター14を形成し、前記取付孔15
をねし孔で構成することによりポインター14を取付孔
15に進退可能に螺挿すれば、ポインター14の移動量
を容易に微調整できるので都合がよい。
取付孔15にポインター14を嵌着させたものであるが
、第5図に示した実施例のように、先端を円錐状に削成
したボルトでポインター14を形成し、前記取付孔15
をねし孔で構成することによりポインター14を取付孔
15に進退可能に螺挿すれば、ポインター14の移動量
を容易に微調整できるので都合がよい。
尚、ポインター14及び取付孔15を第5図に示すよう
に構成した場合は、ロックナツト16を使用してポイン
ター14が不用意に移動することを防止すればよい。
に構成した場合は、ロックナツト16を使用してポイン
ター14が不用意に移動することを防止すればよい。
又、前記ポインター14は必ずしも常時取付孔15に装
着しておく必要はなく、エンジンのタイミングセットを
行う場合にのみ取付孔15に装着してもよく、あるいは
、フライホイール10の周面と干渉しない範囲内で可能
な限りにフライホイール10に接近させてポインター1
4を取付孔15に固定してもよいことは詳述するまでも
ない。
着しておく必要はなく、エンジンのタイミングセットを
行う場合にのみ取付孔15に装着してもよく、あるいは
、フライホイール10の周面と干渉しない範囲内で可能
な限りにフライホイール10に接近させてポインター1
4を取付孔15に固定してもよいことは詳述するまでも
ない。
以上述べたように、この考案に係るタイミングセット装
置によれば、フライホイールハウジングの取付孔に装着
したポインターを必要に応じてフライホイールの周面に
接離させることができるので、フライホイールハウジン
グとフライホイールとの隙間が大きい場合にあってもポ
インターの先端とフライホイールの周面との間の隙間を
小さくできるため、フライホイールの周面に形成された
刻線とポインターの先端とを高精度に一致させることが
でき、かつ、大径のポインターを使用できるのでその剛
性を充分に確保できてタイミングセット精度を高くでき
る。
置によれば、フライホイールハウジングの取付孔に装着
したポインターを必要に応じてフライホイールの周面に
接離させることができるので、フライホイールハウジン
グとフライホイールとの隙間が大きい場合にあってもポ
インターの先端とフライホイールの周面との間の隙間を
小さくできるため、フライホイールの周面に形成された
刻線とポインターの先端とを高精度に一致させることが
でき、かつ、大径のポインターを使用できるのでその剛
性を充分に確保できてタイミングセット精度を高くでき
る。
又、ポインターを貫挿保持する取付孔の傾斜方向をフラ
イホイールの回転軸芯に沿わせているので、ポインター
の位置に関係なく該ポインターの位相(先端の位相)が
一定となる。
イホイールの回転軸芯に沿わせているので、ポインター
の位置に関係なく該ポインターの位相(先端の位相)が
一定となる。
このために、タイミングセット時におけるポインターの
軸方向位置をさほど高精度に調整しなくとも所期のタイ
ミングセット精度を得ることができるのでポインターの
位置調整を容易に行なうことができ、タイミングセット
作業性を向上できる。
軸方向位置をさほど高精度に調整しなくとも所期のタイ
ミングセット精度を得ることができるのでポインターの
位置調整を容易に行なうことができ、タイミングセット
作業性を向上できる。
第1図は従来の一例を示す要部の斜視図、第2図は従来
の他の例を示す要部の斜視図、第3図はこの考案の一実
施例を示す要部の斜視図、第4図は第3図の断面図、第
5図はこの考案の他の実施例を示す要部の断面図である
。 10・・・・・・フライホイール、11・・・・・・刻
線、12・・・・・・フライホイールハウジング、14
・・・・・・ポインター、15・・・・・・取付孔。
の他の例を示す要部の斜視図、第3図はこの考案の一実
施例を示す要部の斜視図、第4図は第3図の断面図、第
5図はこの考案の他の実施例を示す要部の断面図である
。 10・・・・・・フライホイール、11・・・・・・刻
線、12・・・・・・フライホイールハウジング、14
・・・・・・ポインター、15・・・・・・取付孔。
Claims (1)
- フライホイールの周面に形成した刻線とフライホイール
ハウジングに設けたポインターとを一致させてクランク
シャフトを特定の回転位相にセットするようにしたエン
ジンにおいて、前記ポインターを棒状体で構成し、前記
フイラホイールの回転軸芯に沿って傾斜しつつ該フライ
ホイールの周面に向かう取付孔を穿設すると共に、該取
付孔に前記ポインターを軸方向に移動可能に貫通保持さ
せたことを特徴とするエンジンのタイミングセット装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16191978U JPS595156Y2 (ja) | 1978-11-27 | 1978-11-27 | エンジンのタイミングセツト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16191978U JPS595156Y2 (ja) | 1978-11-27 | 1978-11-27 | エンジンのタイミングセツト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5578723U JPS5578723U (ja) | 1980-05-30 |
JPS595156Y2 true JPS595156Y2 (ja) | 1984-02-16 |
Family
ID=29157126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16191978U Expired JPS595156Y2 (ja) | 1978-11-27 | 1978-11-27 | エンジンのタイミングセツト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595156Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-11-27 JP JP16191978U patent/JPS595156Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5578723U (ja) | 1980-05-30 |
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