JPS5950680B2 - 抗悪性新生物作用を有するニ−ム樹皮抽出物 - Google Patents
抗悪性新生物作用を有するニ−ム樹皮抽出物Info
- Publication number
- JPS5950680B2 JPS5950680B2 JP55131669A JP13166980A JPS5950680B2 JP S5950680 B2 JPS5950680 B2 JP S5950680B2 JP 55131669 A JP55131669 A JP 55131669A JP 13166980 A JP13166980 A JP 13166980A JP S5950680 B2 JPS5950680 B2 JP S5950680B2
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- JP
- Japan
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- methanol
- neem
- dielectric constant
- organic solvent
- bark extract
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、抗悪性新生物作用を有するニーム樹皮抽出物
に関するものである。
に関するものである。
本発明者等は、ニーム樹皮の抽出物について種種検討し
た結果、ニーム樹皮を特定の方法で抽出・精製して得ら
れたものに抗悪性新生物作用があることを知り本発明を
完成した。
た結果、ニーム樹皮を特定の方法で抽出・精製して得ら
れたものに抗悪性新生物作用があることを知り本発明を
完成した。
ニームに薬理効果を有する成分が含まれていることは知
られており、現在までに、皮膚機能改善’作用を有する
成分、抗菌作用を有する成分、胃腸および肝臓の機能改
善作用を有する成分、抗リユーマチ作用を有する成分が
知られている (特公昭52−28853、同52−2
8854、同53一10124、同53一10125、
同53一13689)。
られており、現在までに、皮膚機能改善’作用を有する
成分、抗菌作用を有する成分、胃腸および肝臓の機能改
善作用を有する成分、抗リユーマチ作用を有する成分が
知られている (特公昭52−28853、同52−2
8854、同53一10124、同53一10125、
同53一13689)。
しかし、抗悪性新生物作用を有する成分が含まれている
ことは知られていない。従つて本発明の目的は、悪性新
生物の治療に有用な新規二ーム樹皮抽出物を提供するこ
とにある。
ことは知られていない。従つて本発明の目的は、悪性新
生物の治療に有用な新規二ーム樹皮抽出物を提供するこ
とにある。
本発明は、ニーム樹皮を誘電率10以下の有機溶媒で抽
出処理し、抽出残渣を誘電率15乃至35の親水性有機
溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を除去し、残渣を低級ア
ルコールに溶解し、得られた溶液を非極性吸着クロマト
グラフイ一用樹脂と接触させ、該吸着樹脂を10%メタ
ノール水溶液で処理した後、30〜50%メタノール水
溶液で溶離し、溶離液から溶媒を除去することによつて
得られる抗悪性新生物作用を有する二ーム樹皮抽出物か
らなる。
出処理し、抽出残渣を誘電率15乃至35の親水性有機
溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を除去し、残渣を低級ア
ルコールに溶解し、得られた溶液を非極性吸着クロマト
グラフイ一用樹脂と接触させ、該吸着樹脂を10%メタ
ノール水溶液で処理した後、30〜50%メタノール水
溶液で溶離し、溶離液から溶媒を除去することによつて
得られる抗悪性新生物作用を有する二ーム樹皮抽出物か
らなる。
ニームは学名をメリア・アザジラクタ(Meliaaz
adirachta)といい、熱帯地域に自生する高さ
10m以上に達する木本植物である。
adirachta)といい、熱帯地域に自生する高さ
10m以上に達する木本植物である。
本発明においては、その樹皮を原料として使用する。樹
皮は乾燥・細断したものが好適に使用される。本発明で
は、有効成分を抽出する前処理として、先ず二ーム樹皮
を誘電率10以下の有機溶媒で抽出処理する。
皮は乾燥・細断したものが好適に使用される。本発明で
は、有効成分を抽出する前処理として、先ず二ーム樹皮
を誘電率10以下の有機溶媒で抽出処理する。
このような溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、n−ヘキサン、クロロホルム、四塩化炭素、酢
酸エチル等があげられる。抽出処理は常法により、数時
間〜1昼夜行なわれる。かくして得られた抽出残渣を誘
電率15乃至35の親水性有機溶媒で抽出する。本工程
で使用される溶媒の例としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、n−ブタノールのような低級アルコ
ール、ピリジン、アセトン等があげられる。抽出は常法
により、数時間行われる。抽出液から蒸留等により溶媒
を除去し、得られる残渣を低級アルコール、例えばメタ
ノール、エタノールの水溶液に溶解し、得られる溶液を
非極性吸着クロマトグラフイ一用樹脂、例えばアンバー
ライトXAD−2、同XAD−4(ローム・アンド・ハ
ース社)、バイオ・ビーズSM−L同SM−2(バイオ
ラット社)、ダイアイオンHP−10、同HP−20、
同HP−30(三菱化成(株))などと接触させ、次い
で該吸着樹脂を10%メタノール水溶液で処理した後、
被吸着物質を30〜50%メタノール水溶液で溶離する
。溶離液から蒸留等により溶媒を留去すると所望の二ー
ム樹皮抽出物が得られる。本発明における二ーム樹皮抽
出物の特性は次の通りである。(1)色と形状 4. 褐色、粉末 (2)赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。
シレン、n−ヘキサン、クロロホルム、四塩化炭素、酢
酸エチル等があげられる。抽出処理は常法により、数時
間〜1昼夜行なわれる。かくして得られた抽出残渣を誘
電率15乃至35の親水性有機溶媒で抽出する。本工程
で使用される溶媒の例としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、n−ブタノールのような低級アルコ
ール、ピリジン、アセトン等があげられる。抽出は常法
により、数時間行われる。抽出液から蒸留等により溶媒
を除去し、得られる残渣を低級アルコール、例えばメタ
ノール、エタノールの水溶液に溶解し、得られる溶液を
非極性吸着クロマトグラフイ一用樹脂、例えばアンバー
ライトXAD−2、同XAD−4(ローム・アンド・ハ
ース社)、バイオ・ビーズSM−L同SM−2(バイオ
ラット社)、ダイアイオンHP−10、同HP−20、
同HP−30(三菱化成(株))などと接触させ、次い
で該吸着樹脂を10%メタノール水溶液で処理した後、
被吸着物質を30〜50%メタノール水溶液で溶離する
。溶離液から蒸留等により溶媒を留去すると所望の二ー
ム樹皮抽出物が得られる。本発明における二ーム樹皮抽
出物の特性は次の通りである。(1)色と形状 4. 褐色、粉末 (2)赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。
IRv翫暑(Cm−1:3400、1600、1435
(3)紫外線吸収スペクトル第2図に示す通りである。
(3)紫外線吸収スペクトル第2図に示す通りである。
溶媒はメタノールを使用した。
UVXnlax:279nm
UVXm,n:259mn
(4)溶解性
水 約40mg/m1メ
タノール 50mg/ml以上エタノ
ール 約20mg/m1アセトン
約1.5mg/mlベンゼン、ク
ロロホルム、酢酸エチル、nヘキサンにはほとんど或は
全く溶けない。
タノール 50mg/ml以上エタノ
ール 約20mg/m1アセトン
約1.5mg/mlベンゼン、ク
ロロホルム、酢酸エチル、nヘキサンにはほとんど或は
全く溶けない。
(5)IfI処理
本抽出物は、PH2、7、9の水溶液中60℃で30分
間処理しても抗悪性新生物作用を失わない第1図および
第2図の赤外線吸収スペクトルおよび紫外線吸収スペク
トルはそれぞれ公知のニム抽出物のものと異なつており
、本発明の二ーム樹皮抽出物が新規な物質であることを
示している。
間処理しても抗悪性新生物作用を失わない第1図および
第2図の赤外線吸収スペクトルおよび紫外線吸収スペク
トルはそれぞれ公知のニム抽出物のものと異なつており
、本発明の二ーム樹皮抽出物が新規な物質であることを
示している。
本発明の二ーム樹皮抽出物は、常法に従つて製剤化され
投与される。
投与される。
例えは、本抽出物の乾燥粉末をバイアル等の容器にいれ
、別にアンプル等の容器に生理食塩水、ブドウ糖液ある
いはカルボキシメチルセルロース(CMC)懸濁液を用
意し、用時粉末を懸濁溶解して注射する。その他、エマ
ルジヨンにして注射してもよい。例えば油中水(W/O
)型エマルジヨンの場合は流動パラフイン等の鉱物油、
ゴマ油、ピーナツツ油等の植物油にゾルビタン脂肪酸エ
ステル等の界面活性剤を組み合せて用いる。次に実施例
、製剤例および試験例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
、別にアンプル等の容器に生理食塩水、ブドウ糖液ある
いはカルボキシメチルセルロース(CMC)懸濁液を用
意し、用時粉末を懸濁溶解して注射する。その他、エマ
ルジヨンにして注射してもよい。例えば油中水(W/O
)型エマルジヨンの場合は流動パラフイン等の鉱物油、
ゴマ油、ピーナツツ油等の植物油にゾルビタン脂肪酸エ
ステル等の界面活性剤を組み合せて用いる。次に実施例
、製剤例および試験例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
実施例 1
ニーム乾燥樹皮細片100gに11のベンゼンを加え、
ときどき振盪しながら約5時間抽出操作を行つた。
ときどき振盪しながら約5時間抽出操作を行つた。
その後これを淵過して抽出残渣に11のベンゼンを加え
て同様の操作を加え、合計3回ベンゼンによる抽出操作
を繰り返した。かくして得られた抽出残渣に11のメタ
ノールを加え、上記と同様に3回の抽出操作を行つた。
抽出液を合し、ロータリーエバポレーターによつて溶媒
を除き、乾燥粉末として3.9gの抽出物を得た。かく
して得られた粉末抽出物2.1gを10%メタノール水
溶液11に溶解し、アンバーライトXAD−2300m
1とよく混合した後、混合物を3.0×40cmのカラ
ムに充填した。該カラムに10%メタノール水溶液、5
0%メタノール水溶液および100%メタノール液を順
次通液し、各流出液をそれぞれロータリーエバポレータ
で濃縮乾固して粉末0.81g(10%メタノール画分
)、0.84g(50%メタノール画分、本発明抽出物
)および0.22g(100%メタノール画分)をそれ
ぞれ得た。実施例 2 実施例1において、抽出液として11のメタノールを使
用する代りに11のエタノールを使用する以外は、実施
例1と全く同様に操作して、粉末抽出物0.69g(1
0%メタノール画分)、0.80g(50%メタノール
画分、本発明抽出物)および0.33g(100%メタ
ノール画分)をそれぞれ得た。
て同様の操作を加え、合計3回ベンゼンによる抽出操作
を繰り返した。かくして得られた抽出残渣に11のメタ
ノールを加え、上記と同様に3回の抽出操作を行つた。
抽出液を合し、ロータリーエバポレーターによつて溶媒
を除き、乾燥粉末として3.9gの抽出物を得た。かく
して得られた粉末抽出物2.1gを10%メタノール水
溶液11に溶解し、アンバーライトXAD−2300m
1とよく混合した後、混合物を3.0×40cmのカラ
ムに充填した。該カラムに10%メタノール水溶液、5
0%メタノール水溶液および100%メタノール液を順
次通液し、各流出液をそれぞれロータリーエバポレータ
で濃縮乾固して粉末0.81g(10%メタノール画分
)、0.84g(50%メタノール画分、本発明抽出物
)および0.22g(100%メタノール画分)をそれ
ぞれ得た。実施例 2 実施例1において、抽出液として11のメタノールを使
用する代りに11のエタノールを使用する以外は、実施
例1と全く同様に操作して、粉末抽出物0.69g(1
0%メタノール画分)、0.80g(50%メタノール
画分、本発明抽出物)および0.33g(100%メタ
ノール画分)をそれぞれ得た。
実施例 3
実施例1において、抽出処理液として11のベンゼンを
使用する代りに11の酢酸エチルを使用する以外は、実
施例1と全<同様に操作して粉末抽出物0.78g(1
0%メタノール画分)、0.82g(50%メタノール
画分、本発明抽出物)および0.24g(100%メタ
ノール画分)を得た。
使用する代りに11の酢酸エチルを使用する以外は、実
施例1と全<同様に操作して粉末抽出物0.78g(1
0%メタノール画分)、0.82g(50%メタノール
画分、本発明抽出物)および0.24g(100%メタ
ノール画分)を得た。
製剤例 1実施例1で得られたニーム樹皮抽出物100
mgを無菌5%注射用ブドウ糖溶液100m1中に懸濁
し、この液を1m1ずつバイアルに無菌的に分注し、凍
結乾燥した。
mgを無菌5%注射用ブドウ糖溶液100m1中に懸濁
し、この液を1m1ずつバイアルに無菌的に分注し、凍
結乾燥した。
このようにして1バイアル中に1mgのニーム樹皮抽出
物を含む製剤を得た。用時、注射用蒸留水に懸濁して使
用する。製剤例 2 上記1と同様にしてバイアルに製剤をつくつた。
物を含む製剤を得た。用時、注射用蒸留水に懸濁して使
用する。製剤例 2 上記1と同様にしてバイアルに製剤をつくつた。
ただし、無菌5%注射用ブドウ糖溶液100m1の代り
に薬局法CMCの0.5%注射用生理食塩水懸濁液10
0m1を使用した。用時、注射用蒸留水に懸濁して使用
する。上記各実施例で得られた抽出物について抗悪性新
生物作用の効果を測定した。
に薬局法CMCの0.5%注射用生理食塩水懸濁液10
0m1を使用した。用時、注射用蒸留水に懸濁して使用
する。上記各実施例で得られた抽出物について抗悪性新
生物作用の効果を測定した。
試験例 1
ザルコーマ180腹水ガンに対する効果
(試料調製)
リン酸緩衝食塩水(キブコ杜製、リン酸9.5mMを含
む:PBS)に0.5%カルボキシメチルセルロース(
CMC)を懸濁させた溶液に所定濃度になるように各画
分試料を懸濁または溶解させた。
む:PBS)に0.5%カルボキシメチルセルロース(
CMC)を懸濁させた溶液に所定濃度になるように各画
分試料を懸濁または溶解させた。
(ザルコーマ180ガン細胞移植)ICRマウス腹腔中
で継代培養したザルコーマ180ガン細胞を腹水ととも
にとり出し、生理食塩水で適当に希釈して細胞数が1.
0×10゜個/mlとなるように調整した。
で継代培養したザルコーマ180ガン細胞を腹水ととも
にとり出し、生理食塩水で適当に希釈して細胞数が1.
0×10゜個/mlとなるように調整した。
この細胞懸濁液の0.1m1を4週令雄ICRマウス腹
腔へ注射器を用いて移植した。従つて1匹あたりの移植
細胞数は1.0×107個である。(試料投与) ザルコーマ180ガン細胞を移植した次の日より1日1
回連続4日間、上に調製した試料を注射器を用いて腹腔
に0.1m1投与した。
腔へ注射器を用いて移植した。従つて1匹あたりの移植
細胞数は1.0×107個である。(試料投与) ザルコーマ180ガン細胞を移植した次の日より1日1
回連続4日間、上に調製した試料を注射器を用いて腹腔
に0.1m1投与した。
l試料1濃度につき6匹のマウスを使用した。対照は試
料の溶剤として用いた上記CMC入りPBSを同様に投
与したものとした。投与量の表示はマウス体重1kgあ
たりのMg数とした。(効果の判定法) ガン細胞移植後7日目にそれぞれのマウスの体重を測定
した。
料の溶剤として用いた上記CMC入りPBSを同様に投
与したものとした。投与量の表示はマウス体重1kgあ
たりのMg数とした。(効果の判定法) ガン細胞移植後7日目にそれぞれのマウスの体重を測定
した。
次に腹腔に貯まつた腹水を全量とり出した後のマウスの
体重を測定した。腹水採取前後の体重の差を腹水量とす
る。採取した腹水をへマトクリツト管に吸い込ませ、へ
マトクリツトフ測定用ローターを用いて、低温で遠心分
離し、血液のへマトクリツト値に相当するアサイトクリ
ツト値を得た(腹水中に占めるガン細胞の割合)。腹水
量にこの値を乗ずれば全腹水中の細胞の容量が得られる
。これを全細胞容量(トータル・パツ・クト・セル・ポ
リユウム;TPCV)とする。対照では、全腹水量は6
〜10m1,.TPCVは、1.6〜2.5m1とな
つた。試料投与マウスのTPCVと対照投与マウスのT
PCVの比(T/C)をとつて100〜66%のものJ
をガンに対する効果なし (−)、65〜41%のもの
をやや有効(+)、40〜11%のものを有効(廿)、
10〜 0%のものを著効(JtF)とする。
体重を測定した。腹水採取前後の体重の差を腹水量とす
る。採取した腹水をへマトクリツト管に吸い込ませ、へ
マトクリツトフ測定用ローターを用いて、低温で遠心分
離し、血液のへマトクリツト値に相当するアサイトクリ
ツト値を得た(腹水中に占めるガン細胞の割合)。腹水
量にこの値を乗ずれば全腹水中の細胞の容量が得られる
。これを全細胞容量(トータル・パツ・クト・セル・ポ
リユウム;TPCV)とする。対照では、全腹水量は6
〜10m1,.TPCVは、1.6〜2.5m1とな
つた。試料投与マウスのTPCVと対照投与マウスのT
PCVの比(T/C)をとつて100〜66%のものJ
をガンに対する効果なし (−)、65〜41%のもの
をやや有効(+)、40〜11%のものを有効(廿)、
10〜 0%のものを著効(JtF)とする。
結果を表1に示す。試験例 2
ザルコーマ180固型ガンに対する効果
(ザルコーマ180ガン細胞移植)
試験例1と同様にして1.0X108個/m1の細胞懸
濁液を調製した。
濁液を調製した。
この懸濁液の0.1m1を4週令、雄1CRマウス背部
皮下に注射器を用いて細胞を移植した。(試料投与) 試験例1と同様に行なつた。
皮下に注射器を用いて細胞を移植した。(試料投与) 試験例1と同様に行なつた。
(効果判定法)
ガン細胞移植後15日目に成長したガン組織を摘出し、
その重量を測定した(1群6匹の平均値)。
その重量を測定した(1群6匹の平均値)。
この重量と対照のものとの比(T/C)をとつて効果判
定を行つた。対照のガン組織重量は1.5〜3.5gで
あつた。比の値が100〜71%のものを無効(−)、
70〜51%のものをやや有効(+)、50〜21%の
ものを有効(廿)、20〜0%のものを著効(Jt)と
した。結果を表1に示す。試験例 3 L−5178Y細胞に対する効果 (細胞調製) 10%ウシ胎児血清入りRPMI−1640培地で4日
間培養したマウスのL − 5178Y細胞を1.0×
10゜個/mlとなるように調整し、これを96穴U底
マイクロプレートに1穴(250μl容)当り50μl
入れた。
定を行つた。対照のガン組織重量は1.5〜3.5gで
あつた。比の値が100〜71%のものを無効(−)、
70〜51%のものをやや有効(+)、50〜21%の
ものを有効(廿)、20〜0%のものを著効(Jt)と
した。結果を表1に示す。試験例 3 L−5178Y細胞に対する効果 (細胞調製) 10%ウシ胎児血清入りRPMI−1640培地で4日
間培養したマウスのL − 5178Y細胞を1.0×
10゜個/mlとなるように調整し、これを96穴U底
マイクロプレートに1穴(250μl容)当り50μl
入れた。
(効果判定方法)
上記マイクロプレートに、培地に溶力化た試料を1穴当
り50μm入れ、37℃炭酸ガス培養器中で48時間培
養した。
り50μm入れ、37℃炭酸ガス培養器中で48時間培
養した。
培養後、各穴の細抱数を数え、試料を入れない対照のも
のと数を比較し、50%の細胞を死滅させるに必要な濃
度を算出し、ID5Oとした。結果を表2に示す。表1
および表2から50%メタ,ノール画分(本発明の抽出
物゛)が優れた抗悪性新生物作用を有していることが明
らかである。
のと数を比較し、50%の細胞を死滅させるに必要な濃
度を算出し、ID5Oとした。結果を表2に示す。表1
および表2から50%メタ,ノール画分(本発明の抽出
物゛)が優れた抗悪性新生物作用を有していることが明
らかである。
本発明の抽出物は、腹水ガン:こ対する最小有効濃度は
30mg/Kg(マウス)、固型ガンに対する最小有効
濃度は25mg/Kg(マウス)である。
30mg/Kg(マウス)、固型ガンに対する最小有効
濃度は25mg/Kg(マウス)である。
また、マウス雄に対する急性毒性(LD5O)は390
mg/Kg(1.p.)であつた。
mg/Kg(1.p.)であつた。
第1図は本発明の二ーム樹皮抽出物の赤外線吸収スペク
トル、第2図(ま同物質の紫外線吸収スペクトルを示す
。
トル、第2図(ま同物質の紫外線吸収スペクトルを示す
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ニーム(Melia azadirachta、メ
リア・アザジラクタ)の樹皮を誘電率10以下の有機溶
媒で抽出処理し、抽出残渣を誘電率15乃至35の親水
性有機溶媒で抽出し、抽出液から溶媒を除去し、残渣を
低級アルコールに溶解し、得られた溶液を非極性吸着ク
ロマトグラフィー用樹脂と接触させ、該吸着樹脂を10
%メタノール水溶液で処理した後30〜50%メタノー
ル水溶液で溶離し、溶離液から溶媒を除去することによ
つて得られる抗悪性新生物作用および下記の物理化学的
特性を有するニーム樹皮抽出物。 (1)色と形状 褐色、粉末 (2)赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。 IRν^K^B^r_m_a_xcm^−^1:340
0、1600、1435(3)紫外線吸収スペクトル第
2図に示す通りである。 溶媒はメタノールを使用した。 UVλ_m_a_x:279nm UVλ_m_i_n:259nm (4)溶解性 水約40mg/ml メタノール50mg/ml以上 エタノール約20mg/ml アセトン約1.5mg/ml ベンゼン、クロロホルム、酢酸エチル、n−ヘキサンに
はほとんど或は全く溶けない。 2 誘電率10以下の有機溶媒がベンゼンである特許請
求の範囲第1項記載のニーム樹皮抽出物。 3 誘電率10以下の有機溶媒が酢酸エチルである特許
請求の範囲第1項記載のニーム樹皮抽出物。 4 誘電率15乃至35の親水性有機溶媒がメタノール
である特許請求の範囲第1項乃至第3項のうちいずれか
に記載のニーム樹皮抽出物。 5 誘電率15乃至35の親水性有機溶媒がエタノール
である特許請求の範囲第1項乃至第3項のうちいずれか
に記載のニーム樹皮抽出物。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55131669A JPS5950680B2 (ja) | 1980-09-24 | 1980-09-24 | 抗悪性新生物作用を有するニ−ム樹皮抽出物 |
FR8115885A FR2488800A1 (fr) | 1980-08-19 | 1981-08-18 | Extraits d'ecorce du margousier possedant une activite antineoplastique |
DE3132656A DE3132656C2 (de) | 1980-08-19 | 1981-08-18 | Extrakt aus der Rinde des Nim-Baumes (Melia azadirachta) mit antineoplastischer Wirkung |
CH5359/81A CH650404A5 (de) | 1980-08-19 | 1981-08-19 | Zedrachborken-extrakt mit antineoplastischer wirksamkeit und verfahren zu dessen herstellung. |
GB8125316A GB2082066B (en) | 1980-08-19 | 1981-08-19 | Neem bark extracts possessing antineoplastic activities |
US06/531,591 US4515785A (en) | 1980-08-19 | 1983-09-13 | Neem bark extracts |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55131669A JPS5950680B2 (ja) | 1980-09-24 | 1980-09-24 | 抗悪性新生物作用を有するニ−ム樹皮抽出物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5756493A JPS5756493A (en) | 1982-04-05 |
JPS5950680B2 true JPS5950680B2 (ja) | 1984-12-10 |
Family
ID=15063453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55131669A Expired JPS5950680B2 (ja) | 1980-08-19 | 1980-09-24 | 抗悪性新生物作用を有するニ−ム樹皮抽出物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950680B2 (ja) |
-
1980
- 1980-09-24 JP JP55131669A patent/JPS5950680B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5756493A (en) | 1982-04-05 |
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