JPS6152808B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6152808B2
JPS6152808B2 JP56056217A JP5621781A JPS6152808B2 JP S6152808 B2 JPS6152808 B2 JP S6152808B2 JP 56056217 A JP56056217 A JP 56056217A JP 5621781 A JP5621781 A JP 5621781A JP S6152808 B2 JPS6152808 B2 JP S6152808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
neem
extract
resulting
flower extract
neoplastic activity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56056217A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57171923A (en
Inventor
Masaki Shimizu
Tadashi Shudo
Takeo Nomura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP56056217A priority Critical patent/JPS57171923A/ja
Publication of JPS57171923A publication Critical patent/JPS57171923A/ja
Publication of JPS6152808B2 publication Critical patent/JPS6152808B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、抗悪性新生物作用を有する新規なニ
ーム花部抽出物に関する。 本発明者等は、ニーム花部に含有される成分の
薬理作用について鋭意研究を重ねた結果、ニーム
の花部を特定の方法で抽出して得られる成分が優
れた抗悪性新生物作用を有し、毒性が低いことを
知つた。従来、ニーム花部に潰瘍、化膿その他の
皮膚疾患に有効な成分が含まれていることは知ら
れている(特公昭53−10125号)。しかし、ニーム
花部に抗悪性新生物作用を有する成分が含まれて
いることは知られていない。 発明の目的 従つて本発明の目的は、悪性新生物の治療に有
効な新規ニーム花部抽出物を提供することにあ
る。 発明の具体的説明 本発明によつて提供されるニーム花部抽出物に
は以下のものが含まれる。 (1) ニームの花部を熱水で抽出処理して得られる
抗悪性新生物作用を有するニーム花部抽出物。 (2) ニームの花部を熱水で抽出処理し、得られた
抽出液にアルコールを加え、生成した沈澱を採
取して得られる抗悪性新生物作用を有するニー
ム花部抽出物。 (3) ニームの花部を熱水で抽出処理し、得られた
抽出液を透析膜で処理し、透析内液から有効成
を採取して得られる抗悪性新生物作用を有する
ニーム花部抽出物。 (4) ニームの花部を常温の水で前処理し、得られ
た被処理物を熱水で抽出処理して得られる抗悪
性新生物作用を有するニーム花部抽出物。 (5) ニームの花部を常温の水で前処理し、得られ
た被処理物を熱水で抽出処理し、得られた抽出
液にアルコールを加え、生成した沈澱を採取し
て得られる抗悪性新生物作用を有するニーム花
部抽出物。 (6) ニームの花部を常温の水で前処理し、得られ
た被処理物を熱水で抽出処理し、得られた抽出
液を透析膜で処理し、透析内液から有効成分を
採取して得られる抗悪性新生物作用を有するニ
ーム花部抽出物。 (7) ニームの花部を極性有機溶媒および常温の水
で順次前処理し、得られた被処理物を熱水で抽
出処理して得られる抗悪性新生物作用を有する
ニーム花部抽出物。 (8) ニームの花部を極性有機溶媒および常温の水
で順次前処理し、得られた被処理物を熱水で抽
出処理し、得られた抽出液にアルコールを加
え、生成した沈澱を採取して得られる抗悪性新
生物作用を有するニーム花部抽出物。 (9) ニームの花部を極性有機溶媒および常温の水
で順次前処理し、得られた被処理物を熱水で抽
出処理し、得られた抽出液を透析膜で処理し、
透析内液から有効成分を採取して得られる抗悪
性新生物作用を有するニーム花部抽出物。 ニームは学名をメリア・アザジラクタ(Melia
azadirachta)といい、熱帯地域に自生する高さ
10m以上に達する木本植物である。本発明におい
ては、このニームの花部を原料として使用する。
花部は主として花弁と萼(がく)からなり、通常
は花部の乾燥品が使用されるが、花弁のみまたは
萼のみの乾燥品を原料として使用することもでき
る。 本発明でニームの花部を熱水で抽出処理する工
程はニーム花部に熱水を加えるかあるいはニーム
花部に水を加え、その混合物を加熱沸騰させるこ
とによつて実施される。加熱は沸騰水浴中又は直
火で行うことができる。抽出時間は原料の品質等
に従つて適宜決定されるが通常1乃至48時間であ
る。抽出処理終了後、抽出混合物を過すること
により抽出液が得られる。この抽出液を蒸発乾固
あるいは凍結乾燥、スプレードライヤーを使用し
て乾燥することによつて目的のニーム花部抽出物
を褐色の粉末として得る。 上記抽出処理工程において、抽出液を蒸発乾固
などする代りに、抽出液にアルコール、例えばメ
タノール、エタノールを加え、生成した沈澱を採
取するか、あるいは上記乾燥物を水に溶解し、得
られた水溶液にアルコールを加え、生成した沈澱
を採取することによつて精製度の高いニーム花部
抽出物が得られる。アルコールは、抽出液中のア
ルコール濃度が20〜90%、特に50%前後となるよ
うな量加えるのが望ましい。抽出液中に生成した
沈澱は常法により、例えば遠心分離により採取さ
れ、凍結乾燥、通風乾燥または真空乾燥により乾
燥される。あるいはまた、前記抽出液を透析膜で
処理し、透析内液から有効成分を採取することに
よつても精製度の高いニーム花部抽出物が得られ
る。透析膜としては分画分子量50000以下のも
の、即ち分子量50000以下の物質を透析するも
の、好適にはスペクトラ ポア6〔Spectra
Por6、スペクトラム・メデイカル・インダスト
ーズ(Spectrnm Medical Industries)社製品〕
が使用される。透析は水に対して行なわれ、透析
内液を濃縮乾固するかまたは凍結乾燥することに
より目的のニーム花部抽出物が得られる。また、
本発明においては、ニーム花部を常温(0〜40
℃)の水で前処理し、得られた被処理物を熱水で
抽出処理すると、毒性のより低減された抽出物が
得られる。さらに、常温水による前処理に先立つ
て極性有機溶媒でニーム花部を処理すると一層純
度の高いニーム抽出物が得られる。極性有機溶媒
の例としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、n−ブタノールのようなアルコール、ピ
リジン、アセトン等があげられる。 本発明においてはさらに所望により上記極性有
機溶媒による前処理に先立つて、非極性有機溶
媒、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、n
−ヘキサン、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エ
チル等によつてニーム花部を前処理することもで
きる。 上記の各前処理は、原料に所定の溶媒を加え、
室温で常法に従つて不要な成分を抽出除去するこ
とによつて行なわれる。 本発明におけるニーム花部抽出物の特性は次の
通りである。 (1) 色と形状 褐色の粉末 (2) 赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。 IR νKBr naxcm-1:3380付近、1640、1070 (3) 紫外線吸収スペクトル 第2図に示す通りである。 溶媒は水を使用した。 UVλmax265nm(shoulder) (4) 分子量 スペクトラ ポア透析の結果から50000以上
である。 (5) 糖含量(フエノール硫酸法により測定) 35.4%(可溶性澱粉に換算) (6) 溶解性 水に可溶、メタノール、エタノール、ベンゼ
ン、酢酸エチルに不溶。 (7) 急性毒性 ICR雄4週令マウス(体重20±1gr)に腹腔
内投与した結果、LD50は2200mg/Kgであつた。 第1図および第2図の赤外線吸収スペクトルお
よび紫外線吸収スペクトルはそれぞれ公知のニー
ム抽出物のものと異なつており、本発明のニーム
花部抽出物が新規な物質であることを示してい
る。 本発明のニーム花部抽出物は、各種の悪性腫瘍
の治療に有用であり、その投与形態としては例え
ば皮下注射、静脈内注射、筋肉内注射による非経
口投与、または錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散
剤、シロツプ剤などによる経口投与をあげること
ができる。 本発明の抽出物は、常法に従つて製剤化され投
与される。例えば、本抽出物の乾燥粉末をバイア
ル等の容器に入れ、別にアンプル等の容器に生理
食塩水、ブドウ糖液あるいはカルボキシメチルセ
ルロース(CMC)懸濁液を用意し、用時粉末を
溶解して注射する。その他、エマルジヨンにして
注射してもよい。例えば油中水(W/O)型エマ
ルジヨンの場合は流動パラフイン等の鉱物油、ゴ
マ油、ピーナツツ油等の植物油にソルビタン脂肪
酸エステル等の界面活性剤を組み合せて用いる。 次に実施例、製剤例および試験例をあげて本発
明をさらに具体的に説明する。 実施例 1 ニームの萼つき花弁乾燥品30.00gに水300mlを
加え、沸騰水浴中にて約2時間加熱することによ
り熱水抽出した。加熱混合物を過し、抽出残渣
に水300mlを加えて上記と同様に熱水抽出操作を
行なつた。この抽出操作を計3回行ない、抽出液
を集め、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮
乾固し、ニーム花部抽出物6.613gを褐色粉末と
して得た。 実施例 2 実施例1と同様にしてニームの萼つき花弁乾燥
品30.00gを水300mlを用いて計3回熱水抽出し
た。冷後、抽出液に99%エタノールをゆつくり加
え、抽出液中のエタノール濃度が25%になつたと
きに添加をやめ、暫時撹拌した。生成した沈澱を
遠心分離により集め、25%エタノールで2回、99
%エタノールで2回、エーテルで2回順次洗浄
し、真空下で乾燥してニーム花部抽出物285mgを
得た。 実施例 3 実施例2において、エタノールを使用する代り
にメタノールを用いて抽出精製を行ないニーム花
部抽出物232mgを得た。 実施例 4 実施例1と同様にしてニームの萼つき花弁乾燥
品30.00gを水300mlを用いて計3回熱水抽出し
た。冷後、抽出液を透析膜(スペクトラ ポア
6)の袋に入れ、蒸留水に対して透析した。透析
内液を濃縮乾固してニーム花部抽出物645mgを得
た。 実施例 5 ニームの萼つき花弁乾燥品30.00gに室温の水
300mlを加え、約24時間抽出処理を行ない、得ら
れた混合物を過した。抽出残渣に室温の水300
mlを加えて上記と同様に抽出処理を行なつた。こ
の抽出処理操作を計3回行なつた。得られた抽出
残渣に水300mlを加え、沸騰水浴中で約2時間熱
水抽出を行なつた。この熱水抽出操作を計3回行
ない、得られた熱水抽出液を集め、ロータリーエ
バポレーターを用いて濃縮乾固し、ニーム花部抽
出物1.452gを得た。 実施例 6 実施例5において、熱水抽出液を濃縮乾固する
代りに、該抽出液にエタノールを加え、生成した
沈澱を遠心分離により集めニーム花部抽出物
1.221gを得た。 実施例 7 実施例5において熱水抽出液を濃縮乾固する代
りに、該抽出液を透析膜(スペクトラ ポア6)
に入れ蒸留水に対して透析した。透析内液を濃縮
乾固してニーム花部抽出物613mgを得た。 実施例 8 ニームの萼つき花弁乾燥品30.00gにメタノー
ル300mlを加え、室温で約24時間抽出処理を行な
い、得られた混合物を過した。抽出残渣にメタ
ノール300mlを加えて上記と同様に抽出処理を行
なつた。この抽出処理操作を計3回行なつた。得
られた抽出残渣を実施例5と同様に室温の水で抽
出処理し、得られた抽出残渣を熱水抽出し、この
抽出液を濃縮乾固してニーム花部抽出物705.4mg
得た。 実施例 9 実施例8で得られたニーム花部抽出物1.00gを
水100mlに溶解し、この溶液に99%エタノールを
ゆつくり加え、溶液のエタノール濃度が25%にな
つたときにエタノールの添加をやめ、生成した沈
澱を遠心分離により集め、ニーム花部抽出物
201.8mgを得た。 実施例 10 実施例9においてニーム抽出物水溶液に99%エ
タノールをエタノール濃度が50%となるまで加
え、生成した沈澱を遠心分離により集め、ニーム
花部抽出物480.2mgを得た。 実施例 11 実施例9において、ニーム抽出物水溶液に99%
エタノールをエタノール濃度が80%となるまで加
え、生成した沈澱を遠心分離により集め、ニーム
花部抽出物583.7mgを得た。 実施例 12 実施例8で得られたニーム花部抽出物1.00gに
50%エタノール50mlを加え、不溶物を取した。
この不溶物にさらに50%エタノール50mlを加え、
不溶物を取してニーム花部抽出物530.6mgを得
た。 実施例 13 実施例8で得られたニーム花部抽出物1.09gを
水250mlに溶解し、得られた溶液をスペクトラ
ポア6の袋に入れ、水に対して透析した。透析内
液を濃縮乾固し、ニーム花部抽出物543.3mgを得
た。 実施例 14 メタノールの代りにエタノールで抽出前処理を
行なう以外は実施例8と同じ操作を行ないニーム
花部抽出物502.5mgを得た。 実施例 15 ニームの萼つき花弁乾燥品30.00gにベンゼン
300mlを加え、室温で約24時間抽出前処理を行な
つた。抽出混合物を過し、残渣に再びベンゼン
300mlを加えて上記と同様に抽出前処理を行なつ
た。この抽出前処理操作を計3回行なつた。かく
して得られた抽出残渣を実施例8と同様に、順次
メタノールおよび室温の水でさらに前処理し、得
られた抽出残渣を熱水で抽出し、熱水抽出液を蒸
発乾固してニーム花部抽出物1.284gを得た。 実施例 16 メタノールの代りにエタノールで前処理する以
外は実施例15と同じ操作を行ないニーム花部抽出
物1.209gを得た。 発明の具体的作用効果 次に、上記実施例で得られたニーム花部抽出物
について抗悪性新生物作用の効力を試験した。 試験例 1 L−5178Y細胞に対する効果 (細胞調製) 10%ウシ胎児血清入りRPMI−1640培地で4日
間培養したマウスのL−5178Y細胞を1.0×105
個/mlとなるように調整し、これを96穴U底マイ
クロプレートに1穴(250μ容)当り50μ入
れた。 (効果判定方法) 上記マイクロプレートに、培地に溶かした試料
を1穴当り50μ入れ、37℃炭酸ガス培養器中で
48時間培養した。培養後、各穴の細胞数を数え、
試料を入れない対照のものと数を比較し、50%の
細胞を死滅させるに必要な濃度を算出し、ID50
した。結果を表1に示す。表中、試料は実施例番
号で表示してあるが、これは、該当する実施例で
得られたニーム花部抽出物を試料として使用した
ことを示す。表2においても同様である。
【表】
【表】 試験例 2 ザルコーマ180腹水ガンに対する効果 (試料調整) リン酸緩衝食塩水(ギブコ社製、リン酸9.5m
Mを含む:PBS)に0.5%カルボキシメチルセル
ロース(CMC)を懸濁させた溶液に所定濃度に
なるように各画分試料を溶解させた。 (ザルコーマ180ガン細胞移種) ICRマウス腹腔中で継代培養したザルコーマ
180ガン細胞を腹水とともにとり出し、生理食塩
水で適当に希釈して細胞数が1.0×108個/mlとな
るように調整した。この細胞懸濁液の0.1mlを4
週令雄ICRマウス腹腔へ注射器を用いて移植し
た。従つて1匹あたりの移植細胞数は1.0×107
である。 (試料投与) ザルコーマ180ガン細胞を移植した次の日より
1日1回連続4日間、上に調製した試料を注射器
を用いて腹腔に0.1ml投与した。1試料1濃度に
つき6匹のマウスを使用した。対照は試料の溶剤
として用いた上記CMC入りPBSを同様に投与し
たものとした。投与量の表示はマウス体重1Kgあ
たりのmg数とした。 (効果の判定法) ガン細胞移植後7日目にそれぞれのマウスの体
重を測定した。次に腹腔に貯まつた腹水を全量と
り出した後のマウスの体重を測定した。腹水採取
前後の体重の差を腹水量とする。採取した腹水を
ヘマトクリツト管に吸い込ませ、ヘマトクリツト
測定用ローターを用いて、低温で遠心分離し、血
液のヘマトクリツト値に相当するアサイトクリツ
ト値を得た(腹水中に占めるガン細胞の割合)。
腹水量にこの値を乗ずれば全腹水中の細胞の容量
が得られる。これを全細胞容量(トータル・パツ
クト・セル・ボリユウム;TPCV)とする。対照
では、全腹水量は6〜10ml、TPCVは、1.6〜2.5
mlとなつた。 試料投与マウスのTPCVと対照投与マウスの
TPCVの比(T/C)をとつて100〜66%のもの
をガンに対する効果なし(−)、65〜41%のもの
をやや有効(+)、40〜11%のものを有効(〓)、
10〜0%のものを著効(〓)とする。結果を表2
に示す。 試験例 3 ザルコーマ180固型ガンに対する効果 (ザルコーマ180ガン細胞移植) 試験例1と同様にして1.0×108個/mlの細胞懸
濁液を調製した。この懸濁液の0.1mlを4週令、
雄ICRマウス背部皮下に注射器を用いて細胞を移
植した。 (効果判定法) ガン細胞移植後21日目に成長したガン組織を摘
出し、その重量を測定した(1群6匹の平均
値)。この重量と対照のものとの比(T/C)を
とつて効果判定を行つた。対照のガン組織重量は
2.5〜4.5gであつた。此の値が100〜71%のもの
を無効(−)、70〜51%のものをやや有効(+)、
50〜21%のものを有効(〓)、20〜0%のものを
著効(〓)とした。結果を表2に示す。
【表】
【表】 表1から明らかなように、本発明のニーム花部
抽出物は、L−5178Yに対する細胞毒性が極めて
低い。また、表2から明らかなように、腹水ガン
に対しては全く活性がなく、固型ガンに対して強
い活性を示す。 固型ガンに対する最小有効濃度(マウス)は、
36mg/Kg(実施例11抽出物)および60mg/Kg(実施
例13抽出物)であつた。 製造例 1 実施例1で得られたニーム花部抽出物200mgを
無菌5%注射用ブドウ糖溶液100mlに溶解し、こ
の溶液を1mlずつバイアルに無菌的に分注し、凍
結乾燥した。このようにして、1バイアル中2mg
のニーム花部抽出物を含む製剤を得た。用時、注
射用蒸留水に溶解して使用する。 製剤例 2 上記製剤例1と同様にしてバイアル製剤をつく
つた。ただし、無菌5%注射用ブドウ糖溶液100
mlの代りに生理食塩水100mlを使用した。用時、
注射用蒸留水に溶解して使用する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例10で得られたニーム花部抽出
物の赤外線吸収スペクトルを示し、第2図は、同
物質の紫外線吸収スペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニーム(Melia azadirachta、メリア・アザ
    ジラクタ、以下同じ)の花部を熱水で抽出処理し
    て得られる抗悪性新生物作用を有するニーム花部
    抽出物。 2 ニームの花部を熱水で抽出処理し、得られた
    抽出液にアルコールを加え、生成した沈澱を採取
    して得られる抗悪性新生物作用を有するニーム花
    部抽出物。 3 アルコールがメタノールである特許請求の範
    囲第2項記載の抗悪性新生物作用を有するニーム
    花部抽出物。 4 アルコールがエタノールである特許請求の範
    囲第2項記載の抗悪性新生物作用を有するニーム
    花部抽出物。 5 ニームの花部を熱水で抽出処理し、得られた
    抽出液を透析膜で処理し、透析内液から有効成分
    を採取して得られる抗悪性新生物作用を有するニ
    ーム花部抽出物。 6 透析膜が分画分子量50000以下のものである
    特許請求の範囲第5項記載の抗悪性新生物作用を
    有するニーム花部抽出物。 7 分画分子量50000以下の透析膜がスペクトラ
    ポア6(Spectra Por6、スペクトラム・メデ
    イカル・インダストリーズ社製品)である特許請
    求の範囲第6項記載の抗悪性新生物作用を有する
    ニーム花部抽出物。 8 ニームの花部を常温の水で前処理し、得られ
    た被処理物から熱水で抽出して得られる抗悪性新
    生物作用を有するニーム花部抽出物。 9 ニームの花部を常温の水で前処理し、得られ
    た被処理物を熱水で抽出処理し、得られた抽出液
    にアルコールを加え、生成した沈澱を採取して得
    られる抗悪性新生物作用を有するニーム花部抽出
    物。 10 ニームの花部を常温の水で前処理し、得ら
    れた被処理物を熱水で抽出処理し、得られた抽出
    液を透析膜で処理し、透析内液から有効成分を採
    取して得られる抗悪性新生物作用を有するニーム
    花部抽出物。 11 ニームの花部を極性有機溶媒および常温の
    水で順次前処理し、得られた被処理物を熱水で抽
    出処理して得られる抗悪性新生物作用を有するニ
    ーム花部抽出物。 12 極性有機溶媒がアルコールである特許請求
    の範囲第11項記載の抗悪性新生物作用を有する
    ニーム花部抽出物。 13 アルコールがメタノールである特許請求の
    範囲第12項記載の抗悪性新生物作用を有するニ
    ーム花部抽出物。 14 アルコールがエタノールである特許請求の
    範囲第12項記載の抗悪性新生物作用を有するニ
    ーム花部抽出物。 15 ニームの花部を極性有機溶媒および常温の
    水で順次処理し、得られた被処理物を熱水で抽出
    処理し、得られた抽出液にアルコールを加え、生
    成した沈澱を採取して得られる抗悪性新生物作用
    を有するニーム花部抽出物。 16 ニームの花部を極性有機溶媒および常温の
    水で順次前処理し、得られた被処理物を熱水で抽
    出処理し、得られた抽出液を透析膜で処理し、透
    析内液から有効成分を採取して得られる抗悪性新
    生物作用を有するニーム花部抽出物。
JP56056217A 1981-04-16 1981-04-16 Melia azadirachta extract with activity of resisting malignant neoplasm Granted JPS57171923A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56056217A JPS57171923A (en) 1981-04-16 1981-04-16 Melia azadirachta extract with activity of resisting malignant neoplasm

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56056217A JPS57171923A (en) 1981-04-16 1981-04-16 Melia azadirachta extract with activity of resisting malignant neoplasm

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57171923A JPS57171923A (en) 1982-10-22
JPS6152808B2 true JPS6152808B2 (ja) 1986-11-14

Family

ID=13020930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56056217A Granted JPS57171923A (en) 1981-04-16 1981-04-16 Melia azadirachta extract with activity of resisting malignant neoplasm

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57171923A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63258122A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Matsushita Electric Works Ltd 平面アンテナ付きbsチユ−ナ
JPS63181011U (ja) * 1987-05-15 1988-11-22

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63258122A (ja) * 1987-04-15 1988-10-25 Matsushita Electric Works Ltd 平面アンテナ付きbsチユ−ナ
JPS63181011U (ja) * 1987-05-15 1988-11-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57171923A (en) 1982-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4515785A (en) Neem bark extracts
US4537774A (en) Hot-water extracts of neem bark
US4536496A (en) Polysaccharides N9GI, their preparation and therapeutic compositions containing them
SU740156A3 (ru) Способ получени полисахарида, обладающего противоопухолевым действием
JP2006526615A (ja) カラルマ抽出物の製造方法および使用
CN111588741A (zh) 一种艾叶提取物的制备方法及应用
JPS6152808B2 (ja)
US4501736A (en) Extract from barrenwort
JPS63267726A (ja) 抗腫瘍剤
US2552896A (en) Methanol extraction of cascara sagrada bark
JPS6153334B2 (ja)
JPS6153333B2 (ja)
JPS6213931B2 (ja)
JPS6153332B2 (ja)
JPS6152809B2 (ja)
JP4480204B2 (ja) カワリハラタケの抗腫瘍性画分
JPS6153335B2 (ja)
JPS63277628A (ja) 抗腫瘍剤
KR840001510B1 (ko) 삼지구엽초 sp속 식물로부터의 추출물 제조방법
JPS5950680B2 (ja) 抗悪性新生物作用を有するニ−ム樹皮抽出物
JPS6153330B2 (ja)
JPS5935890B2 (ja) 抗悪性新生物剤
JPH0120132B2 (ja)
JPS5935889B2 (ja) 抗悪性新生物剤
CN117224410A (zh) 一种紫草膏及其制备方法