JPS5950252B2 - 硬質塩化ビニル樹脂組成物 - Google Patents
硬質塩化ビニル樹脂組成物Info
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- JPS5950252B2 JPS5950252B2 JP55128220A JP12822080A JPS5950252B2 JP S5950252 B2 JPS5950252 B2 JP S5950252B2 JP 55128220 A JP55128220 A JP 55128220A JP 12822080 A JP12822080 A JP 12822080A JP S5950252 B2 JPS5950252 B2 JP S5950252B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/02—Elements
- C08K3/04—Carbon
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L27/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L27/02—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L27/04—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
- C08L27/06—Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L2205/00—Polymer mixtures characterised by other features
- C08L2205/02—Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、特定の塩化ビニル重合体に特定のカーボンブ
ラックを配合してなる塩化ビニル重合体組成物に関し、
詳しくは柔軟温度が高く、高導電性でカーボンブラック
の分散性、動的熱安定性に優れ、かつ外観の良好な成型
物を与える硬質塩化ビニル樹脂組成物に関するものであ
る。
ラックを配合してなる塩化ビニル重合体組成物に関し、
詳しくは柔軟温度が高く、高導電性でカーボンブラック
の分散性、動的熱安定性に優れ、かつ外観の良好な成型
物を与える硬質塩化ビニル樹脂組成物に関するものであ
る。
従来より、塩化ビニル重合体、ポリオレフィン、ポリス
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体のごとき熱可塑
性重合体に導電性カーボンや金属系微粉末のごとき導電
性物質を配合し加熱成型加工することにより導電性成型
物を得ることは既に工業的に広く実施されているところ
である。
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体のごとき熱可塑
性重合体に導電性カーボンや金属系微粉末のごとき導電
性物質を配合し加熱成型加工することにより導電性成型
物を得ることは既に工業的に広く実施されているところ
である。
この導電性成型物は例えば、高電圧送電線のコロナ放電
防止用材料、IC製品の静電気防止包装用材料、電気集
じんカバー、帯電防止シート、静電防止カーペット、コ
ンピューター、手術室等の静電防止床材、床暖房用面発
熱体、その他電機部品、精密機器等として幅広く用いら
れている。これら工業用途に使用される熱可塑性重合体
の中でも塩化ビニル樹脂はその容易な加工性、加工法の
多様性、良好な物性、比較的安価等の理由から重要な位
置を占めるに至つており、特に軟質分野を中心として塩
化ビニル単独重合体又は塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体が一般に使用されている。この塩化ビニル系重合体を
用いる軟質配合においては、多量の可塑剤が使用される
ので、カーボンブラック同土の間や、カーボンブラック
と重合体との間の混練時の摩擦による発熱は緩和されて
無視しうるものであり、流動性も良好で加工上の問題も
なく、また強度等の製品物性もほとんど問題とはなつて
いない。また、硬質分野においても従来帯電防止等で要
求された導電性は体積抵抗率の値で1071Ωα程度あ
れば十分とされており、従つてカーボンブラックの配合
量もわずかでよいので塩化ビニル系重合体を用いても加
工性や成型後の物性においてとりわけ問題となることは
なかつた。ところが、近年電気製品分野を中心として、
導・ 電性が一段と高く(体積抵抗率が一段と低く)ミ
クロな導電ムラの少ない硬質成型物の要求が高まつてき
た。
防止用材料、IC製品の静電気防止包装用材料、電気集
じんカバー、帯電防止シート、静電防止カーペット、コ
ンピューター、手術室等の静電防止床材、床暖房用面発
熱体、その他電機部品、精密機器等として幅広く用いら
れている。これら工業用途に使用される熱可塑性重合体
の中でも塩化ビニル樹脂はその容易な加工性、加工法の
多様性、良好な物性、比較的安価等の理由から重要な位
置を占めるに至つており、特に軟質分野を中心として塩
化ビニル単独重合体又は塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体が一般に使用されている。この塩化ビニル系重合体を
用いる軟質配合においては、多量の可塑剤が使用される
ので、カーボンブラック同土の間や、カーボンブラック
と重合体との間の混練時の摩擦による発熱は緩和されて
無視しうるものであり、流動性も良好で加工上の問題も
なく、また強度等の製品物性もほとんど問題とはなつて
いない。また、硬質分野においても従来帯電防止等で要
求された導電性は体積抵抗率の値で1071Ωα程度あ
れば十分とされており、従つてカーボンブラックの配合
量もわずかでよいので塩化ビニル系重合体を用いても加
工性や成型後の物性においてとりわけ問題となることは
なかつた。ところが、近年電気製品分野を中心として、
導・ 電性が一段と高く(体積抵抗率が一段と低く)ミ
クロな導電ムラの少ない硬質成型物の要求が高まつてき
た。
その要求に応えるためには、従来以上の良導電性を付与
すべく、カーボンブラツク等の導電物質をより多量に配
合し、かつより均一に分散せしめることが必要となるが
、この場合カーボン配合による加工性の低下は大きな問
題となる。すなわち、加工時の発熱が大きく、はなはだ
しい場合分解にさえ至る。とりわけ、ペレツトの如く二
次加工される成型物は第一次の成型時に熱履歴を受けて
いるため熱安定性に劣り二次加工時に分解を起こす恐れ
が強い。また、カーボンブラツクの多量配合により、溶
融粘度が高くなるため、押出加工等では押出量が低下し
生産性が悪く、はなはだしい場合押出し不能となる。ま
た、例え成型可能な場合も成型物の表面肌が悪く、商品
価値に劣る。そこでこの様な場合、発熱や摩擦を緩和す
る目的で滑剤がしばしば用いられる。しかし比較的多量
の滑剤を使用せざるを得ず、そのため成型物中にカーボ
ン塊が残留し易く均一分散性に欠け、電気特性を損なう
ことになるばかりか、柔軟温度も低く、外観に劣り実用
に供し得ないことが多い。そこで本発明者は、柔軟温度
が高く、高導電性でカーボンブラツクの分散性、動的熱
安定性に優れ、かつ外観の良好な成型物を与える硬質塩
化ビニル樹脂組成物を開発すべく鋭意検討を重ねた結果
本発明に到達した。すなわち本発明は、(自)塩化ビニ
ル75〜99重量%とエチレン1〜10重量%とこれら
と共重合可能な他の単量体0〜15重量%とよりなる比
粘度(JISK−6721)0.16〜0.31の共重
合体及び/又は単量体成分が上記割合で構成されてなる
比粘度(JISK−6721)0.16.〜0.31の
重合体混合物100重量部当たり、(B)吸油量(JI
SK−6221)300〜400m1!/100I)表
面積(ASTMO3O37−7 3)90077!’/
I以上のカーボンブラツク15〜30重量部、(C)滑
材0〜5重量部及び(D可塑剤0〜5 、重量部を含ん
でなり、かつ体積抵抗率50Ω儂以下、柔軟温度(JI
SK− 6745)45℃以上の成型物を与えるもので
あることを特徴とする硬質塩化ビニル樹脂組成物を提供
するものである。
すべく、カーボンブラツク等の導電物質をより多量に配
合し、かつより均一に分散せしめることが必要となるが
、この場合カーボン配合による加工性の低下は大きな問
題となる。すなわち、加工時の発熱が大きく、はなはだ
しい場合分解にさえ至る。とりわけ、ペレツトの如く二
次加工される成型物は第一次の成型時に熱履歴を受けて
いるため熱安定性に劣り二次加工時に分解を起こす恐れ
が強い。また、カーボンブラツクの多量配合により、溶
融粘度が高くなるため、押出加工等では押出量が低下し
生産性が悪く、はなはだしい場合押出し不能となる。ま
た、例え成型可能な場合も成型物の表面肌が悪く、商品
価値に劣る。そこでこの様な場合、発熱や摩擦を緩和す
る目的で滑剤がしばしば用いられる。しかし比較的多量
の滑剤を使用せざるを得ず、そのため成型物中にカーボ
ン塊が残留し易く均一分散性に欠け、電気特性を損なう
ことになるばかりか、柔軟温度も低く、外観に劣り実用
に供し得ないことが多い。そこで本発明者は、柔軟温度
が高く、高導電性でカーボンブラツクの分散性、動的熱
安定性に優れ、かつ外観の良好な成型物を与える硬質塩
化ビニル樹脂組成物を開発すべく鋭意検討を重ねた結果
本発明に到達した。すなわち本発明は、(自)塩化ビニ
ル75〜99重量%とエチレン1〜10重量%とこれら
と共重合可能な他の単量体0〜15重量%とよりなる比
粘度(JISK−6721)0.16〜0.31の共重
合体及び/又は単量体成分が上記割合で構成されてなる
比粘度(JISK−6721)0.16.〜0.31の
重合体混合物100重量部当たり、(B)吸油量(JI
SK−6221)300〜400m1!/100I)表
面積(ASTMO3O37−7 3)90077!’/
I以上のカーボンブラツク15〜30重量部、(C)滑
材0〜5重量部及び(D可塑剤0〜5 、重量部を含ん
でなり、かつ体積抵抗率50Ω儂以下、柔軟温度(JI
SK− 6745)45℃以上の成型物を与えるもので
あることを特徴とする硬質塩化ビニル樹脂組成物を提供
するものである。
本発明に用いられる塩化ビニル及びエチレンと ・共重
合可能な所望成分としての他の単量体としては、プロピ
レンなどのオレフイン、酢酸ビニル等の脂肪酸のビニル
エステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸等の不飽和酸、アクリル酸メチル等の不飽和酸エ
ステル、無水マレイン酸等の不飽和酸無水物、アクリロ
ニトリル等のニトリル化合物、メチルビニルエーテル等
のアルキルビニルエーテル並びに塩化ビニリデン等のビ
ニリデン化合物等が例として挙げられる。また、本発明
においては、上記共重合体の代りに、重合体混合物を構
成する単量体成分が、塩化ビニル75〜99重量%、エ
チレン1〜10重量%、これらの少なくとも一種と共重
合された他の単量体0〜15重量%であるように、少な
くとも二種の重合体を混合して得た重合体混合物を用い
うる。ここで、この重合体混合物とは、塩化ビニル単独
重合体、又は塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(
本発明における共重合体に用いられうるものとして前に
例として挙げたよ.うな単量体)との共重合体と、エチ
レンとこれと共重合可能な単量体(例として、塩化ビニ
ル、エチレンを除くオレフイン、ビニルエステル、不飽
和酸又はその誘導体、アクリロニトリル、塩化ビニリデ
ン等)との共重合体との混合物のことであり、要するに
、重合体混合物を構成する単量体成分が上記の割合にな
るように、少なくとも二種の任意の重合体を選択し、混
合することにより調製することができる。本発明におけ
る共重合体又は重合体混合物中に占めるエチレンの割合
は1〜10重量%である。
合可能な所望成分としての他の単量体としては、プロピ
レンなどのオレフイン、酢酸ビニル等の脂肪酸のビニル
エステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸等の不飽和酸、アクリル酸メチル等の不飽和酸エ
ステル、無水マレイン酸等の不飽和酸無水物、アクリロ
ニトリル等のニトリル化合物、メチルビニルエーテル等
のアルキルビニルエーテル並びに塩化ビニリデン等のビ
ニリデン化合物等が例として挙げられる。また、本発明
においては、上記共重合体の代りに、重合体混合物を構
成する単量体成分が、塩化ビニル75〜99重量%、エ
チレン1〜10重量%、これらの少なくとも一種と共重
合された他の単量体0〜15重量%であるように、少な
くとも二種の重合体を混合して得た重合体混合物を用い
うる。ここで、この重合体混合物とは、塩化ビニル単独
重合体、又は塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(
本発明における共重合体に用いられうるものとして前に
例として挙げたよ.うな単量体)との共重合体と、エチ
レンとこれと共重合可能な単量体(例として、塩化ビニ
ル、エチレンを除くオレフイン、ビニルエステル、不飽
和酸又はその誘導体、アクリロニトリル、塩化ビニリデ
ン等)との共重合体との混合物のことであり、要するに
、重合体混合物を構成する単量体成分が上記の割合にな
るように、少なくとも二種の任意の重合体を選択し、混
合することにより調製することができる。本発明におけ
る共重合体又は重合体混合物中に占めるエチレンの割合
は1〜10重量%である。
これが1重量%未満の場合には、均一なカーボンブラツ
ク分散状態と良好な導電性成型物が得られ難く、溶融粘
度が大きいため加工が困難な上、加工時の発熱が大きく
分解の恐れがある。また10重量%を越える場合には、
重合体は実質的に得られにくいうえ柔軟温度が低過ぎて
わずかの温度変化により変形をきたす成型物しか得られ
ないため好ましくない。また、本発明における共重合体
又は重合体混合物中に占める他の単量体の割合は0〜1
5重量%である。
ク分散状態と良好な導電性成型物が得られ難く、溶融粘
度が大きいため加工が困難な上、加工時の発熱が大きく
分解の恐れがある。また10重量%を越える場合には、
重合体は実質的に得られにくいうえ柔軟温度が低過ぎて
わずかの温度変化により変形をきたす成型物しか得られ
ないため好ましくない。また、本発明における共重合体
又は重合体混合物中に占める他の単量体の割合は0〜1
5重量%である。
これが15重量%を越えると、成型物のカーボンブラツ
クの均一分散性及び加工時の熱的安定性のいずれか又は
両方が劣ることになり好ましくない。更に上記各成分の
割合に応じて、塩化ビニルは75〜99重量%用いられ
る。
クの均一分散性及び加工時の熱的安定性のいずれか又は
両方が劣ることになり好ましくない。更に上記各成分の
割合に応じて、塩化ビニルは75〜99重量%用いられ
る。
本発明における共重合体又は重合体混合物の比粘度(J
ISK−6721)は0.16〜 0.31であること
が必要である。
ISK−6721)は0.16〜 0.31であること
が必要である。
比粘度は重合体の重合度と関連付けられるもので、比粘
度0.16未満の共重合体又は重合体混合物を用いて成
型物とした場合強度が著しく劣るため好ましくなく、一
方、比粘度がO.31を越えた共重合体又は重合体混合
物を用いると、溶融粘度が高く成型性が悪い上、カーボ
ンブラツクの分散が不均一となり好ましくない。本発明
に用いるカーボンブラツクは特殊なものであつて、吸油
量(DBP)300〜400wLI!/1009でかつ
窒素吸着法で900Trl/9以上の表面積を有するこ
とが必要である。
度0.16未満の共重合体又は重合体混合物を用いて成
型物とした場合強度が著しく劣るため好ましくなく、一
方、比粘度がO.31を越えた共重合体又は重合体混合
物を用いると、溶融粘度が高く成型性が悪い上、カーボ
ンブラツクの分散が不均一となり好ましくない。本発明
に用いるカーボンブラツクは特殊なものであつて、吸油
量(DBP)300〜400wLI!/1009でかつ
窒素吸着法で900Trl/9以上の表面積を有するこ
とが必要である。
吸油量はJISK−6221に準じて測定された値を意
味する。表面積はASTM D3037−73に準じて
測定された値である。吸油量300ml/1009未満
又は表面積900d/9未満のカーボンブラツクを用い
た場合には、50Ω?以下の体積固有抵抗を有する成型
物を得ることができず、吸油量が400ml/1009
を越えると、溶融粘度が高く発熱が大で加工が困難な上
カーボンブラツクが不均一となり易く好ましくない。加
工性及び成型物の強度等の点から、用いるカーボンブラ
ツクはできるだけ少量で高導電性を与えるものが好まし
い。該当するカーボンブラツクとしてはコンダクテイブ
フアーネスブラツク、例えばアクゾーヘミー社ケツチエ
ンブラツクEC(商標)が挙げられるが、もちろんこれ
に限定されるものではない。該カーボンブラツクは、共
重合体又は重合体混合物100重量部当り15〜30重
量部配合することが必要である。15重量部未満の場合
体積抵抗率を50Ω礪以下とすることができず、30重
量部を越える場合溶融粘度が高く、加工中の発熱が大き
く加工上問題である上、得られた成型物の物性も劣るた
め好ましくない。
味する。表面積はASTM D3037−73に準じて
測定された値である。吸油量300ml/1009未満
又は表面積900d/9未満のカーボンブラツクを用い
た場合には、50Ω?以下の体積固有抵抗を有する成型
物を得ることができず、吸油量が400ml/1009
を越えると、溶融粘度が高く発熱が大で加工が困難な上
カーボンブラツクが不均一となり易く好ましくない。加
工性及び成型物の強度等の点から、用いるカーボンブラ
ツクはできるだけ少量で高導電性を与えるものが好まし
い。該当するカーボンブラツクとしてはコンダクテイブ
フアーネスブラツク、例えばアクゾーヘミー社ケツチエ
ンブラツクEC(商標)が挙げられるが、もちろんこれ
に限定されるものではない。該カーボンブラツクは、共
重合体又は重合体混合物100重量部当り15〜30重
量部配合することが必要である。15重量部未満の場合
体積抵抗率を50Ω礪以下とすることができず、30重
量部を越える場合溶融粘度が高く、加工中の発熱が大き
く加工上問題である上、得られた成型物の物性も劣るた
め好ましくない。
本発明には、滑剤及び可塑剤を各々5重量部以下の範囲
で用いることができる。
で用いることができる。
滑剤が5重量部を越えると成型物中のカーボンブラツク
の不均一分散を起こすため好ましくなく、また可塑剤が
5重量部を越えると成型物の柔軟温度が45℃を下回る
ため好ましくない。なお安定剤は、塩化ビニル樹脂に用
いられる一般のものを適用し得、またシリコン系、フツ
素系等の潤滑剤を1.0重量部以下で配合してもよい。
の不均一分散を起こすため好ましくなく、また可塑剤が
5重量部を越えると成型物の柔軟温度が45℃を下回る
ため好ましくない。なお安定剤は、塩化ビニル樹脂に用
いられる一般のものを適用し得、またシリコン系、フツ
素系等の潤滑剤を1.0重量部以下で配合してもよい。
また、材料の加工性、機械的性質、特に脆性及び電気的
性質を改良するために、アクリロニトリルーブタジエン
系ゴム、熱可塑性ポリウレタン、エチレンー酢酸ビニル
共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体への塩化ビニ
ルのグラフト重合体、メタクリル酸メチルーブタジエン
ースチレン系樹脂及び塩素化ポリオレフイン等の弾性付
与性重合体やメタクリル酸メチルを主体とした共重合体
のごとき加工性改良用重合体を添加してもよい0この場
合、その使用量は(4)の共重合体又は重合体混合物1
00重量部当り例えばO〜30重量部である。カーボン
ブラツク及び各種添加剤は、通常のリボンブレンダー、
バンバリーミキサー、又は高速攪拌機等による加工時に
重合体又は重合体混合物に配合してもよく、また重合体
の製造時に重合機内に単量体と共に仕込んでもよく、更
には乾燥前の重合体又は重合体混合物のスラリー中に添
加混合せしめてもよい。
性質を改良するために、アクリロニトリルーブタジエン
系ゴム、熱可塑性ポリウレタン、エチレンー酢酸ビニル
共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体への塩化ビニ
ルのグラフト重合体、メタクリル酸メチルーブタジエン
ースチレン系樹脂及び塩素化ポリオレフイン等の弾性付
与性重合体やメタクリル酸メチルを主体とした共重合体
のごとき加工性改良用重合体を添加してもよい0この場
合、その使用量は(4)の共重合体又は重合体混合物1
00重量部当り例えばO〜30重量部である。カーボン
ブラツク及び各種添加剤は、通常のリボンブレンダー、
バンバリーミキサー、又は高速攪拌機等による加工時に
重合体又は重合体混合物に配合してもよく、また重合体
の製造時に重合機内に単量体と共に仕込んでもよく、更
には乾燥前の重合体又は重合体混合物のスラリー中に添
加混合せしめてもよい。
以下にいくつかの実施例を挙げて説明する。
なお、重合体及び添加剤の使用部数は重量基準である。
また、各実施例材料についての各種測定項目及び測定試
料の作成法は下記の通りである。「動的熱安定性」・・
・ブラベンダープラストグラフでチヤンバー容量60C
C1主軸回転数60rpm1ロータ回転比2:3、チヤ
ンバー温度170℃の条件下に68gの57n7lL角
ペレツト試料を仕込み3分間予熱後回転せしめ、この時
点からトルクが増加し始めかつチヤンパー仕込み口上方
3傭にかざしたグリセリンで湿潤したコンコーレツド試
験紙が分解による塩酸ガスにより着色するまでの時間を
もつて、動的熱安定性の指標である分解時間とした。分
解時間が15分以下の材料は成型条件によつて分解を起
こすおそれがあり好ましくない。[柔軟温度」・・・J
IS K−6745による硬質塩化ビニル板の柔軟温度
測定法により測定を行つた。柔軟温度45℃未満のもの
は成型した後わずかの温度変化により変形を来たすため
好ましくない。「カーボンブラツク分散性」・・・プレ
スして得た板から、ミクロトームで厚さ1μmの切片を
作成し、光学顕微鏡透過法のもとで200倍で写真をと
り200×300μmの面積中に存在するカーボンブラ
ツクの凝集塊の大きさと数を以下のA〜Cにランク付け
し分散状態を表わした。A(優良分散)・・・凝集塊最
大幅5μm以土のもの20個以下で20Itm以上のも
のゼロ B(良分散)・・・凝集塊最大幅5〜30μmのものが
20個以下C(不良分散)・・・凝集塊最大幅5μm以
上のものが20個以上「体積抵抗率」・・・得られた直
径4mmの棒状押出物を7.5(7nの長さに切断し、
ノギスにより長さを、マイクロメーターにより直径を測
定する。
また、各実施例材料についての各種測定項目及び測定試
料の作成法は下記の通りである。「動的熱安定性」・・
・ブラベンダープラストグラフでチヤンバー容量60C
C1主軸回転数60rpm1ロータ回転比2:3、チヤ
ンバー温度170℃の条件下に68gの57n7lL角
ペレツト試料を仕込み3分間予熱後回転せしめ、この時
点からトルクが増加し始めかつチヤンパー仕込み口上方
3傭にかざしたグリセリンで湿潤したコンコーレツド試
験紙が分解による塩酸ガスにより着色するまでの時間を
もつて、動的熱安定性の指標である分解時間とした。分
解時間が15分以下の材料は成型条件によつて分解を起
こすおそれがあり好ましくない。[柔軟温度」・・・J
IS K−6745による硬質塩化ビニル板の柔軟温度
測定法により測定を行つた。柔軟温度45℃未満のもの
は成型した後わずかの温度変化により変形を来たすため
好ましくない。「カーボンブラツク分散性」・・・プレ
スして得た板から、ミクロトームで厚さ1μmの切片を
作成し、光学顕微鏡透過法のもとで200倍で写真をと
り200×300μmの面積中に存在するカーボンブラ
ツクの凝集塊の大きさと数を以下のA〜Cにランク付け
し分散状態を表わした。A(優良分散)・・・凝集塊最
大幅5μm以土のもの20個以下で20Itm以上のも
のゼロ B(良分散)・・・凝集塊最大幅5〜30μmのものが
20個以下C(不良分散)・・・凝集塊最大幅5μm以
上のものが20個以上「体積抵抗率」・・・得られた直
径4mmの棒状押出物を7.5(7nの長さに切断し、
ノギスにより長さを、マイクロメーターにより直径を測
定する。
その後、試料の両端に銀塗料を塗布し電極とした。テス
ターにより両端の抵抗値を測定し、次式により体積抵抗
率を計算した。体積抵抗率(Ω・−ニ抵抗値Ω×? 「試料調製法」・・・高速攪拌機に重合体、カーボンブ
ラツク、安定剤、所望により滑剤、可塑剤を加え充分撹
拌後、得られた粉体組成物を170℃に設定した押出機
で押出し、一部をペレツトとして成型し、動的熱安定性
、溶融粘度の試験サンプルとした。
ターにより両端の抵抗値を測定し、次式により体積抵抗
率を計算した。体積抵抗率(Ω・−ニ抵抗値Ω×? 「試料調製法」・・・高速攪拌機に重合体、カーボンブ
ラツク、安定剤、所望により滑剤、可塑剤を加え充分撹
拌後、得られた粉体組成物を170℃に設定した押出機
で押出し、一部をペレツトとして成型し、動的熱安定性
、溶融粘度の試験サンプルとした。
さらに一部は直径4mmの棒状に押出成型し、表面肌観
察及び体積抵抗率測定用サンプルとした。残りは押出後
直ちに175℃に設定したプレス成型機にて130kg
/Cri,の圧力で5分間プレスし、プレス板を得た。
このプレス板を用い体積抵抗率、柔軟温度、分散性の評
価を行つた。実施例 1下記配合処方により調製した組
成物の諸特性を測定した結果を第1表に示す。
察及び体積抵抗率測定用サンプルとした。残りは押出後
直ちに175℃に設定したプレス成型機にて130kg
/Cri,の圧力で5分間プレスし、プレス板を得た。
このプレス板を用い体積抵抗率、柔軟温度、分散性の評
価を行つた。実施例 1下記配合処方により調製した組
成物の諸特性を測定した結果を第1表に示す。
実施例 2
塩化ビニル95重量%、エチレン5重量%の重合体組成
で比粘度0.192の共重合体を用い、第3.2表に示
す配合処方によつたほかは実施例1と同様の方法で評価
を行つた。
で比粘度0.192の共重合体を用い、第3.2表に示
す配合処方によつたほかは実施例1と同様の方法で評価
を行つた。
Claims (1)
- 1 (A)塩化ビニル75〜99重量%とエチレン1〜
10重量%とこれらと共重合可能な他の単量体0〜15
重量%とよりなる比粘度(JISK−6721)0.1
6〜0.31の共重合体及び/又は単量体成分が上記割
合で構成されてなる比粘度(JISK−6721)0.
16〜0.31の重合体混合物100重量部当たり、(
B)吸油量(JISK−6221)300〜400ml
/100g、表面積(ASTMD3037−73)90
0m^2/g以上のカーボンブラック15〜30重量部
、(C)滑剤0〜5重量部及び(D)可塑剤0〜5重量
部を含んでなり、かつ体積抵抗率50Ωcm以下、柔軟
温度(JISK−6745)45℃以上の成型物を与え
るものであることを特徴とする硬質塩化ビニル樹脂組成
物。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55128220A JPS5950252B2 (ja) | 1980-09-16 | 1980-09-16 | 硬質塩化ビニル樹脂組成物 |
| DE8181304222T DE3173984D1 (en) | 1980-09-16 | 1981-09-15 | Hard vinyl chloride resin composition for information signal recording media |
| EP81304222A EP0049957B1 (en) | 1980-09-16 | 1981-09-15 | Hard vinyl chloride resin composition for information signal recording media |
| US06/302,849 US4384055A (en) | 1980-09-16 | 1981-09-16 | Hard vinyl chloride resin composition for information signal recording media |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55128220A JPS5950252B2 (ja) | 1980-09-16 | 1980-09-16 | 硬質塩化ビニル樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5753545A JPS5753545A (en) | 1982-03-30 |
| JPS5950252B2 true JPS5950252B2 (ja) | 1984-12-07 |
Family
ID=14979458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55128220A Expired JPS5950252B2 (ja) | 1980-09-16 | 1980-09-16 | 硬質塩化ビニル樹脂組成物 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4384055A (ja) |
| EP (1) | EP0049957B1 (ja) |
| JP (1) | JPS5950252B2 (ja) |
| DE (1) | DE3173984D1 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US4512916A (en) * | 1982-12-27 | 1985-04-23 | Rca Corporation | Video disc molding composition |
| JPS6020950A (ja) * | 1983-07-13 | 1985-02-02 | Nippon Zeon Co Ltd | 硬質用塩化ビニル樹脂組成物 |
| US4532074A (en) * | 1983-11-07 | 1985-07-30 | Rca Corporation | Capacitance electronic disc molding composition |
| US4517117A (en) * | 1984-06-20 | 1985-05-14 | Rca Corporation | Stabilizers for CED compositions |
| US4522747A (en) * | 1984-06-26 | 1985-06-11 | Rca Corporation | Capacitance electronic disc molding compositions |
| AT393128B (de) * | 1989-02-10 | 1991-08-26 | Akalit Kunststoffwerk Ges M B | Elektrisch leitfaehiges harz, verfahren zu seiner herstellung und vorrichtung zu seiner extrusion |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2997451A (en) * | 1957-03-07 | 1961-08-22 | Harry B Miller | Conductive phonograph record containing thermoplastic resin and carbon black |
| US3770667A (en) * | 1971-10-01 | 1973-11-06 | Abc Dispersion Chem Co | Phonograph record additive |
| DE2515632C2 (de) * | 1975-04-10 | 1984-09-13 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Verfahren zur antistatischen Ausrüstung von Kunststoffen |
| DE2517358A1 (de) * | 1975-04-19 | 1976-10-28 | Hoechst Ag | Polyaethylen-mischung zur herstellung von halbleitenden folien fuer beutel und saecke |
| US4151132A (en) * | 1977-07-25 | 1979-04-24 | Rca Corporation | Molding composition |
| US4228050A (en) * | 1979-01-15 | 1980-10-14 | Rca Corporation | Conductive molding composition |
| US4299736A (en) * | 1980-05-19 | 1981-11-10 | Rca Corporation | Conductive molding composition and discs therefrom |
-
1980
- 1980-09-16 JP JP55128220A patent/JPS5950252B2/ja not_active Expired
-
1981
- 1981-09-15 EP EP81304222A patent/EP0049957B1/en not_active Expired
- 1981-09-15 DE DE8181304222T patent/DE3173984D1/de not_active Expired
- 1981-09-16 US US06/302,849 patent/US4384055A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE3173984D1 (en) | 1986-04-10 |
| JPS5753545A (en) | 1982-03-30 |
| US4384055A (en) | 1983-05-17 |
| EP0049957A2 (en) | 1982-04-21 |
| EP0049957B1 (en) | 1986-03-05 |
| EP0049957A3 (en) | 1982-08-18 |
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