JPS5949427B2 - 内燃機関用電子式点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関用電子式点火時期制御装置

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JPS5949427B2
JPS5949427B2 JP51152567A JP15256776A JPS5949427B2 JP S5949427 B2 JPS5949427 B2 JP S5949427B2 JP 51152567 A JP51152567 A JP 51152567A JP 15256776 A JP15256776 A JP 15256776A JP S5949427 B2 JPS5949427 B2 JP S5949427B2
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寿 河合
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    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P7/00Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関(エンジン)における点火時期を電気
的に決定するための電子式点火時期制御装置に関するも
のである。
従来、一般に使用されているエンジンの点火時期を決定
するディストリビュータは、カムとポイントを用いた電
気接点における各要素の相対位置を、遠心ガバナーとバ
キュームアドパンサとにより検出するエンジン回転数と
吸気管負圧の大きさとに応じて変化させることにより、
エンジンの状態に応じた点火時期に点火信号を発生して
いた。
しかしながら、上述した方式のものでは、すべてが機械
的制御であるので点火時期の確実性に欠け、また理想の
点火時期特性を持たせることが困難であり、現在問題に
されている排気対策上も好ましくないという欠点がある
また従来設定した点火進角をエンジン回転数で割算して
時期に変換して点火時期を決定する電子式点火装置も提
案されているが、この従来のものではエンジン回転数を
計数するのでその間の計数時間が必要となり、従ってエ
ンジン回転数の値というのは計数時間内の平均エンジン
回転数となるので、計数時間内にエンジン回転が変動し
た場合は誤差要因となるという欠点がある。
また、従来これを考慮しであるクランク角に相当するス
リットを円板の円周に加工してそのスリットを検出して
点火時期を決める方式のものもあるが、実際例えばクラ
ンク角2°に相当する場合にはクランク軸に円板を取り
付けたとして180個のスリットを円板に加工しなけれ
ばならないので、その加工能力とそのスリットを検出す
るセンサ能力と耐久性とを考慮した場合には実用性がな
い。
本発明は上記の点に鑑み、例えば上死点前の一; 定の
内燃機関の基準回転位置よりの回転数及び角田に応じた
遅角特性をメモリより上位桁と下位桁とで読出し、この
読出した上位桁の遅角を例えばクランク角18°毎に1
個のパルスを発生する回転角検出手段の信号と比較して
大まかな点火時期を決定し、かつ下位桁の遅角と回転角
検出手段のパルスと次のパルスとの間の周期とを乗算し
た信号とクロックパルスとを比較して細かな点火時期を
決定することにより、回転角検出手段を容易に製作でき
、経年変化がなく、しかも極めて高精度の点火時期を得
ることができるとともに、プログラムの変更にて点火時
期の特性を容易に変更することができ、しかも複雑な演
算回路を必要とせず、ディジタル式で行なうためほとん
計算時間を必要としない。
即ち応答性の優れたディジタル式の内燃機関用電子式点
火時期制御装置を提供することを目的とするものである
さらに、本発明は前記回転角検出手段を、内燃機関のリ
ングギヤの回転角を検出し、このリングギヤの所定回転
角毎に出力パルスを発生するもので構成することにより
、リングギヤを有効に利用して回転角度を簡単な構造で
精度よく検出することのできる内燃機関用電子式点火時
期制御装置を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明はリングギヤに設けた小片の位置によっ
て2(1+a)気筒4サイクル内燃機関の1つの基準位
置を検出し、この基準位置より回転角検出手段の出力パ
ルス数を計数して内燃機関の1回転につき気筒数の1/
2の基準回転位置を決定し、かつ点火時期信号を内燃機
関の1回転につき1個ずつ気筒数の1/2個のイグナイ
ターに分配して、この各イグナイターにより駆動される
各ダブル点火コイルに順次高電圧を発生させることによ
り、気筒判別用の機械的センサを用いることなく簡単な
構成で高電圧分配用のディストリビュータを省略するこ
とのできる内燃機関用電子式点火時期制御装置を提供す
ることを目的とするものである。
以下本発明を図に示す実施例について説明する。
第1図は本発明装置の第1実施例の全体構成のブロック
図を示すもので、1aは4気筒4サイクル内燃機関の回
転の1/2回転の軸(例えば内燃機関のカム軸)に連結
され、等間隔にて全周を40等分した歯1bと全周を4
等分した歯1cとを設けた磁性円板、1は円板1aの4
0等分の歯1bを検出する電磁ピックアップである。
この電磁ピックアップ1の検出信号は機関回転数が60
Orpmのとき200Hzの周波数になる。
2は電磁ピックアップ1の出力信号を増幅し矩形波に整
形する周知の波形整形回路である。
3は波形整形回路2の角度信号と後述するクロック回路
17からのクロックパルスC0とにより機関回転数を計
数する計数回路であり、出力を2進コードで出す。
4は計数回路3の出力を入力アドレスとして例えば第2
図aに示すごとき機関回転数Nに対する基準回転角から
の遅角特性θを角度信号のクランク角に相当する18°
で割算した値が前以ってプログラムしである公知のリー
ドオンリーメモリ(以後ROMと称する)であり、2進
コードにて出力を出す。
5は半導体の負圧センサであり内燃機関の吸気マニホー
ルドに取付けてあり、この吸気マニホールドの負圧を検
出して出力にアナログ電圧を出す。
6は該負圧センサ5の電圧を後述するクロック回路17
のクロックパルスにてディジタル変換するA−D変換器
であり、記憶回路を含んでおり、出力を2進コードで出
す。
7はA−D変換器6の出力を入力アドレスとして例えば
第2図すに示すごとき負圧Pに対する基準回転角からの
遅角特性θを18°で割算した値が前以ってプログラム
しであるROMである。
8は並列加算器でありROM4とROM7との2進コー
ド出力を並列加算して9ビツトの2進コード出力を出す
ものである。
9は基準回転角である歯1cの位置を検出する電磁ピッ
クアップであり円板1aの1回転で4個のパルスを発生
する。
10は前記波形整形回路2と同様の回路構成よりなる波
形整形回路である。
11゜13は第1、第2のコンパレーターであり、第1
のコンパレーター11は波形整形回路10の出力により
リセットされそれより比較を始め、加算器8からのデー
ターに波形整形回路2の出力パルス数が一致すると出力
信号を出して第2のコンパレーター13をリセットする
12は乗算回路であり、加算器8の下位桁の値に前記磁
性円板1aの歯と歯との周期を乗算し、それを記憶して
2進コードにて出力を出す。
また、第2のコンパレーター13はリセットされた時点
より比較を始め、乗算回路12のデータにクロック回路
17のクロックパルスC4の数が一致すると出力信号を
出す。
ここで、加算器8の9ビツトの出力のうち上位桁4ビツ
トは第1のコンパレーター11の入力に下位桁5ビツト
は乗算回路12の入力に供給されている。
また、計数回路3 、ROM4、負圧センサ5、A−D
変換器6 、ROM7および加算器8により内燃機関の
パラメータに応じ予め設定した点火角度を基準回転角よ
りの遅れ角としてm+nビット(実施例ではm=4.n
=5でm+n=9ビット)の2進コードにて出力する点
火角度設定回路を構成する。
また、第2図において、縦軸中のTDCは上死点位置を
示し、BTDCは上死点前の位置を示し、ATDCは上
死点後の位置を示すものである。
なお、計数回路3は図示はしないが波形整形回路2から
の出力信号によりゲートが開かれて後述するクロック回
路17よりのクロックパルスC1を通過させるNAND
ゲート、このNANDゲートを通過したクロックパルス
の計数をするカウンター、このカウンターの計数値を一
時記憶して出力バイナリ−コードによってROM4のア
ドレスを決定するランチ回路(一時記憶回路)、および
波形整形回路2からの出力信号によりこのカウンターの
リセット信号とこのラッチ回路の記憶命令信号とを発生
する信号発生器とにより構成しである。
また、ROM7のアドレスを決めるため、図示はしない
がA−D変換器6は、後述するクロック回路17よりの
クロックパルスC2の計数をするカウンター、ラッチ回
路(一時記憶回路)、このカウンターのリセット信号を
所定周期で発生する信号発生器およびコンパレークによ
り構成してあり、負圧センサ5の負圧に応じたアナログ
出力とカウンターの出力に応じた階段波出力とをコンパ
レータにより比較し、この両者が一致してコンパレータ
に出力が発生すると、即ちカウンターの出力が検出負圧
に応じた値になるとコンパレータの出力がラッチ回路に
記憶命令信号として印加されて、そのときのカウンター
の出力がラッチ回路に記憶され、このラッチ回路の出力
バイナリ−コードによってROM7のアドレスを決定す
るようにしである。
14は公知のパルス幅付加回路で、第2のコンパレータ
13からのパルス信号を肉付けする回路でデコーダ付カ
ウンターとR−Sフリップフロップで構成されており、
第2のコンパレーター13の出力信号と波形整形回路2
からの角度信号とにより18°(角度信号1パルスあた
りのクランク角)X4(パルス数)でクランク角で72
°の肉付けをしている。
15はパルス幅付加回路14の信号を電力増幅してイグ
ナイターを動作させるための公知の電力増幅回路である
17は所定のクロックパルスを発生するクロック回路で
ある。
ここで、本発明の構成上の要点となる乗算回路12と第
1、第2のコンパレーター11.13について説明する
まず、乗算回路12について第3図に回路構成を第4図
に各部波形図を示す。
第3図において、乗算回路12は並列加算器121、記
憶器122、記憶器123、ANDゲート124および
10進デバイダ付カウンタ125、インバーター126
から構成され、記憶器122の出力L14・・・・・・
Llは並列加算器121の入力J14・・・・・・Jl
となるようにし、かつ、並列加算器121の入力A5・
・・・・・A1には前記加算器8の下位桁の2進コード
の出力が入力され、10進デバイダ付カウンタ125は
クロック信号が6個人るとそれ以上の計数は禁止するよ
うにしである。
そして、前記波形整形回路2の出力である磁性円板1a
の歯と歯の間の時間幅TNのパルス信号がT′のときデ
バイダ付カウンタ125はリセットされ、TNのパルス
力5−oj−になった瞬間よりクロック回路17よりの
クロックパルスC6の計数を始め、該カウンタ125は
2個目、4個目、6個目のクロック信号を計数すると各
端子点G2、点Gい点G6にそれぞれ第4図02.G4
.G6に示すととく″1″レベル出力信号を生ずる。
そして、前記カウンタ125が4個目のクロック信号を
計数すると記憶器122をリセットするため、その出力
L14・・・・・・Loは、0・・・・・・0となる。
その後、ANDゲート124から第4図Gに示すり田ツ
ク信号が入る毎に記憶器122の出力L14・・・・・
・LlはA5・・・・・・Al yA・・・・・・AI
1.・・・・・・HA5・・・・・・AI X nとな
り、1 第4図G2に示すクロック信号により記憶器123は出
力A2・・・・・・At X nの上9桁をM、・・・
・・・Mlとして記憶する。
ここでクロック信号nは前述したように磁性円板1aの
歯と歯との周期TNに比例した値であり、かつ、A5・
・・・・・A1は2進コードであるため、乗算回路12
は乗算値A5・・・・・・AlXTNを2進コードで生
ずる。
ここで、乗算回路12の桁数について詳しく説明すると
、いま機関回転数が600 (rpm)とすると円板1
aの歯数は40個で、クランク2回転で磁気円板1回転
であるの1 で、i ’ (4o X 2 X 60 ) X 60
0 =5mSとなる。
従って、機関回転数6000 (rpm)のとき0.5
(mS)となる。
いまクロック信号C4の周波数を1(MHz、lきする
と周期は1 (MS 、lであるので、TNは500個
に相当する。
従って、もし加算器121の入力端子でA5の上の桁A
6(=32)があり、これが1で他のA、〜A1はすべ
て0としたら、これは前記ROMBの遅角18°に相当
する訳であるが、×500であるので、Ll4・・・・
・−Llの値は11111010000000となる。
従って、記憶回路123の出力は111110100(
=500)となる。
次に、A5・・・・・・A、 = 00001のときは
これは遅角で表わすと約0.56°であるが、このとき
機関回転数が6000 (rpm)のときはTN=50
0であるから、M、・・曲M1=000001111(
=15)となる。
従って、後で述べる第2コンパレーター13の入力クロ
ック信号C6が1(Mn2)とすると、リセットパルス
が入ってから15(MS)すると点火時期信号が出る。
これはクランク角度に変換すると15÷500X18=
0.54となる。
次に、第1のコンパレーター11について説明すると、
第1のコンパレーター11は第5図に示すごとく2進カ
ウンタ111とエクスクールシブORゲート112,1
13,114,115とNORゲート117.aR−S
フリップフロップ118とから構成されている。
したがって、波形整形回路10よりのリセット信号B1
により2進カウンター111およびR−Sフリツプフ田
ノブ118がリセットされると、2進カウンター111
は波形整形回路2からの角度信号の数を計数する。
この角度信号の1パルスはクランク角度で18°に相当
する。
そして、その計数値が加算器8の出力のうちの上位桁4
ビツトの2進出力と一致するとR−Sフリップフロップ
118がセットされる。
R−Sフリップフロップ118がリセットされた後セッ
トされるまでの時間、すなわちQ出力端子に°“1″を
生ずる時間は加算器8の上位桁4ビツトの出力2進コー
ドに比例している。
ここで大切なことは、R−Sフリップフロップ118の
Q出力端子の出力信号が′1″から”0”になる立下り
の点が加算器8の上位桁4ビツトの遅角値と一致してい
るということである。
そして、第1のコンパレーター11の入力クロックは波
形整形回路2の出力であるからクランク角度そのもので
あるので、計数途中でクランク回転が変動してもその変
動をそのまま反映することが出来る。
また、第2のコンパレーター13も第1のコンパレータ
ー11と全く同様の回路構成になっており、入力ビツト
数に応じてカウンタとエクスクル−シブORゲートの数
が変るのみである。
しかし、入力クロックパルスとしてはクロック回路17
の出力信号で一定周波数の05である。
そして、カウンターとR−Sフリップフロップのリセッ
ト信号としては前記第1コンパレーター11の出力信号
が入いる。
入力データーは乗算回路12の出力9ビツトが加わって
いる。
そして、第1のコンパレーター11からの信号が1nか
ら0″になると第2コンパレーター13のカウンターが
計数を始め遅角量を表わす加算器8の下位桁5ビツトの
出力値をその時のエンジン回転数に対応した遅れ時間の
値にする乗算回路12の出力値とクロックパルス数とが
一致すると出力は“1″から′0″に落ちる。
従って”0″になった時点はその時のエンジン回転数の
加算器8の下位桁5ビツトの遅角に相当する。
第2のコンパレータ13の出力が1′”から0″に落ち
た時点が点火時期となり、この点火時期信号がパルス幅
付加回路14に印加されて、この点火時期信号が発生し
た角度位置より波形整形回路2からの角度信号(クラン
ク角度で1パルスあたり18° )が4パルス発生する
間(クランク角で72°)?+of+レベルの信号を発
生し以後法の点火時期信号が発生するまで(クランク角
で約108°)1”レベルの信号を発生する。
そして、この信号が電力増幅回路15により電力増幅さ
れ、イグナイターを介して点火コイルを駆動する。
そして、パルス幅付加回路14に゛1″レベルの信号が
発生している間点火コイルの1次コイルに電流が供給さ
れ、”0″レベルの信号が発生している開電流が遮断さ
れて、この電流の遮断時に点火コイルの2次コイルに高
電圧が発生し、この高電圧をディストリビュータを介し
て各気筒の点火栓に分配し、この各点火栓に点火火花を
発生させる。
なお、クロック回路11は公知の矩形波発振回路とそれ
を分周する分周回路及びパルス幅の短かいパルスにする
波形整形回路、論理回路より構成されている。
なお、ここで磁性円板1aの歯1bを実施例では40等
分としたが、これを360÷x=2y(yは正の整数)
というXを求めて2X等分にすれば、ROM4.7にプ
ログラムするのに18で割算した値をプログラムするよ
うなことはしなくても、ただROM4.7の出力の桁数
を移動するだけで良い。
この第1実施例による効果を列記すれば次のととくであ
る。
(1)制御信号はすべてディジタル信号であるため、電
源電圧の変動、周囲温度等その他の外部条件に対して安
定動作する。
(2)回路全体をディジタル演算素子で構成しているた
め、集積化により価格の低減及び組付工程の標準化が可
能となる。
(3)内燃機関の使用目的及び機種の変化による特性の
設計変更時においては、リードオンリーメモリ4,7の
プログラムを変更するだけで済み、任意の特性を容易に
設定できる。
(4)機関回転数による進角量と吸気負圧による進角量
(冷却水温、排ガス量等による進角量)を含めた総合進
角量と内燃機関の所定回転毎に発生する出力信号とを比
較しているから、応答性が良く、しかも電卓等で使用さ
れている複雑な演算回路を使用していないので回路構成
を簡単にでき、しかも精度が高い。
(5)内燃機関の改造は機関回転の百回転の軸(例えば
カム軸)に回転角検出手段および基準角検出手段を取付
けるのみであとは現在の内燃機関本体に何ら改造を加え
ることなく装着できる。
なお、上述した実施例においては、回転角検出手段およ
び基準角検出手段として円板1aの歯1bと電磁ピック
アップ1、円板1aの歯1Cと電磁ピックアップ9より
構成される電磁式のものを用いたが、相対向して設けた
2対の発光ダイオードとフォトトランジスタおよびこの
2対の発光ダイオードとフォトトランジスタとの間に介
在され、所定回転角毎および基準回転角にスリットを設
けた遮光板より構成される光電式のもの等を用いるよう
にしてもよい。
また、上述した実施例においては、内燃機関のパラメー
タとして機関回転数と吸気管負圧とを検出するようにし
たが、冷却水温、排ガス量等の他のパラメータを検出し
て進角量を制御するようにしてもよい。
第6図は本発明装置の第2実施例の全体構成のブロック
図を示すもので、電磁ピックアップ1は4サイクル4気
筒エンジンのリングギヤ1 a’を利用してエンジン回
転数を検出するようにこのリングギヤ1a′の歯1 b
’と対向して設けてあり、この出力の検出信号は前記リ
ングギヤ1a′の歯数が115個であればエンジン回転
数が6oo(rpm)のとき1150 (Hz)の周波
数になる。
ROM4は計数回路3の出力を入力アドレスとしてエン
ジン回転数Nに対する遅角特性θが例えば第2図aのご
とく前以って遅角値に対して前期リングギヤ1a′の歯
と歯との角度θ。
(中3.13°)で割算した値が前以ってプログラムし
である。
ROM7はA−D変換器6の出力を入力アドレスとして
負圧pに対する遅角特性θが例えば第2図すのごとく前
以って遅角値に対して前記θ。
で除算した値がプログラムにある。
1 c’はリングギヤ1a′に取付けた磁性体製の小片
で第1気筒の上死点前60゜の位置に設けてあり、この
小片10′の位置を電磁ピックアップ9により磁気的に
検出するようにしである。
ここで第7図において、第1気筒の上死点前60°ある
いは60°よりも前の角度で一番近傍のリングギヤ1a
′の歯の位置をR6とじ、RAをRoから遅れ角でAo
と等しいかあるいは小さいがAoに一番の近傍の歯の角
度と定義する。
例えばR180というのはR8から遅れ角で180°に
等しいかあるいは180°より前で一番近傍の歯の角度
である。
従って、当然R180というのはリングギヤ1a′の歯
1 b’の間隔に相当する3、13゜の整数倍の角度で
ある。
また、第6図において、16は各波形整形回路2,10
の出力信号によりRo、R160,R180,R340
の角度信号とデータ切換信号Sを出す角度信号回路であ
る。
80は四則演算回路とデーターセレクタ回路を備えた演
算回路であり、ROM4 、ROM7の出力を加算し、
その加算値をデータセレクタ回路82の出力と加算し、
この加算値をm+nビットの桁数に分け、上位桁mビッ
トを第1のコンパレーター11に、下位桁nビットを前
記リングギヤー1 a’の歯と歯との周期を乗算して第
2のコンパレーター13にそれぞれ出力として出す。
第1のコンパレーター11は角度信号回路16の出力信
号R8゜R180によりリセットされ、それより比較を
始め、演算回路80からのmビットデーターに波形整形
回路2の出力パルス数が一致すると出力信号を出して第
2のコンパレーター13をリセットする。
するとこの時点より第2のコンパレーター13は比較を
始め、演算回路80の乗算回路12の出力のデーターに
クロック回路16のC5の周波数のクロック数が一致す
ると出力信号を出す。
この出力信号は点火時期信号となる。
14′は分配回路で第2のコンパレーター13の出力信
号を角度信号回路16のR160,R340の信号で第
1、第4と第3、第2の2グループの気筒に分配すると
同時に、肉付けする回路である。
15a、15bは分配回路14′の出力信号を電力増幅
してダブル点火コイル18.19を動作させるための公
知のイグナイターである。
そして、一方のダブル点火コイル18の2次側には第1
気筒と第4気筒とに配設した2つの点火栓が接続され、
他方のダブル点火コイル19の2次側には第2気筒と第
3気筒とに配設した2つの点火栓が接続される。
82はデータセレクト回路、83は補正回路をなす並列
加算器である。
そして、計数回路3 、ROM4、負圧センサー5.D
−A変換器6 、ROM7、並列加算器8,83および
データセレクト回路82により内燃機関のパラメータに
応じ予め設定した点火角度を基準回転角よりの遅れ角と
してm+nビットの2進コードにて出力する点火角度設
定回路を構成する。
20は電源バッテリーである。また、各ROM4.7に
おいて、そのプログラム値が遅角値を3.13で割算し
た値である必要性を説明する。
前述したように電磁式ピックアップ1はエンジンのリン
グギヤ1a′を利用しているため、例えばリングギヤ1
a′の歯数が115個であるときその歯1個分の周期は
360/115キ3.13゜でクランク角3.13°に
相当する。
従って、ROM4.7に前低って遅角値を3.13で割
算した値をプログラムしておけばプログラム値の上位桁
mビットはリングギヤの歯に相当するので該上位桁mと
通過した歯の数を比較すれば3.13°おきのおおざっ
ばな点火時期を、演算時間を要しない角度そのものの比
較で決定出来る訳である。
これを比較するのが第1のコンパレーター11であり、
該第1のコンパレーター11の出力が出た時点で、こん
どはROM4.7のプログラム値の下位桁nビットの細
かい点火時期をその時点の時間幅Xで求める訳であるが
、これは演算回路80で比例計算で行なう。
下位桁nビットの値をθ。とすると、θ−−L((3は
実際の遅角値)である。
一方、03.13 その時の歯と歯との間の周期Tとすると、3.13゜の
角度に要する時間はTであるので、Oに対応する時間X
は3.13 : ’r=o: Xとなり、X=且3.1
3 ×Tとなる。
ここで−〇二=θ。であるので3.13 X=θ。
×Tとなって、ROM4.7の出力の下位桁nビットの
値にTを乗算すれば小数点以下の値は細かい点火時期と
なる。
この乗算した値は2進コードであるのでこれを第2のコ
ンパレーター13で時間幅に変換している。
従って、遅角値をリングギヤ1 a’の歯と歯との間の
角度の値で割算した値をROM4.7にプログラムして
おけば良いことになる。
ここで、説明のためROMの出力といっているが実際は
エンジン回転数用遅角量及び負圧用遅角量の2つの遅角
量があるので加算しているが考え方としては同じことで
ある。
またここで遅角といっているが、基準位置を例えば上死
点より60°進んだ所に設定すれば遅角40°というの
は一般に云う進角20°に相当する。
従って遅角というのは基準位置からの遅れ角ということ
であり、進角というのは上死点より進んだ角という意味
であり、どこを基準にするかで遅角、進角となるので以
後進角という言語を使用して説明する。
次に、演算回路8を第8図において説明する。
演算回路8は並列加算器8,83、データーセレクト回
路82、乗算回路12から構成され、並列加算器8の2
つの入力コードの一方A8・・・・・・A1は前記RO
M4の出力に、他方B8・・・・・・B1は前記ROM
7の出力にそれぞれ接続し、該加算器8の出力C0・・
・・・・C1は次の並列加算器83の2つの入力コード
の一方に接続し、この並列加算器83の入力コードの他
方はデータセレクト回路82の出力F4・・・・・・F
lにそれぞれ接続しである。
データセレクト回路82は2つの入力コードがあり、一
方はKAという2進コードの値が、他方はKBという2
進コードの値が接続してあり、その入力信号Sは角度信
号回路16より印加されている。
そして、並列加算器83の出力り、・・・・・・D5D
4・・・・・・Dlのうちり、・・・B5のmビット(
m=5)は第1のコンパレーター11の入力に、B4・
・・D、のnビット(n=4)は乗算回路12の入力に
それぞれ分離して接続しである。
乗算回路12は波形整形回路2の出力Aとクロック回路
17の出力C4を接続し、また前述した並列加算器83
の出力D4・・・Dlを接続し、該出力は第2のコンパ
レーター13のデータ入力に接続しである。
その作動はまず、並列加算器8によりエンジン回転数用
遅角量を表わすROM4の出力と負圧用遅角量を表わす
ROM7の出力とを加算して総合遅角量を求める。
次に、データセレクト回路82であるがこの回路が必要
な理由は、リングギヤ1a′の歯の位置と上死点とが実
際にはずれている事と、回転数検出器と基準回転角検出
器の相対的取付位置の誤差によるずれから超る事の2つ
の理由により補正してやる必要が生じてくる。
そして、この補正量は同じ気筒に対し一定量である。
そこで、検出器の取付は誤差とリングギヤ1a′の歯と
上死点位置とのずれとをこみにして第7図のような波形
であるとする。
1cは基準回転角検出器の波形を整形した波形整形回路
10の出力信号、1bは回転数検出器の波形を整形した
波形整形回路2の出力信号である。
いまdの時点が第1気筒の上死点の位置とし、dの位置
より60°進んだ位置をd60°とすると、1bのよう
にd60°の時点よりも少しずれた位置にリングギヤ1
a′の歯1 b’の位置が来ている。
いまこの角度をθ□とする。
θは当然3.13°よりも小さい値である。
また基準回転角の信号1cも当然厳密にはd60°より
もずれた位置にあるので実際基準回転角という位置は1
cの波形を取った場合には良くない。
従って、d60°よりも遅れた位置で一番近傍のリング
ギヤの歯の位置R6を基準にすれば基準回転角検出器の
取付は精度が楽になりまた確実である。
このR8とd60°のずれの角度がθAとなる。
従って、第1のコンパレーター11で比較する場合はこ
のR6を基準としているのでこの量だけ総合遅角量を表
わす加算器81の出力に補正をしてやらなければならな
い。
また、同様に第3、第2気筒用の点火時期を決めるため
の基準位置をd60よりも180°遅れた角度、つまり
dから120°遅れた角度の位置をd120°とし、d
120°よりも遅れしかも一番近傍のリングギヤの歯を
R180°とすると、d120°とR180°とには当
然ずれがあり、このずれをθBとすると、θBだけ総合
遅角量を表わす加算器8の出力に補正をしてやらなけれ
ばならない。
従って、第1、第4気筒用の点火時期の場θA 合はデメンジョンを合わせて3.13−KAとGバ値を
、第3、第2気筒用の点火時期の場合はτ1=KBとい
う値をそれぞれ補正(この実施例では加算)してやる必
要がある。
それをデータセレクト回路32で行なっている。
第8図において角度信号回路11からの信号Sは第7図
Sのような波形の信号であり、Sカシ1″レベルのとき
はKAという入力データーが出力F4・・・Flとして
出て、Sカシ0″レベルのときはKBという入力データ
ーが出力として出る。
並列加算器83(蓬前記並列加算器8の出力C0・・・
C0とデータセレクト回路82の出力F4・・・Flを
加算して出力り、・・・Dlのうちり、・・・D5を第
1のコンパレーター11の入力データーへ、D4・・・
Dlは次の乗算回路12の入力へと行く。
乗算回路12の記憶器122の出力L□4・・”Llは
並列加算器121の入力J14・・・Jlとなるように
し、かつ並列加算器121の入力A4・・・A1には前
記加算器83の出力D4・・・Dlが入力され、10進
デバイダ付カウンター25はクロック信号が6個人ると
それ以上の計数は禁止するようにしである。
そして、波形整形回路2の出力、Aをインバータ126
により反転した第4図Eの波形が”1″レベルのときデ
バイダ付カウンター125はリセットされ、0”ルベル
になった瞬間C4のクロックが入り計数を始め、該カウ
ンター25は2個目、4個目、6個目のクロック信号を
計数すると各端子G2.G4.G6にそれぞれ第4図0
2. G4.G6に示すごとく“1″を生ずる。
そして、前記カウンター125が4個目のクロック信号
を計数すると記憶器122をリセットするため、その出
力L14・・・Llは0・・・0となる。
その後ANDゲート124から第4図Gに示すクロック
信号が入る毎に記憶器122の出力L□4・・・Loは
A4・・・A1.A4・・・A1×1゜・・・・・・+
A4・・・AI X nとなり、第4図G2に示すク
ロック信号により記憶器123は出力A4・・・A1×
nの上10桁をMlo・・・Mlとして記憶する。
ことでクロック信号nは前述したリングギヤ1 a’の
歯と歯との周期TNに比例した値であり、かつA、・・
A1は2進コードであるため、乗算回路8は乗算値A4
・・・AlXTNを2進コードで生ずる。
ここで乗算回路8の桁数について説明すると、いま機関
回転数が600 (rpm)とするとリングギヤ1 a
’の歯数は115個であるので、600X 115X爾
=1150 (R2)となり、周期’rN= 1/11
50== 0.37 (ms )となる。
従って、機関回転数6000 (rpm)のとき0.0
87 (mS)となる。
いまクロック信号C4の周波数を500 (KHz )
とすると、周期は2(MS、]であるので、nは600
(r pm)のとき435個、6000 (rpm)の
ときは43に相当する。
従って、加算器121の入力端子でA4の上の桁A5(
=16)がありこれが1で他のA4・・・A1はすべて
0としたら、これは加算器83の出力で総合遅角量の遅
角3.13°に相当する訳であるが、6000 (rp
m)の場合は16X43であるのでR14・・・・・・
Llの値は00001010110000となる。
従って記憶器123の出力は0000101011(=
43)となる。
次に、R4・・・E1=0001のときはこれは角度で
表わすと約0.19°であるが、機関回転数が6000
(rpm)のときはn=43であるので、M14・・
・M1=0・・・・・・010 (=2 )となる。
従って第2のコンパレータ13の入力クロック信号C6
が500 (KHz)とすると、リセットパルスが入っ
てから4(MS)経過すると点火時期信号が出る。
これはクランク角度に変換すると、4X3.13÷87
=0.14°に相当する。
実際の遅角量としたら0.19°の設定であるが実際演
算して出て来たのは0.14°であるから誤差は0.0
5°となる。
これは機関回転数600Orpmの最高回転数であり最
悪精度であるが、これが誤差0.05°だから無視出来
る精度である。
次に機関回転数の精度を考えると、点火時期の最小ステ
ップは2(MS〕。
おきであるので6000 (rpm)のときは87(M
S)であるから89(MS)のときの回転数は5865
(rpm)となり2%の分解能であるが600 (r
pm)のときは870(MS)であるので872(MS
)のときの回転数は598(rpm)となり0.3%の
分解能となる。
次に、角度信号回路16を第9図において説明する。
角度信号回路16はデバイダ付10進カウンタ161.
162,153と4人力ANDゲー)164,165,
166.167とORゲート168、R−Sフリップフ
ロップ169より構成しである。
そして、カウンタ161のクロック入力は波形整形回路
2の出力に、リセット入力は波形整形回路10の出力に
それぞれ接続しである。
カウンタ162のクロック入力はカウンタ161のキャ
リーアウト端子に、リセット入力はカウンタ161のリ
セット入力端子に接続しである。
カウンタ163のクロック入力はカウンタ162のキャ
リーアウト端子に、リセット入力は前記カウンター16
1のリセット入力端子に接続しである。
このうちのカウンター161.162,163は0〜9
99のデバイダ付10進カウンターとして作動する。
ANDゲート164は第7図図示のRoの信号を発生す
るゲートで、カウンタ161の入力クロック端子および
出力゛1″の端子と、カウンタ162、カウンタ163
の゛′0″端子との4人力に接続してあり、Roを出力
に出す。
ANDゲート165はカウンタ161の入力クロック端
子および出力″′2″端子と、カウンタ162の出力n
511端子と、カウンタ163の出力ft0t!端子
とのANDをとりR160の信号を出す。
ANDゲート166はカウンタ161の入力クロック端
子および出力″′8”端子と、カウンタ162の出力″
5”端子と、カウンタ163の出力f′041端子との
N9をとり、第7図図示のR180の信号を出す。
ANDゲート167はカウンタ161の入力クロック端
子および出力n9n端子と、カウンタ162の出力”0
″端子と、カウンタ163の出力“1”端子とのAND
をとり、R340の信号を出す。
ORゲート168はR8,R180信号のORをとり、
出力にR8,R180信号を出す。
R−Sフリップフロップ169はリセット入力にAND
ゲ゛−ト164の出力を接続してR8信号をとり、セッ
ト入力にANDゲート166の出力を接続してR180
信号をとり、その出力化第7図のS信号を出す。
ここで注意することはR8,R160゜R180,R3
40の各信号はリングギヤ1a′の歯1 b’に対応し
ていることで、Roは基準角度信号が来てから1番目の
歯に相当するので基準角度信号とR8の角度θAは3.
13°以内である。
R160は52番目の歯に相当するので角度としては(
52−1)X 3.13°+θえ=159.63’+θ
□となる。
R180は58番目の歯に相当するので(58−1)X
3.13°+θA=178.41°十θAとなり、R3
40は10909番目に相当するので(109−1)X
3.13’十転=33s、o4’+−θ□となる。
次に、分配回路14′を第10図において説明すると、
分配回路14′はデバイダ付カウンタ141とR−Sフ
リップフロップ142,143からなっている。
デバイダ付カウンタ141のクロック入力はクロック回
路17の出力Ca (I MHz)に接続してあり、リ
セット入力は第2のコンパレータ13の出力D2iこ接
続してあり、出力“3″端子はクロックイネーブル端子
に接続してあってり田ツクパルス3個以上の計数を禁止
している。
該カウンター141の出力n II+端子はR−Sフリ
ップフロップ142,143のセット端子に接続しであ
る。
R−Sフリップフロップ142のリセット端子は前記角
度信号回路16の出力R340に、R−Sフリップフロ
ップ143のリセット端子はR160にそれぞれ接続さ
れている。
その作動波形を第11図に示す。
D3デバイダ付カウンタ141の出力波形であり、R−
Sフリップフロップ141の出力は(Fl、4)になり
、R−Sフリップフロップ143の出力は(F3.2)
になる。
Fl、4は第1気管、第4気筒用の点火信号、F3.2
は第3気筒、第2気筒用の点火信号という意味である。
分配回路14′の機能は上記のように点火時期のパルス
幅を肉付けすることと2グループに分配することである
そして、Fl、4の信号がイグナイター15aにより電
力増幅され、ダブル点火コイル18を駆動する。
そして、Fl、4の信号が′1”レベルの間ダブル点火
コイル18の1次コイルに電流が供給され、nOt+レ
ベルレベルの信号が発生している開電流が遮断されて、
この電流の遮断時に点火コイル18の2次コイルに高電
圧が発生し、この高電圧を直接筒1、第4気筒の点火栓
に印加して点火火花を発生させる。
ダブル点火コイル18の2次側の一端は第1気筒用の点
火栓に、他端は第4気筒用の点火栓に接続されている。
該ダブル点火コイルの機能は公知なので省略する。
F3.2の信号も同様の働きをして第3、第2気筒用の
点火栓に点火火花を発生させる。
以上かられかるように本装置においてはディストリビュ
ータ−を使用していない。
なお、上述した実施例においては演算回路80を市販さ
れているICを使用して製作したが、こレヲマイクロプ
ロセッサを使用しても良いことは当然である。
上記第2実施例による効果を列記すれば次のごとくであ
る。
(1)制御信号はすべてディジタル信号であるため、電
源電圧の変動、周囲温度等その他の外部条件に対して安
定動作する。
(2)回路全体のほとんどをディジタル演算素子で構成
しているため、集積化により価格の低減及び組付工程の
標準化が可能となる。
(3)エンジンの使用目的及び機種の変化による点火時
期特性の設計変更時においては、リードオンリーメモリ
のプログラムを変更するだけで済み任意の点火時期特性
を容易に設定できる。
(4)エンジン回転数による進角量と吸気負圧による進
角量(冷却水温、排気ガス量等による進角量)を含めた
総合進角量をデータ入力とし、かつ、リングギヤの歯の
数と、歯と歯の周期の乗算値とで比較しているから応答
性が速く、しかも電卓等で使用されている複雑な演算回
路を使用していないので回路を簡単にでき、しかも精度
が高い。
(5)エンジンの改造はリングギヤの歯の箇所に電磁ピ
ックアップを取付けることと、リングギヤの1箇所に磁
性体製の小片を取付け、その箇所にもう1個の電磁ピッ
クアップを取付けるのみであり、あとは現在のエンジン
本体に何ら改造を加えることなく装置でき、しかもダブ
ル点火コイルを使用することによりディストリビュータ
−を廃止出来る。
(6)ディストリビュータ−を廃止出来ることから現在
問題になっているディストリビュータ−内の2次火花に
よる電波障害をなくすることが出来る。
なお、上述した第2実施例においては、4気筒4サイク
ルエンジンに本発明を適用したが、2(1+a)気筒(
aは整数)に該当する6気筒以上の4サイクルエンジン
にも本発明を適用することができる。
また、上述した第2実施例においては回転角度検出手段
、基準角度検出手段として、電磁ピックアップを用いた
が、ホール素子を用いたり、発光ダイオードとフォトト
ランジスタにより光による検出手段、あるいは小片が近
づくと発振を停止する高周波型の検出手段を用いるよう
にしても良いことは当然である。
また、上述した第2実施例においても、エンジンパラメ
ータとしてエンジン回転数、吸気管負圧以外に、冷却水
温、排気ガス量等の他のパラメータを検出して進角量を
制御するようにしてもよい。
なお、第2実施例における第1、第2のコンパレーター
11.13は前述した第1実施例における第1、第2の
コンパレータ11,13とビット数が異なるのみで回路
構成は同一であるため詳細な回路構成の説明は省略する
また、上述した各実施例においては、第1、第2のコン
パレーターIL13を、カウンタとエクスクル−シブO
RゲートとR−Sフリップフロップとにより構成したが
、プリセットダウンカウンタとR−Sフリップフロップ
とにより構成する等の他の回路により構成してもよいこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第6図は本発明装置の第1および第2実施
例の全体構成を示すフ宅ツク図、第2図a、bは第1図
中のリードオンリメモリ4,7に記憶させるための割算
する前の遅角特性図、第3図は第1図中の乗算回路の構
成を示すブロック図、第4図は第3図図示の乗算回路の
動作説明に供する各部波形図、第5図は第1図中の第1
のコンパレーターの構成を示すブロック図、第7図は第
9図図示の角度信号回路の動作説明に供する各部波形図
、第8図、第9図および第10図は第6図中の演算回路
、角度信号回路および分配回路の構成をそれぞれ示すブ
ロック図、第11図は第10図図示の分配回路の動作説
明に供する各部波形図である。 1 、1 b 、 1 b’・・・・・・回転角検出手
段を構成する電磁ピックアップと歯、1 a’・・・・
・・リングギヤ、1c、1c’、9・・・・・・基準角
検出手段を構成する歯および小片と電磁ピックアップ、
3,4,5,6゜7.8,82,83・・・・・・点火
角度設定回路を構成する計数回路、リードオンリメモリ
、負圧センサ、A−D変換器、リードオンリメモリ、加
算器、データセレクト回路、補正回路をなす加算器、1
1・・・・・・第1のコンパレーター、12・・・・・
・乗算回路、13・・・・・・第2のコンバレー、14
′・・・・・・分配回路、15a、15b・・・・・・
イグナイター、16・・・・・・角度信号回路、18,
19・・・・・・ダブル点火コイル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関の回転角を検出し、この内燃機関の所定回
    転角毎に出力パルスを発生する回転角検出手段と、前記
    内燃機関の基準回転角を検出して基準回転角にてリセッ
    トパルスを発生する基準角検出手段と、前記内燃機関の
    運転状態を表わすパラメータに応じ予めメモリに記憶さ
    れた点火角度を読み出しこの点火角度を前記基準回転角
    よりの遅れ角としてm+nビットの2進コードにて出力
    する点火角度設定手段と、前記基準角検出手段のリセッ
    トパルスによりリセットされて前記点火角度設定手段の
    上位桁mビットの出力値と前記回転角検出手段の出力パ
    ルス数とをデジタル的に比較し、この出力パルス数が前
    記上位桁mビットの出力値に達すると出力信号を発生す
    る第1の比較手段と、前記回転角度検出手段の出力パル
    スの周期に応じた値と前記点火角度設定手段の下位桁n
    ビットの数値とを乗算する乗算手段と、前記第1の比較
    手段の出力信号によりリセットされて前記乗算手段の出
    力値とクロックパルス数とを比較し、この乗算手段の出
    力値のデジタルコードを時間幅に変換して変換が終わっ
    た時点を点火時期として出力信号を発生する第2の比較
    手段とを備えることを特徴とする内燃機関用電子式点火
    時期制御装置。 2 内燃機関のリングギヤの回転角を検出し、このリン
    グギヤの所定回転角毎に出力パルスを発生する回転角検
    出手段と、前記内燃機関の基準回転角を検出してリセッ
    トパルスを発生する基準角検出手段と、前記内燃機関の
    運転状態を表わすパラメータに応じた進角量が基準回転
    角からの遅れ角として予め設定され、前記リングギヤの
    歯数で一周360°を除算した値によって前記遅れ角を
    除算した値を前記リングギヤの歯の角度に対応する上位
    桁mとこの歯より小さい角度に対応する下位桁nとの2
    進コードにて出力する点火角度設定手段と、この点火角
    度設定手段の下位桁nビットの数値と前記リングギヤの
    歯と歯との時間周期に応じた値とを乗算する乗算手段と
    、前記基準角検出手段のリセットパルスによりリセット
    されて前記点火角度設定手段の上位桁mビットの出力値
    と前記回転角検出手段の出力パルス数とをデジタル的に
    比較し、この出力パルスが前記上位桁mビットの出力値
    に達すると出力信号を発生する第1の比較手段と、この
    第1の比較手段の出力信号によりリセットされて前記乗
    算手段の出力値とクロックパルス数とを比較し、この乗
    算手段の出力値のデジタルコードを時間幅に変換して変
    換が終わった時点を点火時期として出力信号を発生する
    第2の比較手段とを備えることを特徴とする内燃機関用
    電子式点火時期制御装置。 3 前記基準角検出手段は前記リングギヤの全周のうち
    の1箇所の基準位置に設けた磁性体製の小片と、この小
    片の位置を磁気的に検出する電磁ピックアップとを含ん
    でなることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の内
    燃機関用電子式点火時期制御装置。 4 2(1+a)気筒(aは整数)4サイクル内燃機関
    のリングギヤの回転角を検出し、このリングギヤの所定
    回転角毎に出力パルスを発生する回転角検出手段と、前
    記リングギヤの全周のうちの1箇所の基準位置に設けた
    小片の位置によって内燃機関の基準回転角を検出して基
    準回転角パルスを発生する基準角検出手段と、前記内燃
    機関の運転状態を表わすパラメータに応じた進角量が基
    準回転角からの遅れ角として予め設定され、前記リング
    ギヤの歯数で一周360°を除算した値によって前記遅
    れ角を除算した値を前記リングギヤの歯の角度に対応す
    る上位桁mとこの歯より小さい角度に対応する下位桁n
    との2進コードにて出力する点火角度設定手段と、この
    点火角度設定手段の下位桁nビットの数値と前記リング
    ギヤの歯と歯との時間周期に応じた値とを乗算する乗算
    手段と、前記基準角検出手段の基準回転角パルスにより
    リセットされて前記回転角検出手段の出力パルスを計数
    し、前記内燃機関の1回転につき気筒数の1/2である
    1+a個のリセットパルスを所定回転角にて発生する角
    度信号手段と、この角度信号手段のリセットパルスによ
    りリセットされて前記点火角度設定手段の上位桁mビッ
    トの出力値と前記回転角検出手段の出力パルス数とをデ
    ジタル的に比較し、この出力パルス数が前記上位桁mビ
    ットの出力値に達すると出力信号を発生する第1の比較
    手段と、この第1の比較手段の出力信号によりリセット
    されて前記乗算手段の出力値とクロックパルス数とを比
    較し、この乗算手段の出力値のデジタルコードを時間幅
    に変換して変換が終った時点を点火時期として出力信号
    を発生する第2の比較手段と、この第2の比較手段の出
    力信号を前記内燃機関の1回転につき1個ずつ気筒数の
    1/2である1 + a個のイグナイターに分配して、
    この各イグナイターにより駆動される各ダブル点火コイ
    ルに順次高電圧を発生させるための分配手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関用電子式%式% 5 前記点火角度設定手段は、複数のパラメータに応じ
    た値を加算して総合進角量に応じた値を出力する加算手
    段と、各気筒毎の誤差を補正する補正値が各気筒毎に出
    力されるデータセレクト手段と、このデータセレクト手
    段の補正値によって前記加算手段の出力値を各気筒毎に
    補正した値を前記上記桁mと下位桁nとの2進コードに
    て出力する補正手段とを含んでなることを特徴とする特
    許請求の範囲第4項記載の内燃機関用電子式点火時期制
    御装置。
JP51152567A 1976-12-17 1976-12-17 内燃機関用電子式点火時期制御装置 Expired JPS5949427B2 (ja)

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