JPS5948212B2 - コンベア列数変更装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数列の被搬送物のうち所定のものを他の列
の被搬送物の前もしくは後に移載してこの被搬送物の列
数を減少させるコンベア列数変更装置に関するものであ
る。

例えば、ダンボール箱内の壜は複数列に配列されて収納
されているが、これらの壜は、その配列状態のまま、ア
ンケーサによりダンボール箱からコンベア上へ転移され
、その後所定列数に変更されて次の処理工程へ搬送され
る。

ところで、この列数の変更手段として、通常、コンベア
の横方向に進退動じて−の増列を他の増列に合流させる
移載手段が設けられているが、この移載手段による合流
に先立ち、これらの増列が合流中に干渉することのない
ように、各増列の搬送状態を制御しなけれは゛ならない
。

本発明は、簡易な構成により、各コンベア上の増列の進
行状態を変化させて所定の増列を他の増列に合流させる
ことのできるコンベア列数変更装置を得ることを目的と
してなされたもので、複数列の被搬送物を互いに整列し
た並列状態で搬送するコンベアと、このコンベアと並行
する移動経路を有して該コンベアと異なる相対速度で移
動され、少くとも上記いずれか−の列の被搬送物と当接
してこれと接触状態を保持しつつ移行し該−の列の被搬
送物を他の列の被搬送物より相対的に前進もしくは後退
させるとともに、合流予定位置では上記−の列の被搬送
物を他の列の被搬送物に対して合流時互いに干渉するこ
とのない偏倚位置に付勢保持させる係合手段と、この係
合手段により上記偏倚位置に保持された上記−の列の被
搬送物を、上記コンベアの横方向に移送してこれら列を
合流させる上記合流予定位置に設けられた移載手段とを
備えたことを特徴としている。

以下図示実施例について本発明を説明すると、第１図は
、アンケーサ（図示せず）によりダンボール箱から周期
的にコンベア上に載置された壜Ｃを搬送しながら列数変
更を行なうもので、コンベア上に降ろされた３列の壜Ｃ
を２列に変更する例を示している。

すなわち、ダンボール箱内において３列各４本に配列さ
れていた壜Ｃが連続的に移動するコンベア上にそのまま
降ろされると、両側の増列Ｌ１．Ｌ３は矢印Ａ方向に同
速で搬送されるが、中央の増列Ｌ２は係合部材１に係合
されて他の増列Ｌ１．Ｌ２より低速で搬送され、この増
列Ｌ２の先頭のものが、両側の増列Ｌ１．Ｌ３の最後尾
のものより後方に位置したとき、この中央の増列Ｌ２は
移載部材２により横方向に押されて増列Ｌ１もしくはＬ
３の後方に移載される。

ところで、両側のコンベア上の連続する２つの増列間の
間隔をＰとすると、係合部材１はＰＸｏ、８３の間隔で
設けられ、また各増列長さは約ＰＸ０，５であり、コン
ベア上に降ろされた３列の壜Ｃは、ＰＸ３だけ搬送され
た位置において２列に変更されるようになっている。

なお、３は増列の有無を検知する光電子スイッチで、増
列が搬送されてくることを確認した後、移載部材２を駆
動してこの増列のうち中央のものを横方向へ移送するよ
うになっており、これにより、周期的に送られてくる中
央の増列Ｌ２を交互に左右のコンベア上に移載し、２列
に変更された後の各コンベアから排出される壜Ｃの本数
の均衡をとることができるようにしている。

第２図および第３図は本実施例装置の要部を詳示するも
ので、４は壜Ｃの搬送経路の外側に設けられた外板、５
は該搬送経路を３列に仕切る仕切板、６は外板４と仕切
板５の間の下方に配設された一対の外側コンベア、７は
各外側コンベア６゜６の内側に設けられた内側コンベア
で、これらのコンベア６．７は同一駆動源により同速で
駆動される。

そして、３列の増列のうち、両側の増列Ｌ１．Ｌ３は、
それぞれ実質的に外側コンベア６により搬送されるが、
中央の増列Ｌ２は一対の内側コンベア７．７に跨って搬
送されるようになっている。

一方、係合部材１は、これらの内側コンベア７．７に沿
ってその下方に設けられ鉛直面に沿って回動する無端帯
（図示せず）に一定間隔毎に連結されており、搬送方向
に移動するとき該コンベア７．７間より上方に突出し、
この突出した状態でこれらのコンベア７．７よりも低速
で移動するようになっている。

したがって、中央の増列Ｌ２は、この係合部材１に係合
して両側の増列Ｌ１．Ｌ３よりも低速で搬送される。

しかして、８は中央の増列Ｌ２を外側コンベア６上に移
載する移載機構で、この移載機構８は、上記外板４に近
接して設けられた一対の支持枠９．９と、これら支持枠
９，９に支持され上記各コンベア６．７の搬送方向の直
交方向に設定された案内ロッド１０，１０と、これら案
内ロッド１０．１０に案内支持されてコンベア６．７の
幅方向に進退動し、増列長さと略同じ長さを有する移載
部材２と、この移載部材２を駆動するシリンダ装置１１
とを備えている。

そしてこの移載機構８は、上述したように光電子スイッ
チ３により、増列が検知されたとき駆動され、移載部材
２の駆動方向は駆動毎に切替わるようになっており、そ
の駆動開始時期は、第２図に図示したように、中央の増
列Ｌ２が上記移載部材２に合致する位置に到来したとき
である。

この時、増列Ｌ２の移載されるべき外側コンベア６上は
、これにより搬送される２つの増列の間が対応しており
、上記中央の増列Ｌ２が干渉することのないようになっ
ている。

本装置は以上の構成を有するものであるから、コンベア
６．７上に載置された増列Ｌ１．Ｌ２．Ｌ３のうち、両
側の増列Ｌ１．Ｌ３は外側コンベア６゜６によりそのま
ま搬送されるが、中央の増列Ｌ２は係合部材１に係合し
て搬送され、移載機構８の下に到達したとき、両側の増
列Ｌ１．Ｌ３との間に増列の長さ分だけの遅れを生じる
。

これに同期して移載部材２は、例えば、第３図に示すよ
うに矢印Ｂ方向に移動して中央の増列Ｌ２を外側コンベ
ア６上に移載し、同図に想像線２′で示す位置に停止す
る。

次に再び増列が搬送され、光電子スイッチ３がこれを検
知すると、上記移載部材２は、今度は矢印Ｂとは反対方
向に移動して中央の増列の外側コンベア６への移載を行
ない、以下同様の動作を繰り返す。

第４図は本発明の第２の実施例を示すもので、移載機構
１２は、仕切板５に揺動自在に支持された移載部材１３
と、これの揺動端部を押圧する押圧部材１４とを備えて
いる。

すなわち、移載部材１３は、一対の脚部１３ａ、１３ａ
から成り、これらの脚部１３ａ、１３ａはそれぞれ仕切
板５゜５に枢支されるとともに、その揺動端はコンベア
の搬送方向の上流側に位置する仕切板５，５の端部に延
びている。

そして一対の脚部１３ａ、１３ａのいずれか一方が中央
の増列を外側コンベア６へ移載するための案内手段とな
る。

この移載方向を切換える押圧部材１４は、それぞれの脚
部１３ａ、１３ａに常時当接すべく、一対設けられてお
り、それぞれシリンダ装置１５，１５により駆動される
。

これらのシリンダ装置１５，１５は、一方が突出すると
き移載部材１３を附勢しつつ他方のシリンダピストンを
後退させるようになっており、また、その駆動方向の切
替えは上記第一実施例と同様に光電子スイッチ３を介し
て行なわれる。

第５図は本発明の第３の実施例を示すもので、移載部材
１６がコンベアの進行方向に対して斜めに移動する例を
示している。

すなわち、移載部材１６の横方向への駆動は上記第１実
施例と同様にシリンダ装置によっており、これら移載部
材１６およびシリンダ装置を含んだ構成全体をさらにコ
ンベア搬送方向に沿って往復駆動するシリンダ装置を設
けている。

したがって、移載部材１６は矢印りに沿って中央の増列
を一方の外側コンベア上に移載した後、矢印Ｅに沿って
後退し、次いで矢印Ｆに沿って次の増列を他方の外側コ
ンベア上に移載し、元の位置へ復帰するようになってい
る。

この移載部材１６の斜行運動は、コンベアの移送方向に
沿って移動しつつ壜を横方向へ押出すものであり、高速
搬送しつつ壜の列数変更を行なえるものである。

第６図および第７図は本発明の第４の実施例を示すもの
で、コンベア２４上に降ろされた３列の増列Ｌ工、Ｌ２
．Ｌ３は、それぞれ係合部材１７，１８．１９に係合し
て異なる速度で搬送され、コンベア２４の下流において
、中央の増列Ｌ２が移載部材２０により左右に振り分け
られ増列Ｌ１．Ｌ３のいずれかに合流される例を示して
いる。

すなわち、コンベア２４は上記第１の実施例と同様に、
平行に同速で移動する４列の幅狭のコンベアから成り、
これらの間から上記係合部材１７．１８，１９が突出し
ており、これらの係合部材１７，１８，１９はコンベア
２４の下方に設けた無端帯２１，２２．２３にそれぞれ
取付けられ、コンベア２４の移送方向に沿って移動する
ようになっている。

そして、係合部材１７，１９は、ともに増列Ｌ１．Ｌ３
の長さの約２．５倍の距離Ｍだけ間隔を保って無端帯２
１，２３に固定され、係合部材１７と係合部材１９とは
互いに上記距離Ｍの約１７２だけ位相が偏れており、こ
れらの係合部材１７．１９はそれぞれコンベア２４の約
０．８３倍の速度で移動し、上記移載部材２０の設定位
置に到達する直前でコンベア２４の下方に退没する。

これに対し、係合部材１８は、増列Ｌ２の長さの約１．
５倍の距離だけ間隔を保って無端帯に取付けられ、コン
ベア２４の約１．０６倍の速度で移動するようになって
おり、増列Ｌ１．Ｌ２．Ｌ３がコンベア２４上に降ろさ
れる位置Ｇにおいては上記係合部材１７，１９のいずれ
か一方と並列するが、上記移載部材２０の所に達したと
き、上記位置Ｇにおいて先行していた他方の係合部材１
７又は１９を追い越し、これらの係合部材１７，１９よ
りも若干下流側においてコンベア２４の下方に退没する
。

しかして移載部材２０は、図示しない固定枠にピン２５
を介して揺動自在に支持され、通常、第６図に示すよう
に、左右の増列Ｌ１．Ｌ３のいずれかに近接すべく傾斜
しており、中央の増列Ｌ２はこの移載部材２０に沿って
移動し、左右の増列Ｌ１またはＬ３に合流することがで
きる。

なお、この移載部材２０の傾斜方向、つまり、中央の増
列Ｌ２の移載方向は、移載動作毎に切替わるようになっ
ており、その切替え時期は、係合部材１８がこの移載部
材２０を通過した時である。

本実施例装置は以上の構成を有するものであるから、次
のように作動して増列の列数変更を行なう。

すなわち、図示例においては、コンベア２４上に載置さ
れた右側の増列Ｌ１は、その直前にある係合部材１７に
係合しつつ搬送されて後続の増列に合体され、移載部材
２０の位置に到達したとき、これよりも先行する増列が
係合部材から開放されてコンベア２４のみにより搬送さ
れるようになりこの増列との間に増列長さ以上の間隔が
形成される。

一方、左側の増列Ｌ３は、先行する増列が係合部材１９
に係合してコンベア２４より低速で移送されることによ
りこれと集合することになり、これらの集合体が移載部
材２０の位置に達したとき、これらの集合体とその前方
のものとの間に、上記右側の増列の場合と全く同様に、
増列長さ以上の間隔が形成される。

これに対し、中央の増列Ｌ２は、その後方から係合部材
１８に押圧されてコンベア２４より高速で搬送され、移
載部材２０の位置に達した時、上記位置Ｇにおいて左右
に並列載置された増列し□、Ｌ３のうち係合部材１７．
１９に直接係合する方の増列を完全に追い越し、移載部
材２０によりこの追い越した増列の前方に移載される。

なお、列数変更の種類は、４列から２列にするもの、３
列から１列にするものなど、本発明の技術的思想に基づ
き種々のものが構成できることは言う迄もない。

さらに、コンベアの横方向に移送される増列は、必ずし
も係合部材１に係合される増列とする必要はなく、他の
増列をこの係合部材１に係合される増列に合流させる構
成としてもよいことは勿論である。

以上のように本発明によれば、簡単な構成により被搬送
物の列数を変更できるという効果が得られる。

しかも本発明においては、複数列の被搬送物を互いに整
列した並列状態で搬送するコンベアに対し、このコンベ
アと並行する移動経路を有して該コンベアと異なる相対
速度で移動され、少くとも上記いずれか−の列の被搬送
物と当接してこれと接触状態を保持しつつ移行し該−の
列の被搬送物を他の列の被搬送物より相対的に前進もし
くは後退させるとともに、合流予定位置では上記−の列
の被搬送物を他の列の被搬送物に対して合流時互いに干
渉することのない偏倚位置に付勢保持させるようにした
係合手段を設けるようにしているから、この係合手段に
より被搬送物の搬送状態制御を比較的短い搬送区間内で
泪由に調整することができ、列合流時に被搬送物相互の
干渉が生じることのない合流態勢を容易に整えることが
可能であって、かっこの搬送状態制御をコンベア速度を
変える要なく達成できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るコンベア列数変更装置の一実施例
を示す概略平面図、第２図は第１図の要部の平面図、第
３図は第２図の側面図、第４図は本発明の第２の実施例
を示す要部の平面図、第５図は本発明の第３の実施例を
示す要部の平面図、第６図は本発明の第４の実施例を示
す平面図、第７図は第６図の概略側面図である。 １・・・・・・係合手段、２，１３，１６・・・・・・
移載手段、５，６・・・・・・コンベア、Ｌｌ、Ｌ２．
Ｌ３・・・・・・被搬送物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数列の被搬送物を互いに整列した並列状態で搬送
   するコンベアと、このコンベアと並行する移動経路を有
   して該コンベアと異なる相対速度で移動され、少くとも
   上記いずれか−の列の被搬送物と当接してこれと接触状
   態を保持しつつ移行し該−の列の被搬送物を他の列の被
   搬送物より相対的に前進もしくは後退させるとともに、
   合流予定位置では上記−の列の被搬送物を他の列の被搬
   送物に対して合流時互いに干渉することのない偏倚位置
   に付勢保持させる係合手段と、この係合手段により上記
   偏倚位置に保持された上記−の列の被搬送物を、上記コ
   ンベアの横方向に移送してこれら列を合流させる上記合
   流予定位置に設けられた移載手段とを備えたことを特徴
   とするコンベア列数変更装置。