JPS5948126B2 - フイルタプレスの原液供給板 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フィルタプレスの原液供給板の改良に関する
ものである。

従来より、フィルタプレスは、一般的に、相隣るｒ板間
に一対のｒ布を介在せしめるとともに、該一対のｒ布間
に原液供給板を介在せしめ、がつ上記相隣る？ｒ板を締
付けて上記原液供給板を固定し、原液を、ｒ板の原液孔
から各ｒ布に形成した打抜き開口を介して、原液供給板
の原液供給用連通開口に流通させるとともに、さらに該
連通開口から下方に連通した原液供給孔に流通させ、ｆ
布間に形成したｒ宝に供給するようになっている。

ところで、上記原液供給板は、ｒ布に対して接着、縫着
又はボルト締め等により固定し、ｒ布の洗浄の際に該ｒ
布を走行させても脱落しないようにしてい４゜ しかし、上記原液供給板をｒ布に固定する取付作業は煩
雑であるうえに、ボルトやボルト取付穴等が必要となる
など構造もより複雑なものとなるといった欠点があった
。

さらに、上記の如く原液供給板を側布に固定すると、修
理作業を行ったり側布を交換する時、取外しが困難であ
るとともにｒ布の洗浄時において、原液供給板をｒ布か
ら取外さない限り、原液供給板内に溜ったｒ渣や、原液
供給板の回り及びｒ布と該原液供給板間に溜まったｒ渣
を洗浄することができないといった問題があった。

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、構
造が簡単でかつ内部にｒ渣が溜まることがないとともに
、ｒ布に対して簡単に取付け・取外しか行え、しかも確
実に所定位置に固定できるフィルタプレスの原液供給板
を提供することを目的としている。

このため、本発明に係るフィルタプレスの原液供給板は
、原液供給用連通開口を有する一対の板材を相対して配
置するとともに、上記一対の板材を位置決め部材、例え
ば両ねじ等で略平行に位置せしめかつ両板材間に原液供
給路用間隙を形成して構成したことを特徴としている。

以下に、図示の実施例に基づいて本発明を具体的に説明
する。

第１図及び第２図に示すように、原液供給板１は、一対
の面対称な板材２ （２ａ、 ２ｂ）及び位置決め部
材例えば両ねし５．・・・、５で大略構成されている。

上記板材２は、上部が半円形状となった縦長でかつ比較
的薄手のものである。

その上部には、厚み方向に打抜いた同形の原液供給用連
通開口３を形成して、ｒ板の原液孔に連通しうるように
なっている。

各板材２の各対抗する面の上部左・右及び下部左・右の
計４ケ所には、一方の板材２ａに右ねし用ねし穴４ａ、
・・・、４ａを、他方の板材２ｂに左ねし用ねし穴４ｂ
、・・・、４ｂを夫々凹設している。

上記側ねじ５は、一側に右ねじ５ａを、他側に左ねし５
ｂを備えるとともに、中央部５ｃの上・下・左・右の四
方向に直径方向に夫々突出した操作用ノブ５ｄ、・・・
、５ｄを設けている。

そして、両ねじ５の各ねじを上記両板材２の各対向する
ねし穴４に夫々ねじ込んで上記両板材２を連結するとと
もに、原液供給路としての間隙８を形成している。

したがって、上記連通開口３から両板材２間に流入した
原液は、上記間隙８を通ってｒ室１１内に入ることがで
きる。

なお、上記間隙８は、両ねじ５を回転させて、両板材２
を接近もしくは分離させることにより、自由にその間隙
を調節できる。

次に、上記原液供給板１のン戸布６への取付は方につい
て説明する。

上記原液供給板１を介在せしめる一対のｒ布６．６には
、夫々上記原液供給板１の連通開口３に連通する打抜き
開口６ａを形成して、原液が各板材２の連通開口３内に
自由に流通しえるようにしている。

一方、上記側布６の打抜き開口６ａの上部２ケ所に各組
状部材７の両端を固定し、該各組状部材７を、上部原液
供給板１の上部左・右に位置する上記側ねじ５，５に引
っ掛けることにより、原液供給板１をｒ布６に吊下げる
ようにしている。

さて、上記原液供給板１を吊下げたｒ布６を一例として
、第３図に示すように原液をｒ透面９の外部上方から供
給するｒ過面外供給型の渡板１２に取付ける場合につい
て説明する。

上記ｒ板１２の沢過面９の外部上方には、原液供給板嵌
合用四部１０を形成するとともに、該凹部１０内に、ゴ
ム製等のパツキンで原液孔１３を形成している。

そして、ｒ板１２を締付けたとき、上部凹部１０に原液
供給板１が嵌合するように、該原液供給板１をｒ布６に
吊下げている。

次に、ｒ板１２の開枠・締付けを行う場合について説明
する。

第４図ａに示す渡板１２の開枠状態から第４図すに示す
ように、渡板１２を締付けたとき、原液供給板１がｒ板
１２の凹部１０に嵌合し、渡板１２の原液孔１３を流通
してきた原液が、確実にスムーズに、原液供給板１の連
通関口３から両板材間の間隙８を通ってｒ室１１内に流
入する。

なお、ｒ板１２の締付けに伴い、原液供給板１の連通開
口３周辺がｒ板１２の原液孔１３周辺のパツキンに密着
するので、原液がｒ布６と渡板１２間に侵入しない。

通常渡板１２．１２の開枠は、ｒ過終了後、側法回収の
ために行われる。

そして、このｒ液回収は、ｒ布６をｒ布走行装置により
下方の巻取ローラ１５に巻取ると同時に、洗浄ノズル１
６から洗浄水を噴射させて、側布６を洗浄することによ
り行う。

このとき、第５図に示すように、側布６の巻取りに伴い
、ｒ布に対して吊下げられている原液供給板１と該原液
供給板１に接触していたｒ布６は互いに離れるので、原
液供給板１の回りに溜まったン戸渣や、原液供給板１と
ン戸布６間に侵入した側法を容易に回収することか゛で
きる。

なお、上記原液供給板１は、第６図に示すように、原液
孔１３を有する四部１０をｒ透面９に形成したｒ過面内
供給型のｒ板１４に対しても同様に取付けることができ
る。

また、繊維質の多い原液を処理するフィルタプレスにお
いては、原液を各ｒ室１１に供給するに従い、原液供給
板１の間隙８内に繊維くずが堆積したりすることがある
。

このような場合は、両ねじ５を回転させることにより、
両板材２を容易に分離・洗浄することができる。

なお、上記原液供給板１のｒ室１１への原液供給路は、
両板材２の間隙８で形成するため、上下左右に開口して
おり、繊維くずで原液供給路たる間隙８がつまることが
少。

ない。

本実施例では、上記原液供給板を側布とｒ布との間に介
在せしめて吊設したので、ｒ布のｒ板側面に何ら突起物
が突出しない。

したがって、Ｆ布の走行時、原液供給板がｒ板の沢退部
等に接触しｊて、該ｒ退部の損傷原因となったり、ｒ布
帛り装置の故障原因となったり、あるいはｒ布の上下走
行が阻害されるといったことがなく、ｒ布を円滑に走行
させることができる。

なお、従来においては、側布とｒ板との間に原液供給板
固定用裏当板１等を突設していた場合もあったが、この
場合は、ｒ布の走行時、上記裏当板がｒ板のｒ退部や他
の孔などに接触して、ｒ退部を損傷させる等の不具合が
あった。

また、紐状部材７を両ねじ５に引っ掛ける方法。

については、第７図に示すように連通開口３内を通した
り、上部のみならず下部の両ねじ５にも引っ掛けるよう
にしてもよいとともに、紐状部材７の両端をｒ布６に固
定せずに、一方を取外し可能とすることにより原液供給
板１をｒ布６から取外。

しやすくしてもよい。

さらに、第８，９に示すように、打抜き開口図６ａ、６
ａを有する上記一対の側布６，６の代わりに、打抜き開
口１７ａを有する側布１７を２枚重合させて上記開目１
フａ 質の布１８を上記開口１７ａ， １７ａの周縁に両面に
わたって接当縫成しかつ該紐状部１７ｂの下部に開口１
９を備えた連続ン戸布２０を用いることもできる。

この連続沢布２０を用いる場合は、該ｒ布２０の一方の
側布１７を折り畳んで上記原液供給板１の連通開口３内
を挿通させ、挿通復元の状態に開けることにより、原液
供給板１の連通開口３の枠をｒ布１７の布１８を当てた
円筒状紐状部１７ｂで支持して、原液供給板１を連続ｒ
布２０に吊下げる。

したがって、原液は、上記紐状部１７ｂ内を流通すると
ともに、該紐状部１７ｂの下部に形成した開口１９から
ｒ布１７。

１７間に形成したン戸室１１内に流入する。

上記連続Ｆ布２０を用いると、原液供給板１のｒ布に対
する取付けが非常に簡単なものとなり、かつ位置ずれも
なく、また、シール効果も向上する。

なお、図示の実施例に係る原液供給板１の構造・ｒ布へ
の取付方法は上記のとおりであるが、本発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実
施できる。

例えば、両板材２を連結する両ねじ５の代りに第１０図
に示すように、一方の板材２に形成された第１突部２１
と、他方の板材２に形成されかつ上記第１突部２１が着
脱可能に嵌合される凹部２２ａを先端に備えた第２突部
２２とで構成してもよい。

本例の原液供給板２３の間隙２４は、常時一定間隔に保
持されている。

上記原液供給板３は、第１突部２１を第２突部２２の凹
部２２ａに嵌合するだけで容易に組立てることができる
。

また、第１１図に示すように、上記側ねじ５の代りに、
原液供給板２５の一対の板材２６． ２６の対向する面
に夫々端面２７ａが対向するように備えかつ該端面が板
材２６と大略平行な平面である円錐台状の突部２７とし
てもよい。

したがって、ｒ板の締付時に、上記突部２７の各対向す
る端面２７ａと端面２７ａが当接することにより、両板
材間に間隙２８を形成する。

上記原液供給板２５は、構造がより簡単なものとなると
ともに、ｒ板の開枠時に両板材２６． ２６が分離する
ので、間隙２８内にｒ渣が溜まったまま放置されること
がなく、洗浄もしやすい。

上記実施例に詳記した如く、本発明に係るフィルタプレ
スの原液供給板は、原液供給用連通開口を夫々有する一
対の板材と、該板材を略平行に位置せしめかつ両板材間
に原液供給路用間隙を形成する位置決め部材とから構成
したので、構造が非常に簡単なものとなり、内部にｒ渣
が溜まることがなく、しかも修理作業等が行いやすい。

なお、上記位置決め部材を両ねじとしたときには、原液
供給板の両板材間の間隙を上記側ねじにより調節して、
ｒ板の原液孔周辺部に対する密着力を調整することがで
きる。

なおさらに、上記位置決め部材を第１突部及び第２突部
とで構成したり、端面が板材と平行な平面を有する突部
で構成すると、両板材の分離がしやすくなり、両板材間
の間隙に涙液が溜まらず、より洗浄が行いやすくなる。

また、上記位置決め部材を紐状部材等によりｒ布に吊下
げ支持すれば、ｒ布に対する原液供給板の取付け・取外
しが非常に簡単でかつ所定位置に確実に位置せしめるこ
とができ、さらに原液供給板に接する部分の沢布の洗浄
も容易に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るフィルタプレスの原液
供給板を示す側面図、第２図は第１図の■−■線断面図
、第３，６図は夫々沢板を示す正面図、第４図ａ、 ｂ
は夫々渡板を開枠した状態を示す要部縦断面図及びＰ板
を締付けた状態を示す要部縦断面図、第５図はｒ布の洗
浄時を示す要部縦断面図、第７図は上記原液供給板の他
の吊下げ方法を示す縦断面図、第８，９図は夫々連続ｒ
布を用いて吊下げる方法を示す縦断面図及び正面図、第
ｔｏ、 ｉｔ図は夫々第１図の原液供給板の他の実施例
を示す縦断面図である。 １、２３．２５・・・・・・原液供給板、２，２６・・
・・・・板材、３・・・・・・連通開口、５・・・・・
・両ねじ、６・・・・・ザ布、８゜２４、２８・・・・
・・間隙、１２．１４・・・・・デ板、２０・・・・・
・連続ｒ布、２１・・・・・・第１突部、２２・・・・
・・第２突部、２７・・・・・・突部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一対の側布間に介在されて該ｒ布の開口と連通ずる
   原液供給用連通開口を夫々備えた一対の板材を相対して
   配置するとともに、上記一対の板材を略平行に位置せし
   めかつ両板材間に原液供給路用間隙を形成する位置決め
   部材を両板材間に介設し、上記間隙を上記一対のン戸布
   間に形成したｒ室に連通させて構成し、ン戸板締付時に
   、上記ｒ布の開口及び板材の原液供給用連通開口より両
   板材間に流入する原液を、上記間隙を通して上記ｒ室に
   供給するようにしたことを特徴とするフィルタプレスの
   原液供給板。 ２ 上記位置決め部材が両ねじであって、上記各板材の
   所定位置にねし穴を凹設し、上記両ねじをねじ込むこと
   により両板材を連結し、上記両ねじを回転させて両板材
   の間隙を調節可能にしたことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項に記載のフィルタプレスの原液供給板。 ３ 上部位置決め部材が、一方の板材に形成された第１
   突部と、他方の板材に形成されかつ上記第１突部が着脱
   可能に嵌合れる凹を先端に備えた第２突部とで構成され
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のフィ
   ルタプレスの原液供給板。 ４ 上記位置決め部材が、端面を上記板材と大略平行な
   平面に形成しかつ該端面が相互に対向するように各板材
   に配した突部であって、ｒ板の締付時に、対向する端面
   と対面が当接するようにしたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載のフィルタプレスの原液供給板。