JPS5947936B2

JPS5947936B2 - 回転電機の通風装置

Info

Publication number: JPS5947936B2
Application number: JP6471177A
Authority: JP
Inventors: 征「やす」野村
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1977-06-03
Filing date: 1977-06-03
Publication date: 1984-11-22
Also published as: JPS54708A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は回転電機の通風装置に係り、特に立型回転電機
に利用され、固定子枠外周部に通風壁を設は通風路を形
成する回転電機の通風装置に関する。

従来の通風装置を備えた回転電機の概略を第１図に基づ
いて説明する。

該図の如く回転電機本体は中心にシャフト１と、該シャ
フト１と共に回転する回転子２と、この回転子２に対応
して所定間隙をもって外周に設けられる固定子３とを備
えている。

この固定子３はその外周を円筒形状をした固定子枠４の
内周に固着されでいる。

さらに固定子枠４の軸方向端部を覆うように出力軸側の
固定子枠４の端部には固定側軸受支持台５が固定されて
おり、この固定側軸受支持台５が固定されている側とは
反対側の固定子枠４の端部には上部軸受支持台６がそれ
ぞれ固定されている。

そして、固定側軸受支持台５、および上部軸受支持台６
の前記固定子枠４との固定側とは反対側は、シャフト１
を回転自在に軸支している軸受７および８にそれぞれ保
持されている。

また、固定側軸受支持台５、および上部軸受支持台６に
は軸方向に貫通する通気孔９、および１０が設けられ、
さらに固定側軸受支持台５、および上部軸受支持台６の
軸方向外側には、これらを覆うように吸気カバー１１、
および１２がそれぞれ取り付けられており、これらの吸
気カバー１１．１２の外周面には、機関に矢印の如く冷
却風を導く吸気口１３、および１４が設けられている。

一方、前記上部軸受支持台６の径方向外周部には固定台
１５ａを突出させ、この固定台１５ａに一端がボルト１
７により固定されている通風壁固定支持台１５が径方向
外側に立設されて〜・る。

また、前記固定子枠４の外周には、断面はぼＬ字状で、
かつ、円筒状の通風壁１６が、固定子枠４との間に所定
空間を形成するようにして設けられている１この通風壁
１６の一端は径方向に延びてフランジ状に形成され、こ
のフランジ部は前記通風壁固定支持台１５の径方向先端
部にボルト１７にて固着され、もう一方の端部、即ち、
径方向内周方向へ曲折されて断面はぼＬ字状に形成され
、かつ、先端部が軸方向に延ばされてフランジ状に形成
される端部は前記固定子枠４の軸方向端部外周に設けら
れる通風壁固定台１５ｂにボルト１８にて固着されてい
る。

これら、固定子枠４、および通風壁１６の外周部には、
機内を冷却し終えた冷却風を外部に排出する排気口１９
、および２０がそれぞれ設けられている。

尚、図中の矢印は冷却風の流れを示し、吸気口１３．１
４から流入した冷却風は、通風孔９．１０を通って軸方
向両端より回転電極内部に入り、ここを冷却し終えた冷
却風は排気口１９．２０より外部へ流出される。

ところで、上述した様な構造の立型回転電機が運転され
ると、磁気振動や回転子２０重量アンバランスによる振
動が発生する。

この様な振動は固定子枠４の外周に設けられている通風
壁固定支持台１５や通風壁１６に振動伝搬される。

特に固定子枠４と固定側軸受支持台５、上部軸受支持台
６との接触面において重量アンバランスにより急激に振
動が増大し、これが通風壁固定支持台１５や通風壁１６
に伝搬するとびりつきを発生する。

この様に、従来の回転電機の通風装置では、運転時にお
いて通風壁の振動、びりつきによる騒音が太きいという
欠点があった。

本発明は上述の点に鑑み成されたもので、その目的とす
るところは、通風壁を備えているものであっても、通風
壁の振動、騒音が少ない回転電機の通風装置を提供する
にある。

本発明は固定子枠の軸方向両端部に機内へ冷却風を導く
吸気口を設け、この吸気口と固定子枠の中央部に設けら
れている排気口との途中に、一端が固定子枠の内周端に
位置し、他端が径方向外側に突出している長さの異る２
枚のしきり板を設けると共に、前記固定子枠の外周囲を
覆う通風壁を、一端が径方向外側に曲折するほぼ断面り
字状に形成し、この通風壁の一端を前記しきり板の径方
向外側に突出している長い方の先端部に固定し、かつ、
他端の径方向内側に曲折している先端部と前記しきり板
の径方向外側に突出しでいる短〜・方の先端部とを弾性
部材を介して押圧固定することにより、所期の目的を達
成するようになしたものである。

以下、本発明の一実施例を第２図、および第３図に基づ
いて説明する。

なお、ここにおいて前述従来例と同一構成部分は同一符
号を用いるものとし説明を簡略化する。

該図の如く、本実施例では固定子３を保持している固定
子枠２１の軸方向両側面を覆うように上部軸受支持台２
２、および固定側軸受支持台２３がそれぞれ設けられて
いる。

両側の各軸受支持台２２．２３の内側には一端が固定子
枠２１内に挿入されて数ケ所溶接にて固定されている円
板形状のガイド２４が設けられ、このガイド２４の他端
先端部が軸方向に曲げられ固定子３を覆うように形成さ
れ、そして、ガイド２４と各軸受支持台２２．２３との
間で人気通風路２５、および２６が形成される。

この人気通風路２５、および２６は固定子枠２１の軸方
向両側端部近傍の外周面に設けられる吸気口２７、およ
び２８により外部へ連通されて人気通風路を長くしてい
る。

一方、固定子枠２１の吸気口２７、および２８と排気口
３１との間の吸気口２７．２８側には、一端が固定子枠
２１の内径側に位置し、他端が径方向外側に突出してい
る長さの異る２枚のしきり板２９および３０が設けられ
ている。

つまり、しきり板２９の方が出力軸側のしきり板３０よ
りも外径寸法が大きく形成されている。

このしきり板２９としきり板３０との間の固定子枠２１
のほぼ中央部には排気口３１が設けられており、そして
、この排気口３１を含む固定子枠２１のしきり板２９と
３０間の外周には一端が径方向内側に曲折して断面はぼ
Ｌ字状の通風壁３２が固定子枠２１との間に排気通風路
３３を形成して設けられている。

この通風壁３２の外周には排気口３４が設けられており
、この排気口３４により前記排気通風路３３は外部へ連
通されている。

上記通風壁３２０片側端面には外側へ突出した取付端面
３５が設けられており、この取付端面３５を長い方のし
きり板２９の外周面３７とをボルト３８により固着し、
反対側端面の径方向内側へ曲折されている通風壁３２０
部分をたわみ板３６で形成して、このたわみ板３６の先
端内周側面４０と短い方のしきり板３０の径方向外周側
面４１とにリング状の弾性部材３９を介在し、この弾性
部材３９を介して通風壁３２のたわみ板３６の内周側面
４０がしきり板３０の外周側面４１により押圧されてい
る。

尚、しきり板３０、弾性部材３９、たわみ板３６間の面
圧は、たわみ板３６の内径Ｄ１厚みＴ１初期たわみδの
６値を選定することにより任意に設定できる。

この様な構造の回転電機の通風装置において回転電機の
運転により発生した振動は固定子枠２１の外周壁端部近
傍に設けられるしきり板２９．３０に振動伝搬され、こ
のしきり板２９．３０に取り付けられる通風壁３２へも
振動の影響があるが、しきり板３０の外周側面４１と通
風壁３２のたわみ板３６の内周側面４０との間に介装さ
れる弾性部材３９が防振効果を発揮し、通風壁３２のび
りつき、およびびりつきによる騒音を防止する。

一方、弾性部材３９とたわみ板３６の内周側面４０との
接触面にお〜・て、回転電機が運転中に発する振動によ
る面圧の変化量はたわみ板３６のばね定数をほぼ一定と
考えれば非常に小さく、組立作業時における面圧の調整
等は、弾性部材３９を使用するため不要である。

本実施例によれば通風壁３２のびりつきが防止でき、防
振防音に非常に有効である。

さらに組立作業性も締付ボルト３８の本数が少なくてす
み組立工数が低減できる。

通風壁３２の加工工数も従来両側端部にボルト穴、およ
びボルト入用取付面を設けていたものが片側のみになり
低減できる。

また、通風壁３２の加工精度、および組立精度において
、従来は通風壁固定ボルトの締付方向が、片側は軸方向
、片側は半径方向と互いに直角になっていたため、ボル
ト穴位置精度、および組立時調整がある程度必要であっ
たが、本実施例によれば、従来例はどの精度は必要でな
く、組立時においても軸方向にボルトを締付ければ自然
に弾性部材へたわみ板が圧着される構造のため、作業性
が良く信頼性も高くなる。

これらの結果非常に安価な通風装置を提供できる。

以上説明した本発明によれば、通風壁と固定子枠との接
触面に弾性部材を介装する構成としたので、通風壁の振
動、騒音が少ない回転電機の通風装置を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の回転電機の通風装置を示す半断面図、第
２図は本発明に係る回転電機の通風装置の一実施例を示
す半断面図、第３図は第２図の要部を示す要部拡大断面
図である。２１・・・固定子枠、２２・・・上部軸受支持台、２３
・・・固定側軸受支持台、２４・・・ガイド、２５．２
６・・・人気通風路、２７．２８・・・吸気口、２９．
３０・・・しきり板、３２・・・通風壁、３３・・・排
気通風路、３４・・・通風壁の排気口、３５・・・通風
壁の取付端面、３６・・・たわみ板、３７・・・しきり
板２９の外周側面、３９・・・弾性部材、４０・・・た
わみ板の内周面、４１・・・しきり板３０の外周面。

Claims

【特許請求の範囲】

１シャフトと共に回転する回転子と所定間隙をもって
対向配置されている固定子を内周側に固着し、かつ、そ
の軸方向中央部に排気口を有する固定子枠と、該固定子
枠の軸方向両端面を覆うと共に、前記シャフトを回転可
能に支持している軸受に支持される軸受支持台と、前記
固定子枠の外周側を所定空間をもって覆い、該固定子枠
との間に形成される前記所定空間を排気通風路とすると
共に、該排気通風路と外部を連通ずる排気口を有し、か
つ、前記固定子枠に固定されている通風壁とを備え、機
内を冷却し終えた冷却風を前記固定子枠の排気口から排
気通風路に導き、該排気通風路を介して前記通風壁の排
気口より外部へ排出する回転電機の通風装置において、
前記固定子枠の軸方向両端部に機内へ冷却風を導く吸気
口を設け、かつ該固定子枠の吸気口と前記排気口との途
中に、一端が前記固定子枠の内周端に位置し、他端が径
方向外側に突出している長さの異る２枚のしきり板を設
けると共に、前記通風壁を、その一端が径方向内側に曲
折するほぼ断面り字状に形成し、該通風壁の一端を前記
しきり板の径方向外側に突出している長い方の先端部に
固定し、かつ、他端の径方向内側に曲折している先端部
と前記しきり板の径方向外側に突出している短い方の先
端部とを弾性部材を介して押圧固定したことを特徴とす
る回転電機の通風装置。