JPS608537Y2 - 立軸形回転電機の通風箱固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室軸形回転電機の通風箱固定装置に関する。

第１図において、ハウジング１２には、ステータコイル
１０、ステータコア８等の固定子が組込まれ、ハウジン
グ１２に固定された上部軸受１５、下部軸受３によって
シャフト１をブラケット１３を介して支え、シャフト１
には、ローターコア９、冷却ファン１１等の回転子が取
付けられている。

通常、ハウジング１２の側面には機内への冷却風を導入
、あるいは排出する通風箱７が取付けである。

このように構成されて室軸形の回転電機は、冷却ファン
１１の作用によって、通風箱７の人気ロアＡより冷却風
が吸込まれ、機内のローターコア９、ステーターコイル
１０、ステーターコア８等の発熱部を冷却し、冷却し終
えた冷却風は、排気ロアＢより外部に放出される。

このように冷却風の人気、排気を効率よく行なうための
通風箱７は、多種多様のものがあるが、通風箱７をハウ
ジング１２に固定するには、第２図、及び第３図に示す
ように、通風箱７の全周にフランジ７Ｃを設け、このフ
ランジ７Ｃとハウジング１２との間にパツキン２２を介
在させボルト１７で締付けていた。

さらに通風箱７の取付、取外しの際の落下防止のため、
ハウジング１２の取付面下部に数ケ所落下防止板１６を
設け、この落下防止板１６に通風箱７のフランジ７Ｃの
下端が接することにより通風箱７の自重を支え落下を防
止していた。

この取付では、フランジ７Ｃを大きくすれば、ボルト１
７のサイズを大きくすることができてボルト１７の本数
を少なくすることができる反面、フランジ７Ｃが大きく
なるため重量、製作費が増大する。

また、フランジ７Ｃを小さく押えようとすれば、ボルト
１７のサイズを小さくして本数を多くしなければならず
加工費が増大する。

さらに落下防止板１６は、通風箱７をノ）ウジング１２
に取付けたあと、位置決めして溶接等により固定しなけ
ればならないため、合作作業による製作等が大きくなる
等種々の欠点があった。

本考案は上述の点に鑑み威されたもので、その目的とす
るところは、ボルト本数が少なくてすみ、かつ、組立が
容易で製作費力状巾に低減できる室軸形回転電機の通風
箱固定装置を提供するにある。

本考案はハウジングの取付面下部に、この取付面と平行
な面と直角な面を有してほぼＬ字状に形成されて着脱可
能な取付座を直角な面が／＼ウジングの取付面より出張
るように設けると共に、通風箱の下部で、かつ、その側
面の途中から外側に向って突出するハウジングを設け、
このフランジとＬ字状の取付座のハウジングの取付面と
直角な面とを両者に設けたボルト穴にボルトを通して固
定することにより、所期の目的を遠戚するようになした
ものである。

以下、図面の実施例に基づいて本考案を説明する。

尚、符号は従来と同一のものは同符号を使用する。

第４図、及び第５図に本考案の一実施例を示す。

板間の如く、本実施例では、ハウジング１２の取付面下
部に、この取付面と平行な面と直角な面を有するほぼＬ
形の取付座１８の取付面と平行な面をボルト２０により
固定する。

一方、通風箱７の下部には、先端部が内側に折り曲げら
れ、この折り曲げられた部分とハウジング１２の端面を
パツキン２２を介して設置し、更に、通風箱７の外側側
面の途中から外方に突出するフランジ７ｄが設けられ、
かつ、このフランジ７ｄにはボルト穴を有している。

そして、Ｌ形の取付座１８のノ＼ウジング１２の取付面
と直角な面にはボルト穴が設けられ、この取付座の７１
ウジング１２の取付面と直角な面と通風箱７のフランジ
７ｄとのボルト穴を合致させ、ボルト１９とナツト２１
により固定し締結する。

このようにすれば、取付座１８の直角な面で通風箱７が
支えられ落下は防止される。

前記取付座１８は数ヶ個設けられて通風箱７をハウジン
グ１２に固定するものである。

このように構成することにより、落下防止の働きをする
取付座１８を介してハウジング１２と通風箱７のフラン
ジ７ｄを固定するようにしたため、製作費が大巾に低減
できると共に、組立が容易で、かつ、フランジ面のボル
トサイズより取付面のボルトサイズを大きくすることが
できるため、ボルトの本数が少なくてすみ、同様に製作
費の大巾減を図ることができる。

更に、取付座１８の標準化ができ、部品の集約生産が容
易になる効果もある。

以上説明した本考案の室軸形回転電機の通風箱固定装置
にすれば、ハウジングの取付面下部に、この取付面と平
行な面と直角な面を有してほぼＬ字状に形成されて着脱
可能な取付座を直角な面がハウジングの取付面より出張
るように設けると共に、通風箱の下部で、かつ、その側
面の途中から外側に向って突出するフランジを設け、こ
のフランジとＬ字状の取付座のハウジングの取付面と直
角な面とを両者に設けたボルト穴にボルトを通して固定
したものであるから、ボルト本数が少なくてすみ、かつ
、組立が容易で製作費が大巾に低減する此種通風箱固定
装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な回転電機の概略構造を半分断面して示
す正面図、第２図はそれを通風箱から見た側面図、第３
図は第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は本考案の回転電機
の一例を示し、第２図に相当する図、第５図は第４図の
Ｂ−Ｂ断面図である。 １・・・・・・シャフト、２，１４・・・・・・ベアリ
ングカバー、３・・・・・・下部軸受、４・・・・・・
ベアリングボックス、５・・・・・・ファンガイド、６
・・・・・・ステータークラ：ンプ、７・・・・・・通
風箱、７Ａ・・・・・・人気口、７Ｂ・・・・・・排気
口、７Ｃ９７Ｄ・・・・・・フランジ、８・・・・・・
ステーターコア、９・・・・・田−ターコア、１０・・
・・・・ステーターコイル、１１・・・・・・冷却ファ
ン、１２・・・・・・ノ＼ウジング、１３・・・・・・
ブラケット、１５・・・・・・上部軸；受、１Ｂ・・・
・・・取付座、１９，２０・・・・・・ボルト、２１・
・・・・・ナツト、２２・・・・・・パツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転子と、該回転子と対向配置される固定子と、該固定
   子の外周囲を支持し、軸方向両端部に機内冷却用の冷却
   風を導入する導入口を有するハウジングと、該ハウジン
   グの軸方向両端に機内を覆うように設けられ、軸受を介
   して回転軸上に支持されるブラケットと、前記ハウジン
   グの導入口と連通して設けられ、回転軸とともに回転す
   る冷却ファンの作用により外部から冷却風を機内に導入
   すると共に、機内を冷却し終えた冷却風を導き外部に排
   出する通風箱とを備え、前記通風箱をパツキンを介して
   ハウジングに取付けてなる室軸形回転電機の通風箱固定
   装置において、前記ハウジングの取付部下部に、この取
   付面と平行な面と直角な面を有してほぼＬ字状に形成さ
   れて着脱可能な取付座を直角な面が前記ハうジングの取
   付面より出張るように設けると共に、前記通風箱の下部
   近傍で、かつ、その側面の途中から外側に向って突出す
   るフランジを設け、このフランジと前記り字状の取付座
   のハウジングの取付面と直角な面とを両者に設けたボル
   ト穴にボルトを通して固定したことを特徴とする室軸形
   回転電機の通風箱固定装置。