JPS59470A - 建造物における老化塗層の剥離除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は家屋、橋梁、隊道等の建造物の表層に塗布し
た合成樹脂塗層または合成樹脂含有モルタル層が老化し
、塗替えに際し、旧塗層（以下、合成樹脂含有モルタル
層を含む）を完全容易に剥離除去する方法にかかわるも
のである。

一般に旧塗層を除去するには、サンドブラスト法および
回転式鉄ブラシ、ケレン棒等を用いる機って反応ないし
は溶解膨潤させて後、薬品と共に；ｐＨ離除去する方法
とがある。

機械的方法には装置が大がかりになったり、粉塵が発生
する等の欠点があり、化学的方法には含有薬品である酸
、アルカーリ、アミン類等が残留し、作業の際、人体の
皮膚や眼などに対し非常に危険であり、まだ含有された
化学成分が塗層を除去した後の建造物本体の地肌に残留
（増粘剤としてグリセリンやパラフィン等の不揮発性物
質を使用した場合）して新たに塗布する塗層に悪影響を
与えるため水洗などの後処理を必要とし、さらに下地が
セメントなどの場合は薬品（酸）によって障害を受ける
。

従来、旧塗膜除去のため使用されている化学薬品は有機
溶剤、酸、アルカリ、アミン等の単体またはこれらの混
合物であり、そ′の中には薬品を厚パラフィンを含む場
合が多いが、上記のようにパラフィンをはじめ、アルカ
リ、ア亥ン類等が下地に残留し、これを除去するのに多
大の手数を要する実情である。

旧塗膜に′有機溶剤のみを塗布した場合は、気象条件に
もよるが、一般的には蒸発が非常に早く、旧塗膜を溶解
、膨潤させるに至らない。また、垂直壁では溶剤がだれ
落ちるために長時間溶剤を旧塗膜壁に滞留させることは
不可能である。

従来は、垂れ防止のために、上記のとおシバラフインを
溶剤に混入しているが、旧塗膜を通して下地にパラフィ
ンが残留するだめに、水洗を必要とした。

この発明は上古己の欠陥に鑑み、市街に起る粉立ちによ
る公害を防止して効果的かつ後処理の不用な老化塗層の
除去方法に関するもので、その骨子は有機溶剤に粉末状
増粘剤を混和し、建造物の老化した合成樹脂塗層面に塗
覆し、上記有機溶剤を該塗層に浸透し、建造物本体から
上記合成樹脂層を浮き上らせて上記増粘剤と共に機械的
手段によシ剥離除去させる方法にかかわるものである。

また、この発明は前記有機溶剤に前ｇＣ粉末状増粘剤と
、さらに粉立ち防止用湿潤剤を混オロして、塗層する剥
離除去方法にある。

また、この発明は前記合成樹脂塗層の代りに合成樹脂含
有モルタル層とした場合も同じである。

さらに、この発明は前記有機溶剤としてプロピレンジク
ロライド、＠記粉末状増粘剤として粉末状シリカまたｑ
カルボキシルメチルセルロースおよび前記粉立ち防止用
湿潤剤としてエチレングリコールを使用する方法である
。

この発明の粉末状増粘剤すなわち、有機溶剤を揮発し難
く粘性を伺与する薬剤は、粉末状シリカまだはカルボキ
シルメチルセルロース等である。

これらは主剤である有機溶剤の発散を遅くらせて、これ
を老化塗層中へ十分浸透させ、かつ十分な溶解膨潤時間
を与え、旧塗膜を建造物の下地から浮き上らせて、これ
と付着させ、ケレン棒や回転刷子等の機械的手段により
剥離除去できるようにする。したがって、下地に増粘剤
が残留することがないから水洗の必要がなく直ちに新塗
料を塗覆することが可能である。

有機溶剤は各種の合成樹脂塗層物質に対し、比較的溶解
、膨潤性の強いプロピレンジクロライドを使用する。

゛　増粘剤としてパラフィンを便用した揚台は、旧塗膜
に対して厚く塗布することが困難であり、溶解、膨潤し
にくい旧塗膜や厚みのある旧塗膜に対してはほとんど効
果は期待できない。粉末状シリカやカルボキシルメチル
セルロースは有機溶剤に対してその混和量が少なくて増
粘効果を発揮するので薄く塗布してもかなりの溶剤を含
有し、また十分な厚さにも塗布が可能なので旧塗膜の溶
解、膨潤が容易に行なわれる。。

粉立ち防止用湿潤剤としては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、フロピレンゲリコールなどのグリ
コール類等が使われ、老化塗層の溶解、膨潤させられた
合成樹脂面に付着した粉末状シリカまたはカルボキシル
メチルセルロースが回転刷子等で剥離落下する際、粉立
するのを防ぐものである。

次に、この発明の実施例を示す。

実施例（１） プロピレンジクロライド　　　　　　９２部粉末状シリ
カ　　　　　　　　　　　　８部上記の混和物を下記の
各種塗層に塗布した。

ポリワレタン側ＢＦＩＭ屑　　３（ＪＬＩツ鼠１１３分
アクリル樹脂塗層　　　　　３００７計　　１３分（厚
さ３ｍｍ　　） アクリル含有モルタル塗層　　３００ｃ％４（Ｌｌ　０
分（厚さ３＋ｎｍ　　） 放置時間経過後に、ケレン棒にてケレン作業を行った。

容易に剥離除去することができ、建造物下地には残留物
が認められず、そのまま新塗料が塗布可能の状態となっ
た。

ただし、塗布面を完全に乾燥させた場合のケレン作業で
は、表面に固結粉状物質として残留するシリカがケレン
棒により旧塗膜と共に除去され地表に落下する際に、シ
リカの粉立ちが生ずるので、粉立ち防止用湿潤剤を添加
した方法を実施例（２）どして示す。

実施例（２） エチレングリコール　　　　　　　　３部実施例（１）
と同様の条件で塗布乾燥後ケレン作業を行った。建造物
本体の地肌、すなわちセメントには塗布薬品による異常
は認められず、実施例（ηと同様であることはもちろん
、剥離落下物による粉立ちがほとんどなくなった。

この発明は粉末状増粘剤のため有機溶剤が十分な時間、
建造物の老−化した合成樹脂塗層に浸透して溶解、膨潤
させ該塗層を上記増粘剤に付着し、剥離除去することが
でき、かつ水洗等の後処理を要しないから、新塗料塗替
えの作業を著しく容易にすることができるばかりでなく
、塗布薬剤に酸、アルカリ、アミン等の人体に対して危
険である薬剤を含まないので安全に」に１１離除去作業
をすることができる。

手続補正書 昭和５７年８月ｌ’ｉｔ日 特許庁、長官　若杉和夫　殿 １、事件の表示 昭和５７年特許　１第８６４１４号 ２、発明の名称　建造物における老化塗層の剥離除去方
法３　補正をする者 事件との関係　特許出願人 代表者　銘　木　繁　隆　（ほか２名）４、　代　　理
　　人　　〒１０４ ５、　補正命令の日付　自　　発

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　有機溶剤に粉末状増粘剤を混和し、建造物の
   老化した合成樹脂塗層面に塗覆し、上記有機溶剤を該塗
   層に浸透し、建造物本体から上記合成樹脂層を浮き上ら
   せて上記増粘剤と共に機械的手段により剥離除去させる
   ことを特徴とする建造物における老化塗層の剥離除去方
   法。
2. （２）　　前記有機溶剤に前記粉末状増粘剤と、さらに
   粉立ち防止用湿潤剤を混和して、塗覆することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の建造物における老化塗
   層の剥離除去方法。
3. （３）　　前記合成樹脂塗層を合成樹脂塗層モルタル層
   としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項および第
   ２項記載の建造物における老化塗層の剥離除去方法。
4. （４）　前記有機溶剤としてプロピレンジクロライド、
   ・前記粉末状増粘剤として粉末状シリカまたはカルボキ
   ／ルメチルセルロースおよび前記粉立ち防止用湿潤剤と
   してエチレングリコールを使用することを特徴とする特
   許請求の範囲第２項記載の建造物における老化塗層の剥
   離除去方法。