JPS63209771A - 塗料剥離用組成物及び塗料剥離方法 - Google Patents

塗料剥離用組成物及び塗料剥離方法

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JPS63209771A
JPS63209771A JP4389287A JP4389287A JPS63209771A JP S63209771 A JPS63209771 A JP S63209771A JP 4389287 A JP4389287 A JP 4389287A JP 4389287 A JP4389287 A JP 4389287A JP S63209771 A JPS63209771 A JP S63209771A
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JP
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paint
polyvinyl alcohol
film
volume
stripping composition
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JP4389287A
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Hirosaku Komatsu
啓作 小松
Toshimi Oowatari
大渡 利已
Taku Yamada
卓 山田
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Kaken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕   、 本発明は、塗装現場におけるスノコや床、塗装物を載置
する台車などの非塗装物に付着する硬化もしくは未硬化
の塗料を剥離する場合に用いられる塗料剥離用組成物及
び塗料剥離方法に関する。
〔従来の技術〕
前記非塗装物に塗料が付着堆積すると、取り扱いが面倒
になること及び非塗装物の機能が低下することから、一
定期間ごとに非塗装物から塗料を剥離除去す−る必要が
ある。非塗装物に付着した塗料などを剥離する方法とし
て、従来より種々の方法が提案されている。
例えば、特公昭53−5049号公報においては、非塗
装物に付着した不要の塗料を、少ない労力で迅速、容易
に、かつ安全に剥離することができ、また安全衛生上優
れ、公害問題を招来することもない塗料剥離方法が提案
されている。この塗料剥離方法は、水溶性高分子水溶液
と発泡剤とが配合されて成る組成物で非塗装物表面を被
覆し、この表面に塗料が付着した後、熱水で処理するこ
とにより、前記発泡剤を発泡させて組成物を塗料と共に
非塗装物表面から剥離するようにしたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記方法においては、前記塗料剥離用組成物
に含まれる水溶性高分子の配合量はIO重量%程度であ
って、作業をする上で次のような不都合を生じていた。
すなわち、例えばスノコなどの床面に上記塗料剥離用組
成物を塗布、乾燥して皮膜を形成した場合において、こ
の床面上で作業をして、作業者の履く安全靴などにより
荷重がかかると簡単に皮膜が割れ、あるいは皮膜がスノ
コ表面から剥離してしまうことがあり、その結果塗料が
非塗装物に直接付着してしまうことがあった。また、前
記塗料剥離用組成物を非塗装物に塗布して乾燥させるに
あたっては、組成物が多量の水を含んでいるため、乾燥
速度が遅く、作業性に劣るものであった。
さらに、前記従来方法において、塗料が付着した状態の
非塗装物から塗料を剥離するにあたっては、熱水中にこ
の塗料付着非塗装物を浸漬するようにしているので、非
塗装物から剥離した塗料が再び非塗装物や塗料剥離浴の
壁面などに付着することがあり、前記塗料剥離用組成物
の剥離効果が発揮でき難いものであった。
本発明は、−上述の実情に鑑みて開発されたものであり
、第1目的は上記欠点を解消するとともに、特に非塗装
物の表面に強固な皮膜を形成して、荷重が作用する箇所
に使用しても、割れなどを生じることがなく、また乾燥
時間を短縮することのできる塗料剥離用組成物を提供す
る点にあり、第2目的は上述の第1目的を達成し、かつ
、非塗装物から剥離した塗料の再付着を防止するととも
に、剥離塗料の回収も容易に行うことができる塗料剥離
方法を提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本第1発明による塗料剥離用組成物は、ポリビニルアル
コールを17〜25重量%と、熱により体積膨張する体
積膨張物質とを有効成分として含有することを特徴とす
るものであり、それによる作用・効果は次の通りである
〔作 用〕
上述成分の塗料剥離用組成物を予め非塗装物に塗布して
乾燥させ、この非塗装物の表面に塗膜を形成させておく
。この状態で塗装作業に供し、非塗装物の表面に塗料が
付着して剥離しなければならない状態まで使用する。そ
して、塗料が所定量付着堆積して剥離する必要が生じた
とき、例えば、この非塗装物を熱湯に接触させると、塗
料剥離用組成物に含まれる合成樹脂製マイクロバルーン
等の体積膨張物質が熱により体積膨張し、付着塗料を非
塗装物の表面より押し上げる。しかも、この時、塗料剥
離用組成物に含まれるポリビニルアルコールが熱湯に触
れて再溶解又は再分散するため、前記体積膨張した体積
膨張物質は非塗装物より自由になり、そのまま塗料を遊
離させる。
そして、このような剥離処理が終了した非塗装物を水洗
して乾燥した後、再び塗料剥離用組成物を塗布して次の
塗装作業に供することができる。
ここにおいて、本発明においては、前記塗料剥離用組成
物に含まれるポリビニルアルコールの含有量を、17〜
25重量%とじているので、一般の塗装方法で厚みのあ
る塗膜を非塗装物表面に形成できて、塗膜強度を上げる
ことができ、二の塗料剥離用組成物を例えば、床面など
に塗布して塗膜を形成した場合において、作業者の履く
安全靴なくにより簡単に割れたり、剥離してしまうこと
がないのである。しかも、塗料剥離用組成物に含まれる
水分量を相対的に減少することができ、乾燥速度を早め
ることができる。
また、前記のようにポリビニルアルコール配合量を多(
したにもかかわらず、塗料剥離用組成物の粘度が高くな
りすぎて、非塗装物の表面に行う塗布作業に支障を来す
こともないのである。
〔発明の効果〕
従って、非塗装物に付着した不要の塗料を少ない労力で
迅速、容易に、かつ、火気の危険性もなく、人体への影
響もなく安全に剥離することができ、しかも、塗料を剥
離する場合には、非塗装物に熱湯等を接触させるだけで
よいから、塗装現場から移動できないものなどに対して
も使用することができ、剥離対象範囲の拡大を図ること
ができる効果を有し、加えて本発明にあっては、非塗装
物の表面に剥離用組成物の強固な皮膜を形成することが
できるから、床面や台車なとその表面に荷重を受ける箇
所へも適用できるようになった。しかも、塗布作業性を
損なうことなく、乾燥時間を短縮することができるよう
になり作業能率が高まった。
〔問題点を解決するための手段〕
本第2発明による塗料剥離方法は、ポリビニルアルコー
ルを有効成分とする塗料付着防止用組成物が添加された
所定温度の水溶液を調製し、ポリビニルアルコールを1
7〜25重量%と、熱により体積膨張する体積膨張物質
とを有効成分として含有する塗料剥離用組成物を非塗装
物に塗布し、この非塗装物を乾燥させて皮膜を形成し、
この皮膜上に塗料が付着した後、この非塗装物の付着塗
料を前記水溶液に接触させて付着塗料を非塗装物から剥
離させることを特徴とするものであり、それによる作用
・効果は次の通りである。
〔作 用〕
まず、ポリビニルアルコールを有効成分とする塗料付着
防止用組成物が添加された所定温度の水溶液を調製して
お(。そして、上記成分の塗料剥離用組成物を予め非塗
装物に憐布して乾燥させ、この非塗装物の表面に皮膜を
形感させる。この状態で塗装作業に供し、非塗装物の皮
膜表面に剥離しなければならない状態にまで使用する。
そして、所定量の塗料が付着堆積して剥離する必要が生
じたとき、上記水溶液中に非塗装物を浸漬する。すると
、付着塗料が熱により柔らかくなると同時に、塗料剥離
用組成物に含まれる合成樹脂製マイクロバルーン等の体
積膨張物質が熱により体積膨張し、付着塗料を非塗装物
の表面より押し上げる。しかも、塗料剥離用組成物に含
まれるポリビニルアルコールが液に触れて再溶解又は再
分散するため、体積膨張した体積膨張物質は非塗装物よ
り自由になり、そのまま塗料を浮力により液上部まで浮
き上がらせる。この時、再溶解したポリビニルアルコー
ルは液中に拡散して、この水溶液に予め添加されている
ポリビニルアルコールと共に、前記液中に浮遊する塗料
表面に非粘着性又は粘着力の小さなポリビニルアルコー
ルの保護コロイド膜を形成する結果、剥離塗料が他の物
に付着するのを防止する。これによって非塗装物から塗
料を完全に剥離することができる。
次に、非塗装物を液から取出し水洗して乾燥した後、再
び塗料剥離用組成物を塗布して次の作業に供することと
なる。また、液に残った不要な塗料は、保護コロイド膜
のために、他の物には粘着しな(なっているので、網等
で簡単にすくいとることがでる。
また、塗装現場の床等の移動できないものの場合でも、
予め床などに対して、その床表面に塗料剥離用組成物を
塗布し、゛乾燥させて皮膜を形成させておき、その後、
塗装作業を実施して不要な塗料を剥離しなければならな
くなった時点で、前記の沸騰させた液をかけるようにす
れば、床表面の塗料剥離用組成物は前記と同様に剥離し
、塗料は他のものに付着することなく剥離できる。
〔発明の効果〕
非塗装物に付着した不要の塗料に対して機械的衝撃を加
えることなく、従って非塗装物の変形や傷みを生じるこ
となく、少ない労力で迅速・容易に、かつ火気の危険性
もなく、人体への影客もなく安全に不要の塗料を剥離す
ることができるとともに、剥離対象範囲の拡大を図るこ
とができるようになった。加えて、非塗装物から剥離さ
れた塗料が水溶液中に存在するポリビニルアルコールに
よって、保護コロイド膜を形成する結果、不粘着性とな
るから、剥離した塗料の再付着を防止することができる
とともに、剥離塗料の回収も能率良く容易に行うことが
できるようになった。
以下、本発明の塗料剥離用組成物及び塗料剥離方法につ
いて詳細に説明する。
塗料剥離用組成物は、ポリビニルアルコールを17〜2
5重量%と、熱により体積膨張する体積膨張物質の一例
である合成樹脂マイクロバルーンとを有効成分として含
有するものである。
前記ポリビニルアルコールは、水に対して再溶解性が良
い、ブロッキング性がない、各種の塗料に対して保護コ
ロイド性に優れる、乾燥後の皮膜が強固であるという特
性を有しているものである。このポリビニルアルコール
の含有量が組成物全量に対して17重量%未満の場合に
は、種々の不具合いが生じる。例えば、形成される塗膜
の強度が弱いため、床面などに前記組成の塗料剥離用組
成物を塗布して塗膜が形成された場合に、作業者の履く
安全靴などにより簡単に割れたり、剥離してしまうので
ある。しかも、塗料剥離用組成物に含まれる水分量が相
対的に増加することになるので、乾燥速度が遅くなり、
作業性が悪くなるという欠点も生してくる。
他方、有効成分として、前記ポリビニルアルコールの含
有量が25重量%を超えると、前記塗料剥離用組成物の
粘度が高くなり過ぎ、非塗装物の表面に行う塗布作業に
支障を来すようになるので好ましくない。
また、熱により膨張する体積膨張物質とじては、各種の
合成樹脂マイクロバルーンが挙げられる。本発明におい
ては、その未発泡のものを使用するものであり、これら
は、その組成や添加量を適宜選択することにより、発泡
開始温度や発泡倍率を自由にコントロールすることがで
きる。この場合、体積膨張物質として、使用する塗料の
乾燥処理温度より高い温度によって膨張する物質を用い
るようにすれば、加熱の際に塗膜が熱によって軟化した
状態の時に発泡するので、塗膜を一層効果的に破壊する
ことができる。特に、体積膨張物質の膨張温度が塗料の
乾燥処理温度より20〜50℃高い温度となるように体
積膨張物質を選択するのが、塗膜を剥離する作業を少な
い労力で迅速、容易なものとすることができて好ましい
剥離処理を終了した非塗装物は、水洗した後、再び塗料
剥離用組成物を塗布して次の塗装作業に供することがで
きる。
このように非塗装物に付着した不要の塗料に対して機械
的衝撃を加えることなく、従って、非塗装物の変形や傷
みを生じることなく、少ない労力で迅速・容易にかつ火
気の危険性もな(、人体への影ツもなく安全に不要の塗
料を剥離することができる。しかも、塗料を剥離する場
合、非塗装物に熱湯などを接触させるだけで良いから、
水洗、廃液の中和作業が不要であり、塗装現場から移動
できないものなどに対しても使用することができ、剥離
対象範囲の拡大を図ることができる。加えて、強固な皮
膜を形成して作業中に割れ、剥離などを生じることがな
いから、一般に塗装工場に用いられるスノコなどの床面
や台車に対しても、支障な(適用することができるので
ある。
また、この発明の塗料剥離用組成物には、上記有効成分
の他に、皮膜を形成させるためのバインダーを加えるこ
とができる。バインダーとしては、熱可塑性樹脂を有機
溶剤で溶解し適当な粘度にしたものや、各種エマルジョ
ン、ラテックス、水溶性樹脂、二液硬化型樹脂、熱硬化
型樹脂など、常温で液体であり、何らかの方法で硬化し
、皮膜を形成するものであれば、はとんどのものが使用
できる。つまり、前記した合成樹脂マイクロバルーンを
形成する皮膜を破壊する成分を含まない限り、一般に接
着剤や塗料として使用されるものであれば、どのような
ものでも使用することができる。
さらに、この発明の塗料剥離用組成物には、上記バイン
ダーの他に、チキソ性向上剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤
などの各種添加剤を配合しても良い。
なお、塗装工場では、塗装前にアルカリ脱脂、リン酸亜
鉛皮膜処理を実施している所や、塗装工場によっては、
水溶性塗料や電着塗装を実施している所も少な(ない。
そのような場合、皮膜を形成する物質に耐アルカリ性、
耐酸性のある材料を選択することによって塗装前処理か
ら、塗装、焼き付は乾燥までを一つのラインでまかなう
ことができる。さらに、塗装用ブースなどの壁面を加温
する場合においては、例えばパネルヒータなどを設ける
ようにしても良く、不要な塗料を剥離する場合において
は、加温スイッチを入れるだけで不要な塗料が壁からず
れおち、ヘラなとで掻き取るなどの労力を必要としない
利点がある。また、非塗装物としては、前記した荷重が
表面に作用する床面や台車に限らず、自動塗装機のカバ
ーなどにも適用することができるのは勿論である。
他方、この発明の塗料剥離方法では、上記塗料剥離組成
物と、ポリビニルアルコールを有効成分とする塗料付着
防止用組成物とを使用するものであり、以下に塗料剥離
方法について詳細に説明する。
すなわち、ポリビニルアルコールを有効成分とする塗料
付着防止用組成物が添加された所定温度の水溶液を調製
しておき、この水溶液中に前記の塗料剥離用組成物が塗
布された非塗装物を、前記水溶液に浸漬するなど接触さ
せるのである。ここにおいて、前記塗料剥離用組成物に
含有しているポリビニルアルコールは、水に対して再溶
解性が良く、ブロッキング性がなく、塗料に対して保護
コロイド性に優れ、且つ乾燥後の皮膜を強固にするもの
を使用するのが良く、例えば平均重合度500、鹸化度
88g1o1%程度のものを使用することができ、また
熱により発泡する合成樹脂マイクロバルーンは、約60
〜80℃で発泡を開始し、100℃で最高発泡率となる
ものを選択するのが良い。さらに、前記塗料付着防止用
組成物に添加溶解されるポリビニルアルコールも同様に
、水に対して再溶解性が良く、塗料に対して保護コロイ
ド性に優れるものを使用するものであり、例えば平均重
合度1700、鹸化度88mo 1%程度のものを使用
することができる。
前記のように非塗装物から塗料を側層処理した後、非塗
装物を液から取出し、水洗して乾燥した後、再び塗料剥
離用組成物を塗布して次の作業に供することとなる。ま
た、液に残った不要な塗料は、その表面に形成された保
護コロイド膜のために、他の物には粘着しなくなってい
るので、網等で簡単にすくいとることができ、しかも、
液としては全く汚れていないため、液を入れかえる必要
もなく、蒸発して少なくなった量の水を添加するだけで
再使用ができる。
〔実施例〕
次に塗料剥離用組成物及び塗料剥離方法の具体的な実施
例について説明する。
(イ)非塗装物に塗布するための塗料剥離用組成物の調
製 筐金 ポリビニルアルコール (平均重合度500・鹸化度88mo1%)  21部
合成樹脂マイクロバルーン    8部メチルセルロー
ス        2部水             
      68部その他、チキソ性向上剤、防腐剤、
防錆剤、消泡剤等を1部添加する。
このような組成物の製法としては、次のようにして行っ
た。
まず、溶解タンクに15〜25℃の水を満たし、撹拌し
ながらポリビニルアルコールを投入していく。次いでこ
の液を加熱し、よ(撹拌しながら約90’Cまで昇温し
た。約30分すると、ポリビニルアルコールは完全に溶
解するので、この液に、メチルセルロースを投入し、3
0℃以下にまで冷却してから、合成樹脂マイクロバルー
ン、その他の添加物を投入して高速で撹拌、分散させて
塗料剥離用組成物を得た。
([7)塗料剥離浴に添加する塗料付着防止用組成物の
調製 星金 ポリビニルアルコール (平均重合度1700−鹸化度88mo 1%)10部
水                     85部
その他、チキン性向上剤、防腐剤、防錆剤などを5部添
加する。
塗料付着防止用組成物の製法は、各配合成分の部数が異
なる他は、前記した塗料剥離用組成物の製法と同様にし
て塗料付着防止用組成物を得た。
(実施例−1) 上記(イ)の方法で得られた塗料剥離用組成物を非塗装
物であるスノコ片(大きさ20cm角)に塗布し、塗料
の乾燥速度を観察したところ、組成物に含まれる水分量
が少ないため、乾燥時間は従来に比べて極めて短くなり
、しかも形成された塗膜は厚みのある膜となって、十分
な強度を有しており、作業者の安全靴などに踏まれても
、割れを生ずることがなく、剥離しないものであった。
なお、非塗装物が金属である場合、金属に密着させる添
加剤として各種でんぷん類の添加が有効であった。
(実施例−2) 次に、上記(イ)の方法により得られた塗料剥離用組成
物を用いて、塗料剥離試験を行った。
前記塗料剥離用組成物を塗布した前記スノコ片(大きさ
20cm角)と、この塗料剥離用組成物を塗布しないス
ノコ片(大きさ20cm角)とを塗布現場に6日間放置
し、不要な塗膜を両スノコ片共に平均6.2酊付着堆積
させた。なお、塗装に使用された塗料は塗料は、加熱硬
化型焼き付は塗料である。
次に、塗料剥離浴として、苛性ソーダ液(濃度:200
g//、温度105℃沸騰)を用意し、上記両スノコ片
をこの塗料剥離浴に投入して、剥離時間を測定した。
本発明の塗料剥離用組成物を予め塗布したスノコ片は、
90秒で完全に不要な塗料が剥離し、後に微塵の塗料の
残存も認められなかった。一方、前記塗料剥離用組成物
を塗布しなかったスノコ片は、8時間煮沸し続けたが、
全体の約50%の金属素地が露出した程度で、付着して
いる塗料は約0.1B程度の厚みで残っていた。また、
この塗料剥離浴には、剥離した塗料が微粒子となってお
り液全体を浮遊している状態となっており、塗料の回収
にはフィルターを必要とした。
単純な時間計算ではあるが、剥離時間は、320分の1
に短縮できた。従って、剥離浴を沸騰し続けるための燃
料コスト、人件費などが大幅に低減できたことがわかる
(実施例−3) 前記実施例2のように、塗料剥離浴に苛性ソーダ液を用
いる場合には、後の廃液の処理、剥離した塗料かすの収
集、薬品の人体への影響等が問題とされるため必ずしも
好ましいものではない。そこで、塗料剥離浴として前記
(TI)の方法で得られた塗料付着防止用組成物を水で
20倍に希釈したものを用い、実施例2と同様にして試
験した。
その結果、前記塗料剥離用組成物を予め塗布したスノコ
片は、90秒で完全に不要な塗料が剥離し、微庭の塗料
の残存も認められなかった。
試験後、この塗料剥離浴は透明のままであり、剥離した
塗料は、不粘着性の大きなゴムの固まりのようになり、
液面に浮遊しており、節!′作な網で回収することがで
きた。塗料剥離浴が冷えてからは、液面に浮遊していた
塗料は剥離浴の底にかたまり、1つの塊りとして、一度
に取り出すことができた。取り出した塊りは、粘符性が
まったくなかった。
一方、前記塗料剥離用組成物を塗布しなかったスノコ片
はその表面が不粘着性になっただけである。この塗料剥
離浴は塗料を分解する性質は持たないため、90秒で実
験を打ち切った。
このように非塗装物に塗布する塗料剥離用組成物の作用
により、剥離した塗料は他のものに粘着せず、容易に塊
り状となって回収でき、塗料剥離浴も蒸発した水分を追
加するだけで長期間繰り返し使用することができるなど
、作業性が著しく向上し、廃液処理の必要もないため大
幅な維持管理コストの低減を実現できることとなる。さ
らに、このような塗料剥離浴は人体に対する悪影響がな
いため、作業環境は格段に改善されることとなった。
(比較例) 次に、塗料剥離浴として、何も添加しない水だけを用い
た場合について実施例3と同様にして試験した。
その結果、前記塗料剥離用組成物を予め塗布したスノコ
片は、90秒で完全に不要な塗料が剥離するが、再び塗
料剥離浴の壁面や前記スノコ片に再付着し、しかも塗料
の回収が難しいものであった。
(実施例−4) 前記(イ)の方法で得られた塗料剥離用組成物を、塗装
現場の床に塗布厚が約0.4mになるようにスプレーで
塗布し、6時間自然乾燥させ、乾燥膜厚Q、1mmを得
た。そのまま1時間放置し、不要な塗料が7.3鶴堆積
した状態とした。
次に、実施例−3で使用した塗料剥離浴の沸騰したもの
を最初床の端からかけていき、少しはがれたところで、
塗膜を持ち上げながら、床面と塗膜の隙間にかけていっ
たところ、1rrrあたり約7分で完全に剥離を完了し
た。塗料は塗料剥離用組成物の作用により、粘着性はま
ったくなくなり、1枚のシートとして剥離できた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリビニルアルコールを17〜25重量%と、熱に
    より体積膨張する体積膨張物質とを有効成分として含有
    することを特徴とする塗料剥離用組成物。 2、前記体積膨張物質が、塗料の乾燥処理温度よりも高
    い温度で膨張するものである特許請求の範囲第1項に記
    載の塗料剥離用組成物。 3、前記体積膨張物質の膨張する温度が、塗料の乾燥処
    理温度よりも20〜50℃高い温度である特許請求の範
    囲第2項に記載の塗料剥離用組成物。 4、前記体積膨張物質が、合成樹脂マイクロバルーンで
    ある特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載
    の塗料剥離用組成物。 5、ポリビニルアルコールを有効成分とする塗料付着防
    止用組成物が添加された所定温度の水溶液を調製し、ポ
    リビニルアルコールを17〜25重量%と、熱により体
    積膨張する体積膨張物質とを有効成分として含有する塗
    料剥離用組成物を非塗装物に塗布し、この非塗装物を乾
    燥させて皮膜を形成し、この皮膜上に塗料が付着した後
    、この非塗装物の付着塗料を前記水溶液に接触させて付
    着塗料を非塗装物から剥離させることを特徴とする塗料
    剥離方法。 6、前記非塗装物が、その表面に荷重が作用するもので
    ある特許請求の範囲第5項に記載の塗料剥離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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