JPS59461Y2 - 門扉装置 - Google Patents

門扉装置

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JPS59461Y2
JPS59461Y2 JP14654179U JP14654179U JPS59461Y2 JP S59461 Y2 JPS59461 Y2 JP S59461Y2 JP 14654179 U JP14654179 U JP 14654179U JP 14654179 U JP14654179 U JP 14654179U JP S59461 Y2 JPS59461 Y2 JP S59461Y2
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JP14654179U
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千秋 高橋
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シ−・テイ・マシ−ナリ−株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はとくに工場・倉庫などにおける車両の通用門
の門扉装置に関するものである。
工場・倉庫などにおいて夜間作業が行われていても、人
の通用門は別として、車両の出入する正門、裏門などの
出入口は閉鎖され、警備のための配属要員は減員される
か、もしくは無人とされることが多い。
このような状況下における夜間の車両の出入に対しては
、運転者がインターフオンなどにより所要の連絡を行い
、警備員の応援を求め門扉の開閉を行うか、特定の車両
が定常的に出入する場合には、所定の保管場所から借り
出した鍵、もしくは予め交付されている合鍵を使用して
施錠を解き、門扉を開き、車両を出入させ、再び下車し
て門扉を閉じ、施錠をするといった方法がとられている
このような方法はいずれにしても前記した解錠、施錠動
作を車両の出入毎に行わなくてはならず、とくに雨天時
、厳寒時には関係者にとってかなりわずられしいことで
ある。
したがって警備員不在の場合に特定の車両が出入する門
扉をそれがら離れた位置から無線遠隔操作によって自動
開閉する試みが行われている。
そして、とくに工場・倉庫などにおける大形車両や重量
物運搬車などの出入する幅の広い出入口に設けられるこ
の種の自動開閉門扉は、通路上に敷設されたレールを走
行するようにした横開き式のもの、もしくは、地上より
一定の高さに設けた高架レールから懸吊する方式のもの
が用いられている。
前者の場合には、重量運搬車などの出入に対して門扉の
レールならびにその基礎が損傷をうけず、また車両のレ
ール横断に対してそれが障害にならぬようにレールを敷
設しておかなければならないことから、相当な基礎工事
が必要であり、その工事期間中は車両の出入に支障を来
すこととなり、また設置後レール内の異物除去を日常作
業として行わなければならない。
一方後者の場合にはとくに走行高さの高い特殊車両に対
してその通行の妨げとならぬよう高架レールはその高さ
を十分にとっておかねばならないから、強風時の安定を
考慮すると地上にもガイドレールを必要とする。
したがって前記した従来の装置における不都合な点を解
悄するには門扉を片持し支持方式(オーババング方式)
とすればよいのであるが、この方式を長いスパンを要す
る工場・倉庫用門扉に採用するに当っては、従来の支持
機構においては無理を伴い、スパンを大きくとることが
できず、またその駆動を駆動輪の摩擦駆動によって行う
に当ってスリップを伴うなどの欠点を有していた。
この考案は工場・倉庫などの夜間は閉鎖されるのを常態
とする門扉を車両が出入するときに開閉するようにした
たとえば遠隔自動開閉操作式の片持ち支持方式の門扉装
置において、前記した欠点を解決した門扉装置を提供し
ようとするものである。
以下、この考案にかかる実施例装置について図面を参照
しながら詳細に説明する。
第1図はこの装置の外観のほぼ2/3を示す正面図であ
り、第2図はその残部の外観正面図である。
1は左右の門柱で、2はこの間の出入通路を横に開閉す
るようにされた門扉本体で、その長さlは前記通路の幅
より若干大きくされている。
3は門扉本体1の支持体で、長さmを有し、駆動部4を
備えている。
5はレール部で、門扉全開時その戸袋に相当する長さn
の部分である。
門扉2は図示のとおり、支持体3を介して、レール部5
に対して走行自在に片持式に支承されるようにされてい
るため、できるだけ軽量にして堅牢な構造がとられてい
る。
すなわち剛性トラス構造にし、全面に網状体たとえばエ
キスバンドメタル板がはりつけられている。
支持体3は門扉本体2の片持荷重を軽減させるバランサ
ーとしてカウンターウェイトの作用を兼ねており、門扉
本体2の片持荷重に対してはいうまでもないが、門扉2
が強風によってうける振動的荷重にもとづく縦ゆれ、横
ゆれなどの振動にも十分耐える剛性をもつように構成さ
れている。
支持体3には駆動部4が装着されるが、この重量も含め
た重量が、門扉本体2からのオーババング荷重よりも大
きくなりすぎると、門扉2が浮き上ってしまうし、小さ
過ぎるとカウンターウェイトとしての役目を果すことが
できないから、支持体3全体の重量に対してはとくに配
慮し、たとえばl=10mの門扉において半開の際に支
持体3自身によってレール部5に対して300 kg程
度の荷重が下方に加えられるようにされている。
門扉本体2と支持体3との接続は、現場への搬入、現場
での組立、修理時の分解等を考慮して、現場にて両者を
ボルト接合することによってなされ、その接続を強固な
ものとするために、支持体3に延長部を設け、オーバラ
ップ寸法を十分大きくとり、両者の接合面を大きくする
ようにされている。
レール部5は、一定のピッチにて設けたコンクノート基
礎に埋め込んだアンカーボルトに固定された基板に溶接
固定したH形鋼の支柱6と、その上部および下部に一定
の間隔をおいて水平方向に平行にそれぞれ溶接固定した
みぞ形鋼の1対のレール受け7と、それぞれの上、下側
面に溶接固定した等連山形鋼のレール8とからなってい
る。
第3図は支持部およびそれに装着された駆動部を示した
部分正面図、第4図は駆動部の部分側面図、第5図は支
持部をレール部に係合する支持部に取付けられる車輪の
配置関係を示す説明図、第6図は小形携帯送信器の斜視
図である。
図中9は駆動輪、10,11.12は従動輪で、略同−
の直径を有し、レール8に接触する転走外周部踏面ば等
連山形鋼のレールのなす角度よりわずか大きい、たとえ
ば9「の角度をなす■字形に形成され、レール8の負荷
時の変形角に適合するようにされている。
13.14は遊輪で、前記各車輪より小さい外径を有す
るが、レール8との転走外周部踏面は前記同様に■字形
に形成されている。
駆動輪9は上部レール受け7の上面のレール8上を転走
し、門扉本体2ならびに支持体3の重量をそれぞれ集中
的に受けるようにされているので、その転走踏面とレー
ル8面との摩擦によって支持体3を門扉本体2とともに
左右に走行させる場合にスリップを生じることのないよ
うにされている。
従動輪12は下部レール受け7の下面のレール8上を転
走するが、その際に駆動輪9を支点として上向きに作用
する門扉2からの片持荷重を支持する。
この場合、従動輪12は、門扉本体2の接続部に接近し
た位置に取付けられる駆動輪9に対して可及的に引離し
た対角下方位置において下部レール受け7の下側レール
8に接触させ、門扉本体2の重心位置、駆動輪の軸心位
置間の距離に対する駆動輪9と従動輪12との水平方向
の軸間距離の比(すなわちレバー比)が過小にならぬよ
うにすることによって、門扉支持体3と前記各輪を介す
るレール部5との係合を安定ならしめるようにされてい
る。
下部レール受け7の上面のレール8上を転走する従動輪
10は駆動輪9の補助輪として、また上部レール受け7
の下面のレール8上を転走する従動輪11は前記従動輪
12の補助輪としてそれぞれ作用をなすとともに、門扉
2の走行中における横振れを抑止する役目をもなしてい
る。
週給13,14は駆動輪9、および従動輪10,11.
12の脱線防止のために設けられた案内輪であって、直
接門扉2および支持体3の走行には関係しない。
このように各車輪がレール部に配置されているので無理
なく長いスパンの門扉本体2を支持体3に片持支持する
ことができる。
駆動輪9は支持体3の構成部材に調整可能なように取付
けられたl対の軸受台(ピローブロック)に回転自在に
支承される回転駆動軸の中央部に固定されており、従動
輪10,11.12および週給13,14も前記駆動輪
と同様に支持体3の部材にそれぞれ調整可能なように取
付けられた軸受台に、回転自在に支承される支持軸に固
定されており、現場において組立後の走行時にいずれの
車輪もレールと接触し、スーリップすることなく正しく
回転するように各軸受の取付位置が調整される。
15はスプロケットホイールで、駆動輪9の回転駆動軸
の端部に固定されており、歯車減速機16の出力軸端に
固定されたスプロケットホイール17によってエンドレ
スチェーン18を介して回転駆動が行われるようにされ
ている。
19は電磁ブレーキ付きモータで、その出力軸には駆動
タイミングギヤホイール20が固定されており、歯車減
速機16の入力軸には被動タイミングギヤホイール31
が固定されている。
そして前記ホイール20.21の間にはタイミングベル
ト22が掛は渡されている。
したがってモータ19の回転はタイミングベルト22を
介してスリップを伴うことなく歯車減速機16に伝達さ
れ、ここでたとえば1/10に減速されて、エンドレス
チェーン18を介して駆動輪9の駆動回転軸に伝達され
、駆動輪9が回転駆動されることとなる。
タイミングホイール20.21を適当に選ぶことによっ
て、駆動輪9のレール8上の転走速度すなわち、門扉本
体2の開閉速度がある範囲において調整可能であるが、
門扉2が長さlが4〜10mであるとき、その長さに応
じて前記速度は1〜1.5 m/sになるようにされて
いる。
歯車減速機16、モータ19はいずれも支持体3の部材
に固定された合板4′に取付けられている。
モータ19の電磁ブレーキはそのコイルに通電がなされ
、励磁されているときにブレーキが作動するようにされ
ているものである。
23.24はリミットスイッチで、支持体3の部材に、
それぞれ取付面の高さまたは取付位置を違えてたがいに
干渉しないように取付けられており、図示されていない
が、各々の接触子が上部レール受け7の所定位置にそれ
ぞれ固定された作動片に接触するときに作動するように
され、リミットスイッチ23は門扉全閉時の停止を、リ
ミットスイッチ24は門扉全開時の停止をモータ19に
指令するようにされている。
なおこれらリミットスイッチ23.24の作動不良によ
って、門扉2および支持体3が全開または全閉停止位置
をこえてオーバランすることを防止するためにストッパ
25が設けられている。
26はアンテナ、27は防護ネット付き警報灯(パトラ
イl−)、28は障害物感知バ=で、その表面には緩衝
材としてゴムシートが貼着されている。
29は送信器で、その表面中央部にはアンチ′f26へ
信号電波を送信するための押釦30が設けられ、それを
押すことによって高周波、低周波およびパルス波の3種
混合電波を送信できるようにされている。
この電波の周波数はたとえば高周波を27MHzバンド
とし、低周波は1500 Hz、パルス周波数は30止
にそれぞれ特定されている。
このようにすることによって遠隔操作の識別性をもたせ
、必要があればたとえば工場の各所の開缶に周波数を特
定することができる。
31はケーブルリール収納箱、32は電源引込部からの
ケーブルで、前記収納箱31内のケーブルリールをへて
、駆動部4に引込まれ、門扉2の走行移動にともなって
、その長さが伸縮自在にされている。
駆動部4の合板4′上には、制御配電函33、無線受信
器34が並設されている。
制御配電函33にはサーマルリレーならびにその他のリ
レー、電磁開閉器、各種タイマーなどが内蔵され、上面
には自動・手動切替スイッチおよび調整用押釦スイッチ
が取付けられている。
33′は前記したケーブルリールからのケーブル32を
はじめ、モータ19、各種リミットスイッチ、パトライ
ト27および受信器34との各種接続線の導入口である
ただし、図にはこれらの接続線は省略しである。
受信器34には、高周波、低周波およびパルス波の3種
混合電波の受信装置ならびに時定数識別装置が内蔵され
ている。
いま、この考案にかかる装置がたとえば工場の車両通用
門に設置されるものとすると、この門を出入する車両の
特定の運転者には、この車両通用門に対して特定された
前記混合電波のみが送信されるように調整された送信器
29が1個づつ交付されるようにされている。
つぎに障害物感知装置の構造について付言する。
第7図はその一部正面図である。障害物感知バー28は
門扉2の端部において回動自在に支承される竪軸35に
対して、1対の平行リンクおよび連結部材を介して、鉛
直姿勢を保持したまま近接自在なるように係合され、常
態においてはコイルばね36,37によって一定の高さ
を保持し、門扉2の中心面内に位置するようにされてい
る。
門扉2の左下隅部にはボールプランジャー形自動復帰式
リミットスイッチ38が取付けられており、それが竪軸
35の回動運動によって作動するようにされている。
39はボールプランジャー形自動復帰式すミツI・スイ
ッチで、前記平行リンクの下部連結部材の下面に取付け
られており、下部平行リンク部材と一体をなすレバー4
0の矢印方向の移動によって作動するようにされている
なお、41はレール部5の上方に取付けらI’した点検
調整作業用のプランI・フオームである。
つぎにこの装置における制御配電函33の上面の前記自
動・手動切替スイッチを自動に切替えた場合の動作につ
いて説明する。
送信器29を所持する特定の運転者がその車両凄この装
置が設置されている車両の通用門から出にするため走行
接近してき、車中から送信器29の叩釦30を押して特
定周波数の電波を発信したとrると、その発信位置と前
記通用門との間にとく二金属しゃへい物がなく、かつそ
の間の距離が100m以内であれば、その送信電波はア
ンテナ264介して受信器34の受信装置に受信される
が、こ乃受信装置は他の電波(ノイズ)による誤動作を
未犬に防止すること、すなわち外来ノイズを完全にシャ
ットアウトするようにされている必要があり、たとえば
2秒間押釦30を押し続けることによって継続して送信
される電波をうけてはじめて動作するようにされている
前記したようにたとえば高周波すなわち搬送波の周波数
を27MHz、その変調低周波の周波数を特定の150
0 Hz、さらにこの変調周波数を特定の30」Zのパ
ルスとする3種類の要素を含んだ混合電波が送信器29
から発信されると、それを受けた受信装置においては、
搬送波が識別され増幅され、検波回路によって変調周波
数だけが取出され、その特定の1500 Hzの変調周
波数のみが検波され、さらに特定の30Hzのパルス波
がフィルタ回路をとおされ、パルス状の変調周波数でコ
ンテ゛ンサが充電され、最後に直流増幅された信号によ
って制御配電函33内のリレーが働かせられる。
このようにして特定の電波以外では絶対に動作しないよ
うにされて、モータ19に通電がなされ、電磁ブレーキ
が解放されると同時にモータ19が始動する。
そしてその回転がタイミングベル1へ22、減速機16
およびエンドレスチェーン18を介して回転駆動軸に伝
達されて、駆動輪9が回転駆動され、その踏面とレール
8との摩擦によって、支持体3が、従動輪10゜11.
12のそれぞれレール8上の転走動作によってたすけら
れ、門扉本体2とともに右方へ人が歩く程度の速度で走
行を開始する。
門扉1が全開位置近くに達すると、リミットスイッチ2
4が作動して、モータ19への通電がしゃ断され、惰走
の後、全開位置にて停止する。
門扉1が全開位置にて停止すると同時に制御配電函33
内の全開時間設定用タイマーが作動する。
この設定時間は0〜30秒の間で明白に設定できるよう
にされているが、たとえば20秒に設定されているとす
ると、全開位置に停止してから20秒間は門扉2は全開
状態に保持されるので、運転者は安心して車両を通用門
から出入させることができる。
前記タイマーの限時動作の終了信号によって、再びモー
タ19に通電がなされ、モータ19の回転方向が反対に
なる以外は前記同様に門扉2が支持体3とともに自動的
に閉まり始める。
この場合、制御配電面33内の別のパトライト用タイマ
ーを前記の全開時間設定用タイマーよりその設定時間を
幾分短くしておく。
たとえばその時間を15秒に設定しておくと、門扉2が
閉まり始める5秒前からパトライト27が点滅し、門扉
2が全閉停止するまで点滅を継続する。
これは運転者に対して門扉2の閉まり始める警告を出す
とともに、後続車両の運転者に門扉2が閉扉動作中であ
ることの警告を与えるためである。
門扉2が全閉位置近くに達すると、リミットスイッチ2
3が作動して、モータ19への通電がしゃ断されるとと
もに、パI・ライト27の点滅が停止し、また障害物感
知装置への通電もしゃ断される。
同時に制御配電面33内のブレーキ作動タイマーが働き
、モータ19への通電がしゃ断されてから、たとえば2
秒経過後に電磁ブレーキを作動させ、門扉2は全閉位置
にて停止する。
このブレーキ作動によってモータ19の回転は拘束せし
められ、そのため全閉した門扉2は人手では開けること
か゛できないようにロックされる。
ところで、さきに送信器29をもっている特定の運転者
の1人によって門扉2が全開され、その状態が保持され
ているところへ同じく送信器29を有する他の特定の運
転者の車両が来合せ開扉のための送信をその送信器29
によって行ったとすると、全開時間設定用タイマーはそ
れまでのカウントをとりやめ、あらためてゼロからカウ
ントをし始めると同時に、閉扉予告の点滅が行われてい
るパトライト27は直ちに消灯する。
したがってさきの車両につづいてあわてて通り抜けよう
としたり、もしくは門扉2が一旦完全に閉まるまで待っ
てあらためて開扉することを要しない。
またパトライト27か点滅し、門扉2が閉まりつつある
ときに来合わせた場合においても、送信器29の押釦3
0を押すと、門扉2は受信器34によって、その送信が
キャッチされると、ただちにモータ19への通電がしゃ
断されると同時に前記ブレーキ作動タイマーとは別の緊
急停止用のブレーキ作動タイマーが働き、ブレーキを作
動させ、走行が停止せしめられるとともにパトライト2
7は消灯させられ、閉扉途中から開扉動作に切換えられ
る。
そして全開位置にもどって停止すると、前記全開時間設
定用タイマーかカウントを開始し、たとえば設定時間の
20秒が経過すると、門扉2は自動的に閉まり始める。
パトライト27が点滅し、門扉2が閉まりつつあるとき
に、運転者が送信器29の押釦30を押すことを失念し
て通過しようとする車両や閉まりつつある門扉2に気付
かず通ろうとする人が障害物感知バー28に接触したと
すると、前記バー28は門扉2側に押され、下部の平行
リンクと一体をなすレバー40の矢印方向の移動によっ
てリミットスイッチ39が作動させられる。
場合によっては前記バー28が竪軸35を回動させるが
、このときはリミットスイッチ38が作動させられる。
いずれの場合にも門扉2は前記同様にただちに停止し、
全開位置に引きかえして停止する。
このように障害物感知バー28は障害物に接触すると容
易に移動するようにされており、さらにその接触面はゴ
ムシートの緩衝材で被覆されているため、人や車がそれ
に接触してもなんら傷害は与えられない。
万一、全開用または全閉用リミットスイッチ24.23
が故障した場合、門扉2は規制された位置に停止せずオ
ーバランすることになる。
この場合にストッパー25がこのオーバランをくいとめ
る役目をする。
ストッパー25によって門扉2は止められるがモータ1
9は回転し続ける。
その結果上するモータ19の焼損事故に備えて、制御配
電面33内のサーマルリレーが作動するようにされてい
る。
門扉2には全面に網状体たとえばエキスバンドメタルが
取付けられているので、強風時に風圧を大きくうけるこ
とのないようにされており、駆動輪9、従動輪10,1
1,12、週給13,14で上下のレール8を挟持する
ようにされていることから、レール8から脱輪すること
は十分に防止されており、門扉2が全閉状態において転
倒することは起りえない。
停電がおきた場合には、この装置の全機能は停止する。
モータ19に付加されている電磁ブレーキは、そのコイ
ルに通電がなされ、励磁されているときにブレーキが作
動するようにされていることから、停電時にはブレーキ
は当然解放され、ロックは解除されるので、門扉2の開
閉を2〜3人の手で行うことができる。
また昼間車両の通用門を全開状態にしておきたいときは
一旦門扉2を全開にし、電源を切っておけば全開状態を
保持できることはいうまでもない。
ただし、電源を切って門扉2を全閉状態に維持しておき
たいときは、自動的なロックは停電時と同様に解除され
ることとなるので、別に施錠をしておかなければならな
い。
以上の説明においては送信器29を所持する特定の運転
者が車中より遠隔操作によって門扉2の開閉を行う場合
についてのべたが、車両通用門に近接した、たとえば門
衛室より遠隔操作することは容易であり、電波のとどか
ぬ遠隔操作室よりの開閉に対しては制御配電面33まで
配線をし、インターフオンで連絡をとりながら集中管理
することも可能である。
通常の横開き走行式の門扉においては走行用レールの敷
設工事が必要であり、その工事中は車両の出入に支障を
来すこととなり、さらに重量物運搬用車両の出入する場
所であればレールの基礎工事にも配慮を要するが、この
装置においては完全なオーババング方式であるため、前
記したレール敷設工事とは一切無関係に設置することが
できるメリットは大である。
以上の説明によって明らかなように、この考案にかかる
門扉装置においては、つぎのとおりの効果かえられる。
■駆動輪に門扉本体および駆動装置を含めた支持体の重
量が集中的に作用するようにされているので、駆動輪の
レールとの摩擦駆動においてスリップを伴うことなく確
実に支持体とともに門扉本体を走行させることができる
■駆動輪を介して門扉本体に対して、支持体がカウンタ
ーウェイトとして有効に作用するようにされており、十
分なオーバラップをとって門扉本体が支持体に強固に接
合されていることから工場・倉庫などの長いスパンを必
要とする門扉において無理を伴うことなく片持方式の構
成をとることができる。
■従来の地上走行形門扉においては転倒防止のため相当
の奥行き幅を必要としたが、この装置においては、門扉
支持体とレール部との保合が駆動輪および従動輪の配置
によって確実にされていることから、門扉本体は奥行幅
をほとんどもたすとも転倒を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる門扉装置の外観のほぼ2/3
を示す正面図、第2図はその残部の外観正面図、第3図
は支持部およびそれに装着された駆動部を示した部分正
面図、第4図は駆動部の部分側面図、第5図は支持部を
レール部に係合する支持部に取付けられる車輪の配置関
係を示す説明図、第6図は小形携帯送信器の斜視図、第
7図は障害物感知装置の部分正面図である。 2・・・・・・門扉本体、3・・・・・・門扉支持体、
4・・・・・・駆動部、5・・・・・・レール部、6・
・・・・・支柱、7・・・・・・レール受け、8・・・
・・・レール、9・・・・・・駆動輪、10,11.1
2・・・・・・従動輪、16・・・・・・歯車減速機、
19・・・・・・電磁ブレーキ付きモータ、33・・・
・・・制御配電面(制御部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横長の門扉本体が片持式に接続固定され、門扉の開閉を
    行う制御器、モータおよび減速機からなる駆動部を装着
    した角形枠組の門扉支持体を、出入口の側部において上
    下に配置し水平方向に架設したレールに、前記門扉支持
    体に取付けた駆動輪および従動輪を介して走行自在に係
    合し、この門扉支持体の往復走行により前記門扉本体を
    開閉せしめるようにした装置において、前記レールを、
    複数の支柱に間隔をおいて上下に水平方向に配設した上
    部レール受け、下部レール受けのそれぞれ上、下面に対
    称的にそれぞれ固定した各一対のレールをもって構威し
    、前記門扉支持体の駆動輪を前記門扉本体との接続部に
    接近させて前記支持体の上部に取付け、この駆動輪を前
    記上部レール受けの上側レールに係合せしめ、前記門扉
    支持体の3つの従動輪のうちの1つを、前記駆動輪に対
    して可及的に引離した対角位置に配置して前記支持体の
    上部に取付け、それを前記上部レール受けの下側レール
    に係合せしめ、さらに前記門扉支持体の従動輪の前記と
    は別の2つを前記支持体の下部にそれぞれ取付け、この
    うちの1つを、前記上部レール受けの上側レールに対す
    る前記駆動輪の保合位置の真下において前記下部レール
    受けの上側レールに、他の1つを、前記上部レール受け
    の下側レールに対する前記従動輪の保合位置の真下にお
    いて前記下部レール受けの下側レールにそれぞれ係合せ
    しめるようにし、前記駆動輪に前記門扉本体ならびに前
    記門扉支持体の全重量を集中的に負担させ、さらに前記
    門扉支持体が前記門扉本体に対しカウンターウェイトと
    して作用するようにした門扉装置。
JP14654179U 1979-10-22 1979-10-22 門扉装置 Expired JPS59461Y2 (ja)

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JP6590240B2 (ja) * 2015-03-24 2019-10-16 株式会社南条製作所 スライド式門扉装置
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