JPS5946191B2 - 複合ミシンの動力伝達切替装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複合ミシンの動力伝達切替装置に係り、その目
的とするところは同一機枠内に複数の縫目形成装置を配
設してなる複合ミシンにおいて、外部操作部材により前
記複数の縫目形成装置のうちの一つを択一的に選択駆動
すると共に選択状態にない残りの縫目形成装置を確実に
停止させておくように構成し、更に糸巻き時には前記外
部操作部材の操作とは無関係に前記複数の縫目形成装置
が確実に停止せしめられた状態で糸巻きが行なえるよう
に構成した複合ミシンの動力伝達切替装置を提供するこ
とである。

以下本発明の実施例を添付図面により説明する。

第１図は本発明の第１実施例に係わる複合ミシン１の外
観図である。

２は本縫縫目形成装置（以後本縫装置と言う）、３はオ
ーバロック縫縫目形成装置（以後オーバロック縫装置と
言う）で、これらの縫装置は前記複合ミシン１に内蔵さ
れた単一のモータが後記する動力伝達切替装置４の切替
操作により切り替えられ択一的に駆動させられるように
構成されている。

５は糸巻き部、６は天板、７はベースである。

次に第２図及び第４図〜第６図参照にて動力伝達切替装
置４の動力伝達機構部１０について説明する。

１１は本縫用主軸で、ミシン機枠１２の軸受部１３に嵌
装され、該主軸には主軸ブツシュ１４が固着１５され、
該主軸ブツシュと前記軸受部１３との間にストッパーカ
ム１６が嵌装されている。

１７はウェーブワッシャである。１８はピンねじて、前
記主軸ブツシュ１４にベルト車押え１９を固着すると共
に、そのピン部２０が前記ストッパーカム１６の長穴部
２１及び２２に挿入され、一方の長穴部２１にはばね２
３が第５図に示すように該長穴部の長手方向に沿って配
設され、該ばねは前記ピン部２０にその一端が接触し、
前記ストッパーカム１６を該はずみ車ブツシュに対して
第４図或は第５図のＣ欠肉き（はずみ車側から見て反時
計方向）に付勢している。

以後特にことわらない限り、付勢方向、回転方向等は、
はずみ車側から見た向きで表示する。

２４は他方の長穴部に挿入されたクッション部材である
。

前記ストッパーカム１６には、ホルダ一部２５が形成さ
れており、その溝２６内にコロ２７が案内され、該コＯ
ｌマ前記主軸ブツシュ１４の平面部２８と、該主軸ブツ
シュの外周に嵌装されたベルト車２９の内周との間に位
置しており、前記ホルダ一部２５、溝２６、コロ２７、
主軸ブツシュ１４の平面部２６及びベルト車２９の内周
とでクラッチ１４０を構成し、該クラッチはそのコロ２
７が前記するように前記主軸ブツシュ１４に対して常時
は反時計方向に付勢される前記ストッパーカム１６と共
に同方向に付勢され、前記ベルト車２９の反時計方向の
回転を前記主軸ブツシュ１４に伝達スる。

３０は前記ストッパーカム１６に形成された突起部で、
該突起部に後記する切替機構部７０のストッパ爪８７が
作用すると、前記クラッチ１４０の接続状態が断たれ、
前記ベルト車２９の前記主軸ブツシュ１４への回転の伝
達が断たれる。

３１ははずみ車軸で、ミシン機枠１２の軸受部３２に嵌
装され、一端にはリング３３が固着３４され、且つはず
み車３５が固着３６されている。

前記はずみ車軸３１には、前記オーバロック縫装置３を
駆動するためのベルト車部３７が形成されたはずみ車ブ
ツシュ３８が嵌装され、該はずみ車ブツシュと前記軸受
部３２との間にストッパーカム３９が嵌装されている。

４０はウェーブワッシャである。

４１は結合リングで、前記はずみ車軸３１に形成された
溝４２に、その突起部４３が係合しており、該結合リン
グと前記ベルト車２９とはねじ４４により結合されてお
り、前記ベルト車２９の回転を常時はずみ車軸３１に伝
達する。

次に第６図をも参照にて、４５はピンねじて、前記はず
み車ブツシュ３８に固着され、そのピン部４６が前記ス
トッパーカム３９の長穴部４８及び４９に挿入され、一
方の長穴部４８にはばね５０が、第６図に示すように該
長穴部の長手方向に沿って配設され、該ばねは前記ピン
部４６にその一端が接触し、前記ストッパーカム３９を
該はずみ車ブツシュに対して反時計方向に付勢している
。

５１は他方の長穴部４９に挿入されたクッション部材で
ある。

前記ストッパーカム３９には、ホルダ一部５２が形成さ
れており、その溝５３内にコロ５４が案内され、該コロ
は前記はずみ車ブツシュ３８の平面部５５と、該はずみ
車ブツシュの外周に嵌装されたベルト車２９の内周との
間に位置しており、前記ホルダ一部５２、溝５３、コロ
５４、はずみ車ブツシュ３８の平面部５５及びベルト車
２９のの内周とでクラッチ１４１を構成し、該クラッチ
はそのコロ５４が前記するように前記はずみ車ブツシュ
３８に対して常時は反時計方向に付勢される前記ストッ
パーカム３９と共に同方向に付勢され、前記ベルト車２
９の反時計方向の回転を前記はずみ車ブツシュ３８に伝
達する。

５６は前記ストッパーカム３９に形成された突起部で、
後記するように該突起部に切替機構部７０のストッパー
爪９０が作用すると、前記クラッチ１４１の接続状態が
断たれ、前記ベルト車２９の前記はずみ車ブツシュ３８
への回転伝達が断たれる。

第７図参照にて、前記ベルト車２９はベルト６０、中間
プーリー６１、ベルト６２、プーリー６３を介してモー
タに接続されている。

また前記はずみ車ブツシュ３８のベルト車部３７はベル
ト６４、プーリー６５を介してオーバロック縫装置３の
主軸６６に接続されている。

尚、図示しないが、前記はずみ車軸３１には、前記軸受
部３２を挾んで前記リング３３と反対側に、該はずみ車
軸が抜は出るのを防止するスラスト止めが取り付けられ
ている。

次に主として第７図〜第９図参照にて、動力伝達切替装
置４の切替機構部７０について説明する。

ブラケット７１はミシン機枠１２に固着７２され、該ブ
ラケットの軸７３には、２箇所の爪部７４及び７５が形
成された糸巻き用ストッパー爪７６及び糸巻き腕７７に
一端７８が係止されたストッパー腕７９が枢着及びスラ
スト止め８０．８１され、該ストッパー腕は前記糸巻き
用ストッパー爪７６の溝部８２に他端８３が係止されて
一体化されており、これらは糸巻き用ストッパー爪７６
と前記ブラケット７１との間に張設されたばね８４によ
り、常時は時計方向（前記するようにはずみ車側から見
た向き、以後も同じ）に付勢されている。

更に前記軸７３には、前記糸巻き用ストッパー爪７６の
２箇所の爪部７４及び７５の間に、操作部８５及び爪部
８６が形成されたストッパー爪８７と、操作部８８及び
爪部８９が形成されたストッパー爪９０とが枢着され、
夫々前記ストッパー爪８７のミシン機枠１２に固着され
た軸９１との間に張設されたばね９２及び前記ストッパ
ー爪９０とブラケット７１との間に張設されたばね９３
により、共に時計方向に付勢されている。

９４は切替リンクで、外部操作部材である切替レバー９
５の軸部９６の先端に固着１０７され、該切替リンクの
ピン部９７及び９８には、夫々この順に前記ストッパー
爪９０及び８７の操作部８８及び８５が、第７図に示す
ように接触している。

前記切替レバー９５は、第２図及び第３図に示すように
、前記ミシン機枠１２の外側で前記はずみ車３５の下方
に位置せしめられており、該切替レバーに装着された分
割ピン９９がピンばね１００により押され、ミシン機枠
１２に形成された溝１０１と係合し、該切替レバーは節
度をもって本縫側とオーバロック縫側とに切替えられる
。

第８図を参照にて、前記糸巻き部５について説明すると
、前記ストッパー腕７９は、その一端７８が前記糸巻き
腕７７に係止され、第８図において該糸巻き腕を枢軸１
０２を中心にα方向に付勢しているが、該糸巻き腕はス
ナップばね１０３によりαと逆の方向には付勢されてス
トッパー１０４により係止されており、同図の状態に位
置せしめられている。

１０５は糸巻き車１０６が一体的に固着された糸巻き軸
である。

本発明の第１実施例は以上のように構成されており、次
にその動作について説明する。

本縫は使用者が第１図のＡ矢面きからミシンに対するよ
うにミシンを移動させ、前記切替レバー９５を本縫側に
切り替え、縫製の下準備をした後コントローラを踏み込
むことにより、オーバーロック縫装置３を停止させた状
態で行なうことができる。

即ち、切替レバー９５を本縫側に切り替え、コントロー
ラを踏み込むと、モータプーリー６３の反時計方向の回
転がベルト６２、中間プーリー６１、ベルト６０を介し
て上軸ベルト車２９に伝達され前記切替リンク９４は第
１３図に示す状態となり、ストッパー爪９０の爪部８９
がストッパーカム３９の突起部５６の側面に係止される
まで、前記はずみ車ブツシュ３８はベルト車２９により
コロ５４を介して一回転以内回転させられるが、前記爪
部８９が突起部５６の側面に係止されると、前記コロ５
４ははずみ車ブツシュ３８の平面部５５上を相対的に時
計方向に移動せしめられ、ベルト車２９の反時計方向の
回転は、はずみ車ブツシュ３８に伝えられず、該はずみ
車ブツシュ３８のベルト車部３７によりベルト６４を介
して連続されているオーバロック縫装置３の主軸プーリ
ー６５は確実に停止状態が維持される。

一方、ストッパー爪８７の爪部８６はストッパーカム１
６の突起部３０の運動径路外に位置せしめられており、
前記ベルト車２９はコロ２７を介して主軸ブツシュ１４
と共に本縫用の主軸１１を反時計方向に回転させ、同時
に結合リング４１、はずみ車軸３１を介してはずみ車３
５を同方向に回転させ、本縫を行なうことができる。

オーバロック縫は、前記切替レバー９５をオーバロック
縫側に切り替え、使用者が第１図のＢ欠肉きからミシン
に対するようにミシンを移動させ、縫製の下準備をした
後、コントローラを踏み込むことにより、本縫装置２を
停止させたまま行なうことができる。

切替レバー９５をオーバロック縫側に切り替え、コント
ローラを踏み込むとベルト車２９が本縫の場合と同様に
反時計方向に回転させられ、切替リンク９４は第１４図
に示す状態となり、ストッパー爪８７の爪部８６がスト
ッパーカム１６の突起部３０の側面に係止されるまで、
前記主軸ブツシュ１４はベルト車２９によりコロ２７を
介して一回転以内回転させられるが、前記爪部８６が突
起部３０の側面に係止されると、前記コロ２７は主軸ブ
ツシュ１４の平面部２８上を相対的に時計方向に移動せ
しめられ、ベルト車２９の反時計方向の回転は主軸ブツ
シュ１４に伝えられず、該主軸ブツシュが固着された本
縫用の主軸１１は確実に停止状態が維持される。

一方、ストッパー爪９０の爪部８９はストッパーカム３
９の突起部５６の運動径路外に位置せしめられており、
前記ベルト車２９はコロ５４を介してはずみ車ブツシュ
３８を反時計方向に回転させ、該はずみ車ブツシュの回
転がベルト車部３７、ベルト６４、プーリー６５を介し
て前記オーバロック縫装置３の主軸６６を反時計方向に
回転させ、同時に結合リング４１、はずみ車軸３１を介
してはずみ車３５を同方向に回転させ、オーバロック縫
を行なうことができる。

糸巻きは第８図において、糸巻きの下準備をした後、糸
巻き腕７７を枢軸１０２を中心に手指等により、α方向
に回動させ、コントローラを踏み込むことにより、本縫
装置２及びオーバロック縫装置３が確実に停止せしめら
れた状態で行なうことができる。

即ち、前記糸巻き腕７７をα方向に回転させ、コントロ
ーラを踏み込むと、糸巻き用のストッパー腕７９及び糸
巻き用ストッパー爪７６が時計方向に回動し、切替レバ
ー９５の操作とは無関係に前記糸巻き用ストッパー爪７
６の爪部７４及び７５が、夫々この順に前記ストッパー
カム１６及び３９の突起部３０及び５６の側面に係合し
、クラッチ１４０及びクラッチ１４１の接続が断たれ、
ベルト車２９が空転し、前記主軸ブツシュ１６及びはず
み車ブツシュ３８に動力は伝達されず、本縫装置２及び
オーバロック縫装置３が確実に停止せしめられた状態で
、ベルト車２９のフランジ部１０８に糸巻き車１０６が
接触し、糸巻き軸１０５が回転させられ糸巻きを行なう
ことができる。

次に本発明の第２実施例について説明する。

第１０図〜第１２図を参照にて、該第２実施例は第１実
施例が本縫とオーバロック縫との切り替えを切替レバー
９５により行なったのに対し、模様選択ダイヤル１１０
を本縫とオーバロック縫との切り替えのための外部操作
部材として共用させ、切替リンク機構１１１を介して前
記切替機構部７０を操作するようにしたもので、該切替
機構部、動力伝達機構部１０及び糸巻き部５の構成は第
１実施例と同様である。

第１０図〜第１２図を参照にて、前記切替リンク機構１
１１について説明すると、ミシン機枠１２の正面に設け
られた模様選択ダイヤル１１０に固着１１２された軸１
１３には、模様選択カム１１４及び切替カム１１５が夫
々固着１１６゜１１７されており、前記模様選択ダイヤ
ル１１０には、前記ミシン機枠１２に固着１１８された
分割板１１９の溝１２０にばね１２１により押圧係合さ
せられる分割ピン１２２が配設されており、該模様選択
ダイヤルは節度をもって回動調節せし・められる。

前記切替カム１１５のカム面１２３には、ミシン機枠１
２に固着の軸１２４に枢着された切替ロッド１２５のピ
ン部１２６に抑圧接触せしめられており、該切替ロッド
のピン部１２７には、連結ロッド１２８が枢着及びスラ
スト止め１２９され、該連結ロッドの下端穴部１３０は
ミシン機枠１２に軸１３１が枢着された切替レバー１３
２のピン部１３３に枢着及びスラスト止め１３４されて
おり、前記軸１３１には切替リンク９４が固着１０７さ
れている。

１３５はばねで、前記切替レバー１３２のピン部１３３
とミシン機枠１２との間に係止され、該切替レバーを時
計方向に付勢し、前記連結ロッド１２８を介して前記切
替ロッド１２５のピン部１２６を切替カム１１５のカム
面１２３に抑圧接触させている。

即ち、前記切婆リンク機構１１１は模様選択機能と第１
実施例における切替レバー９５及び軸部９６の機能とを
併せ持っている。

本発明の第２実施例は以上のように構成されており、次
にその動作について説明する。

本縫は使用者が第１実施例の場合と同様の位置にミシン
を移動させ、前記模様選択ダイヤル１１０をオーバロッ
ク縫の指示以外の本縫による縫模様を選択し、縫製の下
準備をした後コントローラを踏み込むことにより行なう
ことができる。

即ち、前記模様選択ダイヤル１１０をオーバロック縫以
外の指示に合わせ、コントローラを踏み込むと、切替ロ
ッド１２５のピン部１２６は切替カム１１５の谷部に従
動し、連結ロッド１２８、切替レバー１３２及びその軸
１３１を介して前記切替リンク９４は第１３図に示す状
態となり、第１実施例の場合と同様にオーバロック縫装
置３が確実に停止せしめられた状態で本縫を行なうこと
ができる。

オーバロック縫は使用者が第１実施例の場合と同様の位
置にミシンを移動させ、前記模様選択ダイヤル１１０を
オーバロック縫の指示に合わせ、縫製の下準備をした後
、コントローラを踏み込むことにより行なうことができ
る。

即ち、模様選択ダイヤル１１０をオーバロック縫の指示
に合わせコントローラを踏み込むと、切替ロッド１２５
のピン部１２６は切替カム１１５の山部に従動し、連結
ロッド１２８、切替レバー１３２及びその軸１３１を介
して前記切替リンク９４は第１４図に示す状態となり、
第１実施例の場合と同様に本縫装置２が確実に停止せし
められた状態で、オーバロック縫を行なうことができる
。

糸巻きは、第１１図において、糸巻きの下準備をした後
、糸巻き腕７７を枢軸１０２を中心にα方向に回動させ
コントローラを踏み込むことにより、第１実施例の場合
と同様に、本縫装置２及びオーバロック縫装置３が確実
に停止せしめられた状態で糸巻きを行なうことができる
。

以上のように本発明は、同一機枠内に複数の縫目形成装
置を配設してなる複合ミシンにおいて、外部操作部材に
より前記複数の縫目形成装置のうちの一つを択一的に選
択駆動すると共に選択状態にない残りの縫目形成装置を
確実に停止させておくことが可能で、更に糸巻き時には
前記外部操作部材の操作とは無関係に前記複数の縫目形
成装置を確実に停止させた状態で糸巻きが行なえるよう
に構成した複合ミシンの動力伝達切替装置を提供するこ
とのできるもので、産業上実用上その効果の大きい創案
である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第９図は本発明の第１実施例に係り、第１図は
複合ミシンの外観斜視図、第２図は動力伝達機構部の断
面図、第３図は第２図のＤ矢視図、第４図は動力伝達機
構部の分解斜視図、第５図はストッパーカム１６と他の
部品との配設関係を示す図にしてはずみ車側から見た断
面図、第６図はストッパーカム３９と他の部品との配設
関係を示す図ではずみ車側から見た断面図、第７図は複
合ミシンの動力伝達切替装置の主要部を示すものではず
み車側から見た断面図、第８図は第７図のＥ矢視図、第
９図は切替機構部の分解斜視図、第１０図〜第１２図は
本発明の第２実施例に係り、第１０図は動力伝達機構部
の断面図、第１１図は第１０図のＦ矢視図、第１２図は
切替機構部及び切替リンク機構部の分解斜視図、第１３
図及び第１４図は第１実施例及び第２実施例に共通で、
第１３図は本縫状態における動力伝達切替装置の主要部
を示す断面図、第１４図はオーバロック縫状態における
動力伝達切替装置の主要部を示す断面図である。 図面において、１は複合ミシン、２は本縫縫目形成装置
、３はオーバロック縫縫目形成装置、４は動力伝達切替
装置、１１は本縫用の主軸、１４は主軸ブツシュ、２９
はベルト車、３８ははずみ車ブツシュ、６４はベルト、
６６はオーバロック用主軸、７０は切替機構部、７７は
糸巻き腕、９５は外部操作部材たる切替レバー、９６は
切替レバーの軸部、１１０は外部操作部材たる模様選択
ダイヤル、１１１は切替リンク機構、１４０はクラッチ
、１４１はクラッチである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 同一機枠内に本縫及びオーバロック縫の複数の縫目
   形成装置を配設してなる複合ミシンにおいて、前記本縫
   縫目形成装置の主軸に固着された主軸ブツシュと、該主
   軸ブツシュに嵌装され駆動源に接続されたベルト車との
   間に配接されたコロを介してベルト車の回転を主軸に伝
   達又は遮断せしめる第１のクラッチと、前記ベルト車と
   一体的に結合して回転可能に支持されたはずみ車軸と、
   該はずみ車軸に嵌装されたはずみ車ブツシュと前記ベル
   ト車との間に配設されたコロを介してベルト車の回転を
   ベルトを介してオーバロック縫縫目形成装置の主軸に接
   続されたはずみ車ブツシュに伝達又は遮断せしめる第２
   クラツチとを備え、操作部材の操作により前記第１クラ
   ツチ内のストッパーカムの突起部に作用するストッパ爪
   及び第２クラツチ内のストッパーカムの突起部に作用す
   る第２ストツパー爪のうち前記いずれかのストッパー爪
   により前記第１及び第２クラツチを択一的に接続状態と
   するように構成した複合ミシンの動力伝達切替装置。 ２ 同一機枠内に本縫及びオーバロック縫の複数の縫目
   形成装置を配設してなる複合ミシンにおいて、前記本縫
   縫目形成装置の主軸に固着された主軸ブツシュと、該主
   軸ブツシュに嵌装され駆動源に接続されたベルト車との
   間に配設されたコロを介してベルト車の回転を主軸に伝
   達又は遮断せしめる第１のクラッチと、前記ベルト車と
   一体的に結合して回転可能に支持されたはずみ車軸と、
   該はずみ車軸に嵌装されたはずみ車ブツシュと前記ベル
   ト車との間に配設されたコロを介してベルト車の回転を
   ベルトを介してオーバロック縫縫目形成装置の主軸に接
   続されたはずみ車ブツシュに伝達又は遮断せしめる第２
   クラツチとを備え、操作部材の操作により前記第１クラ
   ツチ内のストッパーカムの突起部に作用するストッパー
   爪及び第２クラツチ内のストッパーカムの突起部に作用
   する第２ストツパー爪のうち前記いずれかのストッパー
   爪により前記第１及び第２クラツチを択一的に接続状態
   とすると共に糸巻き腕の操作により糸巻き用ストッパー
   爪を回動し前記操作部材の操作状態とは無関係に前記糸
   巻き用ストッパー爪を前記２つのクラッチ内のストッパ
   ーカムの突起部に係合させることにより前記２つのクラ
   ッチの双方がベルト車と各縫目形成装置の主軸との接続
   状態を断つように構成した複合ミシンの動力伝達切替装
   置。