JPS5944535B2 - 油圧式無段変速機 - Google Patents
油圧式無段変速機Info
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- JPS5944535B2 JPS5944535B2 JP381477A JP381477A JPS5944535B2 JP S5944535 B2 JPS5944535 B2 JP S5944535B2 JP 381477 A JP381477 A JP 381477A JP 381477 A JP381477 A JP 381477A JP S5944535 B2 JPS5944535 B2 JP S5944535B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は自動車等に適用される油圧式無段変速機、特に
入力軸に連なる多プランジャ型油圧ポンプと;これと油
圧的に連結した、出力軸に連なる多プランジャ型油圧モ
ータと;固定機枠に傾動自在に支持され、傾斜角を変化
させることにより前記油圧モータにおけるプランジャの
摺動ストロークを無段階に調節することができるモータ
斜板と:このモータ斜板を操作する油圧モータとよりな
る変速機に関し、前記油圧ポンプを前記油圧サーボモー
タの油圧源に有効に利用できるようにして、従来専ら油
圧サーボモータのために設けられていたポンプ等の油圧
源を省略し、構成の簡素化とコストの低減を図ることを
目的とするものである。
入力軸に連なる多プランジャ型油圧ポンプと;これと油
圧的に連結した、出力軸に連なる多プランジャ型油圧モ
ータと;固定機枠に傾動自在に支持され、傾斜角を変化
させることにより前記油圧モータにおけるプランジャの
摺動ストロークを無段階に調節することができるモータ
斜板と:このモータ斜板を操作する油圧モータとよりな
る変速機に関し、前記油圧ポンプを前記油圧サーボモー
タの油圧源に有効に利用できるようにして、従来専ら油
圧サーボモータのために設けられていたポンプ等の油圧
源を省略し、構成の簡素化とコストの低減を図ることを
目的とするものである。
以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、1および2は油圧変速機を構成する油圧ポンプおよび
モータで、それぞれのポンプシリンダ3およびモータシ
リンダ4は、前者を内側にして互いに同軸上に、且つ相
対回転し得るように配設され、それらシリンダ3、4に
は環状に配列する多数のポンププランジャ5およびモー
タプランジャ6をそれぞれ掴合させる。そしてポンププ
ランジャ5の外端を連結されるポンプ斜板Tをモータシ
リンダ4にベアリング8、8’を介して回転自在に支承
させ、ポンプシリンダ3とモータシリンダ4間の圧油の
授受を制御する分配盤9をモータシリンダ4の内周壁に
固設すると共にポンプシリンダ3の右端面に回転自在に
接触させる。またモータプランジャ6の外端を連結され
るモータ斜板10はこれを図示しない固定機枠に耳軸1
1を介して枢支される傾動板12にベアリング13、1
3’を介して回転自在に支承させ、この傾動板12は次
に述べる油圧サーボモータ14の作動により任意の傾斜
角度に保持できるようになつている。油圧サーボモータ
14は固定のサーボシリンダ15と、その内部を右側お
よび左側油室15a、15bに区画するサーボピストン
16と、それを貫通するパイロット弁ITとから構成さ
れ、サーボピストン16に前記傾動板12の操作腕12
aが連結される。
、1および2は油圧変速機を構成する油圧ポンプおよび
モータで、それぞれのポンプシリンダ3およびモータシ
リンダ4は、前者を内側にして互いに同軸上に、且つ相
対回転し得るように配設され、それらシリンダ3、4に
は環状に配列する多数のポンププランジャ5およびモー
タプランジャ6をそれぞれ掴合させる。そしてポンププ
ランジャ5の外端を連結されるポンプ斜板Tをモータシ
リンダ4にベアリング8、8’を介して回転自在に支承
させ、ポンプシリンダ3とモータシリンダ4間の圧油の
授受を制御する分配盤9をモータシリンダ4の内周壁に
固設すると共にポンプシリンダ3の右端面に回転自在に
接触させる。またモータプランジャ6の外端を連結され
るモータ斜板10はこれを図示しない固定機枠に耳軸1
1を介して枢支される傾動板12にベアリング13、1
3’を介して回転自在に支承させ、この傾動板12は次
に述べる油圧サーボモータ14の作動により任意の傾斜
角度に保持できるようになつている。油圧サーボモータ
14は固定のサーボシリンダ15と、その内部を右側お
よび左側油室15a、15bに区画するサーボピストン
16と、それを貫通するパイロット弁ITとから構成さ
れ、サーボピストン16に前記傾動板12の操作腕12
aが連結される。
左側油室15bには作動油導入口18を開口させ、これ
に分配盤9の後述する吐出ポート34に連通される作動
油路を接続し、サーボピストン16にはパイロット弁I
Tの左右動に応じて両油室15a、15bを連通したり
左側油室15bを油溜20に開放したりする供給ボート
21および排出ボート22を設ける。したがつて、パイ
ロット弁17をその右動限から左動限の範囲で摺動させ
ればサーボピストン16はパイロット弁17の動きに追
従するように、作動油導入口18に供給される圧油によ
り作動され、それによつて傾動板12、したがつてモー
タ斜板10の傾斜角を最大から最小(起立状態)に調節
することができる。尚、上記パイロット弁17は手動若
しくは、車速とエンジンのスロットル開度とを感知する
自動制御装置(図示せず)により操作される。
に分配盤9の後述する吐出ポート34に連通される作動
油路を接続し、サーボピストン16にはパイロット弁I
Tの左右動に応じて両油室15a、15bを連通したり
左側油室15bを油溜20に開放したりする供給ボート
21および排出ボート22を設ける。したがつて、パイ
ロット弁17をその右動限から左動限の範囲で摺動させ
ればサーボピストン16はパイロット弁17の動きに追
従するように、作動油導入口18に供給される圧油によ
り作動され、それによつて傾動板12、したがつてモー
タ斜板10の傾斜角を最大から最小(起立状態)に調節
することができる。尚、上記パイロット弁17は手動若
しくは、車速とエンジンのスロットル開度とを感知する
自動制御装置(図示せず)により操作される。
ポンプシリンダ3の左端部には、図示しないエンジンに
より回転駆動される入力軸23をスプライン結合する一
方、モータシリンダ4の左端に入力軸23を同軸上で囲
繞する中空の出力軸24を一体に突設し、その先端に出
力歯車25を付設する。
より回転駆動される入力軸23をスプライン結合する一
方、モータシリンダ4の左端に入力軸23を同軸上で囲
繞する中空の出力軸24を一体に突設し、その先端に出
力歯車25を付設する。
出力軸24はベアリング26を介して機枠27に支承さ
れる。またモータシリンダ4の右端には機枠2γにベア
リング28を介して支承される支軸29を一体に突設し
、その支軸29に固定軸30を貫通させてその外端をキ
ー31により機枠2rに結合し、その内端に分配環32
を偏心的に取付ける。
れる。またモータシリンダ4の右端には機枠2γにベア
リング28を介して支承される支軸29を一体に突設し
、その支軸29に固定軸30を貫通させてその外端をキ
ー31により機枠2rに結合し、その内端に分配環32
を偏心的に取付ける。
而して分配環32は分配盤9に接触して分配盤9とモー
タシリンダ4の右端壁間に画成される室33を内側室3
3aと外側室33bとに区画する。分配盤9には吐出お
よび吸入ボート34,35を穿設し、その吐出ボート3
4により吐出行程に存するポンププランジャ5の摺合油
室と内側室33a間を連通し、また吸入ボート35によ
り吸入行程に存するポンププランジャ5の摺合油室と外
側室33b間を連通する。さらに分配盤9には放射方向
に延びる多数の連絡ボート36を穿設すると共に、それ
らの内方開口端を前記吐出ボート34の右方開口端を中
心にして環状に配夕1ル、これら連絡ボート36により
モータプランジャ6の摺合油室を内側室33aまたは外
側室33bに連通する。固定軸30には弁軸37を摺動
および回動自在に貫通させ、この弁軸37はその摺動に
伴い前記吐出ボート34を開閉し得る弁部38を内端に
備えている。
タシリンダ4の右端壁間に画成される室33を内側室3
3aと外側室33bとに区画する。分配盤9には吐出お
よび吸入ボート34,35を穿設し、その吐出ボート3
4により吐出行程に存するポンププランジャ5の摺合油
室と内側室33a間を連通し、また吸入ボート35によ
り吸入行程に存するポンププランジャ5の摺合油室と外
側室33b間を連通する。さらに分配盤9には放射方向
に延びる多数の連絡ボート36を穿設すると共に、それ
らの内方開口端を前記吐出ボート34の右方開口端を中
心にして環状に配夕1ル、これら連絡ボート36により
モータプランジャ6の摺合油室を内側室33aまたは外
側室33bに連通する。固定軸30には弁軸37を摺動
および回動自在に貫通させ、この弁軸37はその摺動に
伴い前記吐出ボート34を開閉し得る弁部38を内端に
備えている。
また弁軸37は内側室33aに開口する油路39と、そ
の油路39に開口する弁孔40とを有し、弁軸37の所
定の回動位置で上記弁孔40に合致する短絡孔41を前
記固定軸30に穿設して、その孔の外端を外側室33b
に開口させる。尚、上記弁軸37の回動は手動若しくは
、車速、エンジンの回転数およびスロットル開度等を感
知する自動制御装置(図示せず)により制御される。
の油路39に開口する弁孔40とを有し、弁軸37の所
定の回動位置で上記弁孔40に合致する短絡孔41を前
記固定軸30に穿設して、その孔の外端を外側室33b
に開口させる。尚、上記弁軸37の回動は手動若しくは
、車速、エンジンの回転数およびスロットル開度等を感
知する自動制御装置(図示せず)により制御される。
さらに弁軸37には、これをその回動を妨害することな
く摺動させるよう、適当な機枠に枢支42されるシフト
レバー43を介して作動ピストン44を連接し、そのピ
ストン44を収容する油圧シリンダ45内の油圧室45
aはこれを切換弁46により前記作動油路19または油
溜20に選択的に連通させ得るようにし、油圧シリンダ
45内の大気室45bには作動ピストン44の戻しばね
47を収納する。上記切換弁46は前記モータ斜板10
に連動していて、モータ斜板10が起立したときのみ油
圧室45aを作動油路19に連通し、それ以外のときに
は油圧室45aを油溜20に開放するように作動する。
48は油圧ポンプ11IC作動油を補給する給油ポンプ
で、ギヤーポンプより構成されて前記入力軸23で駆動
されるよ゛うになつており、そのポンプケーシング49
に開口する吐出口50を、入力軸23およびポンプシリ
ンダ3の中心部に形成した給油路51を介して分配盤9
の吐出および吸入ボート34,35に連通させ、その連
通部には分配盤9側から給油ポンプ48側への圧油の逆
流を阻止する逆止弁52,52″を設ける。
く摺動させるよう、適当な機枠に枢支42されるシフト
レバー43を介して作動ピストン44を連接し、そのピ
ストン44を収容する油圧シリンダ45内の油圧室45
aはこれを切換弁46により前記作動油路19または油
溜20に選択的に連通させ得るようにし、油圧シリンダ
45内の大気室45bには作動ピストン44の戻しばね
47を収納する。上記切換弁46は前記モータ斜板10
に連動していて、モータ斜板10が起立したときのみ油
圧室45aを作動油路19に連通し、それ以外のときに
は油圧室45aを油溜20に開放するように作動する。
48は油圧ポンプ11IC作動油を補給する給油ポンプ
で、ギヤーポンプより構成されて前記入力軸23で駆動
されるよ゛うになつており、そのポンプケーシング49
に開口する吐出口50を、入力軸23およびポンプシリ
ンダ3の中心部に形成した給油路51を介して分配盤9
の吐出および吸入ボート34,35に連通させ、その連
通部には分配盤9側から給油ポンプ48側への圧油の逆
流を阻止する逆止弁52,52″を設ける。
給油ポンプ48の吸入口およびそれに連なる油溜は図示
を省略した。53は油圧ポンプ1の吐出圧力を常に略一
定に調整する油圧制御装置で、その装置本体54には左
右に隣接するシリンダ室55および弁室56が形成して
あり、シリンダ室55をそれに摺合する受圧ピストン5
7により左右の二室55a,55bに区分し、左室55
aを前記作動油路19に、また右室55bを給油ポンプ
48の吐出口50にそれぞれ常時連通させて、受圧ピス
トン57の左、右両端面に油圧ポンプ1および給油ポン
プ48の各吐出圧力を対抗的に作用させ、さらに右室5
5bには受圧ピストン57を左方へ弾発する戻しばね5
8を設ける。
を省略した。53は油圧ポンプ1の吐出圧力を常に略一
定に調整する油圧制御装置で、その装置本体54には左
右に隣接するシリンダ室55および弁室56が形成して
あり、シリンダ室55をそれに摺合する受圧ピストン5
7により左右の二室55a,55bに区分し、左室55
aを前記作動油路19に、また右室55bを給油ポンプ
48の吐出口50にそれぞれ常時連通させて、受圧ピス
トン57の左、右両端面に油圧ポンプ1および給油ポン
プ48の各吐出圧力を対抗的に作用させ、さらに右室5
5bには受圧ピストン57を左方へ弾発する戻しばね5
8を設ける。
受圧ピストン57はその両端面にその摺動ストロークを
一定に制限するストッパ59,59″を突出させている
。他方、弁室56には給油ポンプ48の吐出口50に連
通する弁孔60を開口して、それにリリーフ弁61を係
合させると共にその弁61を常時閉じ側に弾発する調圧
ばね62の基端を可動ばね座板63で支承し、その座板
63と前記受圧ピストン57間を、弁室56とシリンダ
室55間の隔壁を摺動自在に貫通する連接杆64を介し
て連結する。弁室56内部ぱ油溜20に開放される。次
にこの実施例の作用を説明すると、先ず油圧変速機の伝
動作用についてであるが、原動機により入力軸23を駆
動してポンプシリンダ3を回転すれば、ポンププランジ
ャ5はポンプ斜板7上を旋回することにより往復動を生
じ、その際ポンププランジャ5の吐出行程に伴いその摺
合油室から吐出される圧油は吐出ボート34から内側室
33aへ、さらにそれと連通状態にある連絡ボート36
を経て膨脹行程のモータプランジャー6の摺合油室へ流
入して、そのモータプランジャ6にモータ斜板10方向
の推力を与える。一方、排出行程のモータプランジャ6
により排出される油は外側室33bに連通する連絡ボー
ト36および吸入ボート35を介して吸入行程のポンプ
プランジャ5の摺合油室に還流する。而してモータプラ
ンジャ6の推力はモータ斜板10により、その表面に垂
直な力と平行な力とに分解され、後者の分力がモータシ
リンダ4に回転トルクとして作用し、その回転トルクは
油圧モータ2の出力として出力軸24から取出される。
一定に制限するストッパ59,59″を突出させている
。他方、弁室56には給油ポンプ48の吐出口50に連
通する弁孔60を開口して、それにリリーフ弁61を係
合させると共にその弁61を常時閉じ側に弾発する調圧
ばね62の基端を可動ばね座板63で支承し、その座板
63と前記受圧ピストン57間を、弁室56とシリンダ
室55間の隔壁を摺動自在に貫通する連接杆64を介し
て連結する。弁室56内部ぱ油溜20に開放される。次
にこの実施例の作用を説明すると、先ず油圧変速機の伝
動作用についてであるが、原動機により入力軸23を駆
動してポンプシリンダ3を回転すれば、ポンププランジ
ャ5はポンプ斜板7上を旋回することにより往復動を生
じ、その際ポンププランジャ5の吐出行程に伴いその摺
合油室から吐出される圧油は吐出ボート34から内側室
33aへ、さらにそれと連通状態にある連絡ボート36
を経て膨脹行程のモータプランジャー6の摺合油室へ流
入して、そのモータプランジャ6にモータ斜板10方向
の推力を与える。一方、排出行程のモータプランジャ6
により排出される油は外側室33bに連通する連絡ボー
ト36および吸入ボート35を介して吸入行程のポンプ
プランジャ5の摺合油室に還流する。而してモータプラ
ンジャ6の推力はモータ斜板10により、その表面に垂
直な力と平行な力とに分解され、後者の分力がモータシ
リンダ4に回転トルクとして作用し、その回転トルクは
油圧モータ2の出力として出力軸24から取出される。
この場合、入力軸23の回転数を一定とすれば、モータ
斜板10の図示の最大傾斜時にモータプランジャ6の摺
動ストロークが最大となつて出力軸24の回転トルクは
最大、回転数は最小となり(LOW状態)、モータ斜板
10の傾斜角が減少する(起立状態に近づく)につれて
モータプランジャ6の摺動ストロークが減少し、出力軸
24の回転トルクは無段階に減少していくと共にその回
転数は無段階に増加していく。而してモータ斜板10が
完全に起立すると、それに連動して切換弁46が前述の
ように油圧室45aを作動油路19に連通させるため、
作動油路19からの油圧を受けて作動ピストン44が戻
しばね47に抗して右動し、そしてシフトレバー43を
介して弁軸37を左動して弁部38により吐出ボート3
4を閉塞し、その結果、ポンププランジャー5が油圧的
にロックされて摺動が不能となり、ポンプおよびモータ
シリンダ3,4はポンププランジャ5およびポンプ斜板
7を介して機械的に一体に結合され、モータプランジャ
6に油圧ポンプ1の吐出圧力をかけることなく入力軸2
3の回転トルクを出力軸24にそのまま伝達させること
ができる(TOP状態)。したがつて、この状態ではモ
ータプランジャ6のモータ斜板10に与える推力が無く
なつてモータ斜板10を支承するベアリング13,13
′の摩擦損失が著しく減少し、伝動効率および耐久性が
向土する。こうして油圧ポンプ1から油圧モータ2を1
駆動しているとき、弁軸37を適宜回動して弁孔40を
短絡孔41に合致させると、吐出ボート34から吐出さ
れる圧油はすべて油路39、弁孔40、短絡孔41およ
び外側室33bを経て吸入ボート351fC.短絡する
ので、油圧ポンプ1は油圧モータ2を駆動し得なくなり
、所謂クラッチ・オフの状態が得られ、また弁軸37の
回動を調節することにより弁孔40と短絡孔41との連
通口を適度に狭搾して吐出ボート34からの圧油の一部
を短絡させれば、油圧ポンプ1から油圧モータ2への伝
動を適当に制限した半クラッチ状態が得られる。
斜板10の図示の最大傾斜時にモータプランジャ6の摺
動ストロークが最大となつて出力軸24の回転トルクは
最大、回転数は最小となり(LOW状態)、モータ斜板
10の傾斜角が減少する(起立状態に近づく)につれて
モータプランジャ6の摺動ストロークが減少し、出力軸
24の回転トルクは無段階に減少していくと共にその回
転数は無段階に増加していく。而してモータ斜板10が
完全に起立すると、それに連動して切換弁46が前述の
ように油圧室45aを作動油路19に連通させるため、
作動油路19からの油圧を受けて作動ピストン44が戻
しばね47に抗して右動し、そしてシフトレバー43を
介して弁軸37を左動して弁部38により吐出ボート3
4を閉塞し、その結果、ポンププランジャー5が油圧的
にロックされて摺動が不能となり、ポンプおよびモータ
シリンダ3,4はポンププランジャ5およびポンプ斜板
7を介して機械的に一体に結合され、モータプランジャ
6に油圧ポンプ1の吐出圧力をかけることなく入力軸2
3の回転トルクを出力軸24にそのまま伝達させること
ができる(TOP状態)。したがつて、この状態ではモ
ータプランジャ6のモータ斜板10に与える推力が無く
なつてモータ斜板10を支承するベアリング13,13
′の摩擦損失が著しく減少し、伝動効率および耐久性が
向土する。こうして油圧ポンプ1から油圧モータ2を1
駆動しているとき、弁軸37を適宜回動して弁孔40を
短絡孔41に合致させると、吐出ボート34から吐出さ
れる圧油はすべて油路39、弁孔40、短絡孔41およ
び外側室33bを経て吸入ボート351fC.短絡する
ので、油圧ポンプ1は油圧モータ2を駆動し得なくなり
、所謂クラッチ・オフの状態が得られ、また弁軸37の
回動を調節することにより弁孔40と短絡孔41との連
通口を適度に狭搾して吐出ボート34からの圧油の一部
を短絡させれば、油圧ポンプ1から油圧モータ2への伝
動を適当に制限した半クラッチ状態が得られる。
次に油圧制御装置53の作用について説明すると、いま
、油圧ポンプおよびモータ1,2において作動油の流出
も、また補充もないとすれば、油圧ポンプ1の吐出圧力
、すなわち吐出ボート34における油圧は第3図の線X
のように出力軸24の負荷の増大に応じて上昇し、同時
に、吐出ボート34に常時連通するシリンダ室55の左
室55aの油圧も同様に上昇する。しかし、この左室5
5aの油圧が右室55bの油圧(給油ポンプ48の吐出
圧力)および戻しばね58の所定のセット荷重に打ち勝
つに至れば、受圧ピストン57は左室55a1したがつ
て油圧ポンプ1の吐出圧力の土昇に応じて左動限から右
動限まで変位してばね座板63を後退させるので、リリ
ーフ弁61の開弁圧力を決定する調圧ばね62のセット
荷重が減少し、その結果、給油ポンプ48の吐出圧力は
第3図の線Yに示すように受圧ピストン57が左動限に
位置するときが最も高く、その右動に応じて減少するも
ので、この特性は油圧ポンプ1の吐出圧力Xの特性と正
反対である。ところで実際には、油圧ポンプ1はその作
動中、給油ポンプ48から作動油の補給を絶えず受けて
いるので、油圧ポンプ1の実際の吐出圧力は上記油圧X
およびYを総合したものとなり、第3図の線zに示すよ
うに常に一定値を保つものである。したがつてこの油圧
ポンプ1から作動油路19を介してモータ斜板10操作
用の油圧サーボモータ14および弁軸37摺動用の油圧
シリンダ45へ給油される作動油の圧力も一定となり、
それらを油圧モータ2の負荷変動に拘らず常に正常に作
動することができる。以上のように本発明によれば、油
圧変速機の油圧モータに接続される給油ポンプの吐出圧
力を油圧ポンプの吐出圧力の上昇に応じて減少するよう
にして油圧ポンプの吐出圧力を油圧モータの負荷の軽重
に拘らず常に略一定に保持し、そしてその油圧ポンプを
油圧源としてモータ斜板操作用の油圧サーボモータを作
動するようにしたので、油圧サーボモータには常に略一
定の作動油圧を作用させて、これを的確に作動させるこ
とができ、変速が適正に行われ、しかも従来使用してい
たサーボモータ専用の油圧源が省略されて構成が簡素化
され、コストの低減を図ることができる等の効果を奏す
る。
、油圧ポンプおよびモータ1,2において作動油の流出
も、また補充もないとすれば、油圧ポンプ1の吐出圧力
、すなわち吐出ボート34における油圧は第3図の線X
のように出力軸24の負荷の増大に応じて上昇し、同時
に、吐出ボート34に常時連通するシリンダ室55の左
室55aの油圧も同様に上昇する。しかし、この左室5
5aの油圧が右室55bの油圧(給油ポンプ48の吐出
圧力)および戻しばね58の所定のセット荷重に打ち勝
つに至れば、受圧ピストン57は左室55a1したがつ
て油圧ポンプ1の吐出圧力の土昇に応じて左動限から右
動限まで変位してばね座板63を後退させるので、リリ
ーフ弁61の開弁圧力を決定する調圧ばね62のセット
荷重が減少し、その結果、給油ポンプ48の吐出圧力は
第3図の線Yに示すように受圧ピストン57が左動限に
位置するときが最も高く、その右動に応じて減少するも
ので、この特性は油圧ポンプ1の吐出圧力Xの特性と正
反対である。ところで実際には、油圧ポンプ1はその作
動中、給油ポンプ48から作動油の補給を絶えず受けて
いるので、油圧ポンプ1の実際の吐出圧力は上記油圧X
およびYを総合したものとなり、第3図の線zに示すよ
うに常に一定値を保つものである。したがつてこの油圧
ポンプ1から作動油路19を介してモータ斜板10操作
用の油圧サーボモータ14および弁軸37摺動用の油圧
シリンダ45へ給油される作動油の圧力も一定となり、
それらを油圧モータ2の負荷変動に拘らず常に正常に作
動することができる。以上のように本発明によれば、油
圧変速機の油圧モータに接続される給油ポンプの吐出圧
力を油圧ポンプの吐出圧力の上昇に応じて減少するよう
にして油圧ポンプの吐出圧力を油圧モータの負荷の軽重
に拘らず常に略一定に保持し、そしてその油圧ポンプを
油圧源としてモータ斜板操作用の油圧サーボモータを作
動するようにしたので、油圧サーボモータには常に略一
定の作動油圧を作用させて、これを的確に作動させるこ
とができ、変速が適正に行われ、しかも従来使用してい
たサーボモータ専用の油圧源が省略されて構成が簡素化
され、コストの低減を図ることができる等の効果を奏す
る。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
の油圧式無段変速機の要部縦断側面図、第2図は第1図
の■−■線拡大断面図、第3図は油圧ポンプの吐出圧力
X、給油ポンプの吐出圧力Yおよびそれらの総合圧力z
の特性グラフである。 1・・・・・・油圧ポンプ、2・・・・・・油圧モータ
、10・・・・・・モータ斜板、14・・・・・・油圧
サーボモータ、48・・・・・・給油ポンプ、53・・
・・・・油圧制御装置。
の油圧式無段変速機の要部縦断側面図、第2図は第1図
の■−■線拡大断面図、第3図は油圧ポンプの吐出圧力
X、給油ポンプの吐出圧力Yおよびそれらの総合圧力z
の特性グラフである。 1・・・・・・油圧ポンプ、2・・・・・・油圧モータ
、10・・・・・・モータ斜板、14・・・・・・油圧
サーボモータ、48・・・・・・給油ポンプ、53・・
・・・・油圧制御装置。
Claims (1)
- 1 入力軸に連なる多プランジャ型油圧ポンプと;これ
と油圧的に連結した、出力軸に連なる多プランジャ型油
圧モータと;前記油圧ポンプに作動油を常時補給する給
油ポンプと;固定機枠に傾動自在に支持され、傾斜角を
変化させることにより前記油圧モータにおけるプランジ
ャの摺動ストロークを無段階に調節することができるモ
ータ斜板と;このモータ斜板を操作する油圧サーボモー
タとよりなるものにおいて前記給油ポンプにその吐出圧
力を前記油圧ポンプの吐出圧力の上昇に応じて減少させ
得る油圧制御装置を接続すると共に、前記油圧ポンプを
前記油圧サーボモータの油圧源とすべくそれらを連通さ
せた油圧式無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP381477A JPS5944535B2 (ja) | 1977-01-17 | 1977-01-17 | 油圧式無段変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP381477A JPS5944535B2 (ja) | 1977-01-17 | 1977-01-17 | 油圧式無段変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5388460A JPS5388460A (en) | 1978-08-03 |
JPS5944535B2 true JPS5944535B2 (ja) | 1984-10-30 |
Family
ID=11567647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP381477A Expired JPS5944535B2 (ja) | 1977-01-17 | 1977-01-17 | 油圧式無段変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944535B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5773266A (en) * | 1980-10-23 | 1982-05-07 | Honda Motor Co Ltd | Oil-hydraulic stepless speed changer |
JPH0417879Y2 (ja) * | 1987-11-05 | 1992-04-21 |
-
1977
- 1977-01-17 JP JP381477A patent/JPS5944535B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5388460A (en) | 1978-08-03 |
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