JPS5944461A - 雪降し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 本発明は屋根の雪降し装置に関するものです。

日本海側の豪雪地帯では毎年大雪に見舞われ、冬期の人
間活動は決定的な影響を受ける。

積雪増加の度合が定常的で量も平年並であれば雪国の歴
史から生れた知恵で大きな混乱もなく対処できるが、突
発的な大雪には殆んど対処の法は無い。殆んどの人間活
動が緩慢化、停止してしまう。それだけではなく生命へ
の危険すら生ずる。

この様な中で一人一人の生活の基盤である住居に対する
影響は何にも増して重大である。雪国の住居は積雪荷重
に対する高い耐性を持つが、それにも限界や経時的低下
の影響があり万能ではない。

これに対する唯一の対処法は積雪荷重の低減、つまり雪
降しである。この危険極まりない重労働は男手でなけれ
ばできない仕事であり、丸−日この仕事に忙殺される。

ところが最近では、鉄骨や鉄筋コンクリート等を材料と
した高い剛性を持つ雪降しが不要な住居が現れている。

又、屋根の角度を非常に大きくし落雪し易い葺材を用い
て、積雪を無くした住居も現れている。

しかし、前者では高価な建築費、ランニングコストを含
めた経済性や居住性、家族構成の変化に伴う増改築のし
難い点、又は嗜好等の点から遍ねく普及する迄には到っ
ていない。

後者では最も落雪し易い鉄板葺の場合でも関度以上の屋
根の傾斜を要する為に、居住性や耐風性及び嗜好等の点
から一部の建物に用いられている・のみである。従って
、本発明の目的は上述の２つの形態を採らぬ従来の住居
における危険な雪降しの作業を自動化する点にある。

＠）発明の構成 これを図によって説明すれば、第７図の平らな屋根面（
２０）に長円形の窪み（６）を設ける。その中に空気吐
出口（５）を設ける。その断面図は第８図である。

（２０）をシート（１）で覆い、下端を第１１図のシー
ト絡納容器（３１）の軸（２６）に固定する。両端は第
１２図の如く下面に折り返してレール取付具（２滲によ
りレールｃ２３）に接続する。上端は第５．６図の如く
シート取付板（３）に固定する。

以上の如く構成されたシートの上に積った雪は（５）よ
り吐出した空気が（２０）と（１）の間に空気の層とな
って存在する為に（１）と（２０）の間の摩擦力の低下
が生じて屋根の傾斜に添って（１）は動き出す。（３）
が軒まで移動する事により０）上の雪は全て落下する。

次に（１）を巻き上げる為の動力伝達機構及び（１）の
移動速度を制御する制動機構を示す。第２．３．９．１
０図がそれである。

まず（１）の巻き上げは第２図のモータ（７）の駆動力
が減速機Ａ■、駆動軸（９）、減速機Ｂ　（１２）及び
２つのボビン（１３）の順に伝わり、α３）に固定した
ワイヤロープ■が（３）の上端を小屋根の切込み（３３
）部分まで巻き上げて屋根全面を（１）で覆う。この時
（１）の両端はレール（２３）に添って移動する。（２
３）は風の影響を受けぬ為のものである。

第９図は制動機構及び（υと（２０）の間に空気を吐出
する機構を示す。

３ボート切換弁（Ｃ）が信号電流により切換えられると
、空気タンク（ｅ’）から流量調整弁（ｄ）を通して空
気圧が空部増圧器（１））に供給されて、高圧力の油圧
に変換される。この油圧が各油圧シリンダ（ａ）を作動
させる。なお、（ａ’）の形状は第３図の如くでありこ
れは自動車等の油圧ブレーキと同じ物である。

信号電流が切れると（Ｃ）はバネによって復旧しくｅつ
からの空気圧を遮断し、（ｂ）のバネにより（ｂ）内の
空気圧は絞り弁（りを通して（Ｃ）から大気へ放出され
る。

同時に（、）及び配管内の油圧は（ｂ）内へ戻される。

油圧が無くなるとゴムシール（１６）の弾性によりピス
トン０４）と接続するパッド（１５）は自動的にブレー
キ板（１０）より離れる。（１０）、（１５）の減少は
０のにより補正される。

取付状態は第２．６図の如くである。

又、２ポート切換弁（ｉ）に信号電流が流れると空気タ
ンク（ｅ）の空気圧が空気吐出口（ｎ）より吐出される
。（ｎ）の形状は第７．８図の（５）である。

第１０図はシート巻き上げ用モータ■空気吐出用の（ｉ
）、そして制動用の（Ｃ）の駆動の為の電気回路図であ
る。

まず積雪の荷重により圧力スイッチ（Ｓ５）が閉じて２
ボート切換弁のコイル（Ｌ３）に電流が流れると第９図
の（ｅ）、（ｉ）、（ｎ）と空気が流れて第１．６図の
（１）と（２０）の間に空気の層が生じて摩擦力の低下
を起して（１）が動きだす。（１）の運動は（２）を介
して第２図の０３）、０２）、（９）、（８）、■の順
に伝達される。このモータは整流子付である為に（１）
の動きが■の回転に変換されると直流電流が発電される
。又、回転数と発電電圧は比例する為に、これを利用し
て０）の速度を制御する。なお制御しない場合は加速度
が生じて０）や動力伝達機構等に大きな衝撃が加わり故
障や破損の原因となる。

発電電圧は可変抵抗■と定電圧ダイオード０による定電
圧スイッチで断続される。α）の移動速度が大きくなり
、従って■の回転速度が大きくなると第１０図のモータ
の電機子コイル（Ｌ５）の発電電圧が面と０による設定
電圧を越えてトランジスタ０２）、（Ｑ３）により電流
が増幅されて３ボート切換弁のコイル（Ｌ４）に電流が
流れる。従って信号圧力は第９図の（ｅつ、（由、（Ｃ
）、（Ｉ））、（ａ）の順に伝わる。この様にして（１
）の動きを制動する。０）の速度が低下して発電電圧が
設定値以下になると（Ｑ２）、（Ｑ３）及び（Ｌ４）に
電流が流れない為に５ページの説明の様にして油圧ブレ
ーキの制動が解ける。以上の動作を繰り返す事によって
（１）の移動速度を制御する。

次に（１）」−の雪が全て落とされろと、（３）が軒に
ある巻上げスイッチ（Ｓ２）を閉じてリレースイ・ソチ
（Ｓ３）を蓄電池■側へ切換える。故に■が駆動して（
２）を巻」二げて（１）を屋根全面を覆う様に設置する
。それが終了と同時に（３）が制動スイ、ソチ（Ｓｌ）
を閉じる為にコンデンサ（Ｃ）に瞬間的に電流が流れ、
その間にトランジスタ（Ｑｌ）がコイル（Ｌｌ）に電流
を流す。

従ってリレ　スイッチ（Ｓ３）が［Ｆ］）側より制動側
の０側に閉じる。

以」二の過程を１周期として、積雪荷重が圧力スイッチ
を閉じる毎に繰り返し作動して雪降しを行なう。

又、冬期は小屋根のはね上げ部分（４）を第１．５．６
図の様にはね上げておくが、冬期以外は第４第７図の様
に降してシート取付板（３）を格納する。同様に（１）
は（３）よりはずして第１１図のシート格納容器（３１
）の中に巻軸（２６）を芯としてハンドル（支））によ
って巻き込んで格納する。なお樋■５）は冬期には樋取
付具（３滲よりはずして、冬以外には取付けて使用する
。

（ハ）発明の効果 以」二の様に本発明は大雪の場合でも数度に分けて雪を
降す為に、建物が受ける積雪荷重は本装置を設けない場
合に比べてはるかに小さい。従って設計の段階で耐積雪
荷重値を小さくする事が可能でそれが建築費の低下を生
ずる。又は耐用年数の増加や建物のレイアウトの自由度
の増加等を生ずる。当然に、人手に頼っていた危険な雪
降しも全く自動的に行われる。又、屋根の傾きは極小さ
くてよい。

実施能様として、次の様な事が考えられる。

（イ）油圧ブレーキの代わりに空気圧ブレーキとしても
よい。

（ロ）機械的ブレーキの代わりに、モータの界磁の強弱
を変化させる発電ブレ−キを用いてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による雪降し装置の一実施例の斜視図。 第２図はシート巻上げの為の動力伝達機構及び制動機構
の正面図で小屋根をはね上げている状態を示す。第３図
は一般的な油圧ブレーキの断面図で本発明において使用
したものである。第４図は動力伝達及び制動機構部分を
格納する小屋根の側面図。第５図は第２図のＩ−Ｉ線に
おける断面図で小屋根をはね上げている状態を示す。第
６図は第５図の斜視図。第７図は屋根の斜視図で空気吐
出口と窪みの状態を示す。第８図は第７図のＩ−Ｉ線の
断面図。第１１図はシートの格納を示す軒下部分の斜視
図。第１２図はレール及びシートとレールを接続する器
具を示す斜視図である。 ■はシート　　　　　　５は空気吐出口２はワイヤロー
プ　　　６は窪み ３はシート取付板　　　７は整流子付直流モー４は小屋
根のはね上げ　　　タ 部分　　　　　　　８は減速機Ａ ９は駆動軸　　　　　　２２は管 １０はブレーキ板　　　　羽はレール １１はキャリパ−２４はレール取付具 １２は減速機Ｂ　　　　　　２５は樋 １３はボビン　　　　　　２６は巻軸 １４はピストン　　　　　２７はこる １５はブレーキパッド　　２８はハンドル１６はゴムシ
ール　　　　囚は小屋根 １７は油　　　　　　　　３０は通風孔１８は管　　　
　　　　　３１はシート格納容器１９はシリンダ　　　
　　３２は雪 ２０は屋根面　　　　　　３３は小屋根の切り込み２１
はワイヤローブの案　３４は樋取付具内ころ 第９図は空気吐出機構と制動機構を示す空油圧回路図を
示す。 ａは油圧ブレーキのシ　ｄは可変流量調整弁リンダ　　
　　　　ｅ、ｅ’は空気タンクｂは空部増圧器　　　　
ｆは圧力計付圧カスイＣは３ポート切換弁　　　　ツチ ｇは可変絞り弁　　　　ｍは安全弁 りは止め弁　　　　　　ｎは空気吐出口１は２ボート切
換弁　　０は逆止め弁 ｊは空気圧縮機　　　　ｐは排水器 にはモータ　　　　　　ｑはエアドライヤ１は油タンク
　　　　　ｒはフィルタ 第１０図はシートの巻上げ、空気の吐出及び制動の機構
を駆動する為の電気回路図を示す。 Ｓｌは制動スイッチ　　Ｌ２は巻上げ側ヘリレＳ２は巻
」二げスイッチ　　　　一スイツチをセＳ３はリレース
イッチ　　　　ットするコイルＳ４は逆転スイッチ　　
Ｌ　３は２方向制御弁の８５は圧力スイッチ　　　　　
コイル Ｑ１、Ｑ２、Ｑ３はト　Ｌ４は３方向制御弁のランジス
タ　　　　　　コイル Ｄは定電圧ダイオード　Ｌ５は電機子のコイルＬ１は制
動側へリレー　Ｃはコンデンサスイッチをセット　Ｒは
可変抵抗 するコイル　　　　Ｂは蓄電池 特許出願人　　西　條　達　也 １１− 第１２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （イ）平らな屋根面（２０）に空気の吐出口（５）と、
   吐出口が最深となる長円形の窪み（６）を軒と平行に設
   ける。 ０）屋根面にシート（１）を敷き、上端をシート取付板
   （３）に固定する。 ぐ９　シート両端をレール（２３）に取付具ｃ２４）に
   より取付ける。 に）　シート下端を格納容器（３１）の軸棒（２６）に
   取付ける。 （ホ）整流子付直流モータ（７）、減速機Ａ■、駆動軸
   （９）、ブレーキ板（１０）、キャリペ−（１１）、減
   速機Ｂ　（１２）、減速機Ｂに直結する２個のボビン（
   １３）、及びボビンとシート取付板をつなぐワイヤロー
   プ（２）より成る動力伝達機構。 （へ）モータ及び方向制御弁を制御する電気回路（第１
   ０図） （ト）空気吐出及び油圧ブレーキ制御空油圧回路（第９
   図） 以上の如く構成された屋根の雪降し装置。