JPH0640218Y2 - スウエルコンペンセ−タ - Google Patents

スウエルコンペンセ−タ

Info

Publication number
JPH0640218Y2
JPH0640218Y2 JP1987102464U JP10246487U JPH0640218Y2 JP H0640218 Y2 JPH0640218 Y2 JP H0640218Y2 JP 1987102464 U JP1987102464 U JP 1987102464U JP 10246487 U JP10246487 U JP 10246487U JP H0640218 Y2 JPH0640218 Y2 JP H0640218Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
ram
pulley
air
tension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987102464U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS649989U (ja
Inventor
正司 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP1987102464U priority Critical patent/JPH0640218Y2/ja
Publication of JPS649989U publication Critical patent/JPS649989U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0640218Y2 publication Critical patent/JPH0640218Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は船舶のウインチに適用されるスウエルコンペン
セータに関する。
〔従来の技術〕
例えば、第3図の配置図に示す海洋調査船等において観
測用のウインチ3、Aフレーム6、滑車7等を介して海
洋観測機材等の懸下物5を海中に投入懸垂する場合、波
浪等による海洋調査船等の船体4の動揺特に上下動に起
因して発生する懸下物5の上・下動及び吊り索2の張力
変動を吸収する目的で、ウインチ3とAフレーム6の間
にスウエルコンペンセータ01が装備されている。そし
て、第4図の構成図に示すように、従来のスウエルコン
ペンセータ01は、動滑車30、固定滑車31及びラム式油圧
シリンダー10作動油加圧タンク11、空気ボンベユニット
12、排気弁13、給気弁14、空気圧縮機15、これ等を接続
する油圧管16、空気管17からなる緩衝装置8により構成
されている。
このスウエルコンペンセータ01は、吊り索2を固定滑車
31と動滑車30の間に掛け廻し、船体4の動揺により吊り
索2に発生する張力変化をラム式油圧シリンダー10、油
圧管16、作動油加圧タンク11、及び空気管17を介して空
気ボンベユニット12内の圧縮空気に伝達してこの圧縮空
気の空気バネ特性を利用して張力変化を緩衝すると共に
二次的に懸下物5の位置(深度)変化を防止するもので
有る。
即ち、スウエルコンペンセータ01は波浪に依り船体4が
上昇する際、吊り索2の先端に接続された懸下物5を水
中より引抜こうとするが、この時に水の動抵抗のため吊
り索2の張力が増加し、動滑車30を介してラム式油圧シ
リンダー10に作用し空気ボンベユニット12内の圧縮空気
を圧縮してラム式油圧シリンダ10を縮小し固定滑車31と
動滑車30の距離を縮める結果、両滑車30,31間に巻き掛
けられた吊り索2を繰り出して張力の増加と懸下物5の
位置(深度)の変化を防止する。
一方、船体4が下降する際にはこの逆の働きで吊り索2
を巻き込みして張力の減少、懸下物5の位置(深度)の
変化を防止する。又、懸下物5の投入水深の変化等によ
り増減する張力に対応するための中立点補正装置とし
て、動滑車30の位置検出装置及び排気弁13、給気弁14が
設けられている。
吊り索2に作用する張力が増加した場合、空気ボンベユ
ニット12内の圧縮空気が圧縮され、動滑車30のストロー
ク範囲は第5図(A)の様に中立点が移動しl1>l2とな
る。
一方張力が減少した場合には、圧縮空気は膨脹し第5図
(B)の様にl1<l2となる。
この様に動滑車30のストローク範囲が変化したまま放置
した場合、張力の増減により、ついには動滑車30の有効
ストローク範囲を越えてしまい、張力緩衝効果が失われ
る。これを防止するため、l1>l2となれば給気弁14を開
き空気圧縮機15から圧縮空気を補給し空気ボンベユニッ
ト12内の空気圧を増加、又、l1<l2となれば排気弁13を
開き空気圧を減少して、常に第5図(C)に示す通りl1
≒l2となる様制御されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような装置では、張力の増減に応じ
て吊り索の繰り出し、巻き込みを行っているのみであ
り、船体の動揺速度が小さい場合には張力の変化自体が
小さくスウエルコンペンセータが動作しない事となり、
懸下物の位置(深度)の変化防止を図ることは事実上不
可能とも言える。
本考案は、この様な欠点を解消し、常に懸下物の位置
(深度)を安定に保つ事の可能なスウエルコンペンセー
タを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案は、懸下物とウインチとの間の吊り索
に設けられたスウエルコンペンセータにおいて、吊り索
が掛け廻された固定滑車および動滑車と、そのラムエン
ドに動滑車を軸支するラム式シリンダーと、ラム式シリ
ンダーに接続された緩衝装置と、ラム式シリンダーに併
設されるとともに動滑車を軸支する強制作動用シリンダ
ーと、吊り索の吊り下げ部の上下変位を検出する変位検
出器と、変位検出器の検出信号に基づき懸下物が静止す
る方向に動滑車を軸支する強制作動用シリンダーを作動
させる制御装置とを具えたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の構成により、船体の上・下変位に対応して強制作
動用シリンダーにより動滑車は強制作動され、懸下物は
ほぼ完全に静止される。さらに吊り索張力によって生ず
る負荷の大部分はラム式シリンダーおよびそれに接続さ
れた緩衝装置により保持される。
〔実施例〕
本考案の一実施例を図面について説明すると第1図はそ
の構成図、第2図は第1図のII-II矢視図である。
上図において1はスウエルコンペンセータ、2は吊り
索、30はラム式油圧シリンダ10のラムエンド側に軸受フ
レームを介して取り付けられた動滑車、31はヘッドカバ
ーに軸受フレームを介して取り付けられた固定滑車であ
る。そして、ラム式油圧シリンダー10には、油圧管16、
作動油加圧タンク11、空気管17、空気ボンベユニット1
2、空気ボンベ内の空気圧を調整するための排気弁13、
給気弁14、および給気のための空気圧縮機15から構成さ
れる緩衝装置8が接続されている。22は、強制動作用の
油圧シリンダーであり、油圧シリンダー22の本体は、ラ
ム式油圧シリンダー10の本体に固定され、ラムエンドに
は動滑車30の軸が軸支されている。そして、強制駆動装
置9は、2本の強制動作用の油圧シリンダー22、油圧シ
リンダー22を駆動するための動力系としての制御弁ユニ
ット19、油圧パワーユニット20、油圧管21および制御弁
ユニット19に必要な制御信号を送るための制御装置18に
より構成されている。これに入力される信号としては船
体上・下変位信号、吊り索2の張力信号、動滑車30の変
位信号がある。
そして、第3図に示すような海洋調査船等の場合には、
観測用のウインチ3からリードされた吊り索2は、スウ
エルコンペンセータ1の固定滑車31、動滑車30さらに固
定滑車31に巻き掛けられた上、Aフレーム6を経由して
海洋観測機材等の懸下物5を懸垂する。
本考案のスウエルコンペンセータ1はこのような構造と
なっているので、船体4が波浪等により押し上げられた
(引き下げられた)場合、図示しない船体4の上・下変
位検出器により船体の上方向(下方向)の変位量を検出
し、変位信号を制御装置18に送り処理した後に制御弁ユ
ニット19に指令を発する。
この指令により、油圧パワーユニット20で発生した油圧
力を制御弁ユニット19で必要な油量に制御した上で、強
制動作用油圧のシリンダー22のP1側(P2側)に送り込
み、ラム式油圧シリンダー10のラム及び動滑車30を引付
け(押出し)して、動滑車30と固定滑車31の間隔を縮め
(拡げ)両滑車30,31間に巻き掛けられた吊り索2の巻
き掛け長さを縮める(延ばす)。
この結果、懸下物5に接続された吊り索2は繰り出され
(巻き込まれ)るため、船体4が波浪等により押し上げ
られた(引き下げられた)にもかかわらず、海洋懸下物
5は上昇(下降)する事なく原位置(深度)を保つこと
が可能となる。
尚、この場合、船体4の上下変位量と吊り索の繰り出し
(巻き込み)長さが一致する様に、吊り索2の巻き掛け
回数及び動滑車30の有効ストロークを設定する事は当然
のことである。
又、以上の制御の精度を向上させるため動滑車30の変位
と吊り索2の張力を検出しフィードバック制御用信号と
して制御装置18に入力し使用する。
前述の強制動作用の油圧シリンダー22に依る制御中、ラ
ム式油圧シリンダー10、作動油加圧タンク11及び空気ボ
ンベユニット12等から成る緩衝装置8の保持力と吊り索
2の張力により発生する外力とが常にバランスする様
に、空気ボンベユニット12の空気圧を調整しておけば、
強制動作用の油圧シリンダー22の必要とする出力はラム
式油圧シリンダー10のストロークに併う空気圧の上昇、
下降に相当する推力の変化分のみで良い事となり、所要
動力を大巾に軽減出来る。
所要動力の軽減の程度は空気圧の上昇・下降の程度に比
例するので空気ボンベユニット12の容量を大きくする
程、空気圧変化は縮少出来る為、所要動力を軽減出来
る。
懸下物5を海中に投入した後、吊り索2に作用する張力
は投入深度・曳航状態等により常に変動するが、この張
力と緩衝装置8とのバランスが取れていれば、強制動作
用の油圧シリンダー22の両ポートの入口油圧、P1及びP2
の最大値はほぼ同圧力となる。
もし吊り索2の張力と緩衝装置8とのバランスがくずれ
空気圧の過大(不足)となった場合強制動作用の油圧シ
リンダー22の両ポートの入口油圧の最大値はP1>P2(P1
<P2)となるので、この圧力の変化を検出し、P1>P2
なった場合は排気弁13を開き空気圧を減圧し、P1<P2
なれば給気弁14を開き空気圧縮機15から圧縮空気を送り
込み、空気圧を昇圧し、常にP1とP2がほぼ同圧力となる
様空気圧を調整し吊り索2の張力と緩衝装置8のバラン
スを保ち所要動力の増加を防止する。
なお、緩衝装置8および強制駆動装置9は、両方供例え
ば空気式にしてもよく、そうすれば油圧パワーユニット
等が省略できる。また、船体の上下変位信号は、Aフレ
ーム6の先端に設けた変位計により直接信号を受けても
よく、さらに船体に設けた変位計および傾斜計により、
変位計、傾斜計の位置とAフレーム6の先端の位置との
関係により、Aフレーム6の先端(吊り索の吊り下げ
部)の上下変位を算出するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上、記述した通り、本考案によるスウエルコンペンセ
ータによれば、船体の上・下変位を確実に吸収し懸下物
の位置(深度)をほぼ一定に保つことが出来、さらに、
制御のための所要動力を大巾に軽減出来、経済的なスウ
エルコンペンセータを提供出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としてのスウエルコンペンセ
ータ構成図、第2図は第1図のII-II矢視図、第3図は
船舶に装備されたスウエルコンペンセータと周辺装置の
配置図、第4図は従来のスウエルコンペンセータ構成
図、第5図はその動作説明図である。 1……スウエルコンペンセータ、2……吊り索、3……
ウインチ、4……船体、5……懸下物、6……Aフレー
ム、7……滑車、8……緩衝装置、9……強制駆動装
置、10……ラム式油圧シリンダー、11……作動油加圧タ
ンク、12……空気ボンベユニット、13……排気弁、14…
…給気弁、15……空気圧縮機、16……油圧管、17……空
気管、18……制御装置、19……制御弁ユニット、20……
油圧パワーユニット、21……油圧管、22……強制動作用
油圧シリンダー、30……動滑車、31……固定滑車。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】懸下物とウインチとの間の吊り索に設けら
    れたスウエルコンペンセータにおいて、吊り索が掛け廻
    された固定滑車および動滑車と、そのラムエンドに動滑
    車を軸支するラム式シリンダーと、ラム式シリンダーに
    接続された緩衝装置と、ラム式シリンダーに併設される
    とともに動滑車を軸支する強制作動用シリンダーと、吊
    り索の吊り下げ部の上下変位を検出する変位検出器と、
    変位検出器の検出信号に基づき懸下物が静止する方向に
    動滑車を軸支する強制作動用シリンダーを作動させる制
    御装置とを具えたことを特徴とするスウエルコンペンセ
    ータ。
JP1987102464U 1987-07-03 1987-07-03 スウエルコンペンセ−タ Expired - Lifetime JPH0640218Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987102464U JPH0640218Y2 (ja) 1987-07-03 1987-07-03 スウエルコンペンセ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987102464U JPH0640218Y2 (ja) 1987-07-03 1987-07-03 スウエルコンペンセ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS649989U JPS649989U (ja) 1989-01-19
JPH0640218Y2 true JPH0640218Y2 (ja) 1994-10-19

Family

ID=31332398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987102464U Expired - Lifetime JPH0640218Y2 (ja) 1987-07-03 1987-07-03 スウエルコンペンセ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0640218Y2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219192A (ja) * 1984-04-13 1985-11-01 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ラムテンシヨナ−
JPS6186390A (ja) * 1984-09-07 1986-05-01 カヤバ工業株式会社 ラムテンシヨナ−
FR2575452B1 (fr) * 1984-12-28 1987-11-13 Inst Francais Du Petrole Methode et dispositif pour soustraire un element accroche a une installation mobile aux mouvements de cette installation

Also Published As

Publication number Publication date
JPS649989U (ja) 1989-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4025055A (en) Apparatus for use in raising or lowering a load in a condition of relative motion
CN109195900B (zh) 可移动直列式升沉补偿器
EP2896589B1 (en) Method and apparatus
CN109422204B (zh) 一种海上作业用布放回收系统
US20200255269A1 (en) Winch apparatus having automatic tension function
US4593885A (en) Portable balanced motion compensated lift apparatus
NO770299L (no) System for aktiv kompensering av uoenskede relativbevegelser, fortrinnsvis under forflytning av last
JPH0640218Y2 (ja) スウエルコンペンセ−タ
CN113291990A (zh) 一种恒张力船舶位移测量装置
NO752635L (ja)
JP2539462B2 (ja) オ―トテンショナ装置
JP2539464B2 (ja) オ―トテンショナ装置
US20230382692A1 (en) Heave compensator enabling active heave counteraction
JPH0784319B2 (ja) スウエルコンペンセータの制御装置
JP2539474B2 (ja) オ―トテンショナ装置
JPH0445099A (ja) スウェルコンペンセータ制御装置
JPH11171471A (ja) 動揺減少装置
JP2508087B2 (ja) 物体の吊り下げ装置の振れ止め方法
JP3087449B2 (ja) 長尺物吊下げ装置
JP3064663B2 (ja) 棒材吊り下げ装置
JP2527298Y2 (ja) アクティブ式ラムテンショナ
JPS5827906Y2 (ja) ウインチ用昇降物緩衝装置
JPS60219192A (ja) ラムテンシヨナ−
JPS60234091A (ja) 潜水体昇降装置における吊索の張力制御装置
JPS5934582Y2 (ja) 吸着式フエンダ−装置