JPS5944415B2 - 製織準備法 - Google Patents
製織準備法Info
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- JPS5944415B2 JPS5944415B2 JP11867976A JP11867976A JPS5944415B2 JP S5944415 B2 JPS5944415 B2 JP S5944415B2 JP 11867976 A JP11867976 A JP 11867976A JP 11867976 A JP11867976 A JP 11867976A JP S5944415 B2 JPS5944415 B2 JP S5944415B2
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- Japan
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- weaving
- yarn
- crimped
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- crimped yarn
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- Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は製織準備法に関し、さらに詳しくは交絡処理を
施した捲縮糸を用い綾取り、経通しを行なう部分に集束
指数が12以下になるように速乾性の集束処理剤を付与
して綾取りおよび経通しを行う製織準備方法に関する。
施した捲縮糸を用い綾取り、経通しを行なう部分に集束
指数が12以下になるように速乾性の集束処理剤を付与
して綾取りおよび経通しを行う製織準備方法に関する。
従来、捲縮糸を経糸として製織する場合には、製織中に
おいて捲縮を施されたフィラメント相互間およびフィラ
メントと筬綜絖との間の摩擦衝撃などによって、捲縮糸
の抱合性がわるくなり製織性が低下するのを防ぐため、
経糸とする捲縮糸にワーピングサイザー或いは、ローラ
ー糊付機を用いて糊付けを行っていた。
おいて捲縮を施されたフィラメント相互間およびフィラ
メントと筬綜絖との間の摩擦衝撃などによって、捲縮糸
の抱合性がわるくなり製織性が低下するのを防ぐため、
経糸とする捲縮糸にワーピングサイザー或いは、ローラ
ー糊付機を用いて糊付けを行っていた。
したがって糊付された捲縮糸は高度の集束性と硬さが付
与されており、そのため製織準備操作性とくに綾取りお
よび経通し作業性は比較的良好で問題とされていなかっ
た。
与されており、そのため製織準備操作性とくに綾取りお
よび経通し作業性は比較的良好で問題とされていなかっ
た。
しかし糊付工程は、そのための特別の設備を要するのみ
ならず、糊液の保温、糊付糸の乾燥のための多大の熱エ
ネルギーを必要とし乾燥時間確保のため生産速度をあげ
られず、従って糊付作業のための多くの労力を要し、織
物製造コストに占める割合は、きわめて大きい工程であ
る。
ならず、糊液の保温、糊付糸の乾燥のための多大の熱エ
ネルギーを必要とし乾燥時間確保のため生産速度をあげ
られず、従って糊付作業のための多くの労力を要し、織
物製造コストに占める割合は、きわめて大きい工程であ
る。
さらにまた糊付作業は高度な熟練が必要でテンション管
理、或いは糊調合が適切でないと製織性、布品質は著し
く低下する原因となりやすく、しかも乾燥処理によって
捲縮糸は熱固定を受けて捲縮特性が低下したり染色斑の
原因になるなど問題の多い工程でもあった。
理、或いは糊調合が適切でないと製織性、布品質は著し
く低下する原因となりやすく、しかも乾燥処理によって
捲縮糸は熱固定を受けて捲縮特性が低下したり染色斑の
原因になるなど問題の多い工程でもあった。
したがってかく煩雑な糊付工程を省略しようとする試み
も従来よりなされてきており、例えば特開昭51−58
562にみられるように交絡処理により集束を与えられ
た実質的に無撚の仮撚加工糸を経糸に用い、該経糸が織
機の綜絖から織前の間において平均30係をこえる水を
含んだ状態を維持していることを特徴とする加工糸織物
の製織方法などが提案されている。
も従来よりなされてきており、例えば特開昭51−58
562にみられるように交絡処理により集束を与えられ
た実質的に無撚の仮撚加工糸を経糸に用い、該経糸が織
機の綜絖から織前の間において平均30係をこえる水を
含んだ状態を維持していることを特徴とする加工糸織物
の製織方法などが提案されている。
しかしながら該特許公報に記載されているような交絡処
理のみによる集束性しかもたない捲縮糸の場合には、構
成フィラメントが分離しやすく、シート状に配列された
織成ビームの経糸を順序よく一本ずつ正しく分離してい
くことがきわめてむずかしく綾取ミスが激増し、次の工
程の経通し作業は非常に困難になるばかりでなく、織機
上においては該製織準備の不手際が原因で、開口不良、
フィラメント切れが多発し、製織困難な状態になる。
理のみによる集束性しかもたない捲縮糸の場合には、構
成フィラメントが分離しやすく、シート状に配列された
織成ビームの経糸を順序よく一本ずつ正しく分離してい
くことがきわめてむずかしく綾取ミスが激増し、次の工
程の経通し作業は非常に困難になるばかりでなく、織機
上においては該製織準備の不手際が原因で、開口不良、
フィラメント切れが多発し、製織困難な状態になる。
この傾向は綾取り経通しを合理的に行おうとする機械的
方法において一層著しい。
方法において一層著しい。
また、たとえ綾取りミスが修正できたとしてもそめため
の労力、時間の無駄はきわめて大きく、製織準備操作性
で、糊付工程を得た捲縮糸に比し著しく劣ることになる
。
の労力、時間の無駄はきわめて大きく、製織準備操作性
で、糊付工程を得た捲縮糸に比し著しく劣ることになる
。
なお、上記の如き集束性程度の低い、無撚、または無糊
の経糸を用いた場合に綾取り経通しの作業性を向上させ
る方法として、特公昭48−3343にはシート状に配
列された経糸群を織成用ビームに巻取る以前に、該経糸
群の綾取り、および経通しを行う部分のみに、糊液など
を付与して、しかるのち綾取りする経糸の処理方法が記
載されている。
の経糸を用いた場合に綾取り経通しの作業性を向上させ
る方法として、特公昭48−3343にはシート状に配
列された経糸群を織成用ビームに巻取る以前に、該経糸
群の綾取り、および経通しを行う部分のみに、糊液など
を付与して、しかるのち綾取りする経糸の処理方法が記
載されている。
しかし該方法では織成ビーム1本切卸し毎に糊液などの
集束剤を付与し、これを乾燥処理するなどのため、ビー
ミングを断続的に長時間中断する必要があり、しかも切
卸し時に、綾取り、経通し部を厳密には規定できないた
め、余分な部分も含めて、かなり長い距離にわたって糊
付けしたり、更に乾燥処理を施したりする必要があり非
合理的であった。
集束剤を付与し、これを乾燥処理するなどのため、ビー
ミングを断続的に長時間中断する必要があり、しかも切
卸し時に、綾取り、経通し部を厳密には規定できないた
め、余分な部分も含めて、かなり長い距離にわたって糊
付けしたり、更に乾燥処理を施したりする必要があり非
合理的であった。
本発明者らはかかる現状に鑑み、煩雑な糊付工程を必要
とせず、しかも工程にかかる必要経費を最少限にして製
織性も良好で、捲縮糸が捲縮工程で受けた捲縮効果をそ
のまま保存しながら織成され、かつ良好な製織準備操作
性をもつ製織法につき鋭意研究を重ねた結果、所期の目
的を達成する本発明に到ったものである。
とせず、しかも工程にかかる必要経費を最少限にして製
織性も良好で、捲縮糸が捲縮工程で受けた捲縮効果をそ
のまま保存しながら織成され、かつ良好な製織準備操作
性をもつ製織法につき鋭意研究を重ねた結果、所期の目
的を達成する本発明に到ったものである。
すなわち、本発明は交絡指数Di、fVfが15以上9
0以下の実質無撚の捲縮糸をシート状に配夕1ル、織成
用ビームに巻取り後、該ビーム糸の綾取りおよび経通し
を行う部分に、集束指数Fmが12以下となるように、
沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒とする集束処理剤
を付与して、綾取りおよび経通しをすることを特徴とす
る製織準備法である。
0以下の実質無撚の捲縮糸をシート状に配夕1ル、織成
用ビームに巻取り後、該ビーム糸の綾取りおよび経通し
を行う部分に、集束指数Fmが12以下となるように、
沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒とする集束処理剤
を付与して、綾取りおよび経通しをすることを特徴とす
る製織準備法である。
さらに詳しく本発明について以下に説明する。
製織工程、各セクションにおいて、捲縮糸の集束性が操
業性に如何に寄与するかを細かに分析した結果、織機上
で良好な製織性を維持するために要する集束性程度と、
製織準備操作性、とくに綾取り経通しの作業性に要求さ
れる集束性程度とは異なり、前者よりむしろ後者の方が
かなり大きな集束性が要求されることがわかった。
業性に如何に寄与するかを細かに分析した結果、織機上
で良好な製織性を維持するために要する集束性程度と、
製織準備操作性、とくに綾取り経通しの作業性に要求さ
れる集束性程度とは異なり、前者よりむしろ後者の方が
かなり大きな集束性が要求されることがわかった。
したがって、捲縮糸に1度の集束処理しか施さないので
あれば製織準備操作性とくに綾取り、および経通しの操
作性に要求される高度の集束処理が必要となり、高度の
集束処理を施せば、捲縮糸のもつ捲縮効果が著しく害さ
れ、嵩高な風合繊物は得られなくなるのでこれを製織に
供する経糸全体に製織性維持に必要な嵩高性を害さない
程度の比較的低度の集束処理(15<D i 、JT5
/ f < 90 )を施し、更に綾取りおよび経通し
をする部分の経糸には操作性に要求される高度の集束処
理(Fm< i 2 )を施せばよいという上記の結論
に到ったものである。
あれば製織準備操作性とくに綾取り、および経通しの操
作性に要求される高度の集束処理が必要となり、高度の
集束処理を施せば、捲縮糸のもつ捲縮効果が著しく害さ
れ、嵩高な風合繊物は得られなくなるのでこれを製織に
供する経糸全体に製織性維持に必要な嵩高性を害さない
程度の比較的低度の集束処理(15<D i 、JT5
/ f < 90 )を施し、更に綾取りおよび経通し
をする部分の経糸には操作性に要求される高度の集束処
理(Fm< i 2 )を施せばよいという上記の結論
に到ったものである。
なお、ここに云うDiは特公昭36−12230にすで
に提案されているようなインターレースされた糸条など
を構成する各フィラメント間の交絡度を示すファクター
である。
に提案されているようなインターレースされた糸条など
を構成する各フィラメント間の交絡度を示すファクター
である。
即ち針を糸束をほぼ等分する如く、貫通させ、針の両末
端に重量をかけ、このような荷重下において、針が移動
する距離13 (m)を測定し、(1)式により求めた
Di値である。
端に重量をかけ、このような荷重下において、針が移動
する距離13 (m)を測定し、(1)式により求めた
Di値である。
fは捲縮糸のフィラメント数、Dは単糸デニールであり
、D i v’ D/ fは捲縮糸の製織性の1つの尺
度となるもので本願において以下交絡指数と呼ぶ。
、D i v’ D/ fは捲縮糸の製織性の1つの尺
度となるもので本願において以下交絡指数と呼ぶ。
すなわち上記交絡指数D i A5/fは単繊維デニー
ルが細くなるほど、また単糸デニールが細くなるほど、
良好な製織性を得るには捲縮糸の必要交絡度Diは、大
きくなければならないことを現わしている。
ルが細くなるほど、また単糸デニールが細くなるほど、
良好な製織性を得るには捲縮糸の必要交絡度Diは、大
きくなければならないことを現わしている。
また、集束指数Fmは、とくに綾取りおよび経通しなど
の製織準備操作性に必要な捲縮糸の集束性を表わすため
に考案された指標であり、次のような方法により数値化
されたものである。
の製織準備操作性に必要な捲縮糸の集束性を表わすため
に考案された指標であり、次のような方法により数値化
されたものである。
第1図Aは測定装置の構成を示す図であるが、糸端固定
金具1および2が設けられてあり、固定金具1は機台に
固定されており、他の固定金具2は左右に移動できるよ
うになっている。
金具1および2が設けられてあり、固定金具1は機台に
固定されており、他の固定金具2は左右に移動できるよ
うになっている。
まず捲縮糸3を左側の固定金具1に一端を固定し、0.
1g/Dの荷重4をかけて右側の固定金具2で他端を固
定する。
1g/Dの荷重4をかけて右側の固定金具2で他端を固
定する。
この時雨固定金具1および2で把握される間隔を30c
TrLとする。
TrLとする。
次に右側の固定金具2を20m/分程度の速度で右に移
動させて4%伸長(12mrIL右に移動)し、元の位
置に戻し、これを5回繰返した後膣金具2を左側に移動
し、間隔を狭めていき、捲縮糸3を充分に嵩高にさせ、
この時の捲縮糸の太さを第1図Bに示すようにレンズに
目盛のついたマイクロスコープで測定する。
動させて4%伸長(12mrIL右に移動)し、元の位
置に戻し、これを5回繰返した後膣金具2を左側に移動
し、間隔を狭めていき、捲縮糸3を充分に嵩高にさせ、
この時の捲縮糸の太さを第1図Bに示すようにレンズに
目盛のついたマイクロスコープで測定する。
第2図は測定過程の捲縮糸3の状態を示したものであり
、イが0.1g/Dの荷重をかけた時の状態、酬ま両固
定金具1および2を狭めていき捲縮糸の大きさが最大に
なった時の状態を示し、この時の糸の太さをAmとした
時、集束指数Fmを(2)式で表示する。
、イが0.1g/Dの荷重をかけた時の状態、酬ま両固
定金具1および2を狭めていき捲縮糸の大きさが最大に
なった時の状態を示し、この時の糸の太さをAmとした
時、集束指数Fmを(2)式で表示する。
試料数はデータのバラツキを考慮すると最低10個は必
要である。
要である。
なお、このFm値は小さいほど集束性は良好であること
を示す。
を示す。
次に順を追って本発明を説明する。
まず、ポリエステル、ポリアミド繊維などの熱可塑性合
成繊維マルチフィラメント糸tこ、仮撚式または押込式
などにより捲縮加工を施した後、流体処理により該捲縮
糸を交絡させる。
成繊維マルチフィラメント糸tこ、仮撚式または押込式
などにより捲縮加工を施した後、流体処理により該捲縮
糸を交絡させる。
通常、圧縮空気を用いてインターレーサーで交絡処理す
る。
る。
この時の捲縮糸の交絡指数DiJT’;lf値(Di
:交絡度、D:単糸デニール、f:フィラメント数)が
15以上90以下であることが必要である。
:交絡度、D:単糸デニール、f:フィラメント数)が
15以上90以下であることが必要である。
交絡指数Di/nV′f値が15以下になると単糸の抱
合性が劣り、製織中においてフィラメント相互間、フィ
ラメントと筬、綜絖との摩擦衝撃に耐えられず毛羽発生
し、製織が困難になる。
合性が劣り、製織中においてフィラメント相互間、フィ
ラメントと筬、綜絖との摩擦衝撃に耐えられず毛羽発生
し、製織が困難になる。
また反対にこの値が90以上になると捲縮糸のもつ捲縮
効果が交絡により著しく阻害されることになり、得られ
る織物の嵩高性は非常に劣り高品位の織物が得られなく
なるので、この範囲に押えることが必要である。
効果が交絡により著しく阻害されることになり、得られ
る織物の嵩高性は非常に劣り高品位の織物が得られなく
なるので、この範囲に押えることが必要である。
従って捲縮糸の嵩高性保持のためには可能な限り交絡指
数を低くし20〜50程度に押える方が望ましい。
数を低くし20〜50程度に押える方が望ましい。
次いで交絡を与えた捲縮糸を整経機などを用いてシート
状に配夕1ル、粗ビームを作成、ざらに巻返機を用いる
など従来法によって織成用ビームに巻取った後、綾取り
および経通しを行う部分の経糸に、集束指数Fmが12
以下になるように沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒
とする集束処理剤を付与して綾取り、お上び経通しを行
うことが必須である。
状に配夕1ル、粗ビームを作成、ざらに巻返機を用いる
など従来法によって織成用ビームに巻取った後、綾取り
および経通しを行う部分の経糸に、集束指数Fmが12
以下になるように沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒
とする集束処理剤を付与して綾取り、お上び経通しを行
うことが必須である。
集束指数Fmは前記の如く、とくに綾取りおよび経通し
の操作性と関係大なる指標であり、第3図にFm値と綾
ミス率の実験結果を示しているが、Fmが12以上にな
ると急激に綾ミス率が増加しており、良好な操作性を保
つには12以下にしなければならない。
の操作性と関係大なる指標であり、第3図にFm値と綾
ミス率の実験結果を示しているが、Fmが12以上にな
ると急激に綾ミス率が増加しており、良好な操作性を保
つには12以下にしなければならない。
ところで捲縮糸の集束指数Fmを12以下とする集束処
理剤であるが、要求性能としては速乾性であり、粘着性
がなく、適変の接着性を有していることが必要で、その
ためには高くとも沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒
とする速乾性の集束処理剤であることが必要である。
理剤であるが、要求性能としては速乾性であり、粘着性
がなく、適変の接着性を有していることが必要で、その
ためには高くとも沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒
とする速乾性の集束処理剤であることが必要である。
もし溶媒が水系であったり、高沸点の有機溶剤である場
合は付着後、乾燥のために長時間を必要とし、マルチフ
ィラメント糸相互間が粘着することになり、かえって操
作性を損うことになる。
合は付着後、乾燥のために長時間を必要とし、マルチフ
ィラメント糸相互間が粘着することになり、かえって操
作性を損うことになる。
集束性を与える成分としては、上記性能を有すればとく
に限定されるものではないが、作業環境を害するような
ものは避けるべきである。
に限定されるものではないが、作業環境を害するような
ものは避けるべきである。
該集束処理剤の例としては、メチルアルコール、エチル
アルコールなどの速乾性にすぐれた低級アルコールに糊
料として使われているアクリル酸エステル系のものを溶
解したものなどがあげられるが、粘着性の少ないものが
望ましくメタアクリレートなどはとくに好ましい。
アルコールなどの速乾性にすぐれた低級アルコールに糊
料として使われているアクリル酸エステル系のものを溶
解したものなどがあげられるが、粘着性の少ないものが
望ましくメタアクリレートなどはとくに好ましい。
該集束処理剤の捲縮糸への付着方法であるが、織成用ビ
ームより引き出した経糸を経通し台などを用いて、でき
るだけ整然とシート状に配夕1ルた後、捲縮が発現しな
い程度に緊張して噴霧式で付着することが全体に均一に
少量ずつ能率的に付着でき好ましい。
ームより引き出した経糸を経通し台などを用いて、でき
るだけ整然とシート状に配夕1ルた後、捲縮が発現しな
い程度に緊張して噴霧式で付着することが全体に均一に
少量ずつ能率的に付着でき好ましい。
かくして集束指数Fmが12以下となった捲縮糸は糊付
工程を経た従来の糊付捲縮糸に比し、綾取りおよび経通
しの操作性に遜色なく、むしろ綾取りミスの程度は糊付
糸の場合、糸を1本1本分離していくセレクターに糊カ
スが蓄積してミスの原因となることがあるが、これがな
くなり、より完全な綾取りが可能となる。
工程を経た従来の糊付捲縮糸に比し、綾取りおよび経通
しの操作性に遜色なく、むしろ綾取りミスの程度は糊付
糸の場合、糸を1本1本分離していくセレクターに糊カ
スが蓄積してミスの原因となることがあるが、これがな
くなり、より完全な綾取りが可能となる。
なお、かく製織準備された経糸は織機に仕掛けられ、従
来と同様な方法で製織されるが、該経糸はD i I亘
/f値が15以上の交絡指数をもっているので、製織性
も良好で、得られる織物は従来の糊付工程を経た捲縮糸
のように乾燥処理によって熱固定されることもなく、捲
縮工程で受けた捲縮効果をほぼそのままの状態に保持し
なから織成されているので、嵩高性に富み、柔軟な風合
いの高品位の織物となる。
来と同様な方法で製織されるが、該経糸はD i I亘
/f値が15以上の交絡指数をもっているので、製織性
も良好で、得られる織物は従来の糊付工程を経た捲縮糸
のように乾燥処理によって熱固定されることもなく、捲
縮工程で受けた捲縮効果をほぼそのままの状態に保持し
なから織成されているので、嵩高性に富み、柔軟な風合
いの高品位の織物となる。
なお、本発明に係る捲縮糸には、捲縮加工機のオイリン
グローラ−を使用するなど、従来法にしたがいオイリン
グを行い、平滑性、耐摩耗性を向上させることも出来る
。
グローラ−を使用するなど、従来法にしたがいオイリン
グを行い、平滑性、耐摩耗性を向上させることも出来る
。
とくにオイリングの製織性への効果はウォータージェッ
トルームで製織スる場合に好影響を与え望ましい。
トルームで製織スる場合に好影響を与え望ましい。
しかし、シャツトル織機で製織する場合はオイリング量
が多くなると機台に付着し、汚れの原因となることがあ
るので注意する必要がある。
が多くなると機台に付着し、汚れの原因となることがあ
るので注意する必要がある。
以下に実施例をあげて、本発明を詳述する。
実施例 1
実質的に無撚のポリエステルフィラメント75デニール
36フイラメントを一連式仮撚加工機を用い、仮撚温度
210℃、仮撚数3,350 T/Mオーバーフィード
比+3.1%の加工条件で仮撚加工後、インターレーサ
ーを用い、空気圧1.3 kg/dで交絡処理を行った
。
36フイラメントを一連式仮撚加工機を用い、仮撚温度
210℃、仮撚数3,350 T/Mオーバーフィード
比+3.1%の加工条件で仮撚加工後、インターレーサ
ーを用い、空気圧1.3 kg/dで交絡処理を行った
。
この時の該捲縮糸の交絡度Diは173でDifi又G
値は42であった。
値は42であった。
この捲縮糸を用いて整経し、さらにビーミング**して
織成用ビームに巻取り後、経通し台にて綾取り、および
経通しする部分の経糸にエチルアルコールにメチルメタ
アクリレートを溶解した30%溶液をスプレ一方式で約
3係(重量比)付着させた。
織成用ビームに巻取り後、経通し台にて綾取り、および
経通しする部分の経糸にエチルアルコールにメチルメタ
アクリレートを溶解した30%溶液をスプレ一方式で約
3係(重量比)付着させた。
該集束処理剤は速乾性にすぐれており、直ちに乾燥し、
粘着性はなく、この部分の糸の集束指数Fmは7と良好
な集束性を示した。
粘着性はなく、この部分の糸の集束指数Fmは7と良好
な集束性を示した。
その後り−ヂングマシンを用いて綾取りをしたが、いず
れも綾取りミスは皆無であった。
れも綾取りミスは皆無であった。
なお、本集束処理を施さない場合の前記試料は綾取りが
できなかった。
できなかった。
その後の経通し操作性、また、織機での製織性もきわめ
て良好であり、嵩高性にすぐれた高品位の加工糸織物が
得られた。
て良好であり、嵩高性にすぐれた高品位の加工糸織物が
得られた。
実施例 2
実施例1と同様にインターレースを施した実質無撚のポ
リエステル仮撚加工糸を製織用ビームに巻取った後、綾
取機にかけ綾取り部分約20crn長さ部に種々の程度
の集束処理を施し、リージング後ウォータージェットル
ームで製織した所、下表の如き結果を得た。
リエステル仮撚加工糸を製織用ビームに巻取った後、綾
取機にかけ綾取り部分約20crn長さ部に種々の程度
の集束処理を施し、リージング後ウォータージェットル
ームで製織した所、下表の如き結果を得た。
この表から明らかな如く、D i j亘/fが15以上
、Fmが12以下である条件をもとに満たされていれば
良好なリージング、製織性を示したが、D i 1lT
5/ fが90を越えても、集束処理をしない場合は、
Fmが大きく1.リージング時にトラブルを起し、しか
も染色、仕上げ後の織物は嵩高性に乏しく風合いの悪い
ものであった。
、Fmが12以下である条件をもとに満たされていれば
良好なリージング、製織性を示したが、D i 1lT
5/ fが90を越えても、集束処理をしない場合は、
Fmが大きく1.リージング時にトラブルを起し、しか
も染色、仕上げ後の織物は嵩高性に乏しく風合いの悪い
ものであった。
また、Diy’D/fが42と充分大きくても集束処理
剤を付与しなければFmが28と大きくリージングが不
能であり、Di、l//′i5/fが12のとき集束処
理剤を付与すればFmは11になり、リージング性は比
較的良好となるが、しかじ製織性は悪く、正常な布地は
得られなかった。
剤を付与しなければFmが28と大きくリージングが不
能であり、Di、l//′i5/fが12のとき集束処
理剤を付与すればFmは11になり、リージング性は比
較的良好となるが、しかじ製織性は悪く、正常な布地は
得られなかった。
第1図Aは捲縮糸の集束指数Fmを測定する装置の構成
を示す図であり、第1図Bはレンズに目盛のついたマイ
クロスコープで捲縮糸をのぞいた図である。 第2図イおよび幀ま測定過程の捲縮糸の状態を示した図
、第3図は集束指数Fmと酸ミス率の関係を示す図であ
る。 1・・・・・・糸端固定金5目、2・・・・・・可動糸
端固定金具、3・・・・・・捲縮糸(試料)、4・・・
・・・荷重、5・・・・・・マイクロスコープ。
を示す図であり、第1図Bはレンズに目盛のついたマイ
クロスコープで捲縮糸をのぞいた図である。 第2図イおよび幀ま測定過程の捲縮糸の状態を示した図
、第3図は集束指数Fmと酸ミス率の関係を示す図であ
る。 1・・・・・・糸端固定金5目、2・・・・・・可動糸
端固定金具、3・・・・・・捲縮糸(試料)、4・・・
・・・荷重、5・・・・・・マイクロスコープ。
Claims (1)
- 1 交絡指数D i ■覆4が15以上90以下の実質
無撚の捲縮糸をシート状に配夕1ル、織成用ビームに巻
取り後、該ビーム糸の綾取りおよび経通しを行う部分に
、集束指数Fmが12以下となるように、沸点が130
℃以下の有機溶剤を溶媒とする集束処理剤を付与して綾
取りおよび経通しすることを特徴とする製織準備法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11867976A JPS5944415B2 (ja) | 1976-10-01 | 1976-10-01 | 製織準備法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11867976A JPS5944415B2 (ja) | 1976-10-01 | 1976-10-01 | 製織準備法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5345441A JPS5345441A (en) | 1978-04-24 |
JPS5944415B2 true JPS5944415B2 (ja) | 1984-10-29 |
Family
ID=14742513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11867976A Expired JPS5944415B2 (ja) | 1976-10-01 | 1976-10-01 | 製織準備法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5944415B2 (ja) |
-
1976
- 1976-10-01 JP JP11867976A patent/JPS5944415B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5345441A (en) | 1978-04-24 |
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