JPS5944415B2 - 製織準備法 - Google Patents

製織準備法

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JPS5944415B2
JPS5944415B2 JP11867976A JP11867976A JPS5944415B2 JP S5944415 B2 JPS5944415 B2 JP S5944415B2 JP 11867976 A JP11867976 A JP 11867976A JP 11867976 A JP11867976 A JP 11867976A JP S5944415 B2 JPS5944415 B2 JP S5944415B2
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JP
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weaving
yarn
crimped
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crimped yarn
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JP11867976A
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JPS5345441A (en
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茂 竹松
弘信 島田
明司 穴原
護 島倉
正城 連石
嗣緒 武
利彦 太田
富士男 岡田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製織準備法に関し、さらに詳しくは交絡処理を
施した捲縮糸を用い綾取り、経通しを行なう部分に集束
指数が12以下になるように速乾性の集束処理剤を付与
して綾取りおよび経通しを行う製織準備方法に関する。
従来、捲縮糸を経糸として製織する場合には、製織中に
おいて捲縮を施されたフィラメント相互間およびフィラ
メントと筬綜絖との間の摩擦衝撃などによって、捲縮糸
の抱合性がわるくなり製織性が低下するのを防ぐため、
経糸とする捲縮糸にワーピングサイザー或いは、ローラ
ー糊付機を用いて糊付けを行っていた。
したがって糊付された捲縮糸は高度の集束性と硬さが付
与されており、そのため製織準備操作性とくに綾取りお
よび経通し作業性は比較的良好で問題とされていなかっ
た。
しかし糊付工程は、そのための特別の設備を要するのみ
ならず、糊液の保温、糊付糸の乾燥のための多大の熱エ
ネルギーを必要とし乾燥時間確保のため生産速度をあげ
られず、従って糊付作業のための多くの労力を要し、織
物製造コストに占める割合は、きわめて大きい工程であ
る。
さらにまた糊付作業は高度な熟練が必要でテンション管
理、或いは糊調合が適切でないと製織性、布品質は著し
く低下する原因となりやすく、しかも乾燥処理によって
捲縮糸は熱固定を受けて捲縮特性が低下したり染色斑の
原因になるなど問題の多い工程でもあった。
したがってかく煩雑な糊付工程を省略しようとする試み
も従来よりなされてきており、例えば特開昭51−58
562にみられるように交絡処理により集束を与えられ
た実質的に無撚の仮撚加工糸を経糸に用い、該経糸が織
機の綜絖から織前の間において平均30係をこえる水を
含んだ状態を維持していることを特徴とする加工糸織物
の製織方法などが提案されている。
しかしながら該特許公報に記載されているような交絡処
理のみによる集束性しかもたない捲縮糸の場合には、構
成フィラメントが分離しやすく、シート状に配列された
織成ビームの経糸を順序よく一本ずつ正しく分離してい
くことがきわめてむずかしく綾取ミスが激増し、次の工
程の経通し作業は非常に困難になるばかりでなく、織機
上においては該製織準備の不手際が原因で、開口不良、
フィラメント切れが多発し、製織困難な状態になる。
この傾向は綾取り経通しを合理的に行おうとする機械的
方法において一層著しい。
また、たとえ綾取りミスが修正できたとしてもそめため
の労力、時間の無駄はきわめて大きく、製織準備操作性
で、糊付工程を得た捲縮糸に比し著しく劣ることになる
なお、上記の如き集束性程度の低い、無撚、または無糊
の経糸を用いた場合に綾取り経通しの作業性を向上させ
る方法として、特公昭48−3343にはシート状に配
列された経糸群を織成用ビームに巻取る以前に、該経糸
群の綾取り、および経通しを行う部分のみに、糊液など
を付与して、しかるのち綾取りする経糸の処理方法が記
載されている。
しかし該方法では織成ビーム1本切卸し毎に糊液などの
集束剤を付与し、これを乾燥処理するなどのため、ビー
ミングを断続的に長時間中断する必要があり、しかも切
卸し時に、綾取り、経通し部を厳密には規定できないた
め、余分な部分も含めて、かなり長い距離にわたって糊
付けしたり、更に乾燥処理を施したりする必要があり非
合理的であった。
本発明者らはかかる現状に鑑み、煩雑な糊付工程を必要
とせず、しかも工程にかかる必要経費を最少限にして製
織性も良好で、捲縮糸が捲縮工程で受けた捲縮効果をそ
のまま保存しながら織成され、かつ良好な製織準備操作
性をもつ製織法につき鋭意研究を重ねた結果、所期の目
的を達成する本発明に到ったものである。
すなわち、本発明は交絡指数Di、fVfが15以上9
0以下の実質無撚の捲縮糸をシート状に配夕1ル、織成
用ビームに巻取り後、該ビーム糸の綾取りおよび経通し
を行う部分に、集束指数Fmが12以下となるように、
沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒とする集束処理剤
を付与して、綾取りおよび経通しをすることを特徴とす
る製織準備法である。
さらに詳しく本発明について以下に説明する。
製織工程、各セクションにおいて、捲縮糸の集束性が操
業性に如何に寄与するかを細かに分析した結果、織機上
で良好な製織性を維持するために要する集束性程度と、
製織準備操作性、とくに綾取り経通しの作業性に要求さ
れる集束性程度とは異なり、前者よりむしろ後者の方が
かなり大きな集束性が要求されることがわかった。
したがって、捲縮糸に1度の集束処理しか施さないので
あれば製織準備操作性とくに綾取り、および経通しの操
作性に要求される高度の集束処理が必要となり、高度の
集束処理を施せば、捲縮糸のもつ捲縮効果が著しく害さ
れ、嵩高な風合繊物は得られなくなるのでこれを製織に
供する経糸全体に製織性維持に必要な嵩高性を害さない
程度の比較的低度の集束処理(15<D i 、JT5
/ f < 90 )を施し、更に綾取りおよび経通し
をする部分の経糸には操作性に要求される高度の集束処
理(Fm< i 2 )を施せばよいという上記の結論
に到ったものである。
なお、ここに云うDiは特公昭36−12230にすで
に提案されているようなインターレースされた糸条など
を構成する各フィラメント間の交絡度を示すファクター
である。
即ち針を糸束をほぼ等分する如く、貫通させ、針の両末
端に重量をかけ、このような荷重下において、針が移動
する距離13 (m)を測定し、(1)式により求めた
Di値である。
fは捲縮糸のフィラメント数、Dは単糸デニールであり
、D i v’ D/ fは捲縮糸の製織性の1つの尺
度となるもので本願において以下交絡指数と呼ぶ。
すなわち上記交絡指数D i A5/fは単繊維デニー
ルが細くなるほど、また単糸デニールが細くなるほど、
良好な製織性を得るには捲縮糸の必要交絡度Diは、大
きくなければならないことを現わしている。
また、集束指数Fmは、とくに綾取りおよび経通しなど
の製織準備操作性に必要な捲縮糸の集束性を表わすため
に考案された指標であり、次のような方法により数値化
されたものである。
第1図Aは測定装置の構成を示す図であるが、糸端固定
金具1および2が設けられてあり、固定金具1は機台に
固定されており、他の固定金具2は左右に移動できるよ
うになっている。
まず捲縮糸3を左側の固定金具1に一端を固定し、0.
1g/Dの荷重4をかけて右側の固定金具2で他端を固
定する。
この時雨固定金具1および2で把握される間隔を30c
TrLとする。
次に右側の固定金具2を20m/分程度の速度で右に移
動させて4%伸長(12mrIL右に移動)し、元の位
置に戻し、これを5回繰返した後膣金具2を左側に移動
し、間隔を狭めていき、捲縮糸3を充分に嵩高にさせ、
この時の捲縮糸の太さを第1図Bに示すようにレンズに
目盛のついたマイクロスコープで測定する。
第2図は測定過程の捲縮糸3の状態を示したものであり
、イが0.1g/Dの荷重をかけた時の状態、酬ま両固
定金具1および2を狭めていき捲縮糸の大きさが最大に
なった時の状態を示し、この時の糸の太さをAmとした
時、集束指数Fmを(2)式で表示する。
試料数はデータのバラツキを考慮すると最低10個は必
要である。
なお、このFm値は小さいほど集束性は良好であること
を示す。
次に順を追って本発明を説明する。
まず、ポリエステル、ポリアミド繊維などの熱可塑性合
成繊維マルチフィラメント糸tこ、仮撚式または押込式
などにより捲縮加工を施した後、流体処理により該捲縮
糸を交絡させる。
通常、圧縮空気を用いてインターレーサーで交絡処理す
る。
この時の捲縮糸の交絡指数DiJT’;lf値(Di
:交絡度、D:単糸デニール、f:フィラメント数)が
15以上90以下であることが必要である。
交絡指数Di/nV′f値が15以下になると単糸の抱
合性が劣り、製織中においてフィラメント相互間、フィ
ラメントと筬、綜絖との摩擦衝撃に耐えられず毛羽発生
し、製織が困難になる。
また反対にこの値が90以上になると捲縮糸のもつ捲縮
効果が交絡により著しく阻害されることになり、得られ
る織物の嵩高性は非常に劣り高品位の織物が得られなく
なるので、この範囲に押えることが必要である。
従って捲縮糸の嵩高性保持のためには可能な限り交絡指
数を低くし20〜50程度に押える方が望ましい。
次いで交絡を与えた捲縮糸を整経機などを用いてシート
状に配夕1ル、粗ビームを作成、ざらに巻返機を用いる
など従来法によって織成用ビームに巻取った後、綾取り
および経通しを行う部分の経糸に、集束指数Fmが12
以下になるように沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒
とする集束処理剤を付与して綾取り、お上び経通しを行
うことが必須である。
集束指数Fmは前記の如く、とくに綾取りおよび経通し
の操作性と関係大なる指標であり、第3図にFm値と綾
ミス率の実験結果を示しているが、Fmが12以上にな
ると急激に綾ミス率が増加しており、良好な操作性を保
つには12以下にしなければならない。
ところで捲縮糸の集束指数Fmを12以下とする集束処
理剤であるが、要求性能としては速乾性であり、粘着性
がなく、適変の接着性を有していることが必要で、その
ためには高くとも沸点が130℃以下の有機溶剤を溶媒
とする速乾性の集束処理剤であることが必要である。
もし溶媒が水系であったり、高沸点の有機溶剤である場
合は付着後、乾燥のために長時間を必要とし、マルチフ
ィラメント糸相互間が粘着することになり、かえって操
作性を損うことになる。
集束性を与える成分としては、上記性能を有すればとく
に限定されるものではないが、作業環境を害するような
ものは避けるべきである。
該集束処理剤の例としては、メチルアルコール、エチル
アルコールなどの速乾性にすぐれた低級アルコールに糊
料として使われているアクリル酸エステル系のものを溶
解したものなどがあげられるが、粘着性の少ないものが
望ましくメタアクリレートなどはとくに好ましい。
該集束処理剤の捲縮糸への付着方法であるが、織成用ビ
ームより引き出した経糸を経通し台などを用いて、でき
るだけ整然とシート状に配夕1ルた後、捲縮が発現しな
い程度に緊張して噴霧式で付着することが全体に均一に
少量ずつ能率的に付着でき好ましい。
かくして集束指数Fmが12以下となった捲縮糸は糊付
工程を経た従来の糊付捲縮糸に比し、綾取りおよび経通
しの操作性に遜色なく、むしろ綾取りミスの程度は糊付
糸の場合、糸を1本1本分離していくセレクターに糊カ
スが蓄積してミスの原因となることがあるが、これがな
くなり、より完全な綾取りが可能となる。
なお、かく製織準備された経糸は織機に仕掛けられ、従
来と同様な方法で製織されるが、該経糸はD i I亘
/f値が15以上の交絡指数をもっているので、製織性
も良好で、得られる織物は従来の糊付工程を経た捲縮糸
のように乾燥処理によって熱固定されることもなく、捲
縮工程で受けた捲縮効果をほぼそのままの状態に保持し
なから織成されているので、嵩高性に富み、柔軟な風合
いの高品位の織物となる。
なお、本発明に係る捲縮糸には、捲縮加工機のオイリン
グローラ−を使用するなど、従来法にしたがいオイリン
グを行い、平滑性、耐摩耗性を向上させることも出来る
とくにオイリングの製織性への効果はウォータージェッ
トルームで製織スる場合に好影響を与え望ましい。
しかし、シャツトル織機で製織する場合はオイリング量
が多くなると機台に付着し、汚れの原因となることがあ
るので注意する必要がある。
以下に実施例をあげて、本発明を詳述する。
実施例 1 実質的に無撚のポリエステルフィラメント75デニール
36フイラメントを一連式仮撚加工機を用い、仮撚温度
210℃、仮撚数3,350 T/Mオーバーフィード
比+3.1%の加工条件で仮撚加工後、インターレーサ
ーを用い、空気圧1.3 kg/dで交絡処理を行った
この時の該捲縮糸の交絡度Diは173でDifi又G
値は42であった。
この捲縮糸を用いて整経し、さらにビーミング**して
織成用ビームに巻取り後、経通し台にて綾取り、および
経通しする部分の経糸にエチルアルコールにメチルメタ
アクリレートを溶解した30%溶液をスプレ一方式で約
3係(重量比)付着させた。
該集束処理剤は速乾性にすぐれており、直ちに乾燥し、
粘着性はなく、この部分の糸の集束指数Fmは7と良好
な集束性を示した。
その後り−ヂングマシンを用いて綾取りをしたが、いず
れも綾取りミスは皆無であった。
なお、本集束処理を施さない場合の前記試料は綾取りが
できなかった。
その後の経通し操作性、また、織機での製織性もきわめ
て良好であり、嵩高性にすぐれた高品位の加工糸織物が
得られた。
実施例 2 実施例1と同様にインターレースを施した実質無撚のポ
リエステル仮撚加工糸を製織用ビームに巻取った後、綾
取機にかけ綾取り部分約20crn長さ部に種々の程度
の集束処理を施し、リージング後ウォータージェットル
ームで製織した所、下表の如き結果を得た。
この表から明らかな如く、D i j亘/fが15以上
、Fmが12以下である条件をもとに満たされていれば
良好なリージング、製織性を示したが、D i 1lT
5/ fが90を越えても、集束処理をしない場合は、
Fmが大きく1.リージング時にトラブルを起し、しか
も染色、仕上げ後の織物は嵩高性に乏しく風合いの悪い
ものであった。
また、Diy’D/fが42と充分大きくても集束処理
剤を付与しなければFmが28と大きくリージングが不
能であり、Di、l//′i5/fが12のとき集束処
理剤を付与すればFmは11になり、リージング性は比
較的良好となるが、しかじ製織性は悪く、正常な布地は
得られなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは捲縮糸の集束指数Fmを測定する装置の構成
を示す図であり、第1図Bはレンズに目盛のついたマイ
クロスコープで捲縮糸をのぞいた図である。 第2図イおよび幀ま測定過程の捲縮糸の状態を示した図
、第3図は集束指数Fmと酸ミス率の関係を示す図であ
る。 1・・・・・・糸端固定金5目、2・・・・・・可動糸
端固定金具、3・・・・・・捲縮糸(試料)、4・・・
・・・荷重、5・・・・・・マイクロスコープ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 交絡指数D i ■覆4が15以上90以下の実質
    無撚の捲縮糸をシート状に配夕1ル、織成用ビームに巻
    取り後、該ビーム糸の綾取りおよび経通しを行う部分に
    、集束指数Fmが12以下となるように、沸点が130
    ℃以下の有機溶剤を溶媒とする集束処理剤を付与して綾
    取りおよび経通しすることを特徴とする製織準備法。
JP11867976A 1976-10-01 1976-10-01 製織準備法 Expired JPS5944415B2 (ja)

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JP11867976A JPS5944415B2 (ja) 1976-10-01 1976-10-01 製織準備法

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JP11867976A JPS5944415B2 (ja) 1976-10-01 1976-10-01 製織準備法

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Publication Number Publication Date
JPS5345441A JPS5345441A (en) 1978-04-24
JPS5944415B2 true JPS5944415B2 (ja) 1984-10-29

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JP11867976A Expired JPS5944415B2 (ja) 1976-10-01 1976-10-01 製織準備法

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