JPS5944228B2 - リボン・カ−トリツジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、印刷装置のリボンの分野に関し、特に処理し
易いようにカートリッジに内蔵された印刷装置用のリボ
ンに関する。

カートリッジが自蔵型であるからそれは、露出したリボ
／径間を有するリボ／巻取スプール及びリボン供給スプ
ールをそれ自体で保持できる。

リボンが露出されていると、それはたるみがちとなり、
とじれ、重なり、からまり等カートリッジ中に不所望の
問題を生じることになる。リボノに張力を与える手段を
提供し且つ外部に露出する径間部分にも適当な張力を与
えるため多くの技法が従来も開示されている。列えばバ
ネワイヤ、ショック（緩衝）ワイヤその他、同類の装置
或いは米国特許第４１４７４３９号に見られるような装
置を含む供給（ブール抗力機構などである。これらの装
置はカートリツジが駆動機構に取付けられ且つ巻取スプ
ールが逆方向に回転できないようになつている限り、か
なり適切に働らく。取引関係の文書或いは法律関係の文
書など耐久性のある用紙に着色リボンや訂正可能リボｌ
が使用されるようになつてから，特定のカートリツジに
内蔵されるフイルム・リボＺを使用する間に，一方の型
のリボＺから他方の型のリボンに切換える必要がでてき
た。

この結果、巻取スプールがタイブライタ・リボン駆動機
構から外され、リボン張力により逆方向回転をうけるよ
うになり、露出したリボｌ径間のたるみが増大する。た
るみが巻取られるとき，巻取スプールに重なり又は他の
不連続部分が生じるという危険が増大し、これによつて
使用済みのリボン部分を再度タイプするなどカートリツ
ジを連続して使用して行く間別の問題を生じることにな
る。巻取スプール上の摩擦抗力に関係する１つの問題は
，リボン送り機構が、制動力として巻取スプールにかか
る全抗力をリボン送り機構の挟持力で与えなければなら
ないということである。

使用済みのリボンがほどけないようにする点でこの挟持
力は部分的にしか有効でない。従つて本発明の目的は、
リボン張力を維持するのを助けるためリボノ・カートリ
ツジの巻取スプールの為に非反転後戻り抑制機構を制御
する事にある。

本発明の他の目的は．リボン・カート１ｊツジから引出
され且つ該カートリツジ中に内蔵されるリボンの張力を
維持することにある。

本発明の他の目的は、巻取スプールを一方向にのみ回転
させる事にある。

本発明の他の目的は，巻取スプールをその順方向に駆動
するのに必要な力をできるだけ少なくしつつその巻取ス
プールの逆移動が生じない様にする事にある。

本発明の装置は、従来技法の張力維持機構の欠点を克服
し，本発明の如上の目的を達成する為に尖つた爪を形成
する先端をもつ２個の可撓性爪腕部を支持する部材を有
する。

その部材は，その腕部を支持するテイスク状の部材であ
り、その内部の円筒面にラチエツトの歯が形成された円
筒状ラチエツト部材の中に回転可能に支持される。この
円筒部材は成型動作によりリボン・カートリツジ全体の
一部として形成されても、所望の従来技法によつて該カ
ートリツジに取付けられてもよい。第１図を参照すると
．リボン・カートリツジ１０が供給スプール及び巻回さ
れたリボン１２を含む。供給スブール１２からリボン１
４が引出され．リボン・カートリツジの出口１６から外
部へ露出される。リボン径間１８が出口１６から入口２
０までの間に生じる。リボノ径間１８は印刷素子の前に
位置付けられる事ができ、プリンタ又はタイブライタの
印刷素子により打撃され得る。リボン１４は、カートリ
ツジの室内に入つた後，案内軸２２を廻つて巻取スプー
ル２６上の使用済み巻回リボン２４に巻回される。巻取
スブール２６がテイスク部材２８に任意の従来手段によ
つて取付けられるが．単一片として成型されていても良
い。巻取スプール２６は単一の成型物として或いは複数
個の部品として成型され集成して組立てられた物として
従来技法により構成されても良い。デイスク部材２８の
周囲から外方に張出しているのは支持ウエブ３０であり
，更にそこから可撓性支持腕部３２が張出し、テイスク
部材２８から外方に張出した端部が爪３４の様に尖つて
いる。従来のリボノ・カートリツジなどの様に、カート
リツジ１０は内部に空所を形成する為の頂壁３６、底壁
４０及び側壁３８から成る。頂壁部材３６は側壁部材３
８と一緒になつている。これは，それらの構成を外殻と
して種々の部材を内部に成型できる点で好ましい。カー
トリツジ３０及び内部に空所を形成する為底壁部材４０
力Ｖ壁部材３８に取付けられる。頂壁３６の一部として
形成されるか又はそれ自体に取付けられるのは、その内
部に複数個のラチエット歯４４を含む円筒部材４２であ
る。頂壁３６に円筒部材４２が取付けられている様子は
第２図に最も明瞭に示される。円筒部材４２及び特に歯
４４の内部構成は第３図に最も明瞭に示してある。ラチ
エツト歯４４の角度は，爪３４の形状と、爪３４により
与えられる力の方向線とによつて決り，これによつて爪
３４からカム作用で外れる事のない様な角度になつてい
る。第３図に於て、テイスク部材２８がウエブ３０を支
持し、ウエブ３０が可撓性腕部３２を支持している。

可撓性腕部３２はデイスク部材２８の一部として成型乃
至製造される。腕部３２は，テイスク部材２８の回転軸
から外方に撓み得るような構成になつて？り、これによ
つて先端の爪３４がラチエツト歯４４に弾力的に押しつ
けられるよう確保する。デイスク部材２８が時計廻り方
向に回転するとき歯４４から容易に外れるような構成に
爪３４がなつている。またテイスク部材２８が反時計廻
り方向に回転するとき爪３４がラチエツト歯４２の中心
に押付けられ、これによつて爪３４がカム作用で外れる
ことのないような構成にもなつている。

腕部３２は可撓性であり、テイスク部材２８の逆方向回
転時に外向きに曲る（座屈現象を伴つてもよい）ように
なつている。この外向きの曲りにより，これらの腕部は
ラチエツト歯４４で拘束され，腕部３２がこれ以上曲る
のを防ぎ，制動の為の変位もこれ以上生じないようにす
る。腕部３２が外向きに曲るので，これらの腕部は歯４
４と係合するときもつと剛くなる。

腕部３２が曲り、ラチエツト歯４４と係合すると，これ
に加わる支持力がこれらの腕部を剛体の柱状部材（或い
は座屈柱）にさせ、テイスク２８がこれ以上逆回転しな
いようにする。腕部３２の長さ又はテイスク部材２８に
対するその位置は一方の爪が他方の爪と半分の歯幅分だ
け位相がずれていて、両方の爪がラチエツト歯肩と交互
に係合するように構成される。

第３図は一方の爪が完全に係合し、他方の爪が歯４４の
頂部に休止している状態を示す。これは逆方向の回転が
生じてしまう可能性を小さくする。爪３４間でずれた位
相関係を有する、もつと多くの腕部を使用しても良い。
またずれの量も歯幅の半分に限らずその一部の長さ分で
あつても良い。この構成のその他の望ましい特徴は，腕
部３２及び端部の爪３４の作用によるものを除きデイス
ク部材２８がカートリツジで物理的に拘束されないこと
である。

即ちテイスク部材２８に係合するような軸はなく、従つ
てテイスク部材２８及びそれに取付・δられた巻取スプ
ール２６はカートリツジ内部で或る小さな移動範囲内で
移動でき、これによつてリボン送り機構の軸を収容する
よう、或いはこの種のカートリツジとともに使用され得
る訂正テープ・カートリツジとテイスク部材２８自体が
整列するように組立て易い。本発明の装置は、テイスク
部材２８及びこれに取付けられたリボン・スプール２６
を逆方向に駆動しようとしたり，リボンを引出そうとし
たりしても少々の力ではこれらを逆方向に回転させるこ
とのできないようにする。

第１図に示すシヨツク（緩衝）バネ４６はカートリツジ
内部に位置付けられ，供給スプール１２の芯の廻りに一
部巻かれている。このシヨツク・バネ４６は２本の腕部
より成り、一方がカートリツジ１０に、他方がその辺り
のリボン１４の廻りに取付けられる。リボンがリボン径
間１８乃至巻取スプールの方へ引出されるとき、バネ４
６の自由端もこれに応動し，供給スプール１２がこの送
りを行なえるよう釈放する一種のクラッチとして働らく
。通常は、バネ補のリボン１４と係合する腕部は、リボ
ン１４及びリボン径間１８に張力を与え乍ら曲り，リボ
ン径間１８に適度な張りを保持する。伺，好適な実施例
として上記に説明したラチエツト歯４４はその数をもつ
と少なくして幾つかの不規則な突起（不規則面）として
もそれなりの効果を示すことは当業者にも容易に理解で
きよう。

又，上記実施例では、スプールの回転を阻止したい方向
へ支持ウエブ３０のところで曲つて張出した可撓性の特
定形状の爪腕部３２を示したが，他の形状の腕部３２や
爪３４によつても、スプールの特定方向の回転に対し大
きな抵抗を示し，その反対方向の回転に対しては小さな
抵抗しか示さない構造にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は．使用済みのリボンがほどけるのを防止するた
めのほぐれ防止手段を含むカートリツジを示す。 第２図は，巻取スプール及びそれに対するほぐれ防止手
段の位置を表わす一部破断して示すカートリツジの端面
図を示す。第３図は，力ートリツジ及び巻取スプールか
ら外したほぐれ防止手段の拡大図を示す。１０・・・・
・・リボ／・カートリツジ、２４・・・・・・使用済み
の捲回リボン，２６・・・・・・巻取スブール、２８・
・・・・・デイスク部材、３０・・・・・・支持ウエプ
，３２・・・・・・可撓性支持腕部又は爪腕部、３４・
・・・・・爪，４４・・・・・・ラチエツト歯。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 空所を画成する少なくとも上面及び下面と、上記空
   所内に装着され、巻芯及びコイル状の供給側リボン部分
   を含む供給スプールと、上記供給スプールから供給され
   たリボンを巻取るため上記空所内に回転可能に装着され
   た巻取スプールと、上記リボンが上記空所及び外部間で
   出入りできるようにしたリボンを通す開口と、上記巻取
   スプールの一端付近に、上記巻取スプールとほぼ同心円
   状に且つ外方に延び出すよう設けられたアームと、上記
   空所内で上記上面又は下面の一方に設けられた円筒部材
   及び該円筒部材の内面に設けられたラチエツト歯とを具
   備し、上記巻取スプールは反巻取方向には、その反対の
   巻取方向に対するよりも実質上大きな抵抗を与えるよう
   上記巻取スプールのアームが上記ラチエツト歯に係合で
   き、且つ上記アームが上記円筒部材及びそのラチエツト
   歯で画成される領域の内部に位置づけられていて可撓性
   であり、上記巻取スプールを上記反巻取方向に回転させ
   ようとすると、上記アームの実質的な剛性を増すため、
   上記アーム及び上記ラチエツト歯の間の所定の接触によ
   つて上記アームが弓なりになるのを制限する手段として
   上記ラチエツト歯が機能する組合せ構成であることを特
   徴とするリボン・カートリッジ。