JPH0427660Y2 - - Google Patents

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JPH0427660Y2
JPH0427660Y2 JP1985093236U JP9323685U JPH0427660Y2 JP H0427660 Y2 JPH0427660 Y2 JP H0427660Y2 JP 1985093236 U JP1985093236 U JP 1985093236U JP 9323685 U JP9323685 U JP 9323685U JP H0427660 Y2 JPH0427660 Y2 JP H0427660Y2
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ink ribbon
pancake
pin
torsion spring
disk
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、タイプライター、ワードプロセツサ
ーのプリンター等の印字用事務機器に用いられる
インクリボンカセツトの改良、さらに詳しくは、
インクリボンにバツクテンシヨン(繰り出される
のとは逆方向の力)を付与せしめるための構造に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、インクリボンカセツトにおいて、インク
リボンaにたるみが生じないようピンと張られた
状態で繰り出すべくインクリボンaにバツクテン
シヨンを付与せしめるに当つては、例えば一本の
金属製の線材を2つに折り曲げ、その屈曲部でイ
ンクリボンを巻き付ける部材を挟み込むようにし
たものがある〔実願昭56−155208号(実開昭58−
60471号)の願書に添付した明細書及び図面の内
容を撮影したマイクロフイルム〕。また、第5図
に示すように、インクリボンaをリール状に巻い
たパンケーキAより直径の大きいデイスク盤1を
カセツトケースB内に配置し、その上にパンケー
キAを載置するとともに、デイスク盤1の外周縁
には鋸歯状の係合部1aを設け、インクリボンa
のバツクテンシヨンを付与するためのアーム2先
端のピン2a〔第6図〕を該係合部1aに係合せ
しめて、パンケーキAの逆回転とインクリボンa
のオーバーランとを防止していた。なお、デイス
ク盤を用いた場合にはおいて、引き出されていく
インクリボンaは、第6図に示すようにガイドピ
ン3を経てピン2aに掛架せしめられ、さらに別
のガイドピン4を経て順次繰り出されるようにし
てあるが、その際インクリボンaの引張力により
アーム2は第6図の2点鎖線で示すように、バネ
5の引張力に逆つて軸2bを中心としてわずかに
回動し、ピン2aがデイスク盤1の係合部1aか
ら外れ、それまで停止していたパンケーキAが回
り出し、インクリボンaが繰り出される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
インクリボンにバツクテンシヨンを付与せしめ
るに当つて、2つに折り曲げた線材の屈曲部でイ
ンクリボンを巻き付ける部材を挟み込み方式を採
つた場合には、バツクテンシヨンを制御する精度
に欠けるのみならず、パンケーキの逆回転とオー
バーランとを防止するためのブレーキ制御の精度
にも欠けるという欠点があつた。一方、デイスク
盤を用いた場合には、このような欠点は少ない
が、デイスク盤1の直径を少くともパンケーキA
より大きくしなければならないため、印字用事務
機器の印字数をふやすに当つてパンケーキAを大
きなものとするためには、それだけ大きなデイス
ク盤を使用しなければならないという欠点があ
る。
また、デイスク盤を用いる場合には、インクリ
ボンaにバツクテンシヨンが掛かる長さ、換言す
ればインクリボンaがたるみ出す限界長さ、を大
きく設定しようとすれば、デイスク盤1の外周縁
に形成されている鋸歯状の係合部1aの歯の高
さ、ピツチ等を極端に大きくしなければならず、
そうすれば、インクリボンaが巻かれているパン
ケーキの面積よりかなり大きなデイスク盤が必要
となりカセツトが大きくなつてしまうため、事実
上、バツクテンシヨンが掛かる長さ、換言すれば
インクリボンaがたるみ出す限界長さを大きく設
定することができないことになつていた。
このように、外周縁に鋸歯状の係合部1aを有
するデイスク盤を用いたものでは、上述したよう
な欠点を有する。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本考案では、順次繰り出されるインク
リボンaが掛架せしめられるガイドピン20bを
有する巻出アーム20を、パンケーキAの軸芯を
中心として回動するごとく配置し、該巻出アーム
20に一端を係着したトーシヨンバネ22の他端
をパンケーキAの軸芯と同軸状に配置したラチエ
ツトホイル19に係合せしめ、前記巻出アーム2
0にはその回動時に、トーシヨンバネ22とラチ
エツトホイル19との係合を解除するべくトーシ
ヨンバネ22を外方へ押しやるピン23を設ける
(第2図)。
〔作用〕
第2図の状態において、トーシヨンバネ22の
一端22bはパンケーキAの軸芯を中心として回
動するごとく配置せしめられている巻出アーム2
0に係着せしめられ、その他端22cはパンケー
キAの軸芯と同軸状に配置せしめられているラチ
エツトホイル19に係合せしめられているから、
パンケーキAの逆回転(第2図時計針方向へ回
転)が阻止され、また、巻出アームにはこれが第
2図反時計針方向に回動しようとする力が付与せ
しめられ、ガイドピン20bを経て繰り出される
インクリボンaにバツクテンシヨンが付与せしめ
られる。
第2図の状態からインクリボンaが巻出アーム
20のガイドピン20bを経て同図矢印方向に引
出されると、巻出アーム20はパンケーキAの軸
芯を中心として第2図時計針方向にわずかに回動
せしめられる。すると、第4図に示すように巻出
アーム20のピン23がトーシヨンバネ22の端
部22c付近を外方へ押しやるから、その先端が
パンケーキAの軸芯と同軸状に配置せしめられて
いるラチエツトホイル19から外れる。従つて、
それまで停止していたパンケーキAが第2図反時
計針方向に回るのが可能となり、インクリボンa
を引続いて繰り出すことができる。
インクリボンaが繰り出されなくなると、その
瞬間巻出アームaは先程とは反対の方向にわずか
に回動し、巻出アーム20のピン23は再び第2
図の位置に戻るから、トーシヨンバネ22の一端
22cが再びラチエツトホイル19と係合する。
従つて、パンケーキAにはブレーキがかかり、パ
ンケーキAの逆回転とインクリボンaのオーバー
ランが阻止される。
〔実施例〕
本考案の実施例を添付の図面に基づいて説明す
る。
インクリボンaをリール状に回いたパンケーキ
Aを収納するべきカセツトケースBは、底板6と
前後左右の側壁7,8,9,10及び上蓋(図示
せず)からなる箱状のもので、その左右両側に位
置する角形の通路のうち左側の通路11からイン
クリボンaが送り出され、印字空間部13を経て
右側の通路12からケース内に引込まれる。カセ
ツトケースB内に引込まれた後のインクリボンa
は第1図に示すように、ガイドローラ14を経て
巻取スプール15に順次巻き取られるようになつ
ている。なお、第1図において、16は図示しな
い外部駆動軸と係合して回転する駆動歯車で、該
駆動歯車16が巻取スプール15ないしそれに巻
き取られているインクリボンaの外周面に圧接す
ることにより、巻取スプール15が強制的に回動
せしめられ、インクリボンaの巻取りが行われ
る。
これらの構造は従来の場合と何ら異なるところ
はなく、第1図と従来のものを示す第5図とにお
いて同一部品は同じ符号で表わした。
カセツトケースBの底板6には、第3図に示す
ように筒状の支軸17が立設せしめられ、これに
はストツクコア18が回転自在に嵌め込まれる。
このストツクコア18はインクリボンaをリール
状に巻周せしめるものであつて、該ストツクコア
18にインクリボンaがリール状に巻周せしめら
れたものをパンケーキAと称する。
ストツクコア18にはこれと同軸状にラチエツ
トホイル19を一体的に取り付ける。
一方、第3図に示すように、パンケーキAの上
方には巻出アーム20を時計針のごとく配し、そ
の中心側に位置する下向きのピン20aをパンケ
ーキAが装着されている支軸17の軸孔17aに
嵌挿し、巻出アーム20がパンケーキAの軸芯を
中心として回動し得るようにする。この巻出アー
ム20の先端側にはガイドピン20bが下向きに
設けられており、インクリボンaは第1図、第2
図に示すように該ガイドピン20bを経て通路1
1側へ送り出される。
支軸17に装着されているパンケーキAより外
側において、底板6には別の支軸21を立設し、
該支軸21には略U字状に形成されたトーシヨン
バネ22の巻きバネ部22aを装着する。そし
て、該トーシヨンバネ22の一端22bは、巻出
アーム20の上面に設けた係止部20cに、ま
た、他端22cはパンケーキAと同軸状に設けら
れているラチエツトホイル19に係合せしめる。
このようにするとパンケーキAが逆回転、即ち第
2図時計針方向に回転するのが阻止され、また、
巻出アーム20には、これが第2図反時計針方向
に回動しようとする力が付与せしめられ、ガイド
ピン20bを経て繰り出されるインクリボンaに
バツクテンシヨンが付与せしめられる。
一方、巻出アーム20にはその回動中心となる
ピン20aに対して反対側に、下方向に向うピン
23を設ける。このピン23は、巻出アーム20
が第2図の状態から同図時計針方向にわずかに回
動したとき、トーシヨンバネ22の一端22c側
を外方へ押しやる役をなすものである。第2図の
状態から巻出アーム20のガイドピン20bを経
てインクリボンaが同図矢印方向に引出される
と、巻出アーム20はパンケーキAの軸芯を中心
として第2図時計針方向にわずかに回動せしめら
れ、上記ピン23がトーシヨンバネ22の端部2
2c付近を外方へ押しやる。すると、トーシヨン
バネ22の先端22cがパンケーキAの軸芯と同
軸状に配置せしめられているラチエツトホイル1
9から外れ、それまで停止していたパンケーキA
が第2図反時計方向に回るのが可能となり、イン
クリボンaを引続いて繰り出すことができる。
インクリボンaが繰り出されなくなると、その
瞬間巻出アーム20のピン23は再び第2図の位
置に戻るから、トーシヨンバネ22の一端22c
が再びラチエツトホイル19と係合するに至る。
従つて、パンケーキAにはブレーキがかかり、パ
ンケーキAの逆回転とインクリボンaのオーバー
ランが阻止される。
かくして、インクリボンaは絶えずぴんと張ら
れた状態で引出されるとともに、それが引出され
なくなつた場合にはおいても、パンケーキAの逆
回転とインクリボンaのオーバーランが阻止され
る。
〔考案の効果〕
本考案においては、外周縁に鋸歯状の係合部を
有するデイスク盤を用いない簡単な構造でありな
がら、確実にバツクテンシヨンを付与することが
できるのみならず、パンケーキの逆回転とオーバ
ーランとを防止するためのプレーキ制御も確実に
行い得るという効果がある。また、外周縁に鋸歯
状の係合部を有するデイスク盤を用いないため、
印字用事務機器の印字数をふやすに当つて大きな
パンケーキを使用しても、デイスク盤を大きなも
のに取替える必要がない等何等不都合な面がな
い。また、繰り出されるインクリボンaにバツク
テンシヨンが掛かる長さ、換言すればインクリボ
ンaがたるみ出す限界長さを、巻出アームに設け
られているピン23の位置、角度を変えるだけで
自由に変更することができ、それを大きくするこ
ともきわめてたやすい。
【図面の簡単な説明】
添付図面の第1図ないし第4図は、本考案によ
るインクリボンカセツトの実施例を示すもので、
第1図は、上蓋を外した全体の平面図、第2図
は、その一部の拡大図、第3図は、要部のみの分
解斜視図、第4図は、巻出アームの作動状態を示
す一部の平面図、第5図は、従来品の全体平面図
で、上蓋を外して示す、第6図は、その一部の拡
大平面図、である。 19……ラチエツトホイル、20……巻出アー
ム、20b……ガイドピン、22……トーシヨン
バネ、23……ピン、A……パンケーキ、a……
インクリボン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 順次繰り出されるインクリボンaが掛架せしめ
    られるガイドピン20bを有する巻出アーム20
    を、パンケーキAの軸芯を中心として回動するご
    とく配置し、該巻出アーム20に一端を係着した
    トーシヨンバネ22の他端をパンケーキAの軸芯
    と同軸状に配置したラチエツトホイル19に係合
    せしめ、前記巻出アーム20にはその回動時に、
    トーシヨンバネ22とラチエツトホイル19との
    係合を解除するべくトーシヨンバネ22を外方へ
    押しやるピン23を設けたことを特徴とするイン
    クリボンカセツト。
JP1985093236U 1985-06-19 1985-06-19 Expired JPH0427660Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985093236U JPH0427660Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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JP1985093236U JPH0427660Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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Publication Number Publication Date
JPS621959U JPS621959U (ja) 1987-01-08
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5860471U (ja) * 1981-10-19 1983-04-23 株式会社リコー 印字装置のリボンカ−トリツジ
JPS5999759U (ja) * 1982-11-20 1984-07-05 ブラザー工業株式会社 リボンカセツト

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JPS621959U (ja) 1987-01-08

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