JPH043821Y2 - - Google Patents

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JPH043821Y2
JPH043821Y2 JP1985045625U JP4562585U JPH043821Y2 JP H043821 Y2 JPH043821 Y2 JP H043821Y2 JP 1985045625 U JP1985045625 U JP 1985045625U JP 4562585 U JP4562585 U JP 4562585U JP H043821 Y2 JPH043821 Y2 JP H043821Y2
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ribbon
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ハウジングにインクリボンを内蔵し
てタイプライター、ワードプロセツサーのプリン
ターなどの印字用事務機器に装着使用するように
したインクリボンカートリツジに関する。
〔従来の技術〕
従来多く用いられているインクリボンカートリ
ツジは、一般に、ハウジングの印字空間部でイン
クリボンにテンシヨンを与えるのに、インクリボ
ンを巻回した供給スプールのフランジの側面にバ
ネ又はフエルトなどによりブレーキをかけて巻取
りを行いリボンにテンシヨンを与えるようにした
ものが普通で、他に、第5図乃至第6図に示すよ
うなバネを使用してリボンにバツクテンシヨンと
ブレーキを与えるようにした方法が考え出されて
いる。このものは底板2上の所定位置に植設した
支軸5dに、巻きバネを巻装するための軸芯5a
を上面同軸に備えた供給スプール5を嵌装し、該
スプール5に巻回したインクリボンのロール
R′(パンケーキと称する)から未使用のインクリ
ボンRを引出すようにし、軸芯5aに該軸芯の直
径より少し小さい内径で該軸芯5aを締めつける
ように巻きバネ部8aを巻装配置したU字形のバ
ネ部材8の一方のアーム8cの一端をハウジング
1の側壁内面に固定し、他方のアーム8bはパン
ケーキR′より外側でアーム8bの端部を該アー
ム8bの回動面に直交するように底板2方向に折
曲してガイドピン部10を形成し、パンケーキ
R′から引出したインクリボンをガイドピン部1
0で折返すように周回懸架させて印字空間に向わ
しめインクリボンに張力を与えるようにしてお
り、リボンが引張られるとバネが開き出すことに
よつてパンケーキの軸芯の締め付けを外しパンケ
ーキが回り出す機構となつている。なお、第6図
は第5図の状態より巻取りが進んでパンケーキ外
径が小さくなつた状態を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
供給スプールのパンケーキからインクリボンを
引出して巻取つて行く場合、印字動作に伴うイン
クリボンの巻取りに従つて供給スプールに巻かれ
たインクリボンの半径は徐々に小さくなつて行く
が、前者のように巻取スプールのフランジ側面に
ブレーキをかけるものでは、巻取りの進行の如何
に拘らず供給スプールにかかるブレーキは一定で
あるため、巻取り当初はパンケーキの半径が大き
くインクリボンの引出しに要する力は少いが、巻
取りの進むに従つてパンケーキの半径が小さくな
つて行きリボンの引出しに要する力は遂次増大
し、巻取りの当初と終りとではリボンにかかるテ
ンシヨンが大きく変り、テンシヨンが弱いとリボ
ンがゆるむため印字装置にからまるなどのトラブ
ルを生ずることがあり、テンシヨンが強いとリボ
ンが伸びて塗材が剥がれたりして印字が鮮明にで
きないなどの問題があつた。
また、後者の第5図乃至第6図に示すもので
は、リボンが引き出されてパンケーキの巻径が小
さくなつて行くにつれてリボンが引出される接線
の方向が変るために、巻きバネ部の内径をひろげ
リボンを引出すときのリボンにかかる力は増大し
て行く傾向が見られる。このようにリボンが引出
されるに従つてリボンにかかるテンシヨンが増大
して行くと上記のようなインキ剥がれの現象が発
生しやすいと言う問題があり、また、リボンの巻
取りに際し、巻取トルクの増大などの悪影響が及
ぶと言う欠点があつた。
本考案は、このような欠点を解消し、インクリ
ボンの巻取りに伴つてパンケーキの巻径が変化し
てもほぼ一定のテンシヨンをインクリボンに与え
ることのできるインクリボンカートリツジを提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案では、ハウジング1内において、インク
リボンRを巻回した供給スプール5と同軸の軸芯
5aに、該軸芯の直径より少し小さい内径で該軸
芯5aを締めつけるようにU字形のバネ部材8の
巻きバネ部8aを巻装し、該バネ部材8のハウジ
ング1の中央側に位置する一方のアーム8bを、
供給スプール5に巻回したインクリボンのロール
R′(パンケーキ)より印字空間部3へ導入する側
の外側位置で上記アーム8bの回動面に直交する
ように折曲げてリボンのガイドピン部10を形成
する一方、ハウジング1の供給スプール側の左右
方向の側壁4dに近い他方のアーム8cの端部を
ハウジングの底板2に植設した支軸7に巻装し上
記軸芯5aを移動可能にして上記パンケーキ
R′の外側をハウジングの側壁4d内面に当接す
るように付勢せしめ、パンケーキR′から引出し
たリボンRをガイドピン部10で折返すように周
回懸架せしめて印字空間部3を経由せしめた後巻
取スプール6に巻回して巻取るようにしている。
〔作用〕
このことにより、ハウジングの側壁4d内面に
押しつけられていた供給スプールのパンケーキ
R′には側壁4dとの間に摩擦によりリボンが引
出されるときのブレーキが与えられ、リボンRが
引き出されてパンケーキR′が小さくなつて行く
につれてパンケーキの軸芯は該側壁4dに近づ
き、支軸7に巻装したバネがゆるんで行きパンケ
ーキR′を側壁4dに押しつける力は減少しその
制動力(ブレーキ)は小さくなつて行く。
一方、供給スプールの軸芯5aを締めつけてい
る巻きバネ部8aを開くに要する力は、リボンR
が引出されてパンケーキR′が小さくなるにつれ
て、U字形のバネ部材のリボン引出側アーム8b
に対するパンケーキR′から引出される接線の方
向が変るため遂次大きな力が必要となる。従つ
て、供給スプール5の軸芯5aを締めつけている
巻きバネ部8aが開いてリボンが引き出されると
き、遂次増大する巻きバネ部8aを開くためのガ
イドピン部10にかかる力と、遂次減少するパン
ケーキR′に対する制動力(ブレーキ)とが同時
にインクリボンRに対するバツクテンシヨンとし
て働くため、パンケーキR′の巻径が変化しても
ほぼ一定にリボンに対する張力(テンシヨン)を
与えることができる。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例にかかるインクリ
ボンカートリツジの上蓋を外した状態の平面図、
第2図は、第1図の状態からインクリボンの巻取
りが進んだ状態を示す平面図である。
インクリボンカートリツジのインクリボンRを
収納すべきハウジング1は、底板2と前後左右の
側壁4a,4b,4c,4d及び上蓋(図示せ
ず)よりなり、インクリボン収納部1aに断面が
口の字状で内部をリボンが通過するようにした1
対のアーム部1b,1cが一体に形成されて該ア
ーム部1b,1cと側壁4aとの間に印字空間部
3が形成され、タイプライター又はワードプロセ
ツサーのプリンターなどへの着脱が簡便にできる
ような稍薄型の箱状に形成されている。インクリ
ボン収納部1aの右方のアーム部1cの基部で、
側壁4dに近接して底板2上に支軸7が植設さ
れ、この支軸7に後述するバネ部材8のU字形の
一方のアーム8cの巻きバネ部8dを巻装してそ
の短い一端8eを側壁4d内面に当接させ、バネ
部材8を反時計回りに付勢してバネ部材8に支持
された供給スプール5上のパンケーキR′の最外
周を側壁4dの内面に当接させるようになつてい
る。
バネ部材8は、インクリボンRを巻回した供給
スプール5と同軸の上面部の軸芯5a(第4図の
供給スプールの斜視図参照)に、該軸芯5aの直
径より少し小さい内径で該軸芯5aを締めつける
ようにした巻きバネ部8aを巻装してその両側端
のアーム部8b,8cによりU字形をなすもの
で、供給スプール5に巻回したインクリボンのロ
ールR′(パンケーキ)より印字空間部3へ導入す
る側の外側位置で上記アーム8bの回動面に直角
に底板2方向に折曲げてインクリボンRのガイド
ピン部10が形成されている(第3図のバネ部材
8の斜視図参照)。而してリボンRはガイドピン
部10で折返してハウジング1のアーム部1cか
ら印字空間部3に向うように供給スプール5に時
計回りに巻かれており、インクリボンRを供給ス
プール5に巻回したパンケーキR′から引出すと
きガイドピン部10でバツクテンシヨンが与えら
れるようになつている。インクリボンRは印字空
間部3を経由せしめた後もう一方のアーム1bよ
りハウジング1内に入りガイドローラー11に案
内された後巻取スプール6にその一端が巻回固着
されている。
巻取スプール6は、軸13に枢着され且つバネ
14により時計回りに付勢されたクランクレバー
12のアーム12aの先端に軸着されて、図示し
ない外部駆動軸と係合して回転する駆動歯車9に
より回動せしめられるように、巻取スプール6に
巻回されたインクリボンRの最外周が該駆動歯車
9に圧接係合されて駆動歯車9が外部から駆動さ
れるときリボンが巻回された巻取スプール6は強
制的に回動せしめられリボンの巻取りが行われる
ようになつている。
また、リボンの巻取りが進むに従い巻取スプー
ル6は移動するため、供給スプール5と同じくそ
のフランジ枠は省略されている。
インクリボンRが巻取スプール6の回転により
供給スプール5から印字空間部3を経て巻取られ
るとき、リボンRはバネ部材8の左方のアーム8
bの先端のガイドピン部10で折返されて引張ら
れるが、リボンにテンシヨンを与えるためのバネ
部材8は、U字形のアーム8b,8cの間の巻き
バネ部8aにより供給スプール5の軸芯5aを締
めつけており、且つ供給スプール5に巻回したイ
ンクリボンのロールであるパンケーキの最外周が
側壁4b内面に当接して制動力(ブレーキ)が与
えられているため、先ず左方のアーム8bが反時
計回りに回動せしめられて供給スプール5の軸芯
5aを締めつけ保持していた巻きバネ部8aはゆ
るめられてパンケーキR′が上記のパンケーキ外
周と側壁4dとの間のブレーキに抗して回り始め
インクリボンRはパンケーキR′から引き出され
る。このときインクリボンRには、バネ部材8の
左方のアーム8bを反時計回りに起して供給スプ
ール5の巻きバネ部8aを開くための力と、パン
ケーキR′の外周部と側壁4dとの間の制動力
(ブレーキ)との和が張力(テンシヨン)として
働く。
インクリボンRの巻取りが進んで、第2図に示
すように供給スプール5におけるパンケーキ
R′の直径が小さくなると、バネ部材8の左方の
アーム8bに対するリボンのパンケーキR′から
引出される接線の方向が変りガイドピン部10に
おけるアーム8bに対する該接線の傾斜角が減少
し該アーム8bを反時計回りに起すときのリボン
Rにかかる力は増大するが、一方、右のアーム8
cが反時計回りに回り、支軸7に巻回されていた
巻きバネ部8dはゆるみ、パンケーキR′を側壁
4dへ押し付ける力は減少し、制動力(ブレー
キ)は減少する。従つてそれ等両方の力が、リボ
ンRがパンケーキR′から引出されるときリボン
Rにバツクテンシヨンとして働くため、上記の増
大する力と減少する力とが互いに相殺してパンケ
ーキR′の巻径が変化しても常にほぼ一定のバツ
クテンシヨンが印字部におけるリボンRに働く。
なお、バネ部材8の右方のアーム8cを反時計
回りに付勢するときの初期押圧力は、押圧力の変
化の割合などを考慮して決める必要があり、ま
た、巻取スプールでの駆動は実施例に拘るもので
なく任意の駆動手段を用いてもよいことは勿論で
ある。
〔考案の効果〕
上記の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、インクリボンの巻取りに伴つて供給スプール
に巻回されたインクリボン(パンケーキ)の巻径
が変化しても巻径に関係なく、印字部においてリ
ボンにかかる張力を巻取当初も最後もほぼ一定に
保つことができるので、インクリボンカートリツ
ジにおけるリボンのたるみの発生やインク剥がれ
を防止し常に安定して鮮明な印字を行うことがで
きる。
また、インクリボンの巻取りが進むに従い供給
スプールに巻回されたインクリボンの巻径が減少
するとともに供給スプールの軸芯が移動してカー
トリツジ内方に空間を形成して行くため、巻取ス
プールに巻取られるリボンの増大する巻径のため
にカートリツジの内部空間を有効に使用すること
ができる。
なお、本考案によればその構造上スプールにフ
ランジ枠がなく従来の供給、巻取両スプールの固
定型のものに比較しカートリツジに入れるリボン
の量を増やすことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例にかかるインクリ
ボンカートリツジの上蓋を外した状態の平面図、
第2図は、第1図の状態からインクリボンの巻取
りが進んだ状態の平面図、第3図は、バネ部材の
斜視図、第4図は、供給スプールの斜視図、第5
図は、従来のバネを使用してインクリボンにバツ
クテンシヨンとブレーキを与えるようにした供給
スプール部の平面図、第6図は、第5図の状態か
らインクリボンの巻取りが進んだ状態の平面図、
である。 1……ハウジング、2……底板、3……印字空
間部、4a,4b,4c,4d……側壁、5……
供給スプール、5a……軸芯、6……巻取スプー
ル、7……支軸、8……バネ部材、8a……バネ
部材の巻きバネ部、8b,8c……バネ部材のア
ーム、9……駆動歯車、10……ガイドピン部、
R……インクリボン、R′……インクリボンのロ
ール(パンケーキ)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ハウジング1内に、インクリボンRを巻回し
    た供給スプール5と、そのインクリボンRをハ
    ウジングに形成した印字空間部3を経由して巻
    取るとともに外部の駆動軸に駆動されるように
    巻取スプール6を配設したインクリボンカート
    リツジにおいて、インクリボンRを巻回した供
    給スプール5と同軸の軸芯5aに、該軸芯の直
    径より少し小さい内径で該軸芯5aを締めつけ
    るように巻きバネ部8aを巻装しその両端のア
    ーム8b,8cによりU字形に形成したバネ部
    材8のハウジング1の中央側に位置する一方の
    アーム8bを、巻取スプール5に巻回したイン
    クリボンのロールR′より印字空間部3へ導入
    する側の外側位置で上記アーム8bの回動面に
    直交するごとく折曲してリボンのガイドピン部
    10を形成する一方、ハウジング1の供給スプ
    ール側の左右方向の側壁4dに近い他方のアー
    ム8cの端部をハウジングの底板2に植設した
    支軸7に巻装し上記軸芯5aを移動可能にして
    上記ロールR′の最外側を上記側壁4d内面に
    当接するごとく付勢し、上記ロールR′から引
    出されたインクリボンRを上記ガイドピン部1
    0に折返すごとく周回懸架せしめて印字空間部
    3を経由せしめた後巻取スプール6に巻回して
    巻取るようにしたことを特徴とするインクリボ
    ンカートリツジ。 2 上記巻取スプール6は、巻取スプール6に巻
    回したインクリボンRの最外周が、外部の駆動
    軸と係合して回転する駆動歯車9に圧接して回
    転するように付勢して配設されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    インクリボンカートリツジ。
JP1985045625U 1985-03-28 1985-03-28 Expired JPH043821Y2 (ja)

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JPS61160962U JPS61160962U (ja) 1986-10-06
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5862085A (ja) * 1981-09-25 1983-04-13 インタ−ナシヨナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−シヨン リボンカ−トリツジ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5860470U (ja) * 1981-10-19 1983-04-23 株式会社リコー 印字装置のリボンカ−トリツジ
JPS5860471U (ja) * 1981-10-19 1983-04-23 株式会社リコー 印字装置のリボンカ−トリツジ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5862085A (ja) * 1981-09-25 1983-04-13 インタ−ナシヨナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−シヨン リボンカ−トリツジ

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JPS61160962U (ja) 1986-10-06

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