JPS5931956B2 - リボンカ−トリツジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプリンター等に用いるインクリボンのカートリ
ッジに関するものである。

インクリボンカートリッジには１つのリールに巻かれた
インクリボンを他のリールに巻き取る方式とエンドレス
のインクリボンを用いる方式とがある。

本発明は１つのリールに巻かれたインクリボンを他のリ
ールに巻き取り乍ら印字に使用するインクリボンカート
リッジを対象にするものである。

従来他方のリールに巻き取る巻取式インクリボンカート
リッジにおいてはインクリボンを１回巻き取つてしまう
とそれでリボンの寿命更にはリボンカートリッジの寿命
が終りとなり、別のカートリッジに取替えなければなら
なかつた。したがつてインクリボンもしくはリボンカー
トリッジの交換頻度が大であつた。この点を改善するた
め送り出しリールと巻取りリールを重ね配置し高さの違
つたリール間でインクリボンの巻取りを行なう方式が提
案された。

この方式では１つのリールのインクリボン収容能力が増
大するため、１つのリールもしくは１つのリボンカート
リッジによる使用寿命は従来よりは改善されることが可
能になつた。しかしこの方法ではカートリッジ内部でリ
ボンを高さの違うリールヘと斜めに送り出しているため
リボンにねじれや折れが発生する場合が生じ、又カート
リッジの組立に際しても構造が複雑であるという欠点が
あつた。本発明は従来のリボンカートリッジの上記の欠
点を解消し、構造が簡単で従来より長時間使用可能なる
インクリボンカートリッジを提供することを目的として
いる。

この目的を本発明は通常の２倍の幅のインクリボンを用
い簡単な機構でカートリッジを反転使用できるリボンカ
ートリッジを創造することにより達成した。

本発明の詳細を図に示す実施例に基いて説明する。

第１図乃至第４図において、カートリッジケース１は蓋
２により閉鎖されている。

蓋２は開閉町能とすることもできる。カートリツジケー
ス１にはリール軸３，４が回転可能に支持され、該りー
ル軸３，４には空の巻取リール５とリボン６を巻いた巻
戻しリール７の何れかが装着される。リボン６は巻取リ
ール７からカートリツジケース１に取付けられたガイド
軸８、カートリツジケース１のガイド９によりガイドさ
れてカートリツジケース１外に送り出され、再びカート
リツジケース１のガイド９′により案内されてカートリ
ツジケース１内に入り、ガイド軸８′を経て巻取りール
５へ巻取られる。巻取リール５と巻戻しリール７が逆に
装着されているときはリボン６は上記と逆に案内される
。カートリツジケース１にはリール軸３，４の近くでリ
ボン６の通路に沿つた位置にローラホルダー１０及び１
０′が設けられ該ローラホルダー１０，１０′は互にカ
ートリツジケース中心線に対しほマ対称な位置に配置さ
れる。

ローラホルダー１０，１０′には夫々軸１２，１２′に
より駆動ローラ１１，１Ｖが回転自在に支持されている
。駆動ローラ１１，１Ｖに対向する従動ローラ１３，１
３′が夫々アーム１４，１１に軸１５，１５／により回
転自在に支持されている。

アーム１４，１４′は夫々カートリツジケース１に軸１
６，１６′により往復揺動可能に支持されている。アー
ム１４，１４は切換レバー１７により互に連結されてい
る。すなわち切換アーム１７の一端はピン１８によりア
ーム１４に枢着され、他端はピン１８′によりアーム１
１ｌに枢着されている。カートリツジケース１に取付け
た止め軸１９と切換アーム１７に取付けた軸２０とにク
リツクスプリング２１の両端が係止されている。クリツ
クスプリング２１の作動によりアーム１４と１４′は従
動ローラ１３，１３／のうちの一方が駆動ローラ１１，
１Ｖのうちの一方に圧接され他方が圧接解除されるよう
に保持される。切換アーム１７を動かすことにより互に
圧接される１駆動ローラ１１又は１Ｖと従動ローラ１３
又は１３′が切換えられ、しかも何れの駆動ローラが従
動ローラと圧接される状態でもクリツクスプリング２１
の作用によりその状態が保持されしかも従動ローラ１３
又は１３′が駆動ローラ１１又は１Ｖに圧接される。第
１図においては左側の駆動ローラ１１が間にリボン６を
挟んで従動ローラ１３に圧接されているのでりボンベの
送りはこのローラ対が行なう。リボンを滑りなく送るこ
とができるように駆動ローラ１１，１Ｖと従来ローラ１
３，１３′の一方又は両方を凹凸溝付ローラとすること
ができる。切換レバー１７の位２０はカートリツジケー
シング１と蓋２に形成された長穴２２を通して外へ突出
しているので、この突出した軸２０を右又は左へ押すこ
とにより切換レバー１７を動かし駆動ローラ１１，１Ｖ
の駆動切換を行なうことができるＯ駆動ローラ１１の軸
１２とリール軸３とには夫夫プーリ−２３，２４が取付
けられ、両プーリ一２３，２４は互にベルト２５により
連結されている。

駆動ローラ１Ｖの軸１２′とリール軸４にも同様にプー
リ−２３１，２４が夫々取付けられ、プーリ一２３′，
２１は互にベルト２５′により連結されている。

プーリ−２３，２４及びベルト２５とプーリ一２３′，
２４５及びベルト２５′とはカートリツジの互に反対面
に設けられている。

すなわち一方はカートリツジケース１の底面側に他方は
蓋２側に配置されると表裏切換利用に好都合である。駆
動ローラ１１，１１′の軸１２，１２′のプーリ一２３
，２３／とは反対側の端部に係合溝３２が夫夫形成され
、１方の駆動ローラの該係合溝３２にはカートリツジ装
着時にプリンター側のリボン送りモータ２６の出力軸に
直接又は歯車列２７を介して歯車列の出力軸２８が係合
する。

このときカートリツジの反対面に位置する他の駆動ロー
ラの係合溝３２はフリーでありその駆動ローラには駆動
力は伝えられない。すなわち常に一方の駆動ローラのみ
に駆動力が伝達される。送りモータ２６の作動により駆
動ローラ１１が回転されリボン６に矢印方向の送りが与
えられ、同時にベルト２５の作用により巻取リール５に
巻取回転力が与えられる。

巻取リール５によるリボン巻径が駆動ローラ１１の外径
より大きい場合、リール５による巻取量の方が駆動ロー
ラ１１によるリボンの引込量より大きい。

この巻取量と引込量の差はベルト又は０−リング２５と
プーリ−２３又は２４との間のスリツプにより吸収され
る。したがつてリボン６の巻取リール５による巻取がた
るみを生ずることなく確実に行なわれる。この場合巻戻
しリール７側のべルト又はｏ−リング２５′は巻戻しリ
ール７と駆動作用を受けていない駆動ローラ１Ｖとを連
結しているので巻戻しリール７の巻戻し回転に対し負荷
を与え、巻戻しリール７が空転して余剰のリボン巻戻し
を行なうのを防止し、リボン巻取のたるみを防ぐ。カー
トリツジをプリンターに装着するとき、第３図、第５図
に示すようにカートリツジ装着フレーム２９にカートリ
ツジフレーム１の凹部が係合して簡単には脱落しないよ
うに保持される。

力一トリツジフレーム１の凹部はカートリツジを裏返し
にして装着したときには丁度カートリツジ装着フレーム
２９に係下するように工されている。カートリツジケー
ス１及び蓋２にはリボン終端検知穴３０が形成され、図
示しない金属軸が挿入され、リボンが該金属棒に接触す
る。リボンの終端に貼付されたアルミ箔（図示せず）が
金属軸に接触すると電気信号により送りモータ２６を停
止する。第１図の状態における送りが終了すると、力一
トリツジをカートリツジ装着フレーム２９から取外し、
裏返しにしてカートリツジ装着フレーム２９に再び装着
する。

このときの各部の状態が第６図に示される。図に示すよ
うに送りモータ２６と連結されない巻戻し側の駆動ロー
ラ１１に従動ローラ１３が圧接された状態となるので軸
２０を左へ押して切換アーム１７を左方へ移動するとク
リツクスプリング２１の作用により左側の従動ローラ１
３′が駆動ローラ１１′に圧接されて駆動状態になる。
尚カートリツジの装着時駆動ローラ１Ｖの軸１２′の係
合溝３２が送りモータ２６と連結されているので駆動ロ
ーラ１Ｖが送りモータ２６により駆動される。カートリ
ツジを裏返すことによりリボン６の上又は下半分が使用
終了となつても残り半分が使用できるのでカートリツジ
のリボン６と印字ホイール３１との相対位置が選定され
れば、同じ長さのリボンを用い、幅が広いというだけで
２倍の時間の使用に耐えることができる。

本発明により１駆動状態を簡単な切換レバーで切換るこ
とのできる２対の駆動ローラ及び従動ローラを具備する
簡単な構造のカートリツジにより、カートリツジを表裏
切換装着するだけで従来の２倍の時間の使用が町能にな
つた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るインクリボンカートリツジの表皮
の一部を破断した平面図、第２図は第１図の■−■断面
図、第３図は正面図、第４図は平面図、第５図はカート
リツジのプリンターへの装着状態を示す斜視図、第６図
は一方向の巻取終了後カートリツジを裏返した状態の表
皮の破断した平面図である。 １・・・・・・カートリツジケース、２・・・・・・蓋
、３，４・・・・・・リール軸、５・・・・・・空リー
ル、６・・・・・・リボン、７・・・・・・リボンを巻
いたリール、１１，１１′−・・・・・駆動ローラ、１
３，１３ｔ・・・・・従動ローラ、１７・・・・・・切
換レバー（切換手段）、２１・・・・・・クリツクスプ
リング（切換手段）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ リボンを巻いたリールから他のリールにリボンを巻
   取るプリンタのリボンカートリッジにおいて、２つのリ
   ールと、各々のリールに対して配置された２つの駆動ロ
   ーラと、各々の駆動ローラに対向配置された２つの移動
   可能な従動ローラと、該従動ローラを駆動位置と待機位
   置との間で移動させる移動手段と、カートリッジを表裏
   反転状態で使用できる幅のリボンとを有することを特徴
   とするリボンカートリッジ。 ２ 上記移動手段は２つの従動ローラを互に連結してい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のリボン
   カートリッジ。 ３ 上記移動手段の一部はリボンカートリッジのケース
   外に出ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項又
   は第２項記載のリボンカートリッジ。