JPS59440Y2 - 鉄塔の防巣用カバ− - Google Patents
鉄塔の防巣用カバ−Info
- Publication number
- JPS59440Y2 JPS59440Y2 JP12278779U JP12278779U JPS59440Y2 JP S59440 Y2 JPS59440 Y2 JP S59440Y2 JP 12278779 U JP12278779 U JP 12278779U JP 12278779 U JP12278779 U JP 12278779U JP S59440 Y2 JPS59440 Y2 JP S59440Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- steel tower
- plate portion
- pipe
- edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は鉄塔において使用する防巣用カバーの改良に関
するものである。
するものである。
送電線用等の鉄塔においては、水平乃至は斜部材にパイ
プが用いられているが、このパイプ端の開口に雀等の鳥
類が営巣し、鳥類の糞尿等による部材の腐食、碍子の汚
損等が問題となっている。
プが用いられているが、このパイプ端の開口に雀等の鳥
類が営巣し、鳥類の糞尿等による部材の腐食、碍子の汚
損等が問題となっている。
このため、パイプ端を、カバーの溶接、或いは接着等に
より閉塞することが提案されている。
より閉塞することが提案されている。
ところで、鉄塔の上記パイプ部材には、平鋼板を鞘状に
成形し、その縦の突合せ目を溶接した、所謂、縁縫溶接
パイプが多用されている。
成形し、その縦の突合せ目を溶接した、所謂、縁縫溶接
パイプが多用されている。
又、送電線用鉄塔の上記パイプ部材端には、碍子を吊支
するための継手部材を取付ける必要があり、この取付け
には、通常、第1図A並びに第1図B(第1図Aにおけ
るB−B断面図)に示すように、パイプ端P′に、切込
み1’、1’を設け、この切込みに継手2′を嵌太し、
更に継手2′とパイプP′とを溶接3′する方式が施用
されている。
するための継手部材を取付ける必要があり、この取付け
には、通常、第1図A並びに第1図B(第1図Aにおけ
るB−B断面図)に示すように、パイプ端P′に、切込
み1’、1’を設け、この切込みに継手2′を嵌太し、
更に継手2′とパイプP′とを溶接3′する方式が施用
されている。
而るに、パイプが上記した縁縫溶接パイプである場合は
、上記継手とパイプとの溶接熱のために、縁縫溶接パイ
プの鞘状成形時の加工歪が原因で、第1図Bに示すよう
に、パイプ端の断面形状の変歪が回避できない。
、上記継手とパイプとの溶接熱のために、縁縫溶接パイ
プの鞘状成形時の加工歪が原因で、第1図Bに示すよう
に、パイプ端の断面形状の変歪が回避できない。
パイプ端にか・る変歪があれば、上記した従来のパイプ
端閉塞カバーにおいては、パイプ端への安定した固定が
困難乃至は不可能であり、変歪したパイプ端の矯正を必
要とし、取付けがやっかいである。
端閉塞カバーにおいては、パイプ端への安定した固定が
困難乃至は不可能であり、変歪したパイプ端の矯正を必
要とし、取付けがやっかいである。
たとえ、パイプ端に一応の取付けが可能であっても、鉄
塔においては電線の風圧振動、落雷時振動が伝わり、こ
の振動が防巣カバーにも伝わるから、カバーの早期離脱
が懸念される。
塔においては電線の風圧振動、落雷時振動が伝わり、こ
の振動が防巣カバーにも伝わるから、カバーの早期離脱
が懸念される。
本考案に係る鉄塔の防巣用カバーは、上記の不利を解消
するために案出されたものであり、鉄塔のパイプアーム
部材端の開口にあてがわれる略半円形プレート部と、上
記部材端の外表面にあてがわれる略半円形の帯状枠縁と
を備え、上記略半円形プレート部は、スリットにより少
なくとも2分され、上記帯状枠縁の内面には、粘着剤層
を有する弾性シートを設けたことを特徴とする構成であ
る。
するために案出されたものであり、鉄塔のパイプアーム
部材端の開口にあてがわれる略半円形プレート部と、上
記部材端の外表面にあてがわれる略半円形の帯状枠縁と
を備え、上記略半円形プレート部は、スリットにより少
なくとも2分され、上記帯状枠縁の内面には、粘着剤層
を有する弾性シートを設けたことを特徴とする構成であ
る。
以下、図面により本考案を説明する。
第2図は本考案に係る防巣用カバーを示している。
第2図において、1はカバ一本体であり、略半円形のプ
レート部11と、該プレート部11の半円周縁に沿う円
弧形(円弧角は180°よりやや小さく、以下、略半円
形と称す)の帯状枠縁12とから構成されている。
レート部11と、該プレート部11の半円周縁に沿う円
弧形(円弧角は180°よりやや小さく、以下、略半円
形と称す)の帯状枠縁12とから構成されている。
このカバ一本体1には、鋼板、ステンレス鋼板、硬質プ
ラスチック板等の型成形品を用いることができ、所望の
強度と耐食性を備えているものであれば、その他の硬質
材も使用可能である。
ラスチック板等の型成形品を用いることができ、所望の
強度と耐食性を備えているものであれば、その他の硬質
材も使用可能である。
通常は、0.3〜1. Q mm厚さのステンレス鋼板
の型成形品が用いられる。
の型成形品が用いられる。
2はプレート部11の直線縁辺から半円周縁にわたって
設けられたスリットであり、このスリツ1−2によりプ
レート部11が少なくとも2分されている。
設けられたスリットであり、このスリツ1−2によりプ
レート部11が少なくとも2分されている。
3は帯状枠縁12の内面に設けた弾性シートであり、表
面に粘着剤層を有する。
面に粘着剤層を有する。
弾性シートの厚みは0.5〜lQmmであり、材質は合
成ゴム、プラスチック発泡体、不織布、フェルト等であ
る。
成ゴム、プラスチック発泡体、不織布、フェルト等であ
る。
第3図A並びに第3図Bは本考案に係る防巣用カバーの
使用状態に一ついての正面図、並びに横断面図をそれぞ
れ示している。
使用状態に一ついての正面図、並びに横断面図をそれぞ
れ示している。
第3図A並びに第3図Bにおいて、Pは鉄塔のパイプア
ーム部材、Aはアーム部材に溶接された継手、B、Bは
本考案に係る防巣用カバーをそれぞれ示し、パイプアー
ム部材端はカバーB、Bの略半円形プレー ト部11.
11で閉塞され、部材端の外周面に、カバーB、Bの略
半円形の帯状枠縁12,12が弾性シート3,3の粘着
剤層により接着されている。
ーム部材、Aはアーム部材に溶接された継手、B、Bは
本考案に係る防巣用カバーをそれぞれ示し、パイプアー
ム部材端はカバーB、Bの略半円形プレー ト部11.
11で閉塞され、部材端の外周面に、カバーB、Bの略
半円形の帯状枠縁12,12が弾性シート3,3の粘着
剤層により接着されている。
上記において、パイプアーム部材端の断面形状に変歪が
あっても、カバーBの帯状枠縁12の僅かな曲げ変形の
みで、帯状枠縁12がアーム部材端の外面に適、合する
。
あっても、カバーBの帯状枠縁12の僅かな曲げ変形の
みで、帯状枠縁12がアーム部材端の外面に適、合する
。
帯状枠縁12の上記曲げ変形に対する曲げ外面係数は小
さく、かつ、この曲げ変形に対し、カバーBのプレート
部11は、スリット2のために全く抵抗しないから、帯
状枠縁12の上記曲げ変形に対する同枠縁の曲げ応力は
僅かである。
さく、かつ、この曲げ変形に対し、カバーBのプレート
部11は、スリット2のために全く抵抗しないから、帯
状枠縁12の上記曲げ変形に対する同枠縁の曲げ応力は
僅かである。
従って、枠縁12の曲げ応力に対応して発生する粘着剤
層の接着左面での法線方向引張力(剥離力)は僅少であ
り、カバー Bの帯状枠縁12を粘着剤層によりアーム
部材端の外面に、同部材端の変歪にもか・わらず、良好
に接着できる。
層の接着左面での法線方向引張力(剥離力)は僅少であ
り、カバー Bの帯状枠縁12を粘着剤層によりアーム
部材端の外面に、同部材端の変歪にもか・わらず、良好
に接着できる。
更に、電線から鉄塔に伝わってくる風圧振動等の振動に
ついては、カバーB内面の弾性シート3がその振動をよ
く吸収するから、振動による粘着界面の剥離も充分に防
止できる。
ついては、カバーB内面の弾性シート3がその振動をよ
く吸収するから、振動による粘着界面の剥離も充分に防
止できる。
第3図Aにおいて、カバーBのプレート部11のスリッ
ト2は、アーム部材端の断面形状の変歪に応じて拡げら
れており、このスリット2の拡間のために、プレート部
11に作用する風圧は緩和できる。
ト2は、アーム部材端の断面形状の変歪に応じて拡げら
れており、このスリット2の拡間のために、プレート部
11に作用する風圧は緩和できる。
より一層の緩和を図るために、第4図Aに示すように、
切欠110,110を施すこともできる。
切欠110,110を施すこともできる。
又、プレート部11を風圧に対して補強するために、第
4図A並びに第4図Bに示すようなパターンで補強リブ
’!11,111・・・・・・をしぼり出し加工するこ
ともできる。
4図A並びに第4図Bに示すようなパターンで補強リブ
’!11,111・・・・・・をしぼり出し加工するこ
ともできる。
本考案に係る、鉄塔の防巣用カバーは、上述した通りの
構成であり、プレート部をスリットにより少なくとも2
分し、帯状枠縁の曲げ変形を、プレート部に応力を発生
させることなく、容易になし得るようにしたから、鉄塔
のパイプアーム部材端の断面形状に変歪があっても、防
巣用カバーを帯状枠縁において上記のアーム部材端に強
固に接着固定できる。
構成であり、プレート部をスリットにより少なくとも2
分し、帯状枠縁の曲げ変形を、プレート部に応力を発生
させることなく、容易になし得るようにしたから、鉄塔
のパイプアーム部材端の断面形状に変歪があっても、防
巣用カバーを帯状枠縁において上記のアーム部材端に強
固に接着固定できる。
更に弾性シートの振動吸収作用により、粘着界面に振動
が作用するのを防止できるから、振動による防巣カバー
の離脱を回避できる。
が作用するのを防止できるから、振動による防巣カバー
の離脱を回避できる。
従って、本考案によれば、既述した継手の溶接により断
面形状の変歪が避けられない、鉄塔のパイプアーム部材
端に防巣用カバーを接着により強固に、しかも容易に取
付けることができる。
面形状の変歪が避けられない、鉄塔のパイプアーム部材
端に防巣用カバーを接着により強固に、しかも容易に取
付けることができる。
第1図Aは鉄塔のパイプアーム部材を示す側面図、第1
図Bは第1図AにおけるB−B断面図、第2図は本考案
に係るカバーを示す斜視図、第3図A並びに第3図Bは
本考案カバーの使用状態を示す正面図並びに横断面図、
第4図A並びに第4図Bは本考案カバーの別実施例のそ
れぞれを示す正面図である。 図において、11は略半円形プレート部、12は略半円
形の帯状枠縁、2はスリット、3は接着剤層である。
図Bは第1図AにおけるB−B断面図、第2図は本考案
に係るカバーを示す斜視図、第3図A並びに第3図Bは
本考案カバーの使用状態を示す正面図並びに横断面図、
第4図A並びに第4図Bは本考案カバーの別実施例のそ
れぞれを示す正面図である。 図において、11は略半円形プレート部、12は略半円
形の帯状枠縁、2はスリット、3は接着剤層である。
Claims (1)
- 鉄塔のパイプアーム部材端の開口にあてがわれる半円形
プレート部と、上記部材端の外表面にあてがわれる円弧
形の帯状板縁とを備え、上記半円形プレート部は、スリ
ットにより少なくとも2分し、上記帯状枠縁の内面には
、粘着剤層を有する弾性シートを設けたことを特徴とす
る鉄塔の防巣用カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12278779U JPS59440Y2 (ja) | 1979-09-05 | 1979-09-05 | 鉄塔の防巣用カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12278779U JPS59440Y2 (ja) | 1979-09-05 | 1979-09-05 | 鉄塔の防巣用カバ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5639562U JPS5639562U (ja) | 1981-04-13 |
JPS59440Y2 true JPS59440Y2 (ja) | 1984-01-07 |
Family
ID=29354817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12278779U Expired JPS59440Y2 (ja) | 1979-09-05 | 1979-09-05 | 鉄塔の防巣用カバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59440Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-09-05 JP JP12278779U patent/JPS59440Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5639562U (ja) | 1981-04-13 |
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