JPS5943760Y2

JPS5943760Y2 - 電子部品の固定装置

Info

Publication number: JPS5943760Y2
Application number: JP17660379U
Authority: JP
Inventors: 吉三郎松田
Original assignee: 株式会社富士通ゼネラル
Priority date: 1979-12-20
Filing date: 1979-12-20
Publication date: 1984-12-26
Also published as: JPS5694094U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、電子部品、特に電力用トランジスタの固定装
置に関するものである。

一般に、電力用トランジスタは、放熱のため。

コレクタを導電性基台に結合し、この導電性基台を放熱
板に密着させつつ、絶縁ワッシャを介在して固着するが
、従来はビスとナツトでまたは特有のソケットで固定し
ており、そのとき、プリント基板の配線とコレクタに導
通したビスとを結合するために接続端子片が前記ナツト
で一体に固着されていた。

そのため、トランジスタの故障等による交換時において
、ビスをナツトまたはソケットからはずすときに、放熱
板の裏側に手を入れ毛絶縁ワッシャやナツトを支えなが
らビスを抜き、新たなトランジスタを取付けなければな
らないので、手やピンセットが入らないような個所では
トランジスタ交換に手間がかかり作業性が悪かった。

また、ナツトやソケットなどの余分な部品を必要とする
ので部品点数が多くなり取付けの作業性が悪く、かつ高
価になる欠点があった。

本考案は上述の欠点を改良するためになされたもので、
トランジスタ固定用のビスが螺合するように接続端子片
にねじ孔を設け、かつこの端子片を弾性金属板で形成す
ることにより、絶縁ワッシャを常時放熱板に付勢するよ
うにしたものである。

これによって、この端子片は、固定金具としてのナツト
またはソケットおよび接続端子を兼ね。

かつビスを抜いても絶縁ワッシャが放熱板からはずれる
のを防止するようにしたものである。

つぎに本考案の一実施例を図面について説明する。

第１図において、１は電子部品、例えば電子用トランジ
スタで、このトランジスタ１は、放熱のための導電性基
台２がコレクタに連結され端子と兼用されている。

また、３，４は、エミッタとベース用端子である。

５は取付は板、例えば熱伝導性のある放熱板で、プリン
ト基板６に支持体７により取付けられている。

この放熱板５には、前記導電性基台２からのビス８，９
の挿入孔１ｏ、ｉｉと、エミッタ端子３とベース端子４
の挿入孔１２゜１３が穿設されている。

前記挿入孔ｉｏ、１ｉに挿入される絶縁ワッシャ１４，
１５は、段部を有する円筒状の絶縁物からなり、端部が
一部分外方に突出するようになっている。

１６は接続端子片で、この接続端子片１６は弾性を有す
る導電性金属板からなり、第２図に示すように、ねじ孔
１７，１８をそれぞれ有するビス止め部１９．２０と、
連結部２１，２２からなり、この連結＠２１，２２は弾
性を付与するため波形に折曲されている。

また、この接続端子片１６の連結部２２の端部はプリン
ト基板６のリード線挿入孔２３に挿入され半田２Ａで固
定される。

なお、トランジスタ１と放熱板５の間には、石綿膜など
の絶縁物２５が介在され、かつトランジスタ１の放熱効
果を高めるために熱伝導の良いシリコン等が塗布される
。

なお、前記実施例では、取付けるべき電子部品として電
力用トランジスタの場合を示したが、そノ他の部品であ
ってもよい。

また、取付は板も放熱板の場合に限られない。

本考案は上述のように構成したので、接続端子片１６の
ビス止め部１９．２０が絶縁ワッシャ１４．１５を常時
放熱板５に強く押しつけるように作用している。

したがって、トランジスタ１等の電子部品の交換の際、
ビス８，９を抜いても、絶縁ワッシャ１４，１５は取付
げ板である放熱板５からはずれることがないので、トラ
ンジスタのみを交換してビス８，９で締め付けるだけで
よく、従来に比し交換作業性にすぐれている。

また、トランジスタ等の電子部品の取付けの際において
も、接続端子片１６が従来のリード線やナツトまたはソ
ケットを兼ねているので部品点数が少なく作業性がよく
、かつ安価である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による電子部品の固定装置の一実施例
を示す一部を切欠いた側面図、第２図は、接続端子片の
正面図である。１・・・・・・トランジスタ、２・・・・・・導電性基
台、３゜４・・・・・・端子、５・・・・・・取付は板
（放熱板）、１６・・・・・・プリント基板、７・・・
・・・支持体、８，９・・・・・・ビス、１０．１１．
１２，１３，２３・・・・・・挿入孔、１４゜１５・・
・−・絶縁ワッシャ、１６・・・・・・接続端子片、１
７．１８・・・・・・ねじ孔、１９，２０・・・・・ゼ
ス止め部、２１，２２・−・・・・連結部、２４・・・
・・・半田、２５・・・・・・絶縁物。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）電子部品を、絶縁ワッシャを介し、かつ接続
端子片とビスとが結合するようにして取付は板に取付け
るようにしたものにおいて、前記接続端子片は、弾性金
属板を用い、かつビスの螺合するねじ孔を穿設してなり
、この接続端子片により絶縁ワッシャを常時取付は板側
に付勢するようにした電子部品の固定装置。
（２）接続端子片は、弾性を付与するため波形に折曲し
てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の電子部品の
固定装置。
（３）電子部品は、電力用トランジスタであり、取付は
板は、放熱板である実用新案登録請求の範囲第１項また
は第２項記載の電子部品の固定装置。
（４）絶縁ワッシャの外側に段部を設け、取付は板の挿
入孔への挿入時に端部を一部分突出せしめてなる実用新
案登録請求の範囲第１項、第２項または第３項記載の電
子部品の固定装置。