JPS594344B2 - 記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、折りたたみ記録紙を使用する工業用記録装置
、とりわけ記録紙を水平方向に送り、そのまま折りたた
みながら受箱の中に収容する縦形記録装置において受箱
への記録紙の移送と収納を確実に行う技術に関するもの
である。

蛇模状に折りたたまれた記録紙を供給箱から繰り出して
記録しこれを受箱まで送つて最初と同様記録紙の折りぐ
せによつて折りたたみながら収容する記録装置がよく使
われている。

このような記録装置には記録紙を平らにして送り最終的
には重力の作用によつて受箱内に折りたたみ収納する横
形記録装置と、記録紙を縦に配置し（即ち記録紙の両側
縁のうちいずれが一方を下にして立てた状態で）、これ
を徐々に送りながらこの送り操作のみによつて受箱内に
収納する縦形記録装置とがある。第１図はこのうち一般
的に使われている縦形記録装置の外観を示す図である。
そして第２図はかかる縦形記録装置の従来例の内部構造
を概略的に示したものである。かかる縦形記録計におい
ては供給箱１の中に蓄えられた未使用の記録紙７が繰出
しスプロケツト３によつて連続的に繰出され、記録ペン
４によつて記録が行われる。

記録が済むとこの記録紙７は記録装置の奥へ送られ、受
箱１０の中へ、当該受箱の入口付近に取付けられた繰込
みスプロケツト５によつて送り込まれる。記録紙７は供
給箱１の中に保管されている間きちんと折りたたまれて
おりしかも通常折り目にはミシン穴等があけられている
から、記録紙自体にはかなりの折りぐせがついている。
そのため受箱１０に送り込まれた記録紙７はその折りぐ
せに従いつつ順々に折りたたまれて収納される。かかる
折りたたみ収納がより確実に行われるためには、受箱の
入口１０ａ付近における受箱の案内面１０ｄおよび記録
紙押え１１の形状が重要な要素となり、この点を改良す
べく従来から種々の提案がなされて来た。例えば特公昭
５２−３６７０２号はこの受箱入口を改良する゛ための
技術を開示している。しかし受箱入口に多少改良を加え
ても後に述べる様な種々の理由から上記折りたたみ収納
が確実に行われなくなるとい゛う事態が生じる。つまり
、本来第２図実線Ａで示す様に折れるべき山折れ線８が
逆の方向即ち鎖線Ｂで示すようにあたかも谷折れ線８ａ
のようになつて逆折れになつてしまつたり、その反対に
、本来谷折れ線９であるべきなのに山折れ線のようにな
つて逆に折れるということが起る。また記録紙７の殆ど
が受箱１０内に収納されておりその終端部近くが受箱内
に入る頃になると、当該記録紙の終端近くの部分は既に
受箱１０内に折りたたまれた部分によつて強い押し戻し
力を受けながら繰込まれる。特に谷折れ線９は受箱１０
の案内面１０ｄに接しこれをこすりながら進むことにな
るが、一般的にこの案内面は繰込みスプロケツト５から
滑らかに延長させた面とはなつていないから記録紙の送
り操作だけでは谷折れ線を受箱の側面１０ｃに向つて押
込む力が不充分であり、このたため折り目以外の部所が
座屈を起した様な格好で折れ曲がり谷折れ線９の進行が
途中で止つてしまうという問題が生じる。縦形記録装置
では、記録紙の収納が該記録紙の送り操作に従つてのみ
行われ例えば重力とか他の作用力を何ら使用してないの
でこの様な記録紙の詰りが起り易い。また先に述べた記
録紙の逆折れ現象は、研究の結果次の様な要素が原因と
なつていることが知られている。第１に、記録紙７の送
り速度が小さいため（毎時約２０ミリメートル程度）、
繰出しスプロケツト３から受箱１０内で折りたたまれる
までに折れ線８，．９が消え且つ湾曲ぐせがついてしま
うことである。とりわけ使用環境が高温多湿であつたり
するとこの傾向は一層著しくなる。第２に、受箱の入口
１０ａ付近から奥に向けて記録紙が送り込まれるに当つ
ては、その山折れ線８と谷折れ線９とでは各々進行方向
が明らかに異なつているべきであるのに第２図からも明
らかな様に上記入口１０ａ付近の構造は山折れ線、谷折
れ線のいずれもが折れ曲がるようにといつた、いわば妥
協的な固定構造になつており進行方向規制は記録紙の折
りぐせに頼るところが大であつた。しかし記録紙の折れ
線部分が入口１０ａから奥に達するまでにはかなりの距
離があるため、折れ線は途中で一旦伸び切つてしまい次
に折りたたまれる時には逆折れが起つてしまうという問
題があつた。とりわけ受箱１０の中が殆ど空に近い時な
どはこの傾向は強かつた。以上の様な問題は横形記録装
置（記録紙の収納に重力の作用が寄与し比較的正しい折
りたたみが行われる）においてもしばしば見られたが特
に縦形記録装置においては大きな問題となつていた。

そのため一部縦形記録装置では折りたたみ記録紙の代り
に巻き取り式記録紙を用い、記録データの点検や保管上
不便なのを承知の上で収納作業がより確実なロール式巻
取り機構を備え、上記の如き問題を回避するというのが
実情であつた。本発明は、折りたたみ式の記録紙を使用
し、受箱の中に繰込まれた記録紙に山折れと谷折れとを
確実に行わせる一方、更に加えて、記録紙の装填時にお
けるタイミング設定を容易に行わせることのできる記録
装置を提供し、上記の問題を解決することを目的とする
。

本発明は添付の図面を参照して以下更に詳細に説明され
る。

第３図は、第１図及び第２図に示すような記録装置に本
発明を適用して改良が施された記録装置の内部機構を示
す平面図である。この記録装置は記録紙７を供給箱１か
ら取り出しこれを連続的に受箱１０へと送るため互いに
歯車機構（またはタイミングベルト機構：いずれも図示
してない）によつて連結され又同期モータ等の駆動源に
接続された繰出しスプロケツト３と繰込みスプロケツト
５とを有している。繰出しスプロケツト３は記録紙７の
両サイドに一列になつて設けられた送り穴に係合すべき
スプロケツトピン３ｂを外周に有しており、各々記録紙
の両側近くに位置決めされて２個取付けられている。繰
込みスプロケツト５も又記録紙７に設けられた送り穴に
係合する突起５ａを外周に有し、２個がそれぞれ記録紙
の両側近くに位置決めされ且つ軸６に回転可能に支持さ
れている。軸６には支持脚１２ａ，１２ｂを介してこれ
らに取付けられた案内板１２が軸支され、この案内板１
２はこれと対向するようにして記録装置側壁に設けられ
た記録紙押え１１との間に小さな隙間を作り受箱の入口
１０ａを形成している。案内板１２と受箱１０との関係
は、第３図矢印Ｒの方向に記録装置内部を見た斜視図で
ある第４図に表わされている。

この図からも明らかなように案内板１２は受箱の案内面
を構成している。しかしこの案内面は第１図に示す案内
面１０ｄのように固定構造になつておらず、軸６を中心
として第４図に示された位置から下方へピボツト運動（
揺動運動）できるようになつている。また図から明らか
なように案内板１２はほぼ円筒形の一部側面を形成する
様に曲げられており、その曲面の中心は支持脚１２ａ，
１２ｂにあけられた穴１２ｃ，１２ｄに一致している。
案内板１２の両端部にはスロツト穴１２ｅ，１２ｆがあ
けられており、これらのスロツト穴を通して繰込みスプ
ロケツト５の突起５ａが突出している。この突起５ａは
繰出しスプロケツト３から移送されて来た記録紙７の送
り穴と係合しこの記録紙を案内板１２の面に沿いつつ受
箱１０の中に送り込む。そして繰込みスプロケツト５が
なおも回転してその突起５ａが案内板１２のスロツト穴
１２ｅ，１２ｆの中に引込んだ時点で記録紙は繰込みス
プロケツトから離れる。第３中図において、軸６を中心
としてピボツト運動可能な案内板１２の上限位置（以下
第１の位置という）と下限位置（以下第２の位置という
）はそれぞれ実線及び点線によつて示されている。

案内板１２の第１の位置は例えば実線で示された記録紙
７ｂの如く、谷折れ線９を受箱の背面１０ｃの方向に送
り込むのに最適な位置である。案内板１２がこの位置に
あると受箱内の空間は最も広くなつているから、当該受
箱の中が満杯に近い状態にあつても谷折れ線９は案内板
に沿いなが受箱の背面１０ｃに向つて進むことができ、
この谷折れ線における折りたたみは最後まで良好に行う
ことができる。他方、案内板１２の第２の位置は例えば
第３図中点線で示された記録紙７ｃの如く山折れ線８を
受箱の底面１０ｂの方向に送り込むのに最適な位置であ
る。この第２の位置においては、案内板１２は受箱内の
中間位置にせり出した形になつているので、たとえ記録
紙の始端部が受箱の中に送り込まれる場合であつても山
折れ線８が逆折れになつて受箱の背面１０ｃに向うのを
防止し記録紙を正しく折りたたませる。さらに記録紙が
終端部近くになり受箱内がほぼ満杯に近づいた時でも、
案内板１２が第１の位置から第２の位置までピボツト運
動する間にそれまで折りたたまれて来た記録紙を受箱の
底面１０ｂの方向に押しつけて空間を広げ山折れ線８の
進行を助けるので、記録紙の折りたたみは最後まで良好
に行われる。上記の如き案内板１２のピボツト運動はも
ちろん記録紙の折り目の位置に同期させながら行われる
が、このように案内板の位置変えが行われることによつ
て記録紙の折りたたみ収納は最初から最後まで確実に行
われる。案内板のピボツト運動はクランク機構、カム機
構成は電磁作用を行う機構等種々の駆動機構を使つて行
うことができる。

第３図に示された本発明の実施例では、案内板のピボツ
ト運動はクランク機構によつて行われる様になつており
、このクランク機構をわかり易くするために第５図にそ
の機構の概略を示してある。このクランク機構の作動は
、繰込みスプロケツト５又はこれを支える軸６に固定さ
れた歯車１３によつて行われる。歯車１３の回転はクラ
ツチ歯車機構１４を介してクランク歯車１５を従動回転
させる。歯車１３及びクランク歯車１５の歯数比は、記
録紙がその折り幅（ｔとする）の２倍だけ送られたとき
にクランク歯車１５が正確に一回転するように決められ
る。クランク歯車１５の側面には偏心ピン１６が取付け
られている一方、案内板１２の裏面には支持脚１２ａ（
または１２ｂ）よりも先端寄りの位置に相手ピン１７が
設けられている。これら偏心ピン１６と相手ピン１７と
はリンク１８により連結されている。既に述べたように
繰出しスプロケツト３と繰込みスプロケツト５とはベル
ト機構等の働きによつて同期して回転すべく構成されて
いるから、繰出しスプロケツトを回転（正方向であろう
と逆方向であろうと）させると案内板１２はこれに同期
してピボツト運動すなわち揺動運動を行う。そして記録
紙の一折れの長さ（例えば、或る山折れ線８から次の山
折れ線までの長さ：２ｔ）に相当する長さ分だけ繰出し
スプロケツト３を回転させると案内板１２は正確に１サ
イクルの揺動運動を行う。このような案内板１２の揺動
運動を起させるべく軸６に固定された歯車１３の回転を
タランク歯車１５に伝達するクラツチ歯車機構１４は、
他方において本発明の記録装置に記録紙を装填する場合
において案内板１２の揺動運動と記録紙の折り目の位置
との間の関係を正しく設定（以下タイミング設定という
）するためにも使用される。

そのためクラツチ歯車機構１４としては少なぐとも次に
挙げる様な特性が要求される。第１に、記録紙送り操作
からタイミング設定へ、またはこれと逆方向への切り換
えが迅速に行うことができる様、クラツチの結合と解除
が容易に行い得ることである。

第２に、クラツチ結合状態（即ちロツク状態）にあつて
は記録紙の移送（タイミング設定においては進行方向と
は逆向き送りも含む）と案内板１２の動きが完全に同期
して狂わない様、滑りのない機構であることである。

第３に、クラツチ解除の状態においては案内板を復帰さ
せるときに記録紙が動くことがなく、また記録表で動カ
ルたときに案内板１２が動かないよう完全に解除される
ことである。

第５図にはこれらの要件を満足し得る遊星（差動）歯車
式のクラツチ歯車機構が示されている。

先ず第５図ａを見ると明らかなようにこのクラツチ歯車
機構１４は、駆動歯車１３からの回転駆動力を取入れる
ため該，駆動歯車１３と噛み合い（第５図ｂに見られる
如く中間歯車１３ａを介していてももちろんよい）、主
軸３１に遊嵌された入力歯車３４と、これとは一定の間
隔をおかれ且つ該入力歯車３４に対向して配置された自
由歯車３５と、これら二つの歯車の中間部分において主
軸３１に固定して取付けられたアーム３２及びこれの先
端部に遊嵌された傘歯車３３とを含む。入力歯車３４の
内方側面には傘歯車３４ａが形成されており又自由歯車
３５の内方側面に上記傘歯車３４ａと同様の傘歯車３５
ａが形成されており、いずれもアーム３２に遊嵌された
傘歯車３３に噛合つている。第５図ｂを見ると明らかな
ように、主軸３１の先端部にはクランク歯車１５が固定
して取付けられ、当該クランク歯車と一体になつて回転
するようになつている。この様な構成からなるクラツチ
歯車機構において、いま入力歯車３４と自由歯車３５と
それぞれ逆方向に等速度で回転するように１駆動される
か、又は自由歯車３５は外部から全く拘束を受けない状
態にしておき入力歯車３４のみを回転させると、傘歯車
３３が自転するだけでラーム３２及び主軸３１は何ら回
転しない状態に置かれる。そして前者の場合主軸３１は
ロツクされて静状態にあるのに対して、後者の場合には
主軸３１は自由静止状態にあり外部から主軸３１にトル
クを加えると自由に回転できる。他方、自由歯車３５を
ロツクしておいて入力歯車３４のみを回転させると傘歯
車３３は傘歯車３４ａによつて回転させられると共にそ
れ自身公転を起し主軸３１は入力歯車３４の半分の回転
速度で同じ方向に回転する。以上の動作をまとめて整理
したものが下の表である。以上の通りであるから、自由
歯車３５をロツクしたリロツクを外したりすることによ
りクラツチ歯車機構１４のクラツチ結合とクラツチ解除
が行われる。

このようなりラツチの結合及び解除は第５図ｃに表わさ
れたクラツチ切換え部材３６によつて行われる。クラツ
チ切換え部材３６は自由歯車３５の動作を止めるための
ロツク部材３６ａとクラツチ切換え部材３６を手指で矢
印方向にクラツチ解除操作するための操作部材３６ｂと
、記録紙の供給箱のふた２と協働しこのふたを開けた時
その突起部２ａに当接してクラツチ切換え部材３６を右
方向（矢印方向）に動かしクラツチを自動的に解除する
ための当接部材３６ｃと、クラツチ切換え部材３６が振
動、衝撃等によつて誤動作するのを防止するためのクリ
ツク部材３６ｄを含んでいる。いまクラツチ切換え部材
３６を動かして自由歯車３５に係合させ記録装置の繰込
みスプロケツト５を作動させると、駆動歯車１３の回転
運動はクラツチ歯車機構１４を介して主軸３１に伝えら
れクランク歯車１５を回転させる。

そしてこのクランク歯車１５の回転は既に述べた通りク
ランク機構によつて直線運動に変換され、案内板１２を
揺動運動させる。案内板１２は揺動運動を繰返すことに
よつて山折れ線８或は谷折れ線９を正しく折りたたむが
、上記した如く谷折れ線９を収納する時は案内板１２が
第１の位置に来ており、又山折れ線８を収納する時は案
内板が正確に第２の位置に来ている様にするためには、
案内板１２の揺動運動と記録紙の折り目の位置との間の
関係が正しくなるべくタイミング設定をしなければなら
ない。本発明ではこのタイミング設定は手動又は受箱の
ふた２を明けることによりクラツチ切換え部材３６を第
５図ｃ中矢印の方向に動かしてクラツチ解除することに
よつて行われる。このようにクラツチ解除を行うと繰込
みスプロケツト５が回転してもクラツチの主軸３１は自
由静止状態に置かれ案内板にも運動を停止する。主軸３
１は自由状態にあるから手で案内板１２又は偏心ピン１
６を動かせば案内板１２を容易に始動位置にりセツトす
ることができる。したがつてこの様に案内板１２をりセ
ツト位置に戻しておいて新らしい記録紙を供給箱１に入
れ、その始端を引き出して繰出しスプロケツト３及び繰
込みスプロケツト５に掛け、この記録紙を、第７図に示
すようなマーク７ｅが装置の枠１９等に付けられた合わ
せマーク１９ａに一致する位置で一旦止め、最後にクラ
ツチを結合させることによりタイミング設定を行うこと
ができるのである。タイミング設定をする他の手段とし
ては第６図に示す様に、繰出しスプロケツトと記録紙の
双方に目的を付けておき両者の目的３ａ，３ｂと７ｄ，
７ｆを合わせる方法があるがこれは繰出しスプロケツト
の外周長さが記録紙の一折れの長さ２ｔに等しいという
規約があるため一般的ではない。

以上説明して来たように本発明によれは、記録紙の送り
操作とタイミング設定操作との間の切換えがスムーズに
且つ迅速に行うことができ、少しの作業でもつて記録紙
装填時のタイミング設定が確実に行えるようになつた記
録装置を実現することができたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の適用が可能な縦形記録装置の外観を
示す斜視図である。 第２図は、従来の記録装置の内部構造図である。第３図
は本発明の一実施例である記録装置の内部構造図である
。第４図は、記録装置に取付けられた案内板の斜視図で
ある。第５図は、駆動力の伝達を行う一方作動切換えを
行うべく本発明の記録装置に組込まれたクラツチ歯車機
構を表わす図である。第６図は、本発明とは別の手段に
よるタイミング設定手段を示す図である。第７図は、本
発明の記録装置におけるタイミング設定手段を示す図で
ある。符号の説明：１：供給箱、２：ふた、３：繰出し
スプロケツト、４：記録ペン、５：繰込みスプロケツト
、６：軸、７：記録紙、８：山折れ線、９：谷折れ線、
１０：受箱、１１：紙押え、１２案内板、１３：歯車、
１４：クラツチ歯車機構、１５：クランク歯車、１６：
偏心ピン、１７：相手ピン、１８：リンク、１９：枠、
３１：主軸、３２：ラーム、３３：傘歯車、３４：入力
歯車、３５：自由歯車、３６：クラツス切換え部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 折りたたみ記録紙を使用する記録装置において、記
   録済みの記録紙を収容するための受箱と；この受箱の中
   に記録紙を送り込むため当該受箱の入口付近において軸
   により回転可能に支承された繰込みスプロケットと；受
   箱の入口付近において上記繰込みスプロケットの軸に回
   転可能に軸支された案内板と；受箱の入口付近において
   上記案内板に対向して側方から突出し、且つ受箱内への
   記録紙の進行を規制すべく案内板との間に記録紙通路を
   形成している紙押えと；上記案内板に揺動運動を行なわ
   せる駆動機構と；上記駆動機構に動力を伝達すべく上記
   繰込みスプロケットの軸に固定して取付けられた駆動歯
   車と；この駆動歯車から上記駆動機構までの動力の伝達
   を中断したり接続したりしつつ中断可能な、上記駆動歯
   車及び駆動歯車の間に配設されたクラッチ歯車機構と；
   クラッチ歯車機構の結合と解除とを行うべく該クラッチ
   歯車機構に連結されたクラッチ切換え部材と；より成り
   、上記案内板を、クラッチ結合が行われている時、駆動
   歯車の回転に伴つて受箱のほぼ最外壁位置に相当する第
   １の位置と受箱の内部の第２の位置との間で揺動させる
   ことを特徴とする記録装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の記録装置において、案
   内板の揺動運動は記録紙がその折り線幅の２倍の距離進
   行する間に１周期の割合で繰込みスプロケットの回転に
   同期して行われることを特徴とする記録装置。 ３ 特許請求の範囲第１項又は第２項記載の記録装置に
   おいて、案内板は、記録紙の谷折り線が受箱内に送られ
   る時は第１の位置の近くにあり、また記録紙の山折れ線
   が受箱内に送られる時は第２の位置の近くにあることを
   特徴とする記録装置。 ４ 特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれかに記載
   の記録装置において、クラッチ歯車機構の解除が行われ
   たときに案内板は手動で動かし得ることを特徴とする記
   録装置。 ５ 特許請求の範囲第４項記載の記録装置において、ク
   ラッチ切換え部材は手動によつても或は記録装置内の他
   の部材に連動しても作動し得ることを特徴とする記録装
   置。 ６ 特許請求の範囲第１項ないし第５項のいずれかに記
   載の記録装置において、クラッチ歯車機構内には差動歯
   車が組込まれていることを特徴とする記録装置。