JPS5943211Y2 - ラベル貼付機のラベル移送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、裏面に糊着剤を塗布した同一寸法のラベルを
、シリコン等の離型剤を塗布したテープ状の台紙に連続
的に貼り合せたラベル連続体をラベル−秋分ずつ移送し
て台紙とラベルとに剥離し該ラベルを物品に貼り付ける
ようにしたラベル貼付機のラベル移送装置に関するもの
である。

今日、商品に貼付されるラベルには各種商品の価格のみ
ならず、商店名、住所、品名、内容量、製造年月日、そ
の他の記号等も併記することが望まれており、このよう
に多量の情報を見やすいように欄別して記載するには、
文字の大きさはなるべく変更せず、ラベルを大型化する
傾向にある。

ラベル一枚当りの大きさが増せば、これにともなってラ
ベル連続体の一回の送り距離も増す必要性がある。

然るに、従来のこの種携帯用ラベル貼付機は、作動レバ
ーの握り、釈放によって移送輪を回転させ、この移送輪
に掛は回したラベル連続体を、移送輪の回転に従って移
送する。

人間工学的な見地から、作動レバーの握りしめ角度は略
々１８°前後が使用しやすく、自ずと上記の角度に限定
されている。

このようなことから、握り柄と作動レバーとの一回当り
の把握、釈放操作に伴うラベル連続体の送り量には限度
があった。

すなわち、作動レバーの握りしめ角度を広くすれば、そ
れだけ該レバーの運動距離が長くなるので、移送輪の回
転角度は広がるが握りしめ操作が困難になる。

また、上記と逆の場合には、作動レバーの握りしめ操作
は容易になるが、ラベル連続体の送り量は少なくなる。

本考案は叙上の点に鑑みてなされたものであって、連動
歯車を移送輪の中央付近に設けて両者を一体的に回転す
るように支承し、かつラベル貼付機の作動レバーに伴っ
て動作する駆動機構の運動量を増加させて連動歯車に伝
達する伝達歯車機構を駆動機構と連動歯車との間に介設
することによって、作動レバーの一度の操作に伴う移送
輪の回転角度を太きくし、移送輪の径を大きくしたり作
動レバーの握りしめ角度を大きくすることなくして大型
ラベルの所要移送距離を確保すると共に、安定した移送
が行ない得るようになしたものである。

以下、図示実施例について本考案を説明すると、第１図
に示す如く機枠１内の略々上方に二枚の側板を並設して
なるヨーク２の一方端と作動レバー３の端部とをピン４
で連結するとともに、その下部を機枠１に、軸棒５で一
体的に枢着している。

６は機枠１の後方へ、との機枠１と一体に延長形成した
握り柄で、その内側に止め部材Ｔを掛は渡してあり、ピ
ン４と止め部材Ｔとの間にバネ８を張設し、軸棒５を軸
にして作動レバー３を常に時計方向へ付勢させる。

すなわち、握り柄６と作動レバー３とを一緒に握ったり
放したりすると、この運動に伴ってヨーク２は軸棒５を
中心に揺動運動を行う。

９はヨーク２の上限位置を決めている止め部材である。

平常は、ヨーク２の上辺が止め部材９によって抑止され
ていて、この状態でヨーク２と作動レバー３は静止位置
におかれている。

作動レバー３の把握、釈放操作に伴って動作する駆動機
構５０は、ラチェツト爪１０とラチェット１１ａおよび
歯車１１ｂを一体的に有するラチェツト車１１とからな
っている。

ラチェツト爪１０はその上方端を軸棒５からなるべく離
したヨーク２の側面に枢着し、さらに下方端の爪部をラ
チェツト車１１のラチェツＮｌａにバネ１２で弾発係合
させている。

上記ラチェツト車１１は第２図、第３図に示す如く移送
輪１３と共に軸１４によって並列に枢支され、かつこの
移送輪１３とは相互に独立して回動するようになってい
る。

移送輪１３と一体的に回転する連動歯車１５は、長さ方
向に二分割形成されている移送輪１３の中央付近に固定
されている。

このため、移送輪１３に伝達される回転力は中央付近に
加わるので、移送輪１３には全体的に安定した回転力が
与えられる。

さらに、連動歯車１５を移送輪１３の側部に設ける必要
がないため、連動歯車１５０幅だけラベル貼付機を幅狭
に形成することができる。

移送輪１３の中央付近に固定された連動歯車１５（第２
．３図参照）とラチェツト車１１の歯車１１ｂとの間に
は、伝達歯車機構１６が介設されている。

この伝達歯車機構１６は、回転軸１６ａとこの回転軸１
６ａに固定された一対の歯車１６ｂ、１６ｃとからなっ
ている。

そして、一方の歯車１６ｂがラチェツト車１１の歯車１
１ｂに、また他方の歯車１６ｃが連動歯車１５に夫々噛
み合っており、ラチェツト車１１の回動が移送輪１３に
伝達されるようになっている。

実施例においては、ラチェツト車１１の各ラチェットｌ
ｌａの間隔は７２になっていて、作動レバー３の一回当
りの操作に伴うヨーク２の動きに相俟ってラチェツト爪
１０はラチェツト車１１をｒｆ回転させ、ラチェツト車
１１０７２°の回転に対して、移送輪１３が９０回転す
るように、歯車１１ｂと歯車１６ａおよび連動歯車１５
と歯車１６ｂとの歯数が夫々設定されている。

すなわち、伝達歯車機構１６は、ラチェツト爪１０およ
びラチェツト車１１かもなる駆動機構５０の運動量を増
加させて連動歯車１５に伝達するように構成されている
。

また、移送輪１３の外周には移送爪１Ｔを４５゜間隔で
植設して（・る。

１８はラベル貼付機に装填したラベル連続体である。

第５図に、この上記実施例に用いられるラベル連続体１
８の一例を示すと、裏面に粘着剤を塗布したラベル１９
がシリコン等の離型剤を塗布したテープ状のラベル台紙
２０上に連続的に添着され、各ラベル１９には、その略
中夫の横方向へ断続させた移送用の刻み目２１をラベル
１９から台紙２０へ一体的に貫くようにして刻設し、更
にラベル１９相互間にも台紙２０を貫く刻み目２１′が
刻み目２１と同様に設けられる。

なお、この刻み目２１と刻み目２１′との間隔は、移送
輪１３の移送爪１７の間隔と一致する。

第１図に示すように移送輪１３の上方と下方とには、ラ
ベル連続体１８の刻み目２１．２１’と移送爪１Ｔとを
噛み合わせるため、上部ガイド２２および下部ガイド２
３が設げられている。

上部ガイド２２の前方端は軸２４によって機枠１に軸支
され、他端にはラベル連続体１８の方向転換用ローラ２
５が取り付けてあって、軸２４を中心に反時計方向へ回
動可能になっており、上記移送輪１３の外周面と上部ガ
イド２２との間にラベル連続体１８を挿入し易（構成さ
れている。

下部ガイド２３は貼付機の底蓋２６上に固定されている
。

２Ｔはラベル台紙２０からラベル１９を剥離するための
剥離部である。

移送輪１３の前方から剥離部２Ｔへ延び、その上辺にラ
ベル連続体１８を載置するとともに、ヨーク２に挟着し
た印字装置２８ａの印面を受ける印字受台２９、および
これと僅かな間隙をおいて印字受台２９の前部から下面
に沿わせたラベル受３０、ならびにラベル受３０の上面
と印字受台２９の上面にラベル連続体の通路を設けてこ
れを覆うラベルガイド３１の下面とで剥離部２Ｔを構成
する。

然して、ラベル連続体１８はラベル案内ローラ３２、方
向転換用ローラ２５を経て移送輪１３の上部周面に沿わ
せ、刻み目２１，２１’に移送爪１７を噛み合わせた後
、上部ガイド２２でおさえ、剥離部２Ｔへ前進させる。

この剥離部２Ｔで台紙２０のみを反転させてガイドロー
ラ３３上に乗せ、さらに移送輪１３の下部局面と下部ガ
イド２３との間に至らせて、台紙２０の刻み目２１，２
１’と移送爪１Ｔとを噛み合わせた後、外部へ送り出す
ようになっている。

３４は剥離部２７でラベル連続体１８から剥離されたラ
ベル１９を物品上に押し付けて貼り付けるようになした
押し付は部材、３５は印字装置２８の印面にインキを塗
布するためのインキローラ、３６はインキローラ３５を
保持する保持枠で、バネ３Ｔによって上方へ付勢されな
がら駆動腕３８に枢着してあり、駆動腕３８の上部は機
枠１に枢着するとともに後方へ隆起した突状を呈するカ
ム３９を形成し、このカムはヨーク２の前縁に取り付け
たロー２４０と協働する。

ローラ４０によってカム３９の突出分だけ駆動腕３８は
前方へ押退けられ、これに伴ってインキローラ３５は前
方へ移動し、印面にインキを塗布する。

第２図、第３図において４１は移送輪１３の側面に固定
した円盤状の係止盤で、外周に荷４２が一定間隔で配設
され、この溝４２に係止部材４３が掛止し、移送輪１３
のバックラッシュを減殺している。

以上の構成によれば、作動レバー３の把握、釈放に伴っ
てヨーク２が上下に回動し、この際にヨーク２に支着し
たラチェツト爪１０はラチェツト車１１を回転させ、さ
らに伝達歯車機構１６および連動歯車１５を経て移送輪
１３を回転させる。

例えば握り柄と作動レバー３とを一緒に把握し易い位置
に作動レバー３を保ち、この位置から該作動レバー３を
略々１８だげ動かした後天に戻すことにより、ヨーク２
が第１図において時計方向へ回動してこのヨーク２に枢
着したラチェツト爪１０はラチェツト車１１を略７２回
動させる。

このラチェツト車１１によって駆動される伝達歯車機構
１６は、移送輪１３に一体的に固定した連動歯車１５を
駆動し、該移送輪１３を９０回転させる。

すなわち、少ない運動角で移送輪１３が成る可く大きな
角度回転するようにしている。

このとき、作動レバー３の作動トルクが成る可く小さく
て足りるように、作動レバー３に連なるヨーク２の運動
支点から離した位置にラチェツト爪１０を支着する。

以上述べたように、本考案によれば、ラベル貼付機を幅
狭に形成しかつ移送輪を安定して駆動するために、連動
歯車を移送輪と一体的に回転するようにその中央付近に
設け、さらにラベル貼付機の作動レバーに伴って動作す
る駆動機構の運動量を増加させて連動歯車に伝達する伝
達歯車機構を駆動機構と連動歯車との間に介設すること
により、作動レバーの把握角度を広げることなく、最も
握り易い一定の角度で大型ラベルを移送できるようにし
たものである。

すなわち、ヨークが上下に動く作動距離に対し、比較的
に移送輪の回転角度が大きくなるので、ラベルの移送距
離は割合に長くなり、作動レバーの握り角度を変えるこ
となく、大型ラベルを容易に所要距離移送できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図は何れも本考案に係るラベル貼付機のラベル移送装置
の実施例を示し、第１図は一部破断の縦断側面図、第２
図は移送輪とその駆動歯車を示す平面図、第３図はその
斜視図、第４図はその側面図、第５図はラベル貼付機に
装填されるラベル連続体の一態様を示す斜視図である。 図中、２・・・・・・ヨーク、３・・・・・・作動レバ
ー １０・・・・・・ラチェツト爪、１１・・・・・・
ラチェツト車、１３・・・・・・移送輪、１５・・・・
・・連動歯車、１６・・・・・・伝達歯車機構、１Ｔ・
・・・・・移送爪、１８・・・・・・ラベル連続体、５
０・・・・・・駆動機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作動レバーの把握、釈放操作に伴って動作する駆動機構
   と、この駆動機構の動作に連動して回転する連動歯車と
   、この連動歯車と共に回転してラベル連続体を一定長ず
   つ移送する移送輪とを備えたラベル貼付機のラベル移送
   装置において、前記連動歯車は前記移送輪の中央付近に
   一体的に設けられていると共に、前記駆動機構の運動量
   を増加させて前記連動歯車に伝達する伝達歯車機構が前
   記駆動機構と連動歯車との間に介設されていることを特
   徴とするラベル貼付機のラベル移送装置。