JPS5943159B2 - アミノ酸エステルの光学分割方法 - Google Patents
アミノ酸エステルの光学分割方法Info
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- JPS5943159B2 JPS5943159B2 JP6748382A JP6748382A JPS5943159B2 JP S5943159 B2 JPS5943159 B2 JP S5943159B2 JP 6748382 A JP6748382 A JP 6748382A JP 6748382 A JP6748382 A JP 6748382A JP S5943159 B2 JPS5943159 B2 JP S5943159B2
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Description
本発明は、アミノ酸エステルの光学分割方法に関するも
のであり、更に詳しくは蛋白分解酵素を用いるジペプチ
ドエステル誘導体の生成反応と酸ニヨルその分解反応を
含むアミノ酸エステルの光学分割方法に関するものであ
る。 パパインやキモトリプシンの様な蛋白分解酵素が蛋白分
解(ペプチド結合の切断)の逆反応であるペプチド結合
の生成反応に関与し得ることば古(から知られている。 例えばBergman ラはパパインを用いてアニリド
の合成を行なっている。 またFrutonはアミノ基をベノゾイル基等で保護し
たロイジノ等のモノアミノカルボッ酸とカルボキシル基
をアミドまたはアニリドとして保護したロイン/やグリ
シノを、パパインやキモトリプシンを用いてペプチド結
合させ得ることを明らかにしている( Advanes
in P rotein Chem 1stryt第
5巻、33頁(1949) 、 Academic P
ressInc−tNew York、N¥−)。 最近では本発明者のりチ磯和らがアミノ基をベノジルオ
キシ力ルボニル基で保護したアミノ酸とカルボキシル基
をエステル化したアミノ酸とをパパイ/、プロリシノ、
スブチリシノBPN’等の酵素を用いてペプチド合成反
応を行なったことが報告されている(日本化学会第35
秋期大会予稿集、482頁及び486頁(1976)1
日本化学会)。 これらの方法では生成物を採取するため、反応生成物が
水溶性基を失って水に不溶となり析出すること(これは
ペプチド合成反応を進行させるためにも必要でちる)を
利用する。 従って生成物になお水溶液を保存する様な基が残る場合
1例えば出発物質としてアスパラギン酸の様にβ位に更
にカルボキシル基がある場合には、この観点からもその
様な基を保護基によって保護するのが好ましいと考えら
れていた。 本発明者らはこの様な系について深(考究した結果、ア
スパラギン酸やグルタミノ酸の様なモノアミノジカルボ
ン酸のアミノ基を保護した(N末端保護)ものを出発物
質として用いるとジペプチド自体は析出しないが、相手
側の出発物質、即ちカルボキシル基をエステル化したア
ミノ酸(アミノカルボ/酸エステル)として特定のもの
のDL一体を選ぶと生成するジペプチドとアミノカルボ
/酸エステルとの付加化合物が析出すること及びこの付
加化合物を酸で分解することにより、アミノカルボッ酸
エステルの光学活性体カー得られることを見出して本発
明を完成した。 即ち本発明は、一般式 %式% 一置換モノアミノカルボッ酸(式中R1は脂肪族オキシ
カルボニル基、核置換基を有することのあるべ/ジルオ
キシカルボニル基、ベノゾイル基。 芳香族スルフォニル基、又は芳香族スルフィニル基であ
り、nは1又は2である)と一般式H2N−0H−C−
R,で表わされるアミノカルボ2 /酸エステル(式中R2はメチル基、イソプロピル基、
イソブチル基、イソアミル基又はべ/ジル基であり、R
3は低級アルコキシ基、べ/ジルオ※逆キシ基又はベノ
ズヒドリルオキシ基である)のDL一体とを水性媒体中
、蛋白分解酵素の存在下で反応させ、更に生成したジペ
プチドエステルと一般式 H2N−CH−C−R3で表わされるアミノカルボ1 2 /酸エステル(式中R2及びR3は前記同様である)と
の、一般式 で表わされる付加化合物(式中R1,R2tRs及びn
は前記同様である)を形成させてこれを分離し1分離さ
れたこの付加化合物に酸を加えて分解して、D−型又は
n−型に富む一般式 H2N−CH−C−R,で表わされるアミノカルボン1 2 酸エステル(式中R2及びR3は前記同様である)を回
収することを特徴とするアミノ酸エステルの学分割方法
を提供するものである。 本発明で一方の出発物質として用いるN−置換モノアミ
ノジカルボノ酸はnが1のときアスパラギン酸の、nが
2のときグルタミノ酸のN−置換。 誘導体である。 R1はアミノ基の保護基であって1本発明の方法におい
てアミノ基を保護するものである。 従って本発明の方法の反応の間安定であることが必要で
あるが、後にアミノ基から離脱させる必要かあ・る場合
には、生成物の骨格に影響を与えることなしに離脱でき
るものであることも必要である。 また本発明の化合物は水性媒体から析出させて分離する
ので、その析出を妨害する様な基1例えばスルホ7基の
様な水溶性を太き(増大させる基を持つものであっては
ならない。 R3の具体列としては1例えば第3級ブチルオキシカル
ボニル基((C)(3) 3C()−CO−)、第3級
アミルオキシカルボニル基 ((CH3)2C(C2,H,)−()−Co−) の
様な脂肪族オキシカルボニル 基(φーCH2ー0−CO−)もしくはp−メトキシベ
ノンルオキシカルボニル基 (p−CH30−釘(R2−0−CO−)、3,5−ジ
メトキシペ/ジルオキシカルボニル基 (3.5−(CH30)2−φ刊H2−OH℃−)、2
,4。 6−ドリメトキシベノジルオキシカルボニル基(2,4
t6 (Clf(30)3−φーCH2ー0−CO−)
等のその核置換誘導体基,ベノゾイル基caーco→;
pートルエ/スルホニル基(p−CH3−φ−so2→
等)芳香族スルホニル基;又は。 −ニトロスルフィニル基(o−NO□−φ−so−)等
の芳香族スルフィニル基などである。 本発明の方法で用いるN一置置換モノアミレジカルボ/
酸L一体又はDL一体の様に、少なくとも実質的な量の
L一体を含むものであり,これは相当するモノアミノジ
カルボン酸に慣用の方法でアミノ基の保護基R1 を導
入することにより容易に得ろことができる。 本発明の他方の出発物質であるアミノカルボン酸エステ
ルのDL一体としては側鎖に疎水性の基を持つアミノ酸
のエステルのDL一体を用いるものであり、R2がメチ
ル基のときはアラ二ノの。 イソアミル基のときはバリ/の、イソブチル基のときは
ロイン/の、イソアミル基のときはインロイシンの、ベ
ノシル基のときはフェニルアラニ/のエステルである。 またR3はアルコール残基であって、メトキシ基(CH
30−)、エトキシ基(C2H,O−)、プロポキシ基
(C3H7)−ブトキシ基(C4H90−) などの低
級アルコキシ基;ベンジルオキシ基;又はぺ/ズヒドリ
ルオキシ基である。 本発明の方法の前段の反応である付加化合物形成反応で
用いる蛋白分解酵素としては活性中心に金属イオ/を有
する酵素即ち金属プロテアーゼが最も好ましい。 その列としては微生物起源のもの。例えば、放線菌起源
の中性プロテアーゼ、プロリシ/、サーモライシン、コ
ラゲナーゼ、グロタルスアトロックスプロテアーゼ等を
あげることができる。 粗製の酵素例えばサモアーゼなども使用できる。 その際、夾雑オるエステラーゼ等の作用を避けるため、
ポテトイノヒビターなどの阻害剤を併用してもよい。 パパインなどのチオールプロテアーゼ又はトリプシンな
どのセリ/プロテアーゼも使用不能ではないが、エステ
ラーゼ作用を伴なうので、エステルの加水分解が起きな
い様注意して反応を行なう必要がある。 本発明の方法の前段の付加化合物形成反応は水性媒体中
、好ましくは水溶液中、使用する蛋白分解酵素が酵素活
性を示すpH条件のもとで反応させるものである。 本発明のペプチドとアミノカル昶/酸エステルとの付加
化合物形成反応もpH依存性があり、結局、本発明の方
法はpH約4ないし約゛9.最も好ましくはpH約5な
いし約8で行なうのが望ましい。 従って、出発原料であるN−置換モノアミノジ力ルボ/
酸及びアミノカルボ/酸エステルは遊離型でも塩でもよ
いが、この両成分を水性媒体中に溶解したとき、このp
、E(条件に調整する必要がある。 pH調節剤としては塩酸、硫酸、酢酸の様な慣用の無機
酸又は有機酸及び水酸化ナトリウム。 水酸化カリウムの様な水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム
、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウ
ムの様なアルカリ炭酸塩、アンモニア、トリメチルアミ
/、トリエチルアミン、エタノールアミ/の様な有機又
は無機のアミン等の慣用の無機又は有機の塩基を用いる
ことができる。 本発明の方法の前段の反応では放出される水素イオ/の
量と水酸イオ/の量は当量関係にあるので、反応による
pH変動はあまりない。 しかし勿論その変動を抑えるため、適当な緩衝剤を使用
してもよい。 工業的にはpH検出機構と連動するpH調節機構を設け
て制御するのが便利である。 水性媒体としては通常水溶液を使用する。 その際、水に可溶の有機溶剤を併用してもよい。 本発明の方法の前段の反応は温度10℃ないし90℃、
酵素活性を維持する観点から好ましくは20℃ないし5
0℃で行なうものである。 反応は通常約30分ないし24時間程度で完結するが。 この反応時間はなんら限定的でない。 本発明の方法の両出発物質の使用濃度には格別の限定は
ないが、本発明の方法が本質的に生成物を析出させるこ
とに依存するものであるので、この濃度は比較的高い方
が望ましい。 しかし生成物の付加化合物は水に対する溶解度が小さい
ので(N−べ/ジルオキシカルボニルーL−7スパルテ
ルーL−フェニルアラニ/メチルエステルとL−フェニ
ルアラニ/メチルエステルとの付加化合物の場合、20
℃での溶解度0.39/100 g水程)、かなり小さ
い濃度でも実施が可能である。 具体的には約0.001Mないし7M程度、好ましくは
O,1Mないし4Mである。 この両成分の使用比率も限定的でない。 しかし本発明の方法が結局はN−置換−L−モノアミノ
ジカルボ/酸酸分分子L−及びD−アミノカルボッ酸エ
ステル計2分子とを結合させることにあるので、この両
原料は化学量論上1:2のモル比で。 実際上は100:]ないし1:100.好ましくは5:
1ないし】:5.最も好ましくは2二1ないLI:3の
モル比で用いるものである。 本発明り両原料は必ずしもその全量が、水性媒体中に溶
解していることを要せず、一部懸濁状態のものがあって
もよい。 反応の進行によって両原料の濃度が減少し、その溶は込
みが起こるからである。 ただしこの場合、pHの変動が起こる恐れが大きいので
反応の進行に応じてpH調節の必要があることが多い。 本発明の方法で使用する酵素の量もまた限定的でない。 使用濃度が高ければ前段の反応が短時間で完了するが、
濃度が低いとそれだけ反応時間が長くなる。 しかし一般的には両出発物質(基質)1ミリモルに対し
て2ないし400ダ(5X]0−5ないし]X]0−2
1モル)程度、好ましくは5ないし100ダ(IXIO
−悄いし3X]O−3ミリモル)程度である。 本発明の方法の前段の反応でペプチド生成反応はL一体
についてのみ起こり、D一体はこの反応に関与しない。 一方、付加化合物形成のためのアミノカルボッ酸エステ
ルはL−型であるとD−型であると?問わない。 従って原料のアミノカルボ侶沖ノ酸エステルのDL一体
のうちペプチド結合生成によってそのL一体が消費され
、ジー(プチドエステルとの付加化合物形成には、より
D−型に富むアミノカルボッ酸エステルが関与すれこと
となる。 本発明の方法の反応は基質濃度が高いとほとんど定量的
に進行するので、L−型のN−置換モノアミノジ力ルボ
/酸1モル量に対して2モル量のDL−型アミノカルボ
/酸エステルを使用したときは、LL−型のジペプチド
エステルとほとんどDンー型のアミノカルボ/酸エステ
ルとの付加化合物を与える。 こうして得られる付加化合物は後述する実施列から明ら
かな様に、一般式 で表わすことができる。 そして式中単位はLL−型であり。 1 R3−C−CH−NH2一単位はD−型又はD−型に富
2 むものである。 本発明の方法は、こうして中間生成物として得られる付
加化合物を反応系から分離したのち、酸で分解し、遊離
したD−型又はD−型に富む一般式 H2N−CH−C−R3で表わされるアミノカルボ/2 酸エステルを回収するものである。 反応系からの付加化合物の分離は沢過等の慣用の手段で
容易に行なうことができる。 付加化合物の分解のために用いる酸としては一般に有機
酸のアミン塩を分解して遊離の有機酸とするために慣用
される酸1例えば塩酸などを用いることができる。 その使用量は通常化学量論量以上であり、慣用量を用い
ることができる。 その他の分解条件も慣用の条件でよい。 分解後のアミノ酸エステルの回収も慣用の方法に従って
よい。 例えば、付加化合物を酸の水溶液で分解して、有機溶媒
で抽出すればジベプテドエステルカ抽出除去されアミノ
酸エステルは、用いた酸の塩の形で水溶液中に残る。 この水溶液は必要に応じてアルカリを添加したのち、晶
析等の慣用の方法でアミノ酸エステルを遊離の形で、又
は塩の形で回収することができる。 こうしてアミノ酸エステルを回収することによってアミ
ノ酸エステルのDL一体から光学活性なアミノ酸エステ
ルを得ることができる。 なお、光学活性アミノ酸エステルを単離する必要がない
場合は、水溶液その他の溶液の状態で回収してもよいこ
とは当然である。 本発明の方法によればアミノ酸エステルの光学分割と同
時に有用なジペプチドエステルを製造することができる
。 以下1本発明を実施列により更に詳細に説明する。 実施例 I N−ベア ジルオキシカルボニル−L−アスパラギ/酸
534〜(2ミリモル)及びDL−フェニルアラニ/メ
チルエステル塩酸塩863ダ(4ミリモル)を内容量約
30rfLlのフラスコにとり、水7rnlで溶解し、
アンモニア水(7重量係) 11pH6,2に調整した
。 この溶液にサーモライシ1509を加えて、38ないし
40℃で1夜間振とうした。 析出した沈殿を沢集し、充分に水を切ってから乾燥し、
1045rn9の結晶を得た(融点104ないL]08
℃、N−ベノジルオキシ力ルボニルーL−アスパラギ/
酸を基準とする。 N−ベノジルオキシ力ルポニルーアスパルチルーフェニ
ルアラニノメチルエステルとフェニルアラニンメチルエ
ステルのに1付加化合物としての収率86.1%)。 これを酢酸エチル−n−ヘキサ/混合溶媒から再結晶し
て下記物性及び元素分析値を示す物質を得た: 融点 127〜135℃ 〔α〕2も−6,4(C=1tメタノール)元素分析 この物質は赤外吸収スペクトル図において3260(1
771−1にN−)I伸縮に、 3000〜3200c
In’にC−H伸縮に、 1740cm ’I/Cx
ステ)Iyノc=0に、1720crIL−1につVり
/のC=OK、1600r1にアミド第1吸収に、16
30cm1にカルボキシノートに、1540G=1にア
ミド第■吸収に。 】430及び1450cm ”KC−H変角に、139
0
のであり、更に詳しくは蛋白分解酵素を用いるジペプチ
ドエステル誘導体の生成反応と酸ニヨルその分解反応を
含むアミノ酸エステルの光学分割方法に関するものであ
る。 パパインやキモトリプシンの様な蛋白分解酵素が蛋白分
解(ペプチド結合の切断)の逆反応であるペプチド結合
の生成反応に関与し得ることば古(から知られている。 例えばBergman ラはパパインを用いてアニリド
の合成を行なっている。 またFrutonはアミノ基をベノゾイル基等で保護し
たロイジノ等のモノアミノカルボッ酸とカルボキシル基
をアミドまたはアニリドとして保護したロイン/やグリ
シノを、パパインやキモトリプシンを用いてペプチド結
合させ得ることを明らかにしている( Advanes
in P rotein Chem 1stryt第
5巻、33頁(1949) 、 Academic P
ressInc−tNew York、N¥−)。 最近では本発明者のりチ磯和らがアミノ基をベノジルオ
キシ力ルボニル基で保護したアミノ酸とカルボキシル基
をエステル化したアミノ酸とをパパイ/、プロリシノ、
スブチリシノBPN’等の酵素を用いてペプチド合成反
応を行なったことが報告されている(日本化学会第35
秋期大会予稿集、482頁及び486頁(1976)1
日本化学会)。 これらの方法では生成物を採取するため、反応生成物が
水溶性基を失って水に不溶となり析出すること(これは
ペプチド合成反応を進行させるためにも必要でちる)を
利用する。 従って生成物になお水溶液を保存する様な基が残る場合
1例えば出発物質としてアスパラギン酸の様にβ位に更
にカルボキシル基がある場合には、この観点からもその
様な基を保護基によって保護するのが好ましいと考えら
れていた。 本発明者らはこの様な系について深(考究した結果、ア
スパラギン酸やグルタミノ酸の様なモノアミノジカルボ
ン酸のアミノ基を保護した(N末端保護)ものを出発物
質として用いるとジペプチド自体は析出しないが、相手
側の出発物質、即ちカルボキシル基をエステル化したア
ミノ酸(アミノカルボ/酸エステル)として特定のもの
のDL一体を選ぶと生成するジペプチドとアミノカルボ
/酸エステルとの付加化合物が析出すること及びこの付
加化合物を酸で分解することにより、アミノカルボッ酸
エステルの光学活性体カー得られることを見出して本発
明を完成した。 即ち本発明は、一般式 %式% 一置換モノアミノカルボッ酸(式中R1は脂肪族オキシ
カルボニル基、核置換基を有することのあるべ/ジルオ
キシカルボニル基、ベノゾイル基。 芳香族スルフォニル基、又は芳香族スルフィニル基であ
り、nは1又は2である)と一般式H2N−0H−C−
R,で表わされるアミノカルボ2 /酸エステル(式中R2はメチル基、イソプロピル基、
イソブチル基、イソアミル基又はべ/ジル基であり、R
3は低級アルコキシ基、べ/ジルオ※逆キシ基又はベノ
ズヒドリルオキシ基である)のDL一体とを水性媒体中
、蛋白分解酵素の存在下で反応させ、更に生成したジペ
プチドエステルと一般式 H2N−CH−C−R3で表わされるアミノカルボ1 2 /酸エステル(式中R2及びR3は前記同様である)と
の、一般式 で表わされる付加化合物(式中R1,R2tRs及びn
は前記同様である)を形成させてこれを分離し1分離さ
れたこの付加化合物に酸を加えて分解して、D−型又は
n−型に富む一般式 H2N−CH−C−R,で表わされるアミノカルボン1 2 酸エステル(式中R2及びR3は前記同様である)を回
収することを特徴とするアミノ酸エステルの学分割方法
を提供するものである。 本発明で一方の出発物質として用いるN−置換モノアミ
ノジカルボノ酸はnが1のときアスパラギン酸の、nが
2のときグルタミノ酸のN−置換。 誘導体である。 R1はアミノ基の保護基であって1本発明の方法におい
てアミノ基を保護するものである。 従って本発明の方法の反応の間安定であることが必要で
あるが、後にアミノ基から離脱させる必要かあ・る場合
には、生成物の骨格に影響を与えることなしに離脱でき
るものであることも必要である。 また本発明の化合物は水性媒体から析出させて分離する
ので、その析出を妨害する様な基1例えばスルホ7基の
様な水溶性を太き(増大させる基を持つものであっては
ならない。 R3の具体列としては1例えば第3級ブチルオキシカル
ボニル基((C)(3) 3C()−CO−)、第3級
アミルオキシカルボニル基 ((CH3)2C(C2,H,)−()−Co−) の
様な脂肪族オキシカルボニル 基(φーCH2ー0−CO−)もしくはp−メトキシベ
ノンルオキシカルボニル基 (p−CH30−釘(R2−0−CO−)、3,5−ジ
メトキシペ/ジルオキシカルボニル基 (3.5−(CH30)2−φ刊H2−OH℃−)、2
,4。 6−ドリメトキシベノジルオキシカルボニル基(2,4
t6 (Clf(30)3−φーCH2ー0−CO−)
等のその核置換誘導体基,ベノゾイル基caーco→;
pートルエ/スルホニル基(p−CH3−φ−so2→
等)芳香族スルホニル基;又は。 −ニトロスルフィニル基(o−NO□−φ−so−)等
の芳香族スルフィニル基などである。 本発明の方法で用いるN一置置換モノアミレジカルボ/
酸L一体又はDL一体の様に、少なくとも実質的な量の
L一体を含むものであり,これは相当するモノアミノジ
カルボン酸に慣用の方法でアミノ基の保護基R1 を導
入することにより容易に得ろことができる。 本発明の他方の出発物質であるアミノカルボン酸エステ
ルのDL一体としては側鎖に疎水性の基を持つアミノ酸
のエステルのDL一体を用いるものであり、R2がメチ
ル基のときはアラ二ノの。 イソアミル基のときはバリ/の、イソブチル基のときは
ロイン/の、イソアミル基のときはインロイシンの、ベ
ノシル基のときはフェニルアラニ/のエステルである。 またR3はアルコール残基であって、メトキシ基(CH
30−)、エトキシ基(C2H,O−)、プロポキシ基
(C3H7)−ブトキシ基(C4H90−) などの低
級アルコキシ基;ベンジルオキシ基;又はぺ/ズヒドリ
ルオキシ基である。 本発明の方法の前段の反応である付加化合物形成反応で
用いる蛋白分解酵素としては活性中心に金属イオ/を有
する酵素即ち金属プロテアーゼが最も好ましい。 その列としては微生物起源のもの。例えば、放線菌起源
の中性プロテアーゼ、プロリシ/、サーモライシン、コ
ラゲナーゼ、グロタルスアトロックスプロテアーゼ等を
あげることができる。 粗製の酵素例えばサモアーゼなども使用できる。 その際、夾雑オるエステラーゼ等の作用を避けるため、
ポテトイノヒビターなどの阻害剤を併用してもよい。 パパインなどのチオールプロテアーゼ又はトリプシンな
どのセリ/プロテアーゼも使用不能ではないが、エステ
ラーゼ作用を伴なうので、エステルの加水分解が起きな
い様注意して反応を行なう必要がある。 本発明の方法の前段の付加化合物形成反応は水性媒体中
、好ましくは水溶液中、使用する蛋白分解酵素が酵素活
性を示すpH条件のもとで反応させるものである。 本発明のペプチドとアミノカル昶/酸エステルとの付加
化合物形成反応もpH依存性があり、結局、本発明の方
法はpH約4ないし約゛9.最も好ましくはpH約5な
いし約8で行なうのが望ましい。 従って、出発原料であるN−置換モノアミノジ力ルボ/
酸及びアミノカルボ/酸エステルは遊離型でも塩でもよ
いが、この両成分を水性媒体中に溶解したとき、このp
、E(条件に調整する必要がある。 pH調節剤としては塩酸、硫酸、酢酸の様な慣用の無機
酸又は有機酸及び水酸化ナトリウム。 水酸化カリウムの様な水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム
、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウ
ムの様なアルカリ炭酸塩、アンモニア、トリメチルアミ
/、トリエチルアミン、エタノールアミ/の様な有機又
は無機のアミン等の慣用の無機又は有機の塩基を用いる
ことができる。 本発明の方法の前段の反応では放出される水素イオ/の
量と水酸イオ/の量は当量関係にあるので、反応による
pH変動はあまりない。 しかし勿論その変動を抑えるため、適当な緩衝剤を使用
してもよい。 工業的にはpH検出機構と連動するpH調節機構を設け
て制御するのが便利である。 水性媒体としては通常水溶液を使用する。 その際、水に可溶の有機溶剤を併用してもよい。 本発明の方法の前段の反応は温度10℃ないし90℃、
酵素活性を維持する観点から好ましくは20℃ないし5
0℃で行なうものである。 反応は通常約30分ないし24時間程度で完結するが。 この反応時間はなんら限定的でない。 本発明の方法の両出発物質の使用濃度には格別の限定は
ないが、本発明の方法が本質的に生成物を析出させるこ
とに依存するものであるので、この濃度は比較的高い方
が望ましい。 しかし生成物の付加化合物は水に対する溶解度が小さい
ので(N−べ/ジルオキシカルボニルーL−7スパルテ
ルーL−フェニルアラニ/メチルエステルとL−フェニ
ルアラニ/メチルエステルとの付加化合物の場合、20
℃での溶解度0.39/100 g水程)、かなり小さ
い濃度でも実施が可能である。 具体的には約0.001Mないし7M程度、好ましくは
O,1Mないし4Mである。 この両成分の使用比率も限定的でない。 しかし本発明の方法が結局はN−置換−L−モノアミノ
ジカルボ/酸酸分分子L−及びD−アミノカルボッ酸エ
ステル計2分子とを結合させることにあるので、この両
原料は化学量論上1:2のモル比で。 実際上は100:]ないし1:100.好ましくは5:
1ないし】:5.最も好ましくは2二1ないLI:3の
モル比で用いるものである。 本発明り両原料は必ずしもその全量が、水性媒体中に溶
解していることを要せず、一部懸濁状態のものがあって
もよい。 反応の進行によって両原料の濃度が減少し、その溶は込
みが起こるからである。 ただしこの場合、pHの変動が起こる恐れが大きいので
反応の進行に応じてpH調節の必要があることが多い。 本発明の方法で使用する酵素の量もまた限定的でない。 使用濃度が高ければ前段の反応が短時間で完了するが、
濃度が低いとそれだけ反応時間が長くなる。 しかし一般的には両出発物質(基質)1ミリモルに対し
て2ないし400ダ(5X]0−5ないし]X]0−2
1モル)程度、好ましくは5ないし100ダ(IXIO
−悄いし3X]O−3ミリモル)程度である。 本発明の方法の前段の反応でペプチド生成反応はL一体
についてのみ起こり、D一体はこの反応に関与しない。 一方、付加化合物形成のためのアミノカルボッ酸エステ
ルはL−型であるとD−型であると?問わない。 従って原料のアミノカルボ侶沖ノ酸エステルのDL一体
のうちペプチド結合生成によってそのL一体が消費され
、ジー(プチドエステルとの付加化合物形成には、より
D−型に富むアミノカルボッ酸エステルが関与すれこと
となる。 本発明の方法の反応は基質濃度が高いとほとんど定量的
に進行するので、L−型のN−置換モノアミノジ力ルボ
/酸1モル量に対して2モル量のDL−型アミノカルボ
/酸エステルを使用したときは、LL−型のジペプチド
エステルとほとんどDンー型のアミノカルボ/酸エステ
ルとの付加化合物を与える。 こうして得られる付加化合物は後述する実施列から明ら
かな様に、一般式 で表わすことができる。 そして式中単位はLL−型であり。 1 R3−C−CH−NH2一単位はD−型又はD−型に富
2 むものである。 本発明の方法は、こうして中間生成物として得られる付
加化合物を反応系から分離したのち、酸で分解し、遊離
したD−型又はD−型に富む一般式 H2N−CH−C−R3で表わされるアミノカルボ/2 酸エステルを回収するものである。 反応系からの付加化合物の分離は沢過等の慣用の手段で
容易に行なうことができる。 付加化合物の分解のために用いる酸としては一般に有機
酸のアミン塩を分解して遊離の有機酸とするために慣用
される酸1例えば塩酸などを用いることができる。 その使用量は通常化学量論量以上であり、慣用量を用い
ることができる。 その他の分解条件も慣用の条件でよい。 分解後のアミノ酸エステルの回収も慣用の方法に従って
よい。 例えば、付加化合物を酸の水溶液で分解して、有機溶媒
で抽出すればジベプテドエステルカ抽出除去されアミノ
酸エステルは、用いた酸の塩の形で水溶液中に残る。 この水溶液は必要に応じてアルカリを添加したのち、晶
析等の慣用の方法でアミノ酸エステルを遊離の形で、又
は塩の形で回収することができる。 こうしてアミノ酸エステルを回収することによってアミ
ノ酸エステルのDL一体から光学活性なアミノ酸エステ
ルを得ることができる。 なお、光学活性アミノ酸エステルを単離する必要がない
場合は、水溶液その他の溶液の状態で回収してもよいこ
とは当然である。 本発明の方法によればアミノ酸エステルの光学分割と同
時に有用なジペプチドエステルを製造することができる
。 以下1本発明を実施列により更に詳細に説明する。 実施例 I N−ベア ジルオキシカルボニル−L−アスパラギ/酸
534〜(2ミリモル)及びDL−フェニルアラニ/メ
チルエステル塩酸塩863ダ(4ミリモル)を内容量約
30rfLlのフラスコにとり、水7rnlで溶解し、
アンモニア水(7重量係) 11pH6,2に調整した
。 この溶液にサーモライシ1509を加えて、38ないし
40℃で1夜間振とうした。 析出した沈殿を沢集し、充分に水を切ってから乾燥し、
1045rn9の結晶を得た(融点104ないL]08
℃、N−ベノジルオキシ力ルボニルーL−アスパラギ/
酸を基準とする。 N−ベノジルオキシ力ルポニルーアスパルチルーフェニ
ルアラニノメチルエステルとフェニルアラニンメチルエ
ステルのに1付加化合物としての収率86.1%)。 これを酢酸エチル−n−ヘキサ/混合溶媒から再結晶し
て下記物性及び元素分析値を示す物質を得た: 融点 127〜135℃ 〔α〕2も−6,4(C=1tメタノール)元素分析 この物質は赤外吸収スペクトル図において3260(1
771−1にN−)I伸縮に、 3000〜3200c
In’にC−H伸縮に、 1740cm ’I/Cx
ステ)Iyノc=0に、1720crIL−1につVり
/のC=OK、1600r1にアミド第1吸収に、16
30cm1にカルボキシノートに、1540G=1にア
ミド第■吸収に。 】430及び1450cm ”KC−H変角に、139
0
【1にカルボキシv−)に、1220〜1290儀−
1にC−0−C伸縮及びアミド第1I吸収に。 】050σ=1にフェニル面内変角に、740及び69
5の−1にモノ置換ベノゼ/環面外変角に、それぞれ由
来する吸収を与えた。 また同じ化合物の核磁気共鳴スペクトルの特徴はδ:
2.75 ppm、3.02 ppm、 3.61 p
pm、 3.7ppm、 4・4〜4・8ppm、5
・05 ppm、5・82 ppm。 及び7.3 ppmにあり、これらはそれぞれ下記の様
に帰属させることができる; 従ってこの物質はN−ベノジルオキシ力ルボニルーし一
アスパルチルーし一フェニルアラニ/メチルエステルと
D−フェニルアラニノメテルエステルとの】:1付加化
合物であった。 この物質800In9を40rfLtの塩酸(1N)に
溶解し、メチン/シタロリド30rILAで3回抽出し
。 メチン/ジクロリド層を水洗し、無水硫酸マグネシウム
で脱水し、更にメチVノジクロリドを蒸発によって除去
したのち、固形分を酢酸エテル−n−ヘキサノ混合溶液
から再結晶した。 得られた結晶は450mfIで、その物性及び元素分析
の結果は。 融点;124〜−】32℃ 〔α)’I5 −15.3 (C=1.メタノール)で
あり、このものはN−ペノジルオキシ力ルボニルーL−
7スバルチルーL−フェニルアラニノメチルエステルで
アッタ。 また上記メチツノジクロリドで抽出した抽出残の水層に
炭酸水素ナトリウムを加えてp H8,7とし、メチツ
ノジクロリドで3回抽出した。 抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、塩化水素ガス
を約10分間吹き込んでからメチツノジクロリドを濃縮
し、エチルチーチルを加えて再結晶した。 D−フェニルアラニノメチルエステル塩酸塩290〜を
得た。 融点;149〜151℃ 実施列 2 N−べ/ジルオキシカルボニルーDL−7スパラギノ酸
1069〜(4ミリモル)及びDL−フェニルアラニノ
メチルエステル塩酸塩863〜(4ミリモル)を内容量
約30rnlのフラスコにとり、水2rnlを加えて溶
解し、アンモニア水(7重量係でpH6に調整した。 この溶液にサーモライシy501n&を加えて38ない
し40℃で2時間振とうした。 析出沈殿を沢集し、水20−で洗浄後乾燥してN−べ/
ジルオキシカルボニルーし一アン スパルチルーL−フ
ェニルアラニノメチルエステルとD−フェニルアラニン
メチルエステルトノ1薯付加化合物756〜を得た。 このものを酢酸エチル−n−ヘキサノ混合溶媒から再結
晶したものは融点;126ないし1340c、(α〕甘
せ−6.5(C=1.メタノール)を示した。 一方1反応残液からはD−型に富むN−ベノジルオキシ
カルボニルーアスパラギノ酸を回収することができた。
1にC−0−C伸縮及びアミド第1I吸収に。 】050σ=1にフェニル面内変角に、740及び69
5の−1にモノ置換ベノゼ/環面外変角に、それぞれ由
来する吸収を与えた。 また同じ化合物の核磁気共鳴スペクトルの特徴はδ:
2.75 ppm、3.02 ppm、 3.61 p
pm、 3.7ppm、 4・4〜4・8ppm、5
・05 ppm、5・82 ppm。 及び7.3 ppmにあり、これらはそれぞれ下記の様
に帰属させることができる; 従ってこの物質はN−ベノジルオキシ力ルボニルーし一
アスパルチルーし一フェニルアラニ/メチルエステルと
D−フェニルアラニノメテルエステルとの】:1付加化
合物であった。 この物質800In9を40rfLtの塩酸(1N)に
溶解し、メチン/シタロリド30rILAで3回抽出し
。 メチン/ジクロリド層を水洗し、無水硫酸マグネシウム
で脱水し、更にメチVノジクロリドを蒸発によって除去
したのち、固形分を酢酸エテル−n−ヘキサノ混合溶液
から再結晶した。 得られた結晶は450mfIで、その物性及び元素分析
の結果は。 融点;124〜−】32℃ 〔α)’I5 −15.3 (C=1.メタノール)で
あり、このものはN−ペノジルオキシ力ルボニルーL−
7スバルチルーL−フェニルアラニノメチルエステルで
アッタ。 また上記メチツノジクロリドで抽出した抽出残の水層に
炭酸水素ナトリウムを加えてp H8,7とし、メチツ
ノジクロリドで3回抽出した。 抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、塩化水素ガス
を約10分間吹き込んでからメチツノジクロリドを濃縮
し、エチルチーチルを加えて再結晶した。 D−フェニルアラニノメチルエステル塩酸塩290〜を
得た。 融点;149〜151℃ 実施列 2 N−べ/ジルオキシカルボニルーDL−7スパラギノ酸
1069〜(4ミリモル)及びDL−フェニルアラニノ
メチルエステル塩酸塩863〜(4ミリモル)を内容量
約30rnlのフラスコにとり、水2rnlを加えて溶
解し、アンモニア水(7重量係でpH6に調整した。 この溶液にサーモライシy501n&を加えて38ない
し40℃で2時間振とうした。 析出沈殿を沢集し、水20−で洗浄後乾燥してN−べ/
ジルオキシカルボニルーし一アン スパルチルーL−フ
ェニルアラニノメチルエステルとD−フェニルアラニン
メチルエステルトノ1薯付加化合物756〜を得た。 このものを酢酸エチル−n−ヘキサノ混合溶媒から再結
晶したものは融点;126ないし1340c、(α〕甘
せ−6.5(C=1.メタノール)を示した。 一方1反応残液からはD−型に富むN−ベノジルオキシ
カルボニルーアスパラギノ酸を回収することができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1(1)一般式 %式% るN−置換モノアミノジ力ルボノ酸(式中R1は脂肪族
オキシカルボニル基、核置換基を有することのあるべ/
ジルオキシカルボニル基、ぺ/ジイル基、芳香族スルフ
ォニル基又は芳香族スルフィニル基であり、nは1又は
2である)と、一般式H2N−cH−c−R3で表わさ
れるアミノカル2 ボン酸エステル(式中R2はメチル基、イソプロピル基
、イソブチル基、イノアミル基又はベノジル基であり、
R3は低級アルコキシ基、べ/ジルオキシ基又はベンズ
ヒドリルオキ7基である)のDL一体とを水性媒体中蛋
白分解酵素の存在下で反応させ、更に生成したジペプチ
ドエステルと一般式 R3−C−CH−NH2で表わされるアミノカル2 ボン酸エステル(式中R2,R3は前記同様である)と
の、一般式 で表わされる付加化合物(式中R1,R2,R3及びn
は前記同様である)を形成させてこれを分離し分離され
たこの付加化合物に酸を加えて分解して。 D−型又はD−型に富む一般式 R3−C−CH→■2で表わされるアミノカル2 ボ/酸エステル(式中R2及びR3は前記同様である)
を回収することを特徴とするアミノ酸エステルの光学分
割方法。 2 付加化合物の一般式中の 単位がLL−型である特許請求の範囲第1項記載の光学
分割方法。 ・3 R1がベノジルオキシカルボニル基であり。 R2がベノジル基であり、R3がメトキシ基であり、n
が1である特許請求の範囲第1項又は第2項記載の光学
分割方法。 4 水性媒体が水溶液である特許請求の範囲第1項ない
し第3項のいずれかの項記載の光学分割方法。 5 蛋白分解酵素が金属プロテアーゼである特許請求の
範囲第1項ないし第4項のいずれかの項記載の光学分割
方法。 6 反応をpH5ないし8で行なう特許請求の範囲第1
項ないし第5項のいずれかの項記載の光学分割方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6748382A JPS5943159B2 (ja) | 1982-04-23 | 1982-04-23 | アミノ酸エステルの光学分割方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6748382A JPS5943159B2 (ja) | 1982-04-23 | 1982-04-23 | アミノ酸エステルの光学分割方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP727977A Division JPS5392729A (en) | 1977-01-27 | 1977-01-27 | Adduct of dipeptide derivatives and amino acid derivatives and process for their preparation |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57189694A JPS57189694A (en) | 1982-11-22 |
JPS5943159B2 true JPS5943159B2 (ja) | 1984-10-19 |
Family
ID=13346264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6748382A Expired JPS5943159B2 (ja) | 1982-04-23 | 1982-04-23 | アミノ酸エステルの光学分割方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943159B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6161883A (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-29 | エヌ・シー・アール・インターナショナル・インコーポレイテッド | リボン・カセツト |
-
1982
- 1982-04-23 JP JP6748382A patent/JPS5943159B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6161883A (ja) * | 1984-08-27 | 1986-03-29 | エヌ・シー・アール・インターナショナル・インコーポレイテッド | リボン・カセツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57189694A (en) | 1982-11-22 |
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