JPS5942746B2 - 溶射皮膜の表面処理方法 - Google Patents
溶射皮膜の表面処理方法Info
- Publication number
- JPS5942746B2 JPS5942746B2 JP53029380A JP2938078A JPS5942746B2 JP S5942746 B2 JPS5942746 B2 JP S5942746B2 JP 53029380 A JP53029380 A JP 53029380A JP 2938078 A JP2938078 A JP 2938078A JP S5942746 B2 JPS5942746 B2 JP S5942746B2
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- JP
- Japan
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- coating
- glaze
- surface treatment
- sprayed
- spray coating
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は内燃機関用ピストンの触火部表面に溶射皮膜の
表面処理方法に関する。
表面処理方法に関する。
例えばディーゼルエンジンにおいてはその効率を高める
ためにピストンの触火部表面の断熱性を向上することが
要望され、セラミックスの溶射皮膜を形成したものがあ
る。
ためにピストンの触火部表面の断熱性を向上することが
要望され、セラミックスの溶射皮膜を形成したものがあ
る。
しかしこの溶射皮膜は金属表面に単に機械的に結合して
いるにすぎず、またその表面および内部に多数の空孔を
有しているため、粒子の脱落、剥離さらには割れを生じ
易い。
いるにすぎず、またその表面および内部に多数の空孔を
有しているため、粒子の脱落、剥離さらには割れを生じ
易い。
とくに断熱性を高めるために溶射皮膜を厚くした場合空
隙率が高くなり割れの発生が顕著となる。このようなこ
とからセラミックスの代りにサーメット物質と自溶性合
金との混合物を金属体の表面に溶射して被膜を形成する
方法がある。
隙率が高くなり割れの発生が顕著となる。このようなこ
とからセラミックスの代りにサーメット物質と自溶性合
金との混合物を金属体の表面に溶射して被膜を形成する
方法がある。
この方法では自溶性合金を多量に含有させて被膜中の気
孔を少なくするとともに金属表面との接着性が向上する
利点がある。しかしその反面自溶性合金を多量に含有す
るので断熱性能が低下する欠点があつた。本発明は上述
した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、断熱性能を損なうことなく、溶射皮膜の耐久性及
び表面の安定性を得ることができる溶射皮膜の表面処理
方法を提供するものである。
孔を少なくするとともに金属表面との接着性が向上する
利点がある。しかしその反面自溶性合金を多量に含有す
るので断熱性能が低下する欠点があつた。本発明は上述
した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、断熱性能を損なうことなく、溶射皮膜の耐久性及
び表面の安定性を得ることができる溶射皮膜の表面処理
方法を提供するものである。
すなわち本発明は金属表面に溶射したセラミック溶射皮
膜上に、珪酸塩混合物からなる釉薬を溶射又は塗布した
後、これを加熱して表面被覆層を形成することを特徴と
する溶射皮膜の表面処理方法である。
膜上に、珪酸塩混合物からなる釉薬を溶射又は塗布した
後、これを加熱して表面被覆層を形成することを特徴と
する溶射皮膜の表面処理方法である。
以下本発明方法を詳細に説明する。
本発明方法はセラミックスの溶射皮膜上に珪酸塩混合物
からなる釉薬を刷毛あるいは吹付などにより塗布又は溶
射した後加熱する方法である。
からなる釉薬を刷毛あるいは吹付などにより塗布又は溶
射した後加熱する方法である。
セラミックスの溶射皮膜は粒子の集合体に近い状態で、
多数の孔が開口しているが、上記釉薬を溶射又は塗布し
た後加熱することにより、その表面に均一かつ連続的な
表面被覆層が形成されて溶射皮膜の開口部分を封口し溶
射皮膜の粒子が脱落したり剥離、離散することがなくな
り、表面が安定となる。また、またこの釉薬を加熱する
ので表面が滑らかにするので機械加工の必要がなくなる
。しかも釉薬からなる表面被覆層は粘着性を有し、外力
を緩和して溶射皮膜に加わる外力を減じるとともに粘弾
性体的作用により振動を減する効果があり、溶射皮膜の
機械的強度を向上する。本発明方法に用いるセラミック
スの溶射皮膜としては、ZrO2、Al2O3あるいは
これらに金属質のNi−AlあるいはNi−Cr−Al
合金などを混合した複合粉末で、たとえばエンジンのピ
ストン、バルブ、排気通路など断熱及び耐熱を要する高
温部材の表面に被覆されるものである。
多数の孔が開口しているが、上記釉薬を溶射又は塗布し
た後加熱することにより、その表面に均一かつ連続的な
表面被覆層が形成されて溶射皮膜の開口部分を封口し溶
射皮膜の粒子が脱落したり剥離、離散することがなくな
り、表面が安定となる。また、またこの釉薬を加熱する
ので表面が滑らかにするので機械加工の必要がなくなる
。しかも釉薬からなる表面被覆層は粘着性を有し、外力
を緩和して溶射皮膜に加わる外力を減じるとともに粘弾
性体的作用により振動を減する効果があり、溶射皮膜の
機械的強度を向上する。本発明方法に用いるセラミック
スの溶射皮膜としては、ZrO2、Al2O3あるいは
これらに金属質のNi−AlあるいはNi−Cr−Al
合金などを混合した複合粉末で、たとえばエンジンのピ
ストン、バルブ、排気通路など断熱及び耐熱を要する高
温部材の表面に被覆されるものである。
この溶射皮膜に溶射あるいは塗布する釉薬は珪酸混合物
からなり、例えばK2O,CaO,Al2O3,SiO
2を含むもので、100メツシユパスの粒度のものが好
適である。
からなり、例えばK2O,CaO,Al2O3,SiO
2を含むもので、100メツシユパスの粒度のものが好
適である。
また釉薬の塗布量は特に限定されるものではないが、実
用上は最終的に0.05〜0.1m禮度となるようにす
るのが好ましい。また上記釉薬の加熱はほぼ1000〜
1200℃程度で5分程度おこなう。次に本発明を自動
車エンジンのピストンに適用した一実施例につき説明す
る。
用上は最終的に0.05〜0.1m禮度となるようにす
るのが好ましい。また上記釉薬の加熱はほぼ1000〜
1200℃程度で5分程度おこなう。次に本発明を自動
車エンジンのピストンに適用した一実施例につき説明す
る。
まず第1図に示すようにピストン1の触火面1aの外周
端部を5m71L残して、コーテイング代を0.5能の
深さに削り取り、その後削り取つた面にグリツドブラス
トを施した。
端部を5m71L残して、コーテイング代を0.5能の
深さに削り取り、その後削り取つた面にグリツドブラス
トを施した。
その後この面にZrO2をプラズマ溶射機を用いて溶射
し、約0.4mmの厚さの溶射皮膜2を形成した。次い
で長石36%、石灰石15%、カオリン12?及び硅石
37%を混合して、K2O4重量部、CaO6重量部、
Al2O3l3重量部、SlO277フッ 重量部を含む100メツシユパスの粉末の珪酸塩混合物
を調合し、この珪酸塩混合物からなる釉薬を、上記溶射
皮膜2上に酸素−エチレン炎により溶射した。
し、約0.4mmの厚さの溶射皮膜2を形成した。次い
で長石36%、石灰石15%、カオリン12?及び硅石
37%を混合して、K2O4重量部、CaO6重量部、
Al2O3l3重量部、SlO277フッ 重量部を含む100メツシユパスの粉末の珪酸塩混合物
を調合し、この珪酸塩混合物からなる釉薬を、上記溶射
皮膜2上に酸素−エチレン炎により溶射した。
ついで溶射した釉薬を酸素一エチレン炎で、釉薬が溶け
るのを確認しながら5分間加熱した。この結果第2図に
拡大して示すように溶射皮膜2の表面空孔4が釉薬で封
じられ薄くて滑らかな表面皮膜層3が形成された。以上
説明したように本発明によれば、溶射皮膜上に釉薬を溶
射又は塗布した後これを加熱して平滑な表面被覆層を形
成することにより、粒子の脱落や剥離、割れなどを防止
して耐久性及び表面の安定性を高め、しかも断熱効果も
優れているなどの効果を有し、エンジンのピストンの触
火部表面の表面処理としてきわめて好適である。
るのを確認しながら5分間加熱した。この結果第2図に
拡大して示すように溶射皮膜2の表面空孔4が釉薬で封
じられ薄くて滑らかな表面皮膜層3が形成された。以上
説明したように本発明によれば、溶射皮膜上に釉薬を溶
射又は塗布した後これを加熱して平滑な表面被覆層を形
成することにより、粒子の脱落や剥離、割れなどを防止
して耐久性及び表面の安定性を高め、しかも断熱効果も
優れているなどの効果を有し、エンジンのピストンの触
火部表面の表面処理としてきわめて好適である。
第1図は、本発明方法を施こしたピストンの一部切欠斜
視図、第2図は同ピストンの要部を拡大した断面図であ
る。 1・・・・・・ピストン、2・・・・・・溶射皮膜、3
・・・・・・表面皮膜層。
視図、第2図は同ピストンの要部を拡大した断面図であ
る。 1・・・・・・ピストン、2・・・・・・溶射皮膜、3
・・・・・・表面皮膜層。
Claims (1)
- 1 内燃機関用ピストンの触火部表面に溶射したセラミ
ック溶射皮膜上に、K_2O−CaO−Al_2O_3
−SiO_2系の珪酸塩混合物からなる釉薬を溶射又は
塗布した後、これを加熱して表面被覆層を形成すること
を特徴とする溶射皮膜の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53029380A JPS5942746B2 (ja) | 1978-03-15 | 1978-03-15 | 溶射皮膜の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53029380A JPS5942746B2 (ja) | 1978-03-15 | 1978-03-15 | 溶射皮膜の表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54122316A JPS54122316A (en) | 1979-09-21 |
JPS5942746B2 true JPS5942746B2 (ja) | 1984-10-17 |
Family
ID=12274528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53029380A Expired JPS5942746B2 (ja) | 1978-03-15 | 1978-03-15 | 溶射皮膜の表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5942746B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2724571B2 (ja) * | 1989-02-17 | 1998-03-09 | スズキ株式会社 | 内燃機関用ピストン及びその製造方法 |
JP6039123B1 (ja) * | 2016-03-29 | 2016-12-07 | 株式会社栗本鐵工所 | 封孔処理剤 |
-
1978
- 1978-03-15 JP JP53029380A patent/JPS5942746B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54122316A (en) | 1979-09-21 |
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