JPH0315545Y2 - - Google Patents

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JPH0315545Y2
JPH0315545Y2 JP10258982U JP10258982U JPH0315545Y2 JP H0315545 Y2 JPH0315545 Y2 JP H0315545Y2 JP 10258982 U JP10258982 U JP 10258982U JP 10258982 U JP10258982 U JP 10258982U JP H0315545 Y2 JPH0315545 Y2 JP H0315545Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
coating layer
chromium oxide
chromic acid
resistant
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JP10258982U
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English (en)
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JPS596687U (ja
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Landscapes

  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば内燃機関における排気管のよう
に、管径約70m/m以下の鋼管の内外周面の少な
くとも一方の鋼肌表面に被着重合された被覆を有
し且つ耐熱及び耐食性の要求を同時に満足する特
性を有してなる鋼管構造の改良に関するものであ
る。
従来の耐熱・耐食性の被覆鋼管は、例えば第3
図に図示するように鋼管11の表面に、アルミニ
ウムの溶融鍍金膜12を施して鋼肌との界面にア
ルミナイド(FeAl2)からなる金属間化合物層1
3を形成した状態をもつて実用に供している現状
であつた。しかしながら、アルミニウムの溶融鍍
金膜12による金属間化合物13を形成する際に
行う浸漬は、高温下(一般的に750〜800℃)で行
うために作業性がきわめて悪く、又、浸漬のため
表面を平滑にすることができず、更に被覆鋼管と
して耐熱性はあるものの耐食性がない等の問題が
あり、改善が望まれていた。
本考案の目的は上記した問題を極めて簡易且つ
効果的に解決した耐熱・耐食性鋼管を提供するこ
とで、鋼管肌表面への結合力と被覆層自体の靭性
及び緻密性とを有する被膜を設けたもので、以下
本考案の一実施例を第1図及び第2図について詳
述すれば、鋼管1は、予め内外周面の少なくとも
一方の鋼肌表面2に酸化クロームによつて化学結
合されたSiO2、Cr2O3及びAl2O3からなる組成を
有するセラミツクの被覆層3を施したもので、更
にかかる鋼管1をクローム酸溶液中で含浸処理を
行わしめた後に、好ましくは温度200℃及至700
℃、時間20分以上に亘つて加熱処理を行わしめ、
このような含浸処理と加熱処理とを繰返すことに
よつて、形成したセラミツクの被覆層3上に、ク
ローム酸溶液の焼成変換した酸化クロームによる
該被覆層への含浸に伴う薄膜状の被膜4を被着重
合して構成してなるものである。
なお、前記クローム酸溶液は、クローム酸単体
の外に、他にクローム酸とクローム酸塩との混合
物、或いはクローム酸と一部有機酸若しくはカー
ボンで還元された溶液を使用することができるも
のである。
また、前記セラミツクの被覆層3の被着に際し
ては、可溶性クローム化合物の濃水溶液(例えば
H2CrO4)に珪石(SiO2)、酸化クローム
(Cr2O3)及び溶融アルミナ(α−Al2O3)からな
る微粉末を添加し、更に少量の界面活性剤(例え
ば商品名アデカNPE)を加えて充分に撹拌混合
した懸濁液中に前記鋼管1を浸漬するか、或いは
刷毛塗布するか、又はスプレー等により塗着せし
め、次いで一時乾燥した後にこの塗着部を460℃
以上に加熱処理を施すことによつて、微粒子相互
及び鋼肌表面2に介在するクローム酸化物が各組
成物と化学結合して前記特性を有するセラミツク
の被覆層4を構成してなるものである。
なおこの被覆層4の組成比は、好ましくは
SiO2が15%乃至25%、Cr2O3が30%乃至50%、
Al2O3が35%乃至45%の範囲に、又層厚を約
0.02m/m乃至0.5m/mの範囲とすることが望ま
しいところである。
以上の通り、本考案によれば、単に懸濁液への
浸漬或いは塗着と、その後の低温度での加熱によ
り、形成したセラミツクの被覆層3とその後のク
ローム酸溶液中での含浸処理と加熱処理との繰返
しによつて被着した被覆層3への含浸に伴う酸化
クローム被膜4とをもつて簡易に構成し得ること
となり、併せCr2O3の使用により他のセラミツク
材に比して鋼肌表面2への結合力と被覆層3自体
の靭性及び浸漬或いは塗着に関連して緻密性の優
れた状態をもつて構成することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る耐熱・耐食性
鋼管の側面図、第2図は第1図のA−A線上の一
部拡大断面図、第3図は従来例を示す一部拡大横
断面図である。 1……鋼管、3……被覆層、4……酸化クロー
ムによる被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼管1の内外周面の少なくとも一方の鋼肌表面
    2に施した酸化クロームによつて化学結合された
    SiO2、Cr2O3及びAl2O3からなる組成を有するセ
    ラミツクの被覆層3上に、更にクローム酸溶液を
    焼成して変換した酸化クロームによる前記被覆層
    3への含浸に伴う薄膜状からなる被膜4を被着重
    合して構成せしめてなることを特徴とする耐熱・
    耐食性鋼管。
JP10258982U 1982-07-07 1982-07-07 耐熱・耐食性鋼管 Granted JPS596687U (ja)

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JP10258982U JPS596687U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 耐熱・耐食性鋼管

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Publication Number Publication Date
JPS596687U JPS596687U (ja) 1984-01-17
JPH0315545Y2 true JPH0315545Y2 (ja) 1991-04-04

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JPS596687U (ja) 1984-01-17

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