JPS594257B2 - 心出しカラ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転軸に円板状の部材を取わ付けろ場合に用い
られる芯出しカラーに関するものである。

更に詳細には、回転軸の軸部と密度する径の内径を有す
る軸方向両端部と、この間にあつて半径方向外方へ膨出
する略タイコ胴状のカラーを軸と芯出しされる円板状部
材の内径部間に嵌入し、該カラーを軸方向へ加…すろこ
とにより中間膨出部を半径方向外方へ均一に膨出変形さ
せ円板状部材の内径部に線接触さゼ、回転軸に対する円
板状部材の芯出しを簡易な構造で高精度に行わせ得る如
くした芯出しカラーに関する。回転軸に円板状の部材を
取わ付ける場合の芯出し機構としては、ナット等を用い
て軸方向に変位を与えて芯出しを行うコレット等が知ら
れている。

かかるコレット機構は、テーパー面を利用し、テーパー
面の作用で軸方向への変位を径方向の変位に変え、円板
状部材を軸に対して芯出しする構造となつている。以上
の従来のコレット式心出し機構は、構造が複雑で部品も
多く、コレットにスリ割を設ける等加工が面倒でコスト
が高くなる。

又テーパー面の力■工精度も高精度のものが要求され、
これの加工精度が悪いと芯出しの精度が出に〈く、これ
がため機械加工等の加工、製作も大変で、上記と併せコ
スト高を招く。本発明者等は回転軸に円板状部材を取わ
付ける場合の芯出し機構における上記した問題点に鑑み
、これを簡易化し、且つ有効な芯出し機構を得るべ〈本
発明をなしたものであろ。

本発明の目的とする処は、回転軸の取付軸部に密度する
径の内径を有する軸方向両端部と、この間にあつて半径
方向外方へ膨出する線接触部を有する中間部とを備える
略タイコ状のカラーであつて、これを回転軸の取付軸部
と円板状部材の内径部との間に介装し、カラーを軸方向
へ加圧して中間膨出部を半径方向外方へ均一に膨出変形
せしめ円板状部材の内径部に線接触させ、回転軸に対す
る円板状部材の芯出しを行わせ得る如くした芯出しカラ
ーを提供する。

従つて本発明の目的とする処は、構造が簡単で万両に、
且つ円板状部材の軸に対する同心度を高精度に行い得る
如くした芯出しカラーを提供する。

次に本発明の好適一実施例を添付図面に従つて詳述すろ
。第１図は心出しカラーの縦断側面図を示し、カラー１
はバネ網等の高強性体で成形される。

カラー１は中空筒状をなし、軸方向の両端部２，３は内
径部２ａ，３ａを軸方向にフラットに杉成されている。
そして両端部２，３に挟まれる中間部４は半径方向外方
へ弧状に彎曲膨出される。従つてカラーの縦断面は軸方
向の中間部が半径方向外方へ膨出する略タイコ胴状に杉
成される。以上のカラー１の中間膨出部４は端部２，３
と等しい肉厚でも良いが、本実施例では中間膨出部４の
半径方向外方への膨出変杉ｂζ容易なる如くこの部分を
他の部分に比し薄肉とし、特に膨出部４の中央部５を最
も薄肉とした。

かかるカラー１は、これを軸方向へ加圧することにより
最も脆弱な中間膨出部４が半径方向へ膨出変位し、これ
が変位は予じめ半径方向へこの部分が膨出する如く成形
されているため、゛内径方向への変位は行われない。

この半径方向外方への変位によ如カラー１は軸方向へも
変位し、両変位は因東関係にある。軸方向への変位量を
Ｓで、又半径方向への変位量をＲで示した。以上のカラ
ー１による心出し作業を第２図で示す。

１０は回転軸で、これの端部には小径の取付軸部１１が
杉成され、軸部１１の先部外周にはネジ１２が杉成され
、又軸部１１の後端には軸部に対して直角な肩部１３が
彫成されている。

そして上記カラー１の内径部２ａ，３ａは取付軸部１１
の外径と緊密に嵌合する径に設定し、これを回転軸１０
の取付軸部１１に嵌合する。次いで回転軸１０に取り付
けられる円板部材２０をこれが内径孔２１を介してカラ
ー１の外径部、即ち中間膨出部４の外周に嵌合し、従つ
て円板状部材２０の内径孔２１の内径とカラー１の中間
膨出部４の外径とは嵌合し得る如く設定されている。カ
ラー１の一方の端部３の端面は肩部１３に衝合するとと
もに、円板状部材２０の孔周辺部の一面と肩部１３に衝
合せしめ、取付軸部１１のネジ部１２にナット２２を螺
合する。臥上の如く組み付けた後ナット２２を螺締し、
これを軸方向へ螺進させる。

これによりカラー１の一方の端部２の端面を介してカラ
ー１は軸方向へ加…され、予じめ半径方向へ方向性をも
たされた中間膨出部４は半径方向外方へ均一に膨出変位
する。この結未円板状部材２０は内径孔２１を介して半
径方向へ移動し、心出しされることとな虱膨出変杉部が
内径孔２１の内径に線接触しロックした状態で自動的に
心出しが行われる。爾後はボルト２３を介して円板状部
材２０と回転軸１０とを螺締結着する。臥上の如く円板
状部材２０は回転軸１０に同心度を高精度に維持されて
取り付けられることとなる。

尚心出しカラー１はナット２２を取わ外して強制的に抜
出しても、或は第２図の如く取ジ付けた状態のままでも
良い。臥上で明らかな如く本発明によれば、カラー状部
材を略タイコ状に成杉し、これを軸方向へ加圧して中間
部を半径方向外方へ膨出変位せしめてこれに嵌合した円
板状部材の内径部に線接触させ、円板状部材を回転軸に
対して心出しするようにしたため、円板状部の回転軸に
対する同心度を高精度に出すことができ、カラーの変杉
を利用するため心出しが確実に、容易に行える。

又バネ網等を略タイコ状に成形するのみで心出し機構が
得られ、加工、成杉が容易で構造も簡単であり、安両に
提供することができ、実用性に富む。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は心出し
カラーの縦断側面図、第２図は心出し状態を示す縦断側
面図である。 尚図面中１は芯出しカラー、２，３は両端部、４は中間
部、１０は回転軸、１１は取付軸部、２０は円板状部材
、２１は内径孔、２２は加圧用ナットである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転軸の取付軸部に嵌合する径の内径を有する軸方
   向両端部と、この間にあつて前記両端部に比して薄肉で
   略タイコ状の半径方向外方へ膨出する線接触部を有する
   中間部を備え、これを回転軸の取付軸部と円板状部材の
   内径との間に介装し、カラーを軸方向へ加圧して中間部
   を半径方向外方へ膨出変位させて回転軸に対する円板状
   部材の心出しを行わせ得る如くしたことを特徴とする心
   出しカラー。