JPS5942280Y2 - モ−ルデイング - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はモールディング、特に格子状となった面に対し
装着することができるモールディングに関するものであ
る。

近時、第１図に示すように格子２を組み合せた格子面３
から成る車輌用グリル１が製造されている。

このグリル１に対しモールディング４を装着するには、
従来、ボルトなどの取付は手段を用いているが、これに
よればボルトの締付は工数を要し、組み立て時間が長く
なり、しかもモールディングの位置決めが容易でなく、
またボルトによってグリル１の格子２に傷をつげる場合
があり、しかも車輌の振動でボルトが緩んでモールディ
ング４が脱落する場合もあり、しかもモールディング４
に取付後において変形、ひび割れなどが発生する場合が
ある。

本考案の目的は、モールディングの裏面側に互いに対向
する係止片とガイド片とを設け、これらによってモール
ディングを、格子面を有するグリルに装着可能として、
上記欠点を除去するものであり、以下実施例を用いて詳
細に説明する。

第２図ないし第５図は本考案によるモールディングの一
実施例を示す簡略構成図であり、同図において所定の意
匠５などが施された長尺なモールディング４の上下には
裏側方向に突出する壁部７が設げられており、上側の壁
部Ｔ１から係止片８が突出している。

また下側の壁部Ｔ２からはガイド片９が突出しており、
このガイド片９の長さは係止片８よりも長く設定されて
おり、係止片８、ガイド片９は互いに対向して第２図に
示すように、格子２をクロスした状態で組み合せ一体化
して成る格子面３における中空部１０の互いに対向する
コーナ一部１１，１２に対応した位置に設けられる。

ガイド片９はコーナ一部１２における側壁に当接する如
くテーパー面１８が形成されており、また係止片８の先
端側には格子２の裏面側に当接する段部１３より成る係
止部が設けられている。

なお上記格子２の断面形状は第３図に示す如く表面ａ側
に丸みを有する略台形状となっており、その底面す測か
らは突出片２ａが突出しており、この突出片２ａと底面
すとの間に段部Ｃが形成され、上記段部１３はこの格子
２の底面ｂＬＩｊＪＪにおける段部Ｃに係止することに
なる。

なお上記係止片８とガイド片９との間には、リブ１４が
設げられておりこのリブ１４によって係止片８およびガ
イド片９の内側方向への撓みを抑えることができる。

このような係止片８とガイド片９とより成るクリップに
は、例えば第１図に示すようにモールディング４の左右
及び中央に設けられ、上記左右のクリップには係止片８
が上部側に位置し、ガイド片９が下部叫に位置する如く
設けられ、かつ中央側に設けられるクリップにの場合、
ガイド片９が上部側に位置し、係止片８が下部側に位置
する如く設定される。

以上の構成において、モールディング４のガイド片９を
ガイド面３における中空部１０の対向すル一方（７）コ
ーナ一部１２に当てかった状態で格子面３方向に押圧す
ることによりガイド片９がコーナ一部１２に沿って挿入
され、かつ係止片８がコーナ一部１１より入り込んで係
止片８に設げた段部１３が格子２の底面側の段部Ｃに係
止することになり、これにより容易に引き抜くことがで
きなくなる。

この場合係止片８とガイド片９の外測がそれぞれ格子２
の側壁に対し接触するので上下方向および左右方向の位
置ずれを防止することができる。

また第１図に示すように左右のクリップＫにおいて、上
側に係止片８が位置するように設定したので通常モール
ディング４に対しかがる上部方向からの圧力に対応する
ことができ、このような圧力によってモールディング４
が容易に脱落する恐れがなくなる。

なお本考案において第６図、第１図に示すように格子２
の底面す側に水平方向に突出する突部ｄを設げかつ係止
片８の側壁に第８図に示すようにラッチ８ａを形成して
このラッチ８ａが上記突部ｄに噛み合うようにしてもよ
い。

このようにすれば、ラッチ８ａの噛み合せ量を調整する
ことによりモールディング４の格子面３に対する高さを
調整することができる。

以上説明したように本考案によれば、格子をクロスする
如く組み合せることにより得られる格子面にモールディ
ングを取付けるクリップにおいて、格子面における孔の
互いに対向するコーナ一部に位置するように係止片とガ
イド片とを設け、上記係止片の先端側に格子の裏面側に
当接する段部を設けかつガイド片と格子片との側壁が格
子の側壁に当接するようにしたので、従来のようにボル
トなどの取付は手段を不用とすることができ、これによ
り取付けが容易となり、しかも位置決めをガイド片によ
って行なうことができるので位置決めの作業が簡単とな
りかつ確実となり、しかも格子面に対し傷をつげる恐れ
がなく、さらに係止片が格子面に確実に噛み合うので車
輌の振動によってモールディングが脱落する恐れがな（
、しかも取付は後においてモールディングが変形したり
クラックするなどの問題を解消することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は格子面に対しモールディングを装着した状態を
示す平面図、第２図ないし第５図は本考案によるモール
ディングの一実施例を示す簡略構成図、第６図ないし第
８図は本考案によるモールディングの他の実施例を示す
簡略構成図である。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 格子をクロスする如く組み合せて成る格子面
   にモールディングを取付けるクリップにおいて、格子面
   の中空部における互いに対向するコーナ一部に位置する
   係止片とガイド片とを有して成り、上記ガイド片と係止
   片の側壁を格子面の格子の側壁に当接させ、かつ上記係
   止片の先端側に格子の裏面側に当接する段部を設けるよ
   うにしたことを特徴とするモールディング。
2. （２）係止片とガイド片は、モールディングに一体化さ
   れてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のモールデ
   ィング。
3. （３） ガイド片は係止片よりもモールディングの裏
   側より突出する長さが長く設定されて成る実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のモールディング。
4. （４）係止片とガイド片との間にリブを設けた実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のモールディング。