JPS594227B2 - ロングノズル着脱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はロングノズルの着脱装置に関するもので、特
に溶鋼？タンディツシュに注入する際に溶鋼鍋に取付け
て使用するロングノズルの着脱装置に関するものである
。

例えば高級鋼を連続鋳造する場合、溶鋼鍋からタンディ
ツシュに注入する溶鋼流を無酸化状態にシールする必要
があり１、従来その一手段として先端部がタンディツシ
ュ中の溶鋼中に浸漬されろロングノズルが用いられてい
る。

このロングノズルは溶鋼鍋がタンディツシュ上に位置決
めされたときに初めて溶鋼鍋に設けたスライディングノ
ズルに接続され、また溶鋼鍋を交換するときにはスライ
ディングノズルから外されるものであって、従来このよ
うなロングノズルの着脱操作を行なうだめの装置°の→
りとして、第１図に示すように構成した装置が知られて
いる。

すなわち第１図に示す装置は、ダンディツミュ１を載せ
たタンディツシュカー２の所定箇所に支柱３を立設する
とともに、その支柱３にホルダー４を水平な軸線全中心
に回転するよう取付け、そのホルダー４には先端部にロ
ングノズル５を取付けた支持アーム６全前後動自在に装
着し、さらに基台部７に取付けたエアシリンダー８のロ
ッド８ａｋ前記ホルダー４に枢着し、とのエアミリンダ
−８によってホルダー４および支持アーム６を水平な軸
線を中心に回動させる構成とされている。

しかるに上記従来の装置は、前記エアシリンダー８によ
って支持アーム６を上下方向に回動させることにより、
ロングノズル５全溶鋼鍋９の下面に設けたスライディン
グノズル１０に押し付け、寸た注湯中におけｂｉ鋼銅鍋
９上下動に対してロングノズル５を追従させ、さらにロ
ングノズル５の交換時にロングノズル５をタンディツシ
ュ１から引き上げる等の各種の作業を行なう構成である
ため、例えばロングノズル５をスライディングノズル１
０に押し付け、また溶鋼鍋９の上下動に追従させる場合
、支持アーム６の先端すなわちロングノズル５がホルダ
ー４の枢着点を中心にして円弧状に上下動するので、ロ
ングノズル５がスライディングノズル１０に対してずれ
るおそれがあり、またロングノズル５を交換する場合に
は、支持ア−ムロを上方向に大きく回転させなければな
らないので、溶鋼鍋９を例えばスイングタワーを旋回さ
せることにより一旦待機位置に移動させる必要がある。

このように従来の装置では、支持アーム６を上下方向に
回動させ、また前後にスライドさせ得る程度で、全体的
に自由度が低いだめに、上述のような各種の問題を生じ
ており、これに加えロングノズル５のスライディングノ
ズル１０に対する着脱等の動作ｉ１本のエアシリンダー
８によって行なう構成であるために、ロングノズル５の
スライディングノズル１０に対する着脱時や交換時に支
持アーム６を作業者が前後動させたり、あるいは旋回さ
せたりする必要があるので、作業の自動化を図ることが
困難であった。

この発明は上記の問題を解消し、溶鋼鍋を退避させるこ
となくロングノズルの交換ケ行なうことができ、また作
業の自動化を図ることのできるロングノズル着脱装置を
提供することを目的とするものである。

以下この発明の実施例を第２図ないし第５図を参照して
説明する。

第２図ないし第４図はこの発明の一実施例を示すもので
、タンディツシュ１を載せたタンディツシュカー２上に
昇降旋回機構として昇降旋回可能な支柱１１が立設され
ている。

この支柱１１は、タンディツシュカー２に固定された外
筒１２と、その外筒１２に対し上下動自在に嵌め込まれ
た内筒１３と、内筒１３の上端部に水平方向へ回転自在
に取付けられた回転台１４とを有し、昇降装置１５によ
って内筒１３が上下動され、また旋回装置１６によって
回転台１４が旋回するようになっている。

すなわち前記昇降装置１５は前記外筒１２の下端部に取
付けられ、電動モータ等の駆動手段とその出力軸に連結
された歯車機構とを有したものであって、外筒１２の内
部に回転自在に設けられたネジ手段を回転させることに
より内筒１３を上下動させるようになっており、また旋
回装置１６は、内筒１３の上端部に取付けられたモータ
１７と、その出力軸に取付けられた小歯車１８と、回転
台１４の下端部に取付けられかつ前記小歯車１８に噛合
された大歯車１９とからなるものであって、モータ１７
ケ駆動することによって各歯車１８．１１介して回転台
１４ヲ旋回させるようになっている。

この回転台１４には、水平方向に延出した取付部２０が
設けられるとともに、回転台１４の上部に前記取付部２
０と平行な方向に沿うホルダー２１が水平な軸線を中心
にして若干回動するように取付けられている。

このホルダー２１には、ローラ（図示せず）によって前
後方向に案内される進退アーム２２が取付けられ、また
前記取付部２０の先端には進退アーム２２を押上げて回
転させるだめの押上げ機構としてのエアシリンダー２３
が上向きに取付けられている。

なお、図中符号２４は進退アーム２２の後端部に設けら
れたハンドルである。

さらに前記進退アーム２２の先端部には、反転アーム２
５が進退アーム２２の長手方向と直交する水平な軸線を
中心にして回動自在に取付けられており、この反転アー
ム２５ば、ロングノズル２６を挿通するための貫通孔が
穿設されるとともに、その貫通孔を挾んで前記進退アー
ム２２の長手方向と直交する方向を向いて対向する１対
の保持板２７が取付けられ、ロングノズル２６をその貫
通孔に挿通するとともに、ノズルケース２８の左右に突
設したピン２９を前記保持板２７に係合させることによ
りロングノズル２６ケ回動自在に懸吊する構成とされて
いる。

その反転アーム２５は図に示すように構成された反転機
構３０によって上下方向に回動されるようになっており
、その反転機構３０について説明すると、反転アーム２
５の基端部にレバー３１が一体的に形成されているとと
もに、前記進退アーム２２の中間部には１対のガイドレ
バー３２が回動自在に取付けられ、そのガイドレバー３
２の一方と前記レバー３１とは連結ロッド３３によって
連結されており、一方前記進退アーム２２の後端部には
駆動装置３４が取付けられ、この駆動装置３４と前記ガ
イドレバー３２のうち他方のガイドレバー３２とが伸縮
ロッド３５によって連結されている。

その駆動装置３４は前述した昇降装置１５と同様に、電
動モータ等の、駆動手段とその出力軸に連結された歯車
機構とを有し、また伸縮ロッド３５は外管と内管との２
重管構造とされ、内管に螺合するネジ部材を前記駆動手
段および歯車機構ケ介して回転させることにより内管が
進退するようなっており、したがって内管ぎ進退するこ
とにより、すなわち伸縮ロッド３５が伸張・短縮するに
より前記各レバー３１．３２および連結ロッド３３を介
して反転アーム２５が回動するようになつている。

つぎに上記装置の作用について説明する。

まずロングノズル２６を溶鋼鍋３６の底部に設けたスラ
イディングノズル３７に接続する場合について説明する
と、例えばスイングタワー（図示せず）全旋回させて溶
鋼鍋３６をタンディツシュ１の上方に位置決めするとと
もに、前記反転アーム２５に懸吊したロングノズル２６
を前記進退アーム２２を手動によって前後位置調整する
ことによりスライディングノズル３７の直下に位置させ
、しかる後前記昇降装置１５ケ起動して前記回転台１４
と共に進退アーム２２および反転アーム２５乞上昇させ
ることによりロングノズル２６を前記スライディングノ
ズル３７に当接させる。

つぎに溶鋼鍋３６の下降速度と同速度で回転台１４を下
降させることにより、ロングノズル２６をスライディン
グノズル３７に当接させたまま所定位置まで下降させた
後、前記エアシリンダー２３を動作させて進退アーム２
２を押上げることによりロングノズル２６をスライディ
ングノズル３７に押付け、両者のノズル２６．３７の接
続が完了する。

また注湯中における溶鋼鍋３６のわずかな上下動に対し
てロングノズル２６を追従させる場合には、前記エアシ
リンダー２３によって進退アーム２２を上下方向に回動
させることによって行なう。

しかして上記の各動作の間においてロングノズル２６は
回転台１４が上下方向に平行移動することによって鉛直
方向に上下動し、また進退アーム２２をエアシリンダー
２３によって回動させる場合であっても回動角度がわず
かなので、ロングノズル２６はほぼ真直ぐに上下動し、
したがってロングノズル２６をスライディングノズル３
７に対し常に同軸上接続させておくことができ、その結
果各ノズル２６．３７が相対的にずれることによる注湯
流の流路断面積の変動を来たすなどの不都合を解消する
ことができる。

つぎにロングノズル２６を交換する場合について第５図
を参照して説明すると、まず溶鋼鍋３６をスイングタワ
ーに設けられているリフター（図示せず）によって上方
に移動させておき、この状態で進退アーム２２を手動に
よって後退させることにより、ロングノズル２６をタン
ディツシュ１の上面に設けたカバー３８の内周縁付近に
移動させるとともに、前記昇降装置を動作させることに
より回転台１４と共にある程度上昇させる（第５図に実
線で示１００位置）。

つぎに前記伸縮ロッド３５を前記駆動装置３４によって
伸張させることにより、反転アーム２５を第５図に■で
示す位置まで回転させ、しかる後進退アーム２２を再度
後退させてロングノズル２６を前記カバー３８の内周縁
付近すなわち第５図に■で示す位置まで移動させる。

この状態から反転アーム２５を第５図に０で示す角度ま
で更に回転するとともに、進退アーム２２ケ更に後退さ
せ、しかる後反転アーム２５を第５図に［Ｆ］で示す位
置まで回転させることにより、ロングノズル２６がタン
ディツシュ１から完全に抜は出る。

このように上記装置では、進退アーム２２の後退と反転
アーム２５の回動とを交互に繰り反し行なうことにより
、ロングノズル２６をタンディツシュ１と溶鋼鍋３６と
の間の狭い空間においてタンディツシュ１から抜は出さ
せることができ、ロングノズル２６を上述のように抜は
出させた後は、前記旋回装置１６によって進退アーム２
２を回転台１４と共に旋回させてロングノズル２６を所
定の作業箇所に移動し、ここでロングノズル２６の交換
を行なえばよい。

なお、交換されたロングノズル２６をタンディツシュ１
に挿入する場合は、第５図を参照して説明した前記の手
順と逆の手順によって行なうことができる。

さらに上記装置はタンディツシュカー２上に設けられて
いるので、タンディツシュ１を例えば鋳型（図示せず）
上に移動させる場合にも使用することができる。

すなわち、ロングノズル２６はタンディツシュ１をタン
ディツシュカー２に載せる際に併せてそのタンディツシ
ュ１の内部に挿入されるのが通常であり、またタンディ
ツシュカー２の走行時には、タンディツシュ１の底部あ
るいはその底部に設けたノズルが床面等に当接して損傷
しないようにするために、タンディツシュ１を幾分上昇
させておく必要があり、このような場合には前記昇降装
置１５により進退アーム２２を回転台１４と共に上昇さ
せておくことによってロングノズル２６をタンディツシ
ュ１と共に上昇させて保持しておくことができる。

以上の説明で明らかなようにこの発明のロングノズル着
脱装置によれび、ロングノズルの上下動を昇降旋回機構
および眩退アームを押上げる押上げ機構によって行なう
よう構成しだので、ロングノズルをほぼ真直ぐに上下動
させることができ、したがってロングノズルを溶鋼鍋の
底部に設けたノズルに対して正確に同軸上に接続するこ
とができる。

またロングノズルを取付けるべき反転アームを進退アー
ムの先端部に回動自在に取付け、しかもこれらアームを
昇降旋回機構上に設けることにより各アームが上下方向
に平行移動するように構成したので、進退アームの後退
および反転アームの回動を交互に繰り返し行なうことに
より、ロングノズルを次第に横倒しさせつつタンディツ
シュから抜き出し、またタンディツシュ内に挿入するこ
とができ、したがって折損や溶損などに伴ってロングノ
ズル交換時体場合、スイングタワーを旋回させるなど溶
鋼鍋を大きく退避させることなく、タンディツシュと溶
鋼鍋との間の狭い空間を利用してロングノズルの挿入・
抜法を行々うことかできるので、ロングノズルの交換ケ
短時間でかつ容易に行なうことができる。

さらにこの発明の装置では、昇降旋回機構の昇降動作お
よび旋回動作、進退アームを押上げることによるロング
ノズルの溶鋼鍋に設けたノズルに対する押付は動作、並
びに反転アームの回動動作等の各動作を、各々個別に設
けた駆動装置・機構によって行なうようにしたので、各
１駆動装置・機構を予め設定したシーケンス等によって
制御することにより、容易に自動化を図ることができる
等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の一例を示す略解図、第２図はこの発
明の一実施例を示す正面図、第３図はその側面図、第４
図はその平面図、第５図はロングノズル交換時の動作過
程を示す説明図である。 １１・・・・・・支柱、１４・・・・・・回転台、１５
・・・・・・昇降装置、１６・・・・・・旋回装置、２
２・・・・・・進退アーム、２３・・・・・・エアシリ
ンダー、２５・・・・・・反転アーム、２６・・・・・
・ロングノズル、３０・・・・・・反転機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 昇降装置および旋回装置により昇降および旋回され
   る昇降旋回機構に、水平方向に進退される進退アームが
   取付けられるとともに、その進退アームの先端部にロン
   グノズルを保持する反転アームが、前記進退アームの長
   手方向と直交する水平な軸線全中心にして回転可能に取
   付けられ、かつ前記反転アームケ回動させるだめの反転
   機構が設けられるとともに、前記進退アームを押し上げ
   ろ押上げ機構が前記昇降旋回機構と進退アームとの間に
   設けられていることを特徴とするロングノズル着脱装置
   。