JPS5942193Y2 - 通路構成体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば太陽熱温水器の集熱板に鮫ける熱交換用
通水路等の通路を構成する通路構成体に関し、特に製造
工程上に使用する溶接補助板に関する。

太陽熱温水器の集熱板に釦ける熱交換部は従来第１図に
示すような構成である。

即ち、このものは２枚の板材２Ａ、２Ｂを張り合わせ、
該板材２Ａ、２Ｂ夫々に設けた同一方向に延びる凹部２
ａ、２ｂ内面相互により筒状の通水路５を形成して集熱
板２を構成し、通水路５と連通するヘッダー管３を集熱
板２端縁に形成される通水路５の開口部に挿入し、かつ
溶接固定しである。

かかる構成において、集熱板２とヘッダー管３を溶接す
る際に、薄板からなる集熱板２の溶接溶は込みを防止す
る目的から、溶接部分即ち前記通水路５開口部位置の集
熱板２端部両面に集熱板２の通水路５部外面凸形状と合
致する凹部１Ａを形成した溶接補助板１を夫々取り付け
るようにしている。

この溶接補助板１を取り付けるに際しては、従来該補助
板１を集熱板２開口部位置端縁からの位置決めを行って
集熱板２端部両面に夫々配設し、両面の溶接補助板１共
に夫々スポット溶接Ａ部を行って固定するようにしてい
る。

しかし、このような溶接補助板１の取付構造では、これ
を溶接するためのスポット溶接機を必要とするのは勿論
のこと集熱板２両面に同時固定することができないので
スポット点数を４点以上必要とする等、作業工程数が多
く、設備上、作業上不利なものであった。

そこで、本考案は以上のような従来の実情に鑑み、１枚
の板材からなり、該板材を２つ折りにした状態で前記通
路の筒形状と合致する筒部が形成される溶接補助板を設
け、溶接補助板を、鉄板の相対向する２つの板材によっ
て前記通路開口部位置の２枚の根端部相互を 持固定す
るうにした構成により、従来行っていたスポット溶接を
廃止し、これによる欠点を解消して作業性の向上等を図
った通路構成体を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を第２図及び第３図に基づいて
説明する。

尚、第１図と同一要素には同一符号を付して説明を簡単
にする。

第２図中４が本考案の対象とする溶接補助板で、第３図
に示すような１枚の板材からなる。

即ち、この板材は２つ折りにした状態で集熱板２の通水
路５の筒形状と合致する筒部が形成されるものであり、
夫々中間部分に前記通水路５の筒形状と合致する凹部４
ａを夫々有する短冊状板部４Ａ、４Ｂを平行に離間して
列設しかつこれらを４０の細い連結部で連結したものを
一体成形した構成であり、連結部４Ｃで凹部４ａ夫々の
内面相互が第２図に示す６０筒部をなすように２つ折り
にすれば溶接補助板４が形成できる。

かかる溶接補助板４は、その相対向する２つの板部４Ａ
、４Ｂによって集熱板２の通水路５開口部位置の２枚の
板材２Ａ、２Ｂ端部相互を 持固定するように該反材２
Ａ、２Ｂ端部に差し込んで嵌着させるようにする。

そして、溶接補助板４を嵌着した後、第１図に示すヘッ
ダー管３を通水路５の開口部に挿入して溶接固定すれば
、溶接溶は込みを防止できる。

以上のような溶接補助板４によれば、これを集熱板２に
取り付ける場合に 従来のようなスポット溶接機が不要
で、スポット溶接による面倒な工程が不要であり、ワン
タッチで取り付けることができるから設備上、作業上有
利である。

尚、集熱板２とへラダー管３（第１図参照）との溶接に
釦いて、溶接入熱を除去するための冷却板を必要とする
が、この溶接補助板もその冷却板としての効果がある。

以上説明したように本考案によれば、張り合わされた２
枚の板間に通路を構成する通路構成体に釦いて、１枚の
板材からなり、これを２つ折りにした溶接補助板を使用
することにより、従来行っていた溶接補助板の取付に際
するスポット溶接を廃止でき、設備上、作業上有利とな
る重用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の集熱板の熱交換部を示す斜視図、第２図
は本考案に係る通路構成体としての集熱板の熱交換部を
示す斜視図、第３図は同上熱交換部にお−ける溶接補助
板の構造を示し図で、Ａは平面図、Ｂは正面図である。 ２・・・集熱板、３・・・ヘッダー管、４・・・溶接補
助板、５・・・通水路、６・・・筒部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 張り合わされた２枚の板間に、夫々の板に設けた同
   一方向に延びる凹部内面相互により筒状の通路が形成さ
   れ、該通路と連通ずるヘッダー管を前記２枚の板端縁に
   形成される通路開口部に挿入し、かつ溶接固定して構成
   した通路構成体に釦いて、１枚の板材からなり、該板材
   を２つ折りにした状態で前記通路の筒形状と合致する筒
   部が形成ａｈる溶接補助板を設け、溶接補助板を、鉄板
   の相対向する２つの板部によって前記通路開口部位置の
   ２枚の根端部相互を挾持するように増り付けたことを特
   徴とする通路構成体。 ２ 通路が太陽熱温水器の集熱板における熱交換用の通
   水路である実用新案登録請求の範囲第１項記載の通路構
   成体。