JPS5941774Y2 - ガスコンロ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばクツキングテーブルに組込み、テーブル
の周囲に座って調理と同時に食事をするときなどに使用
するもので、ガスバーナ上方に白焼板を載置させると共
に、白焼板上面に発生する煙を強制的に吸取る排煙ダク
トを設けたガスコンロに関する。

従来、テーブル板の略中央でこの下側に上部開放四角箱
形コンロ枠体を突設支持させ、棒状ガスバーナと、水受
皿と、白焼板とを前記枠体に配設し、前記白焼板側端上
方に吸煙用排気通路を開口形成する覆板を前記テーブル
板上方から載置させたガスコンロが開発された。

前記従来技術では、ガスコンロ枠体の略中央にガスバー
ナを設けていたので、側端部が多用される大型構造では
白焼板を全面的に加熱させるガスバーナの火力調節が難
しく、また水受皿の形状並びにガスバーナの取付は構造
の簡略化を容易に図り得ないと共に、前記白焼板上面と
覆板上面との段差が急激となり、テーブル板周囲に座っ
て肉を焼くとき、取付位置が低い白焼板ではこの上面が
良く見えないことがあり、しかも前記白焼板側部上面に
開口する排気通路面積を有効に形成し得ず、特に白焼板
の側部上面の全周に排気通路を開口させていたから、白
焼板上面の煙を四方に拡散させて吸引することになり、
充分に煙を吸取るには大きな吸引風力を必要として白焼
板上面の肉を乾燥させて味を低下させる等の問題があっ
た。

然るに、本考案は、コンロ枠体の短尺側の対向側板間に
棒状ガスバーナ両端部を嵌挿支持し、前記バーナの長手
方向に沿ってコンロ枠体の長尺側対向側にだけ排気通路
を形成すると共に、覆板内側に下降形状のテーパ面を一
体延設したものである。

従って、前記ガスバーナをコンロ枠体に直接支持させる
ことにより、特別なブラケット等を不要にしてガスバー
ナを脱着容易にして簡潔に取付は得、また前記ガスバー
ナの長手方向とコンロ枠体の長尺側とを一致させてガス
バーナによる白焼板の加熱範囲を容易に拡大し得ると共
に、前記ガスバーナに沿って排気通路を形成することに
より、前記白焼板上面において最も火力が強く作用して
煙の発生し易い位置の空気を効率良く排気通路に吸引し
得、従来に比べて吸引風力の調節などを簡便に行え、し
かも前記覆板内側方のテーパ面先端と白焼板上面との段
差を小さくすることにより、テーブル板周囲に座った状
態で白焼板上面を充分に見通し得、従来よりも取扱い易
くて良好に焼肉調理を行えるものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は全体の側面図、第２図乃至第４図は要部の断面
図であり、図中１は木製テーブル枠、２は前記テーブル
板１を支える支脚、３はテーブル板１の裏面に固設させ
るコンロ受枠、４は前記コンロ受枠３の曲内にブラケッ
ト５・・・を介して固着させるコンロ枠体、６は前記枠
体４の短尺側の側部７，７の両端部を嵌挿させる棒状ガ
スバーナ、８は各バーナ６．６にガスノズル９，９を介
して連通させるガス分配管、１０はガスコック１１を有
し受枠３に取付けて導管１２を介して分配管８に連通さ
せるガス開閉弁、１３は前記弁１０に導管１４を介して
連通させる点火ノズル、１５はガスコック１１と連動す
るスイッチ（図示省略）に電気接続する点火プラグ、１
６は熱電対１７に電気接続する電磁器１８並びに手動開
放ボタン１９を有し且つガス配管２０と前記開罰弁１０
の間に介在させる安全弁であり、前記ボタン１９を押し
た状態でガスコック１１を回転操作し、ガスバーナ６．
６に点火すると共に、熱電対１７が加熱後に前記ボタン
１９を離し、ガスバーナ６．６を継続燃焼するように構
成する。

また、前記コンロ枠体４の長尺側の側板２１゜２１並び
に他方の側板７，７間に水受皿２２を内挿し、水受皿２
２の上端縁を各側板７，２１上端に当接させ、水受皿２
２を吊下げ支持すると共に、前記バーナ６．６の上側を
覆う傾斜片２３．２３を水受皿２２に形成し、傾斜片２
３を設ける水受皿２２の段部２４に白焼板２５を上載す
る。

さらに、前記側板２１，２１外側に吸煙ガイド板２６．
２６を並設し、側板２１とガイド板２６の各下端を底板
２７によって連結させ、白焼板２５の上側面に開口させ
るＵ形排気通路２８を各板２Ｌ２６，２７によって形成
すると共に、前記ガイド板２６内側面に油煙附着板２９
を着脱自在に添着させ、該板２９の倒伏を防ぐ取手兼用
の支杆３０を耐着板２９上端に固定し、前記通路２８に
支杆３０を嵌着させて耐着板２９をガイド板２６に接着
支持する。

そして、テーブル板１のコンロ設置用孔縁枠３１内側に
段部３２を形成し、端面 形の覆板３３をその段部３２
に着脱自在に載置させると共に、覆板３３の内側に下降
形状のテーパ面３３ａを形成し、テーブル周囲に座る人
の視界から前記通路２８の上端開口を前記テーパ面３３
ａによって遮閉するように形成する。

また、前記孔縁枠３１とテーブル板１間に断熱材３４を
埋設させ、孔縁枠３１をテーブル板１に固着すると共に
、テーブル板１上面と覆板３３上面とを略同−高さとし
、前記覆板３３によってコンロ枠体４両側にテーブル板
１上面と略同じ高さの吸煙口３５を形成する。

次いで、前記側板２１及びガイド板２６などの一側端を
延設して四角筒形吸煙筒部３６を形成し、Ｙ形排煙ダク
ト３７の両側端３７ａ、３７ａを各筒部３６．３６に接
合させ、その側端３７ａと筒部３６を若干離した状態で
これらを締付バンド板３８によって連通固定すると共に
、前記バンド板３８の底部を窪ませて油受は容器３９を
着脱自在に嵌入させ、前記通路２８の底板２７から流れ
落ちる油を容器３９に受けるように形成する。

また、前記ダクト３７の中央端３７ｂに支軸４０を介し
てシャッタ４１を開閉自在に設けると共に、ダクト３７
外面に支軸４０を突出させて開閉レバー４２を一体形成
し、該レバー４２に係合片４３を回転自在に軸支し、前
記ダクト３７外面に銅板４４を固着させ、シャッタ４１
を開放した状態で銅板４４に係合片４３を係止させ、例
えば火事などの危険な状態が発生したとき、係合片４３
を離脱してシャッタ４１を閉じるように形成する。

そして、前記ダクト３７の中央端３７ｂに集煙ダクト４
５を連結させ、焼肉店内などの店内の壁及び床面にその
ダクト４５を敷設すると共に、前記ダクト４５に吸排気
ファン４６を取付けるものである。

本考案は上記の如く構成しており、例えば焼肉店などに
おいて店内にテーブル板１・・・を配設するもので、白
焼板２５の上面に焼肉を載せて調理する場合、白焼板２
５上面に発生する煙などを吸煙口３５及び排気通路２８
を介して排煙ダクト３７に吸込ませるもので、覆板３３
を取外して水受皿２２及び白焼板２５を交換及び掃除す
ると共に、吸煙口３５から吸込む煙は、排気通路２８を
形成するガイド板２６に沿って流出し、煙に含まれる油
は油煙附着板２９に耐着するので、耐着板２９を脱着し
てこの油を除去し、前記通路２８を掃除する。

また、油受は容器３９を適宜脱着して溜った油を取除く
ものである。

以上実施例から明らかなように本考案は、テーブル板１
の略中央でこの下側に上部開放四角箱形コンロ枠体４を
突設支持させ、一対の棒状ガスバーナ６と、水受皿２２
と、白焼板２５とを前記枠体４に配設し、前記白焼板２
５側端上方に吸煙用排気通路２８を開口形成する覆板３
３を前記テーブル板１上方から載置させたガスコン川こ
おいて、前記コンロ枠体４の短尺側の対向側板７，７間
に前記バーナ６．６両端部を嵌挿支持し、前記バーナ６
．６の長手方向に沿ってコンロ枠体４の長尺側対向側に
だけ排気通路２８．２８を形成すると共に前記覆板３３
内側に下降形状のテーパ面３３ａを一体延設したもので
、前記ガスバーナ６をコンロ枠体４に直接支持させるこ
とにより、特別なブラケット等を不要にしてガスバーナ
６を脱着容易にして簡潔に取付けることができ、また前
記ガスバーナ６の長手方向とコンロ枠体４の長尺側とを
一致させてガスバーナ６による白焼板２５の加熱範囲を
容易に拡大できると共に、前記ガスバーナ６に沿って排
気通路２８を形成することにより、前記白焼板２５上面
において最も火力が強く作用して煙の発生し易い位置の
空気を効率良く排気通路２８に吸引でき、従来に比べて
吸引風力の調節などを簡便に行うことができ、しかも前
記覆板３３内側方のテーパ面３３ａ先端と白焼板２５上
面との段差を小さくすることにより、テーブル板１周囲
に座った状態で白焼板２５上面を充分に見通すことがで
き、従来よりも取扱い易くて良好に焼肉調理を行うこと
ができる等の実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体の側面図、第２図
は要部の断面平面図、第３図は同断面側面図、第４図は
両図のＡ−Ａ視断面図である。 ４・・・・・・コンロ枠体、６・・・・・・ガスバーナ
、２５・・・・・・白焼板、２８・・・・・・排気通路
、３７・・・・・・排煙ダクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル板１の略中央でこの下側に上部開放四角箱形コ
   ンロ枠体４を突設支持させ、一対の棒状ガスバーナ６と
   、水受皿２２と、白焼板２５とを前記枠体４に配設し、
   前記白焼板２５側端上方に吸煙用排気通路２８を開口形
   成する覆板３３を前記テーブル板１上方から載置させた
   ガスコンロにおいて、前記コンロ枠体４の短尺側の対向
   側板７゜７間に前記バーナ６．６両端部を嵌挿支持し、
   前記バーナ６．６の長手方向に沿ってコンロ枠体４の長
   尺側対向側にだけ排気通路２８．２８を形成すると共に
   、前記覆板３３内側に下降形状のテーパ面３３ａを一体
   延設したことを特徴とするガスコンロ。