JPH0325715Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えばクツキングテーブルに組込み、
ロストルを用いての焼肉料理や五徳を用いての鍋
料理を行うガスコンロに関する。

「従来の技術」 従来、実開昭56−146812号公報、実開昭58−
130628号公報、実開昭60−64730号公報に示され
る如く、焼肉板の上側面に開口させる排気通路を
コンロ枠体に形成すると共に、前記排気通路に連
通させるべくコンロ枠体にダンパを有する排煙ダ
クトを接続し、調理時に発生する煙を室内に隠ら
せることなく排煙ダクトで室外に排出する技術が
あつた。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術の場合、ダンパを開放して煙を吸
取つているときつまり焼肉調理時には、その煙と
共にコンロ周縁上側の外気を吸取つているため、
テーブルに嵌合するコンロの縁金や排気通路の側
壁であるコンロ枠体はあまり熱くなることはな
い。しかし乍ら、焼肉板に代えて五徳を用いて鍋
料理を行う場合、吸煙作用があると熱効率が低下
するのでダンパを閉鎖して吸煙作用をなくす。こ
のため前記縁金やコンロ枠体の冷却効果もなくな
り、これら縁金やコンロ枠体の加熱により食事中
の人が火傷する危険があつた。

「問題点を解決するための手段」 然るに本考案は、ロストルまたは五徳を上載さ
せるコンロ枠板にガスバーナを内設し、テーブル
中央に固設させるコンロ枠体の囲内に前記コンロ
枠板を設置させると共に、前記コンロ枠体底面に
シヤツタを介して排煙ダクトを接続させ、前記ロ
ストルまたは五徳の周縁上側部に開口させるコン
ロ枠板外側の排気通路と該枠板下方の煙迂回室を
介して、調理時に発生する煙を前記排煙ダクトに
強制的に吸取る構造において、前記コンロ枠体の
側面に煙迂回室を該枠体外部に連通させる吸気口
を形成すると共に、その吸気口を開閉する蓋板を
設けたものである。

「作用」 従つて本考案によれば、シヤツタ２５を閉鎖し
て排煙ダクト３１による吸煙を中止したとき、蓋
板２３を開放して煙迂回室２１をコンロ枠体３外
部に連通させることにより、排気通路１３開口部
の熱気流によつて吸気口２２から外気が吸込ま
れ、前記シヤツタ２５を開放して排煙ダクト３１
による吸煙時とは逆に前記外気が煙迂回室２１を
経て排気通路１３の開口から排出される結果、前
記コンロ枠体３やコンロの縁金などの加熱が防止
されるものである。

「実施例」 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第１図は全体の側面図、第２図は同平面図、
第３図乃至第５図はテーブルの部分拡大断面図で
あり、図中１は木製テーブル、２は前記テーブル
板１を支える支脚、３は前記テーブル板１裏面に
吊下板５を介して固設させる四角箱形のコンロ受
枠、４は前記コンロ受枠３の囲内の略中央に設置
させる四角箱形のコンロ枠板であり、前記コンロ
枠板４の略中央に円形ガスバーナ６を載置させ、
前記枠板４内側に前記ガスバーナ６を囲むように
水受皿７を載置させ、前記水受皿７外周上縁にロ
ストル８を上載させると共に、前記枠板４の上縁
に吸煙案内用の仕切板９を載置し、前記仕切板９
の上端平面部に吸煙孔９ａ…を、また該板９の下
端縁に吸煙切欠９ｂを夫々開設する。また、前記
テーブル板１のコンロ設置用孔縁板１０の内側段
部１０ａに端面形の覆板１１を着脱自在に載置
させ、前記孔縁板１０と前記テーブル板１間に断
熱材１２を埋設させ、前記ロストル８の上側部に
前記覆板１１を介して開口させる排気通路１３を
前記枠板４及び受枠３の両側板間に形成する。

また、前記枠板４底部に掃除蓋１４を上方に開
閉自在に取付けると共に、前記掃除蓋１４の上部
の部１５及び前記受枠３の一端に前記ガスバー
ナ６を係止させ、前記ガスバーナ６に分配管１６
を介してガス開閉弁１７を連通させ、前記弁１７
に開閉操作する点火ガスコツク１８を設けてい
る。また前記掃除蓋１４の両端隙間から落下する
煙油を受けるコンロ受枠３の底板１９を一方に傾
斜させ、その底板１９の傾斜下端に油溜ケース２
０を着脱自在に取付け、前記掃除蓋１４によつて
仕切るコンロ受枠３下部に煙迂回室２１を形成す
ると共に、前記底板１９上面側の受枠３側板に吸
気口２２を形成し、前記吸気口２２に吸煙力を調
節する吸煙調節板２３を開閉自在に取付ける。

第６図乃至第８図に示す如く、前記底板１９中
央に設ける支持筒２４上側開口に開閉連動する吸
煙シヤツタ２５を設け、前記シヤツタ２５を摺動
案内するガイドレール２６を前記底板１９に固定
させると共に、前記支持筒２４上端に排気開口筒
２７を連通させ、前記開口筒２７を該レール２６
にビス２８を介して固定させ、前記開口筒２７上
側開口に網製蓋２９を嵌着させ、排煙ダンパ３０
を有する排煙ダクト３１を前記支持筒２４外側下
端に連結させると共に、前記シヤツタ２５に連結
する開閉アーム３２、及び連結棒３３、及び操作
棒３４を設け、該操作棒３４をガイドパイプ３５
によりテーブル板１裏面に支持させ、前記操作棒
３４端部に開閉撮３６を設け、テーブル１端部下
面の前記ガスコツク１８に近接させてこの若干内
方に前記撮３６を配設し、該シヤツタ２５を開閉
自在に構成している。

また、前記水受皿７の上方段部から前記ロスト
ル８を取外し、第５図に示すように前記水受皿７
の上方段部に五徳３７を載置させ、前記開閉撮３
６及び操作棒３４及び連結棒３３及び開閉アーム
３２によつて前記シヤツタ２５を閉鎖させ、五徳
３７に鍋３８を載せて調理し乍ら食べる各種鍋料
理を行う一方、前記吸気口２２の吸煙調節板２３
を開放させ、前記ガスバーナ６に発生する熱気流
の吸込み作用によつて、前記吸気口２２から排気
通路１３を介してコンロ受枠３外方の空気を取入
れ、前記孔縁板１０及び覆板１１附近の加熱を防
ぐように構成している。

本考案は上記の如く構成しており、水受皿７外
周上縁にロストル８を載せて焼肉料理を行う場
合、前記開閉撮３６によつて前記吸煙シヤツタ２
５を開放し、前記ロストル８に発生する煙を排気
通路１３を介して煙迂回室２１に流入し、排煙ダ
クト３１を介して前記煙迂回室２１から吸排出さ
せ、前記通路１３及び煙迂回室２１に煙を順次移
動させて此の温度を低下させるようにしたもので
ある。

また、水受皿７外周上縁のロストル８を取外し
て五徳３７を上載させ、前記五徳３７上面に鍋３
８を載置させて鍋料理を行う場合、前記開閉撮３
６によつて前記シヤツタ２５を閉鎖し、前記排煙
ダクト３１の熱気吸入による前記ガスバーナ６の
熱効率低下を阻止するものであり、このとき、前
記ダクト３１内が頁圧になるから、支持筒２４開
口にシヤツタ２５をその頁圧吸引作用により密着
支持する。また、前記吸煙調節板２３を開放さ
せ、排気通路１３を介してコンロ受枠３外方の空
気を取入れ、前記ガスバーナ６に発生する熱気流
の吸込作用により前記孔縁板２０及び覆板２１の
附近の加熱を防ぐもので、前記鍋料理中に手を近
づけてやけどなどをする不具合をなくしたもので
ある。

「考案の効果」 以上実施例からも明らかなように本考案は、ロ
ストル８または五徳３７を上載させるコンロ枠板
４にガスバーナ６を内設し、テーブル１中央に固
設させるコンロ枠体３の囲内に前記コンロ枠板４
を設置させると共に、前記コンロ枠体３底面にシ
ヤツタ２５を介して排煙ダクト３１を接続させ、
前記ロストル８または五徳３７の周縁上側部に開
口させるコンロ枠板４外側の排気通路１３と該枠
板４下方の煙迂回室２１を介して、調理時に発生
する煙を前記排煙ダクト３１に強制的に吸取る構
造において、前記コンロ枠体３の側面に煙迂回室
２１を該枠体３外部に連通させる吸気口２２を形
成すると共に、その吸気口２２を開閉する蓋板２
３を設けたもので、シヤツタ２５を開放して排煙
ダクト３１による吸煙時に得られるコンロ枠体３
及びコンロの縁金などの冷却効果を、前記シヤツ
タ２５を閉鎖して排煙ダクト３１による吸煙を中
止したときなくすことがなく、ロストル８を用い
ての焼肉料理と共に五徳３７を用いての鍋料理を
安全に行い食することができる顕著な効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の側面図、第２図は同平面図、第
３図乃至第４図は焼肉板を上載したテーブルの部
分拡大断面図、第５図は五徳を上載したテーブル
の部分拡大断面図、第６図は要部の断面側面図、
第７図は同断面平面図、第８図は同部分拡大断面
図である。 ４……コンロ枠板、６……ガスバーナ、８……
ロストル、２５……吸煙シヤツタ、３１……排煙
ダクト、３７……五徳。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロストル８または五徳３７を上載させるコンロ
   枠板４にガスバーナ６を内設し、テーブル１中央
   に固設させるコンロ枠体３の囲内に前記コンロ枠
   板４を設置させると共に、前記コンロ枠体３底面
   にシヤツタ２５を介して排煙ダクト３１を接続さ
   せ、前記ロストル８または五徳３７の周縁上側部
   に開口させるコンロ枠板４外側の排気通路１３と
   該枠板４下方の煙迂回室２１を介して、調理時に
   発生する煙を前記排煙ダクト３１に強制的に吸取
   る構造において、前記コンロ枠体３の側面に煙迂
   回室２１を該枠体３外部に連通させる吸気口２２
   を形成すると共に、その吸気口２２を開閉する蓋
   板２３を設けたことを特徴とするガスコンロ。