JPS5941379B2 - でん粉食品の品質改良法 - Google Patents

でん粉食品の品質改良法

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JPS5941379B2
JPS5941379B2 JP54163882A JP16388279A JPS5941379B2 JP S5941379 B2 JPS5941379 B2 JP S5941379B2 JP 54163882 A JP54163882 A JP 54163882A JP 16388279 A JP16388279 A JP 16388279A JP S5941379 B2 JPS5941379 B2 JP S5941379B2
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JP
Japan
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fatty acid
acid monoester
glycerin
starch
composition
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JP54163882A
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哲郎 福田
秀夫 松浦
義仁 小泉
猛 山口
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RIKEN BITAMIN KK
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RIKEN BITAMIN KK
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  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な乳化剤組成物をでん粉を含む食品もしく
はミックスに直接添加してでん粉食品の品質を改良する
方法に関する。
グリセリン脂肪酸モノエステルはその機能と安全性によ
勺、今日食品の分野で最も利用されている乳化剤であり
、その機能は構成される脂肪酸のる乳化剤であり、その
機能は構成される脂肪酸の種類、純度、性状および物性
によって異なる。
でん粉を含む食品の場合は特にでん粉との作用に秀れた
ものであることが必要で、炭素数14〜18の飽和脂肪
酸のグリセリンモノエステルカ良いことが知られている
グリセリン脂肪酸モノエステルを油量の側で使用する場
合は、そのまま油に溶解して用いれば良いので、グリセ
リン脂肪酸モノエステルの物理的性状には特に制約はな
い。
しかしながらでん粉を含む食品においてグリセリン脂肪
酸モノエステルをでん粉との複合体形成に改良効果を期
待する場合にはグリセリン脂肪酸モノエステルは水系(
7)側から使用されることが望まれる。
かかる場合あるいは原料の粉末に混合して用いるような
場合では、グリセリン脂肪酸モノエステルの結晶型、表
面の状態など物理的な性状、物性の如何がその機能発現
において重要な意味を持っている。
グリセリン脂肪酸モノエステルは結晶冬型が知られてお
り、低融点のものから順に5ub−α、α。
β′およびβ型でそれらの性能評価の結果は前記の順で
匿いことが知られている。
結晶型は熱力学的にβ型が最も安定で、グリセリン脂肪
酸モノエステル製品はβ型結晶になった形で通常流通し
ている。
水系でα型がより効果的である理由は水との親和性の差
で推測できる。
α型結晶を得る方法としてはプロピレングリコール脂肪
酸エステルとの併用による結きクリスタル(J、AlT
1.Oil、chem。
40、 725.(1963乃、或いは温水中での分散
液の調製等の方法があるが、いずれもグリセリン脂肪酸
モノエステル含量が少ないとか、温度哲理、保存性に問
題があるなどの欠点を有している。
かかる点から安定なβ型結晶で、且つ効果も十分発揮で
きるものが得られればよい。
従来から検討された問題点は結晶表面積を大きくして水
との親和性を向上させる方法で、かかる手段として溶媒
を用いて再結晶によりグリセリン脂肪酸モノエステルの
微細な結晶粉末を得る方法(%公昭5O−34613)
、グリセリン脂肪酸モノエステルの水分散液に安定剤を
加えてβ型結晶の水懸濁液とする方法、グリセリン脂肪
酸モノエステルの水分散液に基材を加えて乾燥粉末化す
る方法(特公昭44−26900)などがあり、それぞ
れ秀れた性能効果を示すが、粉末製品については作業能
率の点より高価であり、ペースト状製品は使用時の作業
性および保存安定性が劣るなどの問題があり、より簡1
111a’&製法による粉末状グリセリン脂肪酸モノエ
ステル製品の開発が望まれていた。
本発明者ら(dかかる点から鋭意研究を行った結果でん
粉含有食品に秀れた品質数R効果を有し、かつ保存性、
取扱い性、経済性の秀れた新規な乳化剤組成物を見出し
た。
即ち本発明はグリセリン飽和脂肪酸モノエステル65〜
85%、グリセリンcis−不飽和脂肪酸モノエステル
35〜15%の範囲で、かつヨウ素価が10〜40であ
るグリセリン脂肪酸モノエステル組成物を粉末化したの
ち、該組成物を45℃以上の溶融しない範囲の温度で3
0分間以上熱処理を施すことを特徴とする新規な乳化剤
組成物をでん粉を含む食品もしくはミックスに直接添加
してでん粉食品の品質を改良する方法を提供したもので
ある。
本発明の実施においてグリセリン脂肪酸モノエステルの
脂肪酸組成は飽和脂肪酸は炭素数12〜22、不飽和脂
肪酸は炭素数16〜22が好ましく、グリセリン脂肪酸
モノエステル製造時に前述の範囲を満す油脂原料を調製
して用いるか、グリセリン脂肪酸モノエステルを2種以
上混合して製造することもできる。
本発明の乳化剤組成物においてグリセリンcis−不飽
和脂肪酸モノエステルの量が15%以下で且つヨウ素価
が10以下であると目的とする性能を得ることができず
、同様に35%以上で且つヨウ素価が40以上であると
でん粉に対する複合体形成能が劣化するとともに粉末化
が困難になり粉末状に得られない。
本発明は前記で得られた乳化剤組成物を45℃以上の溶
融しない範囲の温度で30分間以上熱処理を施すことに
より、性能が飛躍的に良化し保存中の性能安定性も良好
であることか判明した。
45℃未満では目的とする性能が得られるのに長時間を
要しかつ結晶は粗大化し、性能上満足し得なくなる。
グリセリン脂肪酸モノエステルを冷却固化すると5ud
−α、αおよびβ′の各結晶を経由して安定なβ型結晶
へ移行するが、この転移時間が長くなるにつれ、得られ
る結晶は粗大化する。
従って本発明の目的に合致する微細な結晶を得るために
は可及的速く転移させることが必要とされる。
その方法として最も効果的な方法は溶媒の力を借りるこ
とであり、現在までに水あるいはアルコールを使用する
方法が提案、実用化されている。
しかしこれらは前述のように作業性および保存安定性に
問題がある。
本発明者らはかかる観点から食用に適した極性媒質につ
いて種々検討した結果、二重結合部位がcis配位をと
る不飽和脂肪酸を脂肪酸として有するグリセリンcis
−不飽和脂肪酸モノエステルが本発明の目的に適合する
ことを見出した。
グリセリン飽和脂肪酸モノエステルとグリセリンcis
−不飽和脂肪酸モノエステルの比率は前述の如く、前者
が65〜85%、後者が35〜15%であるが、でん粉
との複合体形成の点よりグリセリン飽和脂肪酸エステル
が可及的に配合量の多い方が性能的に有利である。
グリセリン脂肪酸モノエステルは脂肪酸の種類により固
有の冬型融点を有するが、グリセリン飽和脂肪酸モノエ
ステルの脂肪酸の炭素数差が4以内においては固溶体を
形成し、挙動的には1つの脂肪酸として取扱っても大差
はない。
本発明組成物製造の第1段階は、加熱溶融したグリセリ
ン脂肪酸モノエステルを通常35℃の雰囲気中で粉末化
する。
この時少量成分であるグリセリンcis−不飽和脂肪酸
モノエステルはグリセリン飽和脂肪酸モノエステル結晶
間に囲まれた形で固定化される。
第2段階は加熱による結晶型転移段階であり、グリセリ
ン飽和脂肪酸モノエステルの5ub−α結晶融点以上が
望まれる。
通常45゜以上が必要でちゃ、この熱処理工程によって
グリセリンcis−不飽和脂肪酸モノエステルは融解し
、グリセリン飽和脂肪酸モノエステルは細分化された形
で結晶が安定化するが、適度の熱処理とグリセリンci
s−不飽和脂肪酸モノエステルの溶媒効朱によって結晶
の安定化速度は加速される。
通常の熱処理時間は45°で2日〜8日間、50〜55
℃で30分〜1日である。
第3段階は冷却であり、熱処理されたものを冷却して製
品化する。
かくして得られたものは優れた性能を有し、かつ長期間
安定である。
本発明組成物中のcis型の不飽和脂肪酸からなるグリ
セリンネ飽和脂肪酸モノエステルは一方において良好な
溶媒であり、またグリセリン飽和脂肪酸モノエステルと
の相溶性は小さく、低温においても水との親和性が大き
く、グリセリン飽和脂肪酸モノエステルの間隙にあって
、加水された時は一種の崩壊剤として系内へのグリセリ
ン飽和脂肪酸モノエステルの分散を効果的にする役目を
も果す。
traos型の不飽和脂肪酸からなるグリセリンネ飽和
脂肪酸モノエステルは構造的にグリセリン飽和脂肪酸モ
ノエステルとの相溶性が大きく、グリセリン飽和脂肪酸
モノエステルと固溶体に近い状態になると思われ、また
融点も高く、cis型のそれと同等に扱えない。
本発明の粉末化はどのような方法を用いても差支えない
が乳化剤組成物を加熱溶融し、次いで噴霧冷却によって
粉末化するのが効率的である。
粉末の粒度は42〜80メツシュ程度のものが中位径と
なる粒度分布が好ましい。
粒子が粗くなると性能が、微細になると取扱い性が低下
するが、その低下幅は比較的小さいので粒度は多少ずれ
ても差支えない。
本発明で得られる乳化剤組成物中のグリセリン脂肪酸モ
ノエステルの結晶型はX線回折、示差熱分析などの測定
結果から大部分がβ−結晶で一部が!結晶であることが
わかっている。
従って既に述べたように性能安定性が良好であることが
理解できる。
本発明の乳化剤組成物を使用するに当っては単に食品原
料である粉体あるいは水に混合するだけでよく、極めて
作業性が優れている。
本発明の乳化剤組成物の性能は主としてでん粉と複合体
をつくることにより発現されるため、その性能をB l
ue Value (以下BVと略す)により評価する
ことができる。
BVはヨウ素−でん粉反応を利用したもので、でん粉が
グリセリン脂肪酸モノエステルと複合体をつくると、ヨ
ウ素によるでん粉との発色が阻害されるため吸光度を測
定することにより複合体生成の程兜、換言すれば乳化剤
組成物の性能が評価できる。
従ってBVの値が低いほど複合体生成量が多く性能が優
れていることを示す。
実用的には実施例に示された方法によるBV値として0
.300以下であれば十分である。
本発明の乳化剤組成物はでん粉を含む食品もしくはミッ
クスに直接添加してでん粉食品の品質を改良することが
できる。
実際の食品ではパン、ケーキ、ホットケーキ、麺類、ク
ツキー、水産及び蓄産練り製品及び前記のミックス類な
どにおいて優れた効果を発揮する。
また水に混合して効果を発揮することから、油脂と水系
の食品、たん白食品などに対しても有効なことが認めら
れた。
本発明の乳化剤組成物は水系の側のみでなく、油脂の側
より使用することができる。
以下本発明を実施例により述べる。
実施例 1 極度硬化大豆油蒸留モノグリセライド及びオリーブ油蒸
留モノグリセライドの各種比率混合物を融解し、噴霧冷
却し品温的20℃の粉末を得、これを50℃熱処理室中
に置き、1時間後に取り出し室温まで冷却し平均粒径6
0meshの粉末を得た。
一方、極度硬化大豆油モノグリセIJ )水分散液を調
製し、その性能をも同時に比較した。
結果は表−1に示される。
注)脂肪酸組成(へ) Cps CIS Cps CIS CAB’ CA
8″極硬犬豆油蒸留 モノグリセライド 20 80 オリーブ油蒸留 6 4 83 7モノ
グ刃セライド 不飽和脂肪酸含量が35%以上になると造粒が困難とな
る。
好丑しくは85/15〜70/30がよい。
BV試験法:32℃の0.5%でん粉糊化液40mA試
別0.0:11を加え振とり後静置し、2.5m7をと
り、これに0.02Nヨウ素液1mlを力■え振り混ぜ
つぎに100m7にメスアップし涙過後波長660nm
で吸光度を測定した。
なお操作中は32℃に保つようにする。
実施例 2 極度硬化パームステアリン蒸留モノグリセライド及び精
製パーム油蒸留モノグリセライドを混融しく飽和脂肪酸
: cis−不飽和脂肪酸−76,5:23.5)、実
施例1と同様の方法で粉末とし、次いで40℃、45℃
および50℃で熱処理を行ないBlueValueによ
って性能変化を経時的に測定した。
なお本組成物のヨウ素価は23であった。結果を第1図
に示す。
40℃では効果がないが45℃では2日〜8日で良化し
、50℃では30分〜2時間で著しく良化した。
実施例 3 実施例1の実験N[11、顧3.N115の試別につき
製パン試験を実施した。
製パン試1験法:中種法(AACC法)で乳化剤組成物
の添加量(乳化剤として)は小麦粉に対して0.4%で
行なった。
焼成したパンは20℃に放置し次の老化防止効果を測定
した。
老化防止試1験法:パンの中心部よQl、5crrt厚
、5cyyr”F方の試料片5枚をり、テクスチュロメ
ータ−(プランジャー5cIrLφ、10.濯平皿、ク
リアランス5rrmL、低速、電圧2V)で測定した。
生地感は官能検査によった。
※エルマジーMM−100(理研ビタミン製)モノグリ
セライド含量80%、粉末
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明組成物調整時における熱処理によるBv
値の経時変化を示す図表である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 グリセリン飽和脂肪酸モノエステル65〜85%、
    グリセリンcis−不飽和脂肪酸モノエステル35〜1
    5%の範囲で、かつヨウ素価が10〜40%であるグリ
    セリン脂肪酸モノエステル組成物を粉末化したのち、該
    組成物を45℃以上の溶融しない範囲の温度で30分間
    以上熱処理を施してなる乳化剤組成物をでん粉を含む食
    品もしくはミックスに直接部カロしてでん粉食品の品質
    を改良する方法。
JP54163882A 1979-04-16 1979-12-17 でん粉食品の品質改良法 Expired JPS5941379B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0615083U (ja) * 1992-04-08 1994-02-25 新光物産株式会社 骨壺用の名札取付構造

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