JPS5940234B2 - 良溶接性耐食電気亜鉛合金メツキ鋼板及びその製造方法 - Google Patents

良溶接性耐食電気亜鉛合金メツキ鋼板及びその製造方法

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JPS5940234B2
JPS5940234B2 JP14130980A JP14130980A JPS5940234B2 JP S5940234 B2 JPS5940234 B2 JP S5940234B2 JP 14130980 A JP14130980 A JP 14130980A JP 14130980 A JP14130980 A JP 14130980A JP S5940234 B2 JPS5940234 B2 JP S5940234B2
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plating
corrosion resistance
steel sheet
plated steel
zinc alloy
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JP14130980A
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成海 安藤
弘 武智
孝 才木
清俊 岩崎
芳雄 新藤
哲平 田村
幸一 和田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は良溶接性耐食電気亜鉛合金メッキ鋼板に関する
ものである。
冷延鋼板の耐食性、塗装後の耐食性の向上及び加工性を
損なわず量産化できる表面処理鋼板として、電気亜鉛メ
ッキ鋼板が汎用されている。
ところで近年では亜鉛メッキ鋼板は、寒冷地帯における
冬期の道路凍結防止用の散布塩に対する自動車の防錆鋼
板として使用される等、苛酷な腐食環境での使用が増加
する傾向にある。従つてこれら亜鉛メッキ鋼板の耐食性
の向上が望まれているが、亜鉛メッキ鋼板の耐食性は、
亜鉛のメッキ量(付着量)によつてほゞ決まることが知
られている。
一方亜鉛メッキ鋼板の耐食性向上の方法として、メッキ
量の増加以外の方法として、亜鉛自身の溶解を抑制する
ための合金メッキが提案されているが、例えば特開昭5
5=50484号公報では、亜鉛メッキ浴中にニッケル
イオン、クロムイオンを併用含有させて、電気メッキに
よりメッキ層をNi−Zn合金組成として耐食性を向上
することが提案されている。
従来より電気亜鉛メッキの耐食性を高めるため、Crを
Znと共析させる検討が種々行われてきたが、亜鉛メッ
キ浴中にCr゛6またはCr゛3を添加すると、メッキ
電流効率の低下が大きいため、工業的規模にZn−Cr
合金メッキを行うことは困難であつた。
更に亜鉛メッキ鋼板の溶接性が保証されることは、亜鉛
メッキ鋼板の用途の拡大をもたらすもので、従来からそ
の開発が望まれていた。
本発明は従来における上述の課題を解決するものであつ
て、本発明の要旨は10超−20重量%のニッケルと0
.05−3重量%のクロム及び3−40重量%の鉄を含
有し、残部実質的に亜鉛よりなる電気メッキ層を表面に
形成してなる良溶接性耐食電気亜鉛合金メッキ鋼板にあ
る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明においてはNi含有量を10超−20重量%(以
下、と略記する。
)にすることによつて、Ni自体により耐食性を高める
効果と、Crの共析量を増すことによる耐食性の向上と
いう2重の効果をうるものである。NiがCrの共析に
有効な理由は未だ明確ではないが、本発明者らの知見に
よると、Cr+6の存在におけるZnの不動態化を阻止
したり、Cr+3が金属クロムに還元するのを促進する
効果があり、か\る観察によつてメツキ層中のNi含有
量を10超−20%にすることが重要であることを確認
した。即ち本発明者らの実験によると、Zn−Nl−C
rメツキ層中のNi含有量と、塩水噴霧試験後の赤錆発
生率は第1図の通りである。
第1図のメツキ層組成は、Cr:0.2%を一定とし、
Niの含有率をO−40%としたときの塩水噴霧時間(
a:10日、b:7日及びC:3日)の試験結果である
が、Ni含有量10超−20%が赤錆発生に対して効果
大であることが明らかである。
更に本発明のメツキ層には、3−40%の鉄を含むこと
があげられる。
本発明者らの知見によると、Zn−Ni−Cr−Fe合
金メツキにおける溶接性は、Fe3−40%の含有量に
よつて著しく改善されることが確認された。第2図はメ
ツキ層のFe含有量毎の連続可能溶接打点数を示してい
る。第2図から明らかなように、Fe3%未満では溶接
性は充分ではないが、FelO%で著しく改善される。
これはFe添加によりメツキ成分の亜鉛の融点が高くな
るからであるが、40%を超えるFe含有量では耐食性
が低下するので上述の範囲とする。第2図の実験メツキ
諸元は第1表の通りである。又メツキ層のCr含有量は
0.05〜3.0%とする。
メツキ層中にFeを含まない場合、Cr含有量は0.0
1%以上で耐食性の向上に効果があるが、メツキ層中に
Feを含むことで耐食性の劣化傾向があり、メツキ層中
にFeを3%以上含む本発明では、メツキ層中Cr含有
量0.05%以上で耐食性の向上に効果がある。更にメ
ツキ層中にFeを含まない場合、Cr含有量は1%を超
えるとメツキ外観を損なうが、メツキ層中にFeを含む
ことでCrの析出が安定し、メツキ層中にFeを3%以
上含む本発明では、メツキ層中Cr含有量3%をこえる
までメツキ外観は良好である。又連続可能溶接打点数と
は、第3図に示すような、メツキ面1と鉄面2とを重ね
てスポツト溶接する溶接を、多数個の試験片について連
結して行ない、溶接後の試験片を、図の左右方向に引張
つて、溶接の良、不良を判定したときの溶接不良となる
までのスポツト溶接の回数(溶接の良のものの試験片の
個数)のことである。
次に本発明において、電気亜鉛メツキ浴に添加含有させ
るべき成分の効果及び含有量の限定理由を説明する。
Niイオンはメツキ時Znと共析してNi−Zn合金を
形成し、耐食性向上の機能をもつが、前述のようにメツ
キ層中に10超−20%含有することが極めて重要であ
る。
従つてメツキ浴にはNiイオンとして20g/l−60
9/l添加することを必要とする。Niイオンが20g
/l未満の添加量ではメツキ外観が不良となり、電流効
率が低下する。
又、Niイオンが60g/lを超える添加量では、メツ
キ鋼板に付着してメツキ槽外に持出されるNi量が増加
し、不経済である。SO4−2(硫酸イオン)は70−
370g/lを添加するが、添加量が709/l未満で
は金属塩類低下となり、メツキ外観が低下し、更に電気
伝導度が低下し、メツキ電圧が上昇することによる電力
費の増加となつて好ましくない。
又添加量が3709/lを超えると、メツキ浴中の硫酸
濃度が上昇し、金属塩類が溶解しないので配管づまりの
原因となり、押しきずが発生して製品価値を減する。本
発明は、前述の通りメツキ層にFe3−40?を含有せ
しめて、溶接性を改善するものであるが、電気メツキ浴
として、59/1,509/lの鉄イオンを添加するこ
とによつてその目的を達成しうる。
本発明の電気メツキ浴には、ホウ酸109/180f1
/′を添加するが、ホウ酸はNi電気メツキにおいて一
般に緩衝剤として知られている。
本発明者らの研究によると、ホウ酸H3BO3は、本発
明におけるメツキ鋼板の加工性を向上せしめるに有効で
あり、メツキ層中のNi含有率の増加によつて、メツキ
鋼板の加工性を低下せしめる懸念を解消している。この
理由は、次の説明により理解されるものである。即ち電
気メツキ作業中メツキ層表面では、次の反応が生起する
。そして反応によつて、メツキ層表面ではPHが上昇し
やすくなり、PHが上昇すると、次式の(8)一(11
2)の反応が前記(1)一(7)の反応と同時に進行す
る。
上記の結果、メツキ層中に金属Zn,Ni,Cr,Fe
のほか水酸化物が混在することにより、メツキの密着性
が低下する。そこでH3BO3のメツキ表面におけるP
Hを阻止する機能によつて、上記(8)−(自)反応は
抑制され、その結果メツキ密着性が向上することが明ら
かである。第4図は、メツキ浴中H3BO3濃度(9/
2)とメツキ密着性評点を示すグラフである。
図によると、H,BO3添加量が209/l以上になる
と効果が大であり、80f1/lを超えると未溶解のも
のが生じて添加が無意味となる。なお第4図のメツキ諸
元は次の通りである。
本発明におけるメツキ浴には、0.1−309/′の6
価クロムと、3価クロムイオン0.1f1/l一10g
/lを、単独あるいは両方を含有する浴組成を調整する
。Crイオンは、硫酸イオンの存在下で、メツキ中にC
r水酸化物としてNi−Zn−Feに共析し、Ni−Z
n−Fe合金を不動態化して耐食性を向上するが、6価
クロムイオン添加量が0.19/l未満では耐食性向上
に効果がなく、又30g/lを超えると電流効率が低下
して好ましくない。
又3価クロムイオンの添加量を検討してみると、0.1
9/l未満では耐食性向土に効果がなく、又109/l
を超えると、メツキ液に溶解しない点が確認された。
更に本発明は、メツキ浴をPHl.5−3.0の範囲に
保持するが、PHl.5未満ではメツキ電流効率が悪く
、3.0を超えるとメツキ外観が不良となり黒色化する
ので、前述の範囲を保持しなければならない。
又メツキ浴温は3『C未満になると、クロム析出の電流
効率が低く耐食性が向上しないので、30℃以上に保持
することが好ましい。
以下に本発明の実施例を比較例とともに第2表に説明す
る。
上述の実施例は本発明のものを示しているが、比較例に
比して溶接性、耐食性及びメツキ密着性に優れているこ
とが明らかであつて、本発明の工業的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はNi含有率と赤錆発生率のグラフ、第2図はめ
つき層のFeと連続可能溶接打点数のグラフ、第3図は
連続可能溶接打点数の試験法の説明図、第4図はめつき
液中H3BO3とめつき密着性評点のグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 10超−20重量%のニッケルと0.05−3重量
    %のクロム及び3−40重量%の鉄を含有し、残部実質
    的に亜鉛よりなる電気メッキ層を表面に形成してなる良
    溶接性耐食電気亜鉛合金メッキ鋼板。
JP14130980A 1980-10-09 1980-10-09 良溶接性耐食電気亜鉛合金メツキ鋼板及びその製造方法 Expired JPS5940234B2 (ja)

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