JPS5939947Y2

JPS5939947Y2 - 棒状化粧品の押出容器

Info

Publication number: JPS5939947Y2
Application number: JP1751680U
Authority: JP
Inventors: 俊明木内
Original assignee: 株式会社吉野工業所
Priority date: 1980-02-14
Filing date: 1980-02-14
Publication date: 1984-11-10
Also published as: JPS56120111U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、棒状化粧品の押出容器に関するもので、装飾
効果を高めるために金属薄板製の筒体を組付けた押出容
器に釦いて、容器を構成する部品数を少なくして構造を
簡単にすることを目的としたものである。

口紅等の棒状化粧品の押出容器は、容器としての使い易
さが優れていることは当然として、外観の美しいもので
あることが要求されている。

このため、この種の押出容器は、基本体に同じ構造であ
っても、製品の外観を美しいものとするために種々の装
飾を施すのが普通である。

この押出容器の装飾に最も多く使用されるのは、金属薄
板製の装飾用筒体を組付は固定する手段であるが、この
手段は、金属のもつ優れた装飾効果を有効に発揮できる
という外観の装飾効果を高める利点のある反面、合成樹
脂製の基体部材に金属製部材を強固にかつ不動に取付け
なげればならないと共に相互に回動移動する合成樹脂製
の基体部材双方に組付は固定しなげればならないため、
この装飾用の金属部材の部品数が多くなると共に構造が
複雑となる不都合があった。

上記不都合のため、従来は、この金属装飾体を使用した
押出容器にあっては、押出容器全体の構造が複雑となり
、それだけ高価なものとなり、さらに場合によっては、
装飾用金属体の組付は固定のためにカシメ作業を必要と
するため組立て作業がより面倒となる等の種々の欠点を
もっていた。

本考案は上記した従来例における欠点を解消すべく考案
されたもので、装飾のための金属筒体を１個だけ使用し
、かつこの１個の金属筒体が押出容器本体の全長にわた
って嵌合組付けされるよう構成したものである。

地下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

本考案による棒状化粧品の押出容器は、直線円筒形状を
した内筒体１の上半部分であるガイド筒部２に回動筒体
７を回動自在にかつ抜は出し不能に嵌装し、前記内筒体
１内に、この内筒体１と回動筒体７との相互回動により
スライドして昇降動する棒状化粧品２１の受皿１７を組
付けて構成される押出容器に関するものである。

内筒体１は外周面はぼ中央に周設形成された段部５を境
にして上半部をガイド筒部２とし、下半部を組付き筒部
６としている。

ガイド筒部２の筒壁には、そのほぼ全長にわたつて直線
状に縦窓３が開孔されている。

このガイド筒部２に回動自任に嵌装組付けされた回動筒
体７は、その内周面に螺溝８を刻設し、下端を前記段部
５に突き当てると共に上端をガイド筒部２の外周面上端
に周設された係止条４に突き当てることによって、この
ガイド筒部２に抜は出し不能に組付いている。

内筒体１内にスライドして昇降動自任に組付けられた受
皿１７は円筒形状をしていて、その筒壁の外周面から突
出段された突片１８を前記ガイド筒部２に開孔された縦
窓３を突き抜けて、先端を前記螺溝８に遊合させている
。

それゆえ、内筒体１と回動筒体７とを相対的に回動させ
ると、突片１８の縦窓３への嵌入により内筒体１に対し
て回動変位不能となった受皿１７は、この突片１８の螺
溝８への遊合によって、との螺溝８にガイドされて内筒
体１内を昇降移動することになる。

上記の如き基本構造となった押出容器の基本体に列し、
本考案にむいては、金属薄板製の外装体９を嵌装組付け
している。

この外装体９は、回動筒体７に対向し、との回動筒体７
の外周面を被覆する上筒部１０と、この上筒部１０の下
端に連設された膨出部１１と、この膨出部１１の下端か
ら連設されて前記内筒体１の組付き筒部６に対向し、こ
の組付き筒部６の外周面を被覆する下筒部１２とから構
成されている。

この外装体９は、その上筒部１０で回動筒体７に不動に
かつ強固に組付は固定されている。

この外装体９に対し、内筒体１には、組付き筒部６の下
端に把持部１３が組付は固定されている。

すなわち、把持部１３は、外装体９の下筒部１２に対向
し、この下筒部１２の外周面を被覆する外筒部１４と、
この外筒部１４の下端に連設されて前記組付き筒部６の
下端にきつく嵌入する内筒部１５と、との内筒部１５に
一体設された底板部１６とから構成されていて、内筒部
１５により組付き筒部６すなわち内筒体１に組付は固定
されている。

なお、本考案による押出容器は上記の如き構成となって
いるので、キャップ１９を外装体９の上筒部１０に組付
けるようにすると、いわゆる“天つき′″事故発生する
恐れがある。

このため図示実施例の如く、キャップ１９の頂板部分か
ら下端をガイド筒部２の上端にきつく嵌入させる嵌着筒
片２０を垂下設し、膨出部１１は、単にキャップ１９の
組付は限を設定するだけのものとする構成とすることが
望ましい。

ただ、・図示実施例に卦いて、単にキャップ１９を内筒
体１側に回動不能に組付けることができるようにしたか
らといって、パ天つき″を完全に防止することができる
わけではないので、嵌着筒片２０が内筒体１に回動不能
に組付くと共にキャップ１９０本体が外装体９の上筒部
１０すなわち回動筒体７側にも回動を不能に組付くこと
が望ましい。

これは、キャップ１９を組付けた状態における押出容器
の装飾効果を高める意味で、外部に露出する膨出部１１
が外装体９の一部であるため、単にキャップ１９が内筒
体１側に組付いたものであると、この膨出部１１とキャ
ップ１９との間に回動力を作用させただけで、内筒体１
と回動筒体７との間に簡単に回動変位が発生し、との回
動変位によりパ天つき′が引き起されるからである。

本考案は、上記の如き構成となっているので、装飾のた
めの金属薄板製部材は外装体９だゆで良く、この外装体
９は内筒体１と回動筒体７とから成る押出容器の基本構
造体の外周面全域を覆うことができるので、押出容器の
全外表面を自由に金属装飾すると・とができる。

また、外装体９を含めて、各構成部材は単なる嵌合によ
り組立てられるものばかりであるので、その組立作業が
容易で、面倒な後７ＪＤ工を全く要しない。

以上の説明から明らかな如く、本考案による押出容器は
、装飾のための金属薄板製の外装体９を一個だけしか使
用していないので全体の構造が極めて簡単となり、かつ
その組立て作業も簡単で単なる嵌合組付けだけで良く、
さらに押出容器のより多くの外表面を外装体９により装
飾できるので、金属によるより高い装飾効果を得ること
ができる等多くの有益な作用効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す、キャップを組付けた状
態における縦断面図である。符号の説明、１・・・内筒体、２・・・ガイド筒部、３
・・・縦窓、４・・・係止条、５・・・段部、６・・・
組付き筒部、７・・・回動筒体、８・・・螺溝、９・・
・外装体、１０・・・上筒部、１１・・・膨出部、１２
・・・下部部、１３・・・把持体、１４・・・外筒部、
１５・・・内筒部、１６・・・底板部、１７・・・受皿
、１８・・・突片、１９・・・キャップ、２０・・・嵌
着筒片、２１・・・棒状化粧品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内筒体１のガイド筒部２に回動筒体Ｉを回動自在にかつ
抜は出し不能に嵌装し、前記内筒体１内に、該内筒体１
と回動筒体１との相互回動によりスライドして昇降動す
る棒状化粧品２１の受皿１γを組付けた棒状化粧品の押
出容器であって、前記回動筒体Ｉに被覆嵌装される上筒
部１０の下端から膨出部１１を連設すると共に該膨出部
１１の下端から前記内筒体１の下半分である組付き筒部
６に被覆嵌装される下筒部１２を連設して成る金属薄板
製の外装体９を前記回動筒体１に上筒部１０で固着し、
前記下筒部１２に被覆嵌装される外筒部１４の下端から
底板部１６を一体設して前ｉじ組付き筒部６の下端内に
嵌入する内筒部１５を連設して成る把持体１３を前記内
筒体１５を組付き筒部６に固着して成る棒状化粧品の押
出容器。