JPS5939851Y2

JPS5939851Y2 - 作業機昇降用油圧装置に於ける落下速度調整装置

Info

Publication number: JPS5939851Y2
Application number: JP469379U
Authority: JP
Inventors: 和臣杉山
Original assignee: 株式会社クボタ
Priority date: 1979-01-17
Filing date: 1979-01-17
Publication date: 1984-11-09
Also published as: JPS55104007U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は作業機昇降用油圧装置に於ける落下速度調整装
置に関し、殊に、チェックバルブを操作する操作軸の回
動を簡易な構造でもって所定範囲に規制して、バルブが
調整範囲を越えて無理に操作されると云う惧れをなくす
ことを目的とし、この目的を達成するために、作業機昇
降用の油圧ハウジング内の所定個所に、調整軸付きチェ
ックバルブを設け、ハウジングに上記バルブ用開口を形
成し、該開口を着脱自在に施蓋する蓋体に、調整軸と連
動連結される操作軸を備え、該操作軸をハウジング外部
から回動操作することにより、バルブを調整して、作業
機の落下速度を制御するようにしたものにおいて、操作
軸におけるハウジング内部にある先端部に、蓋体内面と
対向し且つ蓋体のハウジングに対する着脱により調整軸
と連結解除自在とされるジヨイントを設け、操作軸にお
けるハウジング外部にある基部に、蓋体外面と対向し且
つジヨイントと協働して操作軸の蓋体に対する軸心方向
への移動を規制する規制部を設け、規制部にストッパ部
を設け、蓋体外面に、ストッパ部を受止めること・で操
作軸の回動を所定範囲内に規制するストッパ受部を一体
形成したことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基き説明すれば、１は
トラクタ車体の後部上方に備えた面状を呈するフロアシ
ートで、その上方には座席２を備え、また、下方には作
業機昇降用の油圧ハウジング３を設けてトラクタ車体上
面に取付けである。

４は油圧シリンダで、前記油圧ハウジング３内に備える
と共に、シリンダ４のチューブ５内にはピストン６を摺
動自在に嵌合しである。

７はピストンロッドで、一端をピストン６に接当保持さ
せ他端を油圧アーム８に横軸９で枢支させている。

１０は油圧アーム軸で、油圧ハウジング３に横軸廻りに
回転自在に支架すると共に、この軸１０に油圧アーム８
をスプライン套嵌している。

油圧アーム軸１０の両端部はハウジング３より臨出させ
ると共に、該軸１０の両端部には左右一対のリフトアー
ム１１を固設してあり、チューブ５への油圧油の供給及
びチューブ５からミッションケース等の油タンクへの油
圧油の還流によりリフトアーム１１が昇降される。

１２は油圧シリンダ４のコントロールバルブで、チュー
ブ５の一側に取付けてあり、前記バルブ１２はスプール
弁１３を摺動自在に有する。

１４はポジション操作レバー、１５はドラフト操作レバ
ーで、トラクタ車体の一側に横軸廻りに回動自在に備え
である。

１６はコントロールバルブ１２のスプール弁１３の操作
及びフィードバック機構で、前記ポジション操作レバー
１４及びドラフト操作レバー１５の回動操作により、ポ
ジションコントロール、ドラフトコントロール及びミッ
クスコントロールをできるようにしである。

而して、前記コントロールバルブ１２の上部にはチェッ
クバルブ１７を内蔵すると共に、該バルブ１７を油圧シ
リンダ４からコントロールバルブ１２ヲ通る戻り油路上
に備えである。

そして、チェックバルブ１７には上方に突出する調整軸
１８を上下方向に進退自在に螺入して、該調整軸１８の
回動操作により、チェックバルブ１７内のスプリングの
弾発力を調整操作できるようにして、トラクタに装着し
た作業機の降下速度を零から所定の最大速度まで無段階
で制御可能としである。

また、調整軸１８の上端部には上方に開口する溝１９を
形成しである。

なお、チェックバルブ１７は油圧シリンダ４からの戻り
油路上のいずれの場所に設けてもよい。

２０は油圧ハウジング３上壁の開口で、チェックバルブ
１７上方に形成しである。

２１は前記開口２ｏを施蓋する蓋体で、ハウジング３に
ボルト２２により着脱自在に取付けである。

そして、蓋体２１の調整軸１８の上方側は厚肉状に形成
して、操作軸支持部２３としてあり、該支持部２３には
操作軸挿入孔２４を上下方向に貫通開設しである。

２５は操作軸挿入孔２４の上方側のフロアシート１に形
成した操作軸用開口で、該開口２５にはゴム等の弾性材
２６を介して操作軸２７を挿脱自在で、かう縦軸廻りに
可回動に挿入している。

前記操作軸２７は上端部にレバー（又はグリップ）状の
操作部２８のボス部４２をピン等の挿入具２９により着
脱自在に備えると共に、下部側を前記支持部２３の挿入
孔２４に挿脱自在で、かつ、縦軸廻りに可回動に挿通し
て、操作軸２７下端部を蓋体２１から下方に突出して、
前記調整軸１８上端部と対向させである。

そして、操作軸２７の中途部にはリング体３０を嵌合し
て、スプリングピン等の挿入具３１により両者を固定す
ると共に、リング体３０を支持部２３上面に接当させて
あり、操作軸２７の下方への移動を阻止しである。

なお、操作軸２７下端部には上押入孔３２を横方向に水
平に貫通開設しである。

３３は操作軸２７と調整軸１８を連結する（円）筒状ジ
ヨイントで、蓋体２１下面と少隙を介して対向しで、リ
ング体３０と協働して、操作軸２７の蓋体２１に対する
軸心方向への移動を規制するものであって、同ジヨイン
ト３３内には、操作軸２７の下端部及び調整軸１８の上
端部を挿脱自在に挿入しである。

なお、ジヨイント３３と操作軸乏７及び調整軸１８間に
は隙間を設けであるが、持はジヨイント３３と調整軸１
８間には大きな隙間を設けである。

そして、ジヨイント３３には上・干柿入孔３４．３５を
横方向に水平に貫通開設しである。

３６はスプリングピンにて例示する一対の上・干柿入具
で、上押入具３６をジヨイント３３及び操作軸２７の上
押入孔３２．３４に挿脱自在に挿通し、また、干柿入具
３７をジヨイント３３の干柿入孔３５及び調整軸１８の
溝１９内に挿脱自在に挿通して、調整軸１８を操作軸２
７に同行回動可能に連結している。

なお、上・干柿入具３６．３７が操作軸２７の上押入孔
３２、又は、調整軸１８の溝１９内で相対摺動及び相対
回動可能となるように、上押入孔３２及び溝１９は各挿
入具３６゜３７の径より若干太き目に形成しである。

上記のようにして、操作部２８の回動操作により、作業
機の降下速度を制御できるが、操作軸２７及び支持部２
３間には、操作軸２７の回動を所定範囲内に規制すべく
次のような機構を具備しである。

即ち、操作軸２７のリング体３０の外周部後面にはピン
にて例示するストッパ部とされるストッパ片３８を縦向
きに固着して下部している。

一方、支持部２３上部後方側及び側方側間には切欠部３
９を形成すると共に、支持部２３の上部後方側及び側方
側には後、横ストッパ受部４０．４１を設けている。

そして、ストッパ片３８を切欠部３９内で操作軸２７の
軸心廻りに回動可能とすると共に、実施例においては、
ストッパ片３８が後ストッパ受部４０に接当した際に゛
作業機の降下速度が所定の最大速度になるようにし、ま
た、ストッパ片３８が横ストッパ受部４１に接当した際
に、作業機の降下速度が零になるようにしである。

上記のように槽底した実施例においては、操作部２８の
回動操作によってチェックバルブ１７の調整軸１８を容
易に調整操作がきて、作業機の落下速度を制御できると
共に、操作軸２７の回動範囲をチェックバルブ１７の調
整軸１８の調整回動範囲と同一にしであるので、調整軸
１８が調整範囲を越えて無理に回動操作され、これによ
ってチェックバルブ１７が破損、損傷されると云う惧れ
はない。

なお、実施例にお・いては、蓋体２１に操作軸２７を備
えると共に、操作軸２７下部に筒状ジヨイント３３を上
挿入具３６により備えて、更にジヨイント３３に平押入
具３７を挿入しておけば、調整軸１８の溝１９が上方に
開口しているので、蓋体２１のハウジング３への取付け
により、操作軸２７はジヨイント３３を介して調整軸１
８に容易に連結される。

また、操作軸２７のハウジング３側からの取外しも同様
にできて組付、分解作業は極めて至便とされている。

又、組付後にあっては、操作軸２７と調整軸１８との間
に軸心の前後方向のズレがあっても、筒状ジヨイント３
３と操作軸２７及び調整軸１８間には隙間を設けると共
に、ジヨイント３３を上・平押入具３６゜３７廻りに回
動可能として、ジヨイント３３を上下軸心方向に関して
傾倒自在としているので、軸心のズレは吸収制御されて
、こじれたりする慣れがない。

また、操作軸２７と調整軸１８との間に軸心の左右の横
方向のズレがあっても、上・平押入具３６．３７を操作
軸２７の上挿入孔３２．又は、調節軸１８の溝１９内で
相対摺動自在として、ジヨイント３３の横方向への移動
を許しているので、軸心のズレは吸収制御されて、こじ
れたりする惧れがない。

上記のように、操作軸２７と調整軸１８との間に軸心の
ズレがあっても、ジヨイント３３が吸収制御して、操作
軸２７により調整軸１８を抵抗なく軽く調整操作できる
。

本考案は以上の通りであって、操作軸の回動を所定範囲
内に規制したので、その範囲をチェックバルブの調整軸
の調整回動範囲内にあるようにしておけば、調整軸が調
整範囲を越えて無理に回動操作されて、バルブが破損・
損傷されると云う惧れはない。

また、油圧ハウジングの支持部と操作軸間に操作軸の回
動を所定範囲内に規制する機構を具備したので、その機
構には極めて簡易な機構を利用できると共に、該機構が
操作軸の回動操作に支障をきたす惧れも少なく、しかも
組付・分解に支障をきたす惧れも少ない。

特に、操作軸におけるハウジング内部にある先端部に、
蓋体内面と対向し且つ蓋体のハウジングに対する着脱に
より調整軸と連結解除自在とされるジヨイントを設け、
操作軸にお・けるハウジング外部にある基部に、蓋体外
面と対向し且つジヨイントと協働して操作軸の蓋体に対
する軸心方向への移動を規制する規制部を設けたので、
規制部及びジヨイントを有する操作軸と、蓋体とにより
ユニット体を槽底できて、蓋体の油圧ハウジングに対す
る着脱と云う容易な操作で、ユニット体の着脱を行える
。

又、操作軸の回動規制機構を規制部に設けたストッパ部
と、蓋体外面に一体形成したストッパ受部とから横取し
ており、上記機構の構造は簡易であって、特に、ストッ
パ受部の形成を容易に行える。

本考案は上記各種の利点を有すると共に、ローコストで
制作可能である等、実益大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は油圧装置の断面図、第２図は本考案の一実施例
を示す断面図、第３図は第２図の要部拡大図、第４図は
第３図のＡ−Ａ線矢視断面図、第５図は第３図のＢ−Ｂ
線矢視断面図である。３・・・・・・油圧ハウジング、１７・・・・・・チェ
ックバルブ、１８・・・・・・調整軸、２３・・・・・
・操作軸支持部、２７・・・・・・操作軸、３８・・・
・・・ストッパ片、４０．４１・・・・・・後・横スト
ッパ受部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

作業機昇降用の油圧ハウジング内の所定個所に、調整軸
付きチェックバルブを設け、ハウジングに上記バルブ用
開口を形威し、該開口を着脱自在に施蓋する蓋体に、調
整軸と連動連結される操作軸を備え、該操作軸をハウジ
ング外部から回動操作することにより、バルブを調整し
て、作業機の落下速度を制御するようにしたものにおい
て、操作軸におけるハウジング内部にある先端部に、蓋
体内面と対向し且つ蓋体のハウジングに対する着脱によ
り調整軸と連結解除自在とされるジヨイントを設け、操
作軸におけるハウジング外部にある基部に、蓋体外面と
対向し且つジヨイントと協働して操作軸の蓋体に対する
軸心方向への移動を規制する規制部を設け、規制部にス
トッパ部を設け、蓋体外面に、ストッパ部を受止めるこ
とで操作軸の回動を所定範囲内に規制するストッパ受部
を一体形成したことを特徴とする作業機昇降用油圧装置
に於ける落下速度調整装置。