JPS5939501B2 - 成形加工性の優れたアルミニウム合金薄板の製造法 - Google Patents

成形加工性の優れたアルミニウム合金薄板の製造法

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JPS5939501B2
JPS5939501B2 JP9864481A JP9864481A JPS5939501B2 JP S5939501 B2 JPS5939501 B2 JP S5939501B2 JP 9864481 A JP9864481 A JP 9864481A JP 9864481 A JP9864481 A JP 9864481A JP S5939501 B2 JPS5939501 B2 JP S5939501B2
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Japan
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aluminum alloy
manufacturing
excellent formability
thin plate
alloy
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美光 宮木
靖紀 佐々木
武比古 江藤
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は成形加工性の優れたアルミニウム合金薄板の製
造法に関し、さらに詳しくは、成形加工時にストレッチ
ャーストレインマークの発生しないAl−Mg系合金、
Al−Mg−Zn系合金薄板の製造法に関する。
一般に、展伸加工用A12〜6%Mg系合金、Al−3
,5〜7 %Mg −0,5〜2%Zn系合金のような
Mg2〜7%を含有する1合金GL高強度で、かつ、成
形加工性に優れている。
しかしながら、このMg2〜7%含有するアルミニウム
合金を通常の方法で製造して焼鈍材(O材)としたもの
には、その変形の初期、即ち、引張り歪量で約1%以下
の時点にストレッチャーストレイン・マークと呼ばれる
歪模様が材料表面に出現し、製品としての外観を著しく
損なうこととなる。
このようなストレッチャーストレインマークを防止する
方法として、本出願人はMg2〜6係を含むアルミニウ
ム合金板の軟化焼鈍材に対して加工率8〜25%の最終
冷間加工をし、最終仕上熱処理として450°〜550
℃で30〜120秒の加熱処理をし、その後80〜10
00°C7ml71の平均冷却速度で100°Cまで冷
却する方法を先に提案している(特願昭56−1478
1号)。
そして、この方法によればストレッチャストレインマー
クの発生を防止することができるが、耐力が低く、製法
上軽い冷間加工を施すことは煩雑となり生産性を阻害す
ることになるという問題がある。
本発明はMg2〜7係含有する成形加工用アルミニウム
合金板における上述した問題を解消し、優れた成形加工
性を維持しながら、ストレッチャーストレインマークの
発生しないアルミニウム合金薄板の製造法を提供するも
のである。
本発明に係る成形加工性の優れたアルミニウム合金薄板
の製造法(以下本発明に係る製造法ということがある。
)の特徴とするところは、Mg2〜7係を含有するアル
ミニウム基合金に対して、圧延率25係以上で最終冷間
圧延し、次いで、最終仕上熱処理として400°〜55
0℃の温度で15〜120秒の高温短時間加熱を行ない
、直ちに、80〜100°C/m1ytの平均冷却速度
で100°C以下まで冷却し、半径10〜60mmのロ
ールを有するレベラーを用いて3〜15サイクルの繰返
し曲げ変形を行なうところにある。
以下本発明に係る製造法について詳細に説明する。
本発明に係る製造法の対象となる成形加工用のアルミニ
ウム合金板は、通常熱間圧延、及び、冷間圧延を経た薄
板を、350°〜450°C×1〜4時間(連続焼鈍の
場合には450°〜550℃×30X240秒)の軟化
焼鈍に付して製造される。
しかし、このような冷間圧延板は成形加工性は良好であ
るがストレッチャーストレインマークの発生は避けられ
ない。
よって、本発明に係る製造法では、Mg2〜7%含有す
るアルミニウム合金板に対して、所定の加工量の最終冷
間圧延と、それに続く所定温度条件の最終熱処理の高温
短時間焼鈍、さらに、所定の繰返し曲げ変形を施すこと
により、高強度で優れた成形加工性を保持し、かつ、ス
トレッチャストレインマークの発生の防止を図っている
本発明に係る製造法において、中間焼鈍材に対して圧延
率25係以上の最終冷間圧延を施すのであるが、この冷
間圧延率は次工程の高温短時間加熱処理と関係して適正
量が定められ、25%以上、好ましくは、30%の冷間
加工率とするのがよく、25係未満の冷間圧延率では耐
力が低いという問題があるので、最終冷間圧延率は25
係以上とするのがある。
次に、この最終冷間圧延後の400°〜550°Cの温
度で15〜120秒の高温短時間加熱(焼鈍:を行なう
のは、機械的性質、耐肌荒れ性を良好にするためであり
、400°C未満の温度、15秒未満の時間では充分な
成形加工性が期待できず、かつ、ストレッチャーストレ
インマーク発生の防止からも望ましくなく、また、55
0°Cを越える温度、120秒を越える時間では耐肌荒
れ性や機械的性質の面から好ましくないのである。
次いで、この高温短時間加熱の後、ただちに、80°〜
1000℃/m1n)平均冷却速度で100°C以下ま
で冷却するのは、ストレッチャストレインマークの発生
の防止、応力腐蝕割れ防止の両方をもたせるためであり
、80°C/m1ytの冷却速度ではストレッチャスト
レインマーク発生の可能性があり、また、1000℃層
を越える冷却速度(水焼入れ、冷却速度は約1500°
C/In1ft)では応力腐蝕割れ(SCC)の原因と
なるので採用できない。
最終工程として、半径10〜601rLrILのロール
を有するレベラーで3〜15サイクルの繰返し曲げ変形
を行なう。
これを添付図面により説明すると、即ち、図に示す小さ
いQが1サイクルで、大きいワが2サイクルであるから
、これを基本にして3〜15サイクルの繰返し曲げ変形
を行なってストレッチャーストレインマークの発生を防
止するものであって、半径10mm未満のロールでは成
形加工性を劣化させ、また、半径601nrILを越え
るロールではストレッチャーストレインマーク発生を防
止する効果がなく、さらに、3サイクル未満では充分な
歪をアルミニウム薄板に付与することができず、15サ
イクルを越えると成形加工性を劣化させる。
本発明に係る製造法は、上記に説明した各工程を結合す
ることによって、成形加工性の優れた、かつ、ストレッ
チャーストレインマークを発生しないアルミニウム合金
薄板を製造することができる。
なお、本発明に係る製造法に適用されるアルミニウム合
金としては、成形加工用アルミニウム合金でストレッチ
ャストレインマーク発生の問題のあるMg2〜7係含有
するアルミニウム基合金であり、代表的にはAl−2〜
6%Mg系合金(例えば、5052合金、5182合金
)、Al−3,7〜7チMg −0,5〜2 %Z n
系合金(Fe、 S i、 Cu1Mn1Cr、Zr、
■、Ti等を適宜適当量含有)合金等が挙げられる。
以下、本発明に係る成形加工性の優れたアルミニウム合
金薄板の製造法の実施例を説明する。
実施例 l 第1表は、Mg 4.5 %、Mn0.23%、残部A
7の代表的なAl−Mg系合金である5182合金、M
g2.7%、Cr0.15%、残部Alである5052
合金、およびMg4.3%、Zn 1.5 %、Cr0
.3%、Mn 0.45%、残部AlよりなるAl−M
g−Zn系合金についての例である。
それぞれの合金は通常の方法により得られたもので、合
金は熱間千延されて4 mn tとし、第1表に示す工
程によって0.8 mrrt tとしてから、最終熱処
理を施して、半径30mmのロールを有するレベラーを
用い、繰返し曲げ変形を0から20サイクルを行なった
その結果も第1表に示されているが、即ち、5182合
金において、繰返し曲げ変形は、回数が多くなるに従っ
て耐力の向上がみられるが、20サイクルでは伸びが低
下し、成形加工性を劣化させ、ストレッチャーストレイ
ンマーク(表ではSSマーク)は、3サイクル未満では
防止に効果がなく、3、及び、それ以上のサイクルでは
確実に防止効果がある。
また、5052合金、及び、Al−Mg−Zn系合金に
おいても、総返し曲げ変形が3〜15サイクルにおいて
は耐力が向上し、ストレッチャーストレインマークが発
生せず、成形加工性の優れたアルミニウム合金板を製造
することができる。
なお、本発明に係る製造法によるアルミニウム合金板は
、通常法によるアルミニウム合金板に比して優れている
ことも第1表より明らかである。
実施例 2 第2表に5182合金について、繰返し曲げ変形のサイ
クルを10サイクルとした場合の最終冷間加工率、及び
、最終熱処理条件の影響についての結果を示しである。
この第2表から以下のことが明らかである。
最終熱処理において、温度が高く、保持時間が長くなる
と、製造のままのものでは、ストレッチャーストレイン
マーク(表ではSSマーク)が発生しているが、10サ
イクルの繰返し曲げ変形では、全く発生していない。
また、伸びについては最終熱処理温度が低いと充分でな
く、逆に高いと低下し、保持時間が長なると低下する傾
向があり、強度は最終熱処理温度が高く、保持時間が長
くなるに−〕れて低下し、通常材よりも低いしかしなが
ら、lOサイクルの繰返し曲び変形を行なうことにより
第2表右側に示されているように、各特性が製造のまま
のものに比して格段に優れているものである。
この実施例からもわかるように、本発明に係る製造法に
よるアルミニウム合金薄板は、強度は従来材より向上し
ており、かつ、ストレッチャーストレインマークの発生
もなく、さらに、成形加工性も優れているものである。
以上説明したように、本発明に係る成形加工性の優れた
アルミニウム合金薄板の製造法は上記の構成を有してい
るものであるから、製造されたアルミニウム合金薄板、
例えば、Al−Mg系合金、及び、Al−Mg−Zn系
合金の薄板は、強度が高く、ストレッチャーストレイン
マークの発生がなく、かつ、成形加工性に優れた効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明に係る成形加工性の優れたアルミニウ
ム合金薄板の製造法における繰返し曲げ変形の説明図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. lMg2〜7チを含有するアルミニウム基合金に対して
    、圧延率25%以上で最終冷間圧延を施し、次いで、最
    終仕上熱処理として400°−550°Cの温度で15
    〜120秒の高温短時間加熱を行ない、直ちに、80°
    〜1000℃/分の平均冷却速度で100°C以下まで
    冷却し、半径10〜60闘のロールを有するレベラーを
    用いて3〜15サイクルの繰返し曲げ変形を行なうこと
    を特徴とするストレッチャーストレインマークの発生し
    ない成形加工性の優れたアルミニウム合金薄板の製造法
JP9864481A 1981-06-25 1981-06-25 成形加工性の優れたアルミニウム合金薄板の製造法 Expired JPS5939501B2 (ja)

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