JPS593943Y2 - 包装箱の中仕切 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は段ボール箱等平面方形の包装箱の内部を前後或
いは左右に２分する中仕切に関し、その目的とするとこ
ろは、箱内にセットしたとき倒れ難く、折り曲げ部の戻
りもなく、箱詰される内容物の詰め込みが行い易いよう
に分割区分の空間の形状、大きさを確実に保持し得る中
仕切を提供するにある。

以下、図示実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。

図中ａは紙板で、段ボール又は厚紙よりなり、長辺を上
下縁１，２、短辺を左右縁３，４とする長方形に形成さ
れている。

そして上下縁１，２の長さは中仕切Ａで内部を仕切る平
面長方形の包装箱Ｂの長手辺１２．１３の長さより若干
長く、左右縁３，４の長さは包装箱Ｂの深さに相当する
。

斯ろ紙板ａには夫々窓・右縁３，４と適宜間隔を有して
、該縁３，４と平行に折り線５，６が形成されており、
この２本の折り線５，６相互の間隔は包装箱Ｂの長手辺
１２．１３の長さに相当する間隔となっている。

折り線５，６はその一方５が紙板ａの上縁１から下縁２
に向かって延びており、その終端は下縁２との間に適当
な間隔を有している。

また他方６は紙板ａの下縁２から上縁１に向かって延び
ており、その終端は上縁１との間に上記もう一方の折り
線５終端と下縁２との間隔と同じ間隔をおいて終ってい
る。

また紙板ａには上縁１及び下縁２の中央からＬ型に切込
まれて互いに反対方向に延びる上部及び下部切込み７，
８が形成されており、該切込み７，８は夫々折り線６，
５の終端に達つして終っている。

切込み７，８はその垂直切込み部７ａ、ｇａ、即ち上下
縁１，２よりこれと対向する縁２，１に向かって切込ま
れる部分から、この切込み７，８の終端が連絡する折り
線６，５までの長さ、換言すれば上記垂直切込み部７ａ
、８ａに連続して上下縁１，２と平行に折り線６，５ま
で延びる水平切込み部７ｂ、８ｂの長さが中仕切Ａによ
り仕切り分割される包装箱Ｂの分割区分すの幅に相当す
るように形成される。

而して斯ろ紙板ａは２本の折り線６，５を互いに反対方
向に直角に折り曲げることにより、包装箱Ｂの長手方向
と同じ長さを有する仕切板部９の両端に、これに対して
左右に直角に延びる当て片１０．１１を有する大略Ｈ型
の中仕切Ａが構成される。

当て片１０．１１は、切込み７，８により仕切板部９か
ら切り離された部分により形成された長さが中仕切Ａに
より分割される包装箱Ｂの分割区分すの幅に相当する長
片１０ａ、ｌｌａと、折り線５，６と左右縁３，４との
間の部分により形成された上記長片１０ ａ 、１１
ａより短かい短片１１ ｂ、１１ ｃよりなり、長片１
０ａ、ｌｌａと短片１０ｂ、ｌｌｂとが仕切板部９に対
して反対方向に延びている。

また仕切板部９の左右夫々の当て片１０，１１は長片１
０ａ、ｌｌａ相互、短辺１０ｂ、ｌｌｂ相互が反対方向
を向いている。

従って、この中仕切Ａは包装箱Ｂ内に挿入すれば、当て
片１０．１１外側面が包装箱Ｂの短辺側の側壁１４．１
５内面に当接して折り曲げ部分が元に戻ろうとするのを
防止すると共にその長片１０ ａ 、１１ａ先端が包装
箱Ｂの長辺側の対向する側壁１２，１３に夫々当接して
倒れを防止し、起立状態を保持することが出来、仕切板
部９により包装箱Ｂ内部を確実に中央で長手方向に２分
することが出来る。

本考案は以上の構成であるので、次の利点を有する。

（１）２本の折り線を互いに反対方向に直角に折り曲げ
るだけで包装箱を確実に中央で２分することができる中
仕切を得ることができ、組み立てが簡単である。

（２）組み立てて包装箱に挿入セットすると当て片の先
端が包装箱の対向する側壁内面に突き当たり仕切板部を
左右から支持するをもって倒れが防止され、確実に起立
状態が保たれる。

（３）組み立てて包装箱に挿入セットすると、当て片外
面が包装箱の側壁に当接し、側壁に押えられるをもって
折り曲げ部分の戻りが防止される。

従って、上記（２）の効果と相俟って包装箱の分割区分
の空間の形状、大きさを確実に保持することが出来、包
装箱への内容物の詰め込みに際し、中仕切の倒れや折り
曲げ部分の戻りを防止するために手等で中仕切を押えな
がら詰め込み作業を行う必要がなく、詰め込み作業が行
い易い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案包装箱の中仕切の一実施例を示し、第１図
は組立前の状態を示す正面図、第２図は組立後の状態を
示す正面図である。 第３図は平面図、第４図は斜視図で夫々包装箱に挿入セ
ットした状態を包装箱を仮想線で表わすことにより示し
ている。 Ａ・・・・・・中仕切、Ｂ・・・・・・包装箱、ａ・・
・・・・紙板、５゜６・・・・・・折り線、７・・・・
・・上部切込み、８・・・・・・下部切込み、９・・・
・・・仕切板部、１０．１１・・・・・・当て片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面方形の包装箱の内部を前後或いは左右に２分する中
   仕切であって、上下縁の長さが包装箱の分割方向の長さ
   より若干長い方形の紙板よりなり、中央部に包装箱の分
   割方向の長さに相当する間隔をおいて左右両縁と平行に
   一方は上縁より、他方は下縁より夫々対向する縁に向か
   って上下方向中途まで延びる２本の折り線と、一方は上
   縁より、他方は下縁より夫々反対方向にＬ型に切込まれ
   、その切込み終端が折り線の終端に連絡する上部及び下
   部切込みを備え、上記２本の折り線を夫々反対方向に直
   角に折り曲げ、仕切板部と、この仕切板部両端に夫々こ
   れと直交するように延びる当て片を形成してなる包装箱
   の中仕切。